受ける側に訪れる2割特例の終了
おはようございます。オサナイ和志です。 青森で中小企業診断士として経営コンサルをしたり、「オサナイだけど、つながわ、押します。」を合言葉に、全国の中小企業社長さんや社員さんを応援しています。
ということで今日はですね、インボイス、受ける側は10月から何が変わったの?というテーマでお送りいたします。
一昨日とそれから昨日ですね、インボイスのお話をしてきましたけれども、一昨日はですね、そもそも登録すべきかというところのお話でした。
昨日は仕事を頼む社長さんの側のお話をしてまいりました。 でもですね、頼む側の話ばかりしてきたので、今日はですね、反対側にちょっと立ってみたいなというふうに思っています。
外注先さんであったりとか、フリーランスさん、あと個人事業主さん、仕事を受ける側のお話でございます。
実は受ける側にもこの秋ですね、大きな区切りが来ているんですね。 インボイスに登録した個人事業主さんの税金を軽くしていた2割得例というのがあるんですけども、これが終わりに向かっております。
じゃあ代わりに何ができたのか、そして税金はいくら増えるのか、 そのお金をどう用意しておけばいいのか、そして取引先とどう向き合えばいいのかですね。
3日間インボイスのお話をしてきて、僕なりにたどり着いた答えというものも最後にお聞きいただけたら嬉しいなというふうに思っております。
本題に入る前に少しお知らせをさせてください。 ノートメンバーシップを募集中です。
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ぜひそちらからご参加ください。 それからサンダーFMの方ではノートの音声配信のみを切り取ってメンバーシップ配信もしておりますので、ぜひ皆さんの参加をお待ちしております。
もう一つお知らせです。10月29日木曜日ですが、日野秋広公演会in青森県弘前市が開催されます。
場所は弘前市民文化交流館ホールとなっております。 JR弘前駅から徒歩3分のところにあります商業施設ヒロロの4階で開催されます。
会場は17時から開演は18時からとなっています。 チケットの方ですがチムチケの方で販売しておりますので概要欄の方にリンクを貼っておきますので、そちらからご参加ください。よろしくお願いいたします。
ということで今日はですね、インボイス受ける側は10月から何が変わったのというテーマでお送りいたします。
3割特例と納税額の試算
まず事前にまたお話ししておきたいんですが、僕は税理士じゃないんでね、また今日お話しするのも一般的な仕組みでございます。
個別判断は税理士さんの方にご確認いただければなというふうに思います。
その上でインボイスに登録して消費税を納める側になった方には負担を軽くするような特例があったんです。
それがさっき言った2割特例というところなんですけれども、お客さんから預かった消費税のうち2割だけを納めればいいですよというふうなそういう仕組み、これが2割特例だったんですね。
日本商工会議所と東京商工会議所の調査だと、インボイスをきっかけに納める側になった方の68.6%がこの2割特例を使っていたんですね。
この2割特例が9月30日を含む期間で終わります。
個人事業主さんの場合は今年2026年分の申告が最後ということになるんですね。
じゃあ来年から大変だねというふうに思うんですけども安心してください。
代わりにできたのが3割特例というものなんです。
来年2027年と再来年の2028年の2年間、預かった消費税の3割を納めればいいということになりました。
ただ2年前の売上が1000万円以下などの条件はありますけれども、これは届けではいりません。
申告書に書けばOKということだそうです。
ただここで気をつけてほしいのが、3割特例を使えるのは個人事業主さんだけということなんですね。
小さい会社でも個人では2割特例の後の特例はないということでございますので、ここはご注意くださいということです。
じゃあ実際いくら増えるのかということなんですけども、ちょっとまた試算で見てみたいと思います。
税込みで年間550万円の売上がある個人事業主さんを想定したいと思います。
税込み550万円ですから、消費税は全て10%はすると500万×10%ですから50万が消費税になると。
この消費税の50万が今までは2割特例がありましたから50万×20%で10万円ですね。
これが3割特例になると50万×30%が15万円になります。
ですから収める額が10万円から15万円になるということは1.5倍になるということなんですよ。
しかも3割特例は2年で終わっちゃいますから、その先は原則通りの計算か、もしくは簡易課税というふうな計算方法を選ぶことになるんですけども、
例えばサービス業で簡易課税を選ぶとなると、収める額は預かった消費税の半分になります。
ですからこの例だと消費税50万でしたから25万が収める額ということになります。
いずれにしても10万円、15万円、25万円というふうに階段を一段ずつ上っていく感じにはなるんですよね。
これが僕は金融業界に長くいたのでお話しさせていただくんですけど、僕の感覚でいうと結構怖いんですよね。
税金を用意する方法
何が怖いかというと、消費税ってお客さんから預かったお金なわけですよね。じゃないですか。
でも通帳の上では自分の売り上げと区別がつかない、一緒に入ってきますね。
昨日も言いましたけども、入ってきたお金をついつい生活費に使っちゃったりとか仕入れに回してしまって、
そして深刻な時期になって、あれお金ないみたいなことを言って、これ決して珍しい話はないんですね。
しかも個人事業主さんは翌年の春にまとめて納めることが多いんです。
さっきの例だったら15万円が一気に出てくると、一緒に出ていくということになるんですね。
さらに昨日お話しした通り、10月から仕事を頼む側が差し引ける消費税は8割から7割に下がったという話を昨日しましたけども、
仕事を頼む側の負担も増えているので、頼む側から言えば、登録していないんだったらもうちょっと値段を下げてもらえないかなという声も出てきやすいわけですよ。
だから登録していない方には値段の圧力、登録した方には税金の圧力、受ける側はどちらを選んでも何かしらの負担を背負う時期に入ったんだと、これは僕は思っています。
じゃあ、どう備えればいいかという、ここ大事なんですね、今日の大事なポイントなんですけども。
もし僕が個人事業主さんからどうしたらいい?って聞かれたら、まず僕だったら去年の申告書手元にありますか?って聞くと思います。
そこを見て、預かった消費税の欄を見て0.3をかけてみるんですね。
0.3、これはさっき3割とくらいの話につながるんですけども、で、電卓一つでこれできるじゃないですか。
それが来年分のおおよその目安だと。
極端に売上があまり上がったりとか下がったりして、これはあまり参考になりませんけども、一応ザックリザックリ。
ザックリと去年の申告書を見て、この消費税の0.3をかけると、3割とくらいのこのぐらいがだいたい払う消費税になるんじゃないの?っていう目安になるじゃないですか。
ザックリでも数字が見えると不安ってぐっと小さくなるんですね。
だって払うギリギリまでわからないといくら用意すればいいんだろうってなるじゃないですか。
だから本当にザックリでいいんで、この0.3をかけてみるっていうこと。
これ僕やってみたらいいんじゃないかなというふうに思うんですね。
数字が見えたら次はお金の置き場所なんです。
せっかく計算しても、じゃあこれどうするのって話になるんですけども、
通帳を原始的ですけども、通帳を一つ分けて毎月の入金から決まった額を移しておくんですよ。
別の通帳に。
例えば年間15万円、さっき計算した年間15万円ぐらいの消費税が発生するなと思ったら、
年間15万円ですから12で割れば月1万2500円なわけですよ。
15万円を一気に用意するのは大変でも、月1万2500円だったらなんとかなりそうじゃないですか。
ですから税金用の口座、これがあるだけで申告の時期の金融資金がまるで違うと僕は思うんですね。
それから3割とくらいが終わった後のことも今のうちに税理士さんと話しておいてください。
さっき言った簡易課税がいいのか、原則通りがいいのかというのは業種だったり経費のかかり方で変わってきます。
今回の改正で簡易課税に切り替える届出の期限は緩くなりました。
でもどうしたってやっぱりギリギリで決めるよりは、こういうものは早めに話しておく方がずっと安心かなというふうに思います。
数字と仕事の価値で価格交渉する
ここまで税金の話をしてきたわけですよ。
でも3日間お話ししてきて、僕が本当に伝えたかったのは、
昨日、一昨日聞いている方はわかるかと思いますけど、これ実はお金の用意の話じゃないんですね。
仕事を受ける側こそ自分から値段の話を切り出してほしいっていう、これなんですよ。
これ、この前夫にも言ってますけども。
その前に一つだけ、僕が資金繰りのご相談でいつもお伝えしていることがあるんですけども、
それは何かって言ったら、税金と社会保険料の対応っていうのは絶対にしてはいけません。
税金はどこまでも追いかけてきます。
例えば事故破産したとしても、税金は事故破産しても追いかけてきますので、社会保険の対応も気をつけてください。
ですから、さっきの取り分けるっていうことが大切なんです。
その上で、増えた税金を自分の取り分を削って吸収するっていう、僕はこれだけは絶対してほしくないんです。
自分を削る働き方っていうのは長くは続かないんで。
一昨日話した調査の話、覚えてますか?
インボイスをきっかけに価格交渉をした事業者のうち、4人に3人が値上げを実現していたって話しましたよね。
昨日は、免税事業者との取引を続ける理由として、3社に1社が小規模事業者を応援したいっていうふうに答えているっていうふうなお話をしましたよね。
だから、仕事を頼む側にも、仕事を受ける側にも、受ける側を大切に思っている社長さんが絶対いるんですよ。
だったら、黙って我慢するより、来年から収める税金がこれだけ増えます。
一緒に考えていただけませんか?っていうふうに、数字を持って相談する方が、僕は相手にとっても判断しやすいはずだというふうに思うんです。
ただ、値段の話をするなら、一緒に伝えてほしいことがあるんです。
それは、自分の仕事の価値なんですよ。
例えば、急ぎの仕事にもこだえてきたことであったりとか、細かいところまで気を配ってきたことであったりとかね。
値上げっていうのは、お願いではなくて価値の確認だという僕は思うんです。
ですから、仕事を頼む側は先に声をかける。
仕事を受ける側は、数字と価値を持って話すという。
インボイスというのは、面倒な税金の話に見えて、実は取引先ともう一度向き合うためのきっかけなんじゃないかなというふうに、僕はそういうふうに思っております。
ということで、今日も聞きいただきましてありがとうございました。
インボイスのまとめ
ちょっと今日の話をもう一回まとめますけども、個人事業主さんの2割特例は今年の分までです。
来年から3割特例になりますよということです。
ですから、収める側は1.5倍になるというふうなお話でしたね。
もう一つは、去年の申告書で数字を出してみてください。
そして、税金用の構造を取り分けて、その先のことは税理さんに相談するというふうなお話でした。
最後、数字と仕事の価値を持って取引先さんと値段の話をしてみてくださいというふうな話でございました。
3日間インボイスのお話をしてきて、制度の話って僕は結局人と人との話なんだなというふうに改めて感じたというところでございました。
ということで、今日はインボイス受ける側は10月から何が変わったのというテーマでお送りいたしました。
挑戦が人生だ。Don't worry, be happy!
それではまた明日この時間にお会いしましょう。今日も元気?いってらっしゃい!