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2024-07-23 14:02

なぜ先送りを続けてしまうのか?【1024】

分割して排出した途端「悪いもの」が目の前に出現してしまう。
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おはようございます。 働く人に送る精神分析チャット 第1024回をお送りします。
今日はですね、7月の22日、水曜日ですかね、8時21分です。 ごめんなさい、火曜日だったと思いますね。
7月23日ですね。7月23日の火曜日、8時21分です。
今日はですね、大変焦っておりますんで、 これは遊んではなく、おそらく10分ぐらいで切り上げさせていただくことになると思います。
こういう時はもうね、大概休んでたんですけど、 今は休まずやるというモッドを重視するか、
それともこういう時は潔く休んだ方がいいのかが、 ちょっと分かりかねるので、今日はこれでやってみるという感じですね。
お知らせも飛ばして一気に入りますけれども、 昨日お話ししたような内容のさらに前段ね、
つまり苦しみを外に置くと、外に苦しみが投影されてしまう。
だから嫌なものに向かって、 灯車の銃という話をしましたけど、
その灯車の銃を向けると怪物が現れる。 これと非常によく似た不思議現象の一つに、
分割排出という考え方があるんですね。
何かというと、これはメラニ・クラインの 考え方だと僕は思いますけれども、
だけではないけど、メラニ・クラインとして すごく重視されている考え。
私ね、これ素人だってことをね、 つどつど皆さんにリマインドしますからね。
今日時間がないんであんまり くどくど言いませんけれどもね。
詳しく正しくは本を紐解くのをお勧めします。
誰が言ったかはどうでもいいという人には、 これでもいいと思います。
メラニ・クラインだと思うんですけど、分割排出。
僕非常に不思議なね、昔から、 これ心理実験にあるんですよ。
自分の唾液って皆さん飲めるじゃないですか、別に。
これあくまでも思考実験ですよ。
仮にね、心の中で綺麗なコップ、 完璧に綺麗なコップ、
殺菌も完璧にされているコップに、 自分の唾液を出して、
それを飲むと考えると、考えるとだ。
嫌な気になるかどうか。
大概の人になるんですよ。
非常に不思議ですよね。
だって自分の唾液が口の中にある時は飲めるのに、
なぜ完璧に減菌されたコップに出したからといって、
何も変化は起きないものを、 飲めなくなるのはどうしてなのか。
飲めはするかもしれないけど、 嫌な気持ちになるのはなぜなのか。
この話、昔セミナーでした時にね、
鈴木さん本当に嫌な話しますねって言われたことがあって、
なんか非常にこう膝を打ったですね。
僕はね、そうかこの話が嫌だってことは、
どっぽどこれは正しいなって思ったんですよ。
で、私はこれが分割排出ってものだと思う。
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もともとクライムは排泄って言っちゃってましたけどね。
今は排出って言いますね。
つまり、自分の嫌なものを切り離して、
そこから出すって考え方なんだけど、
すっごくこれは心理的、無意識的なものなんですよ。
それが嫌だと特定されるっていうのはですね、
全然意識的に行われるレベルではないんですね。
私たちは確かにこれを経験してますよね。
あの嫌な話が続くんですけど、
肺尿とか排泄とかすぐ出そうじゃないですか。
出てから汚さというものをより強く感じる。
これも変な話なんですけど、
今日短いのにいちいち脱線してられないんですけどね。
昔僕、いわゆる感応小説ってものを読んでいて、
ある意味すっごい共感できるんだけど、
ある意味すっごいおかしいって思ってたものの一つですね。
俺のもので汚してやった言うんですよね。
あれやたら書いてある人が多い人が多くて、
女流作家さんでも書くんだけど、
あれ不思議だなっていつもね、
昔から子供の頃読んでて思ったわけですよ。
11、12歳の頃だったと思うんですけど、
小学校5、6年から中学1年の頃に一番僕読んだ気がするんで。
シャール・コーンズシリーズとこれを読むのが僕の趣味だったんですけどね。
おかしいと思うんですよね。
なぜ自分のもので汚すっていうことはですね、
自分汚いってことになるじゃないですか。
それがどうしてそんなに嬉しいのか。
自分も含めてね。
俺も含めて。
おかしいだろそれ。
しかも女流作家がそれを書くということは、
結局それ女の人から見てもそうだってことになっちゃうんですけど、
これは女の人から見てそうなのはまだ許容範囲だけど、
やっぱりおかしいと思うんですよ。
男から見てそうだというのは一層おかしいと思うんですよ。
で、私その時あまりにも不可解に思ったんで、
とりあえず当時は子供の考えです。
考えで、いや待てよと。
最初にマスターベーションした時のことを思い出そうと。
もう9歳ぐらいなんですけど。
あの時汚いと思ったかと思ったんだけど、
思わなかったんですよね。
じゃあこれは汚いと思うようにどこかでなったわけですよね。
そういう時によく観音小説の悪影響とか言うんですけど、
これは僕は当たってないとダメだと思うんですよ。
僕は決してダンさんとかランさんとかに
習ったつもりはないんですよ。
あの人たちが汚いと言ったから汚いと思ったわけじゃないんですよね。
そうじゃない。
あれは人たちがそう書いてるから汚いと思ったわけではない。
で、やっぱりですね、もっとくだらない理由だと思うんですよ。
まるで下着汚れたせいみたいな。
それって結局親に怒られるからってことってことになっちゃうんですよね。
おしみしゅうぞうさんというね、なかなかえぐい漫画を書く僕大好きな作家さんなんですけどね。
彼は天才で長生きしていっぱい書いてほしいという、
そういうタイプじゃないかもしれないけど、
こういうことを考えてしまう時点で何か間違ってる気がするんだけど。
おしみしゅうぞうさんがね、独親の本、漫画、
全部独親の漫画っちゃそうなんですけどね。
ちのわだちっていう作品を書いて、
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あのお母さんはなかなかイケているっていうか、
問題がいっぱいあるので、
息子がマスターベーションした話をわざわざ告白させてですね、
なんか怒らないから言ってごらんみたいな感じで、もちろん怒るんだけど、
汚いって言って怒るの、ものすごい嫌な顔をするんですよね。
これか?これなの?ただ単にっていうふうに私は思ったんですよ。
で、これも結局だから後の話なんですよね。
後になってそれが汚いと思うと。
体内にある時はそう思ってない。
そもそも私最初は体内にあるってことすら知らなかったんで、
9歳、8歳の頃はね。
汚いと思ってないものが出ると汚くなってしまう。
これはですね、やっぱり意識していないものが意識化されると汚いと思う。
ってことは無意識に近い部分が汚いと特定してんだなっていう感じがするんですよね。
特定すなわち分割ですよね。
自分の中から分割し特定したものをこいつを追い出せばいいんだと。
これがどこまで遡るかというと、
やっぱりフロイト的にはエリプスまで遡るんですよ。
確かにエリプスなら分かるんです。
お前がそういうものを持ってるのはろくでもないから切り落とそう。
これがエリプスですね。
しかし、クラインはもっとやっぱりある意味イケてたんで、
先に行っちゃう人なんで、いやいやもっと前だと。
0歳だと。0歳になってしまう。
0歳でそんなこと考えるかよっていう感じも色々するんですけど、
最近あり得なくはないのかもなと。
で、0歳時はもっと空想の世界に生きてるんでですね。
排出というものが、例えば空腹を排出して満腹を取り込むんですよ。
これが例のいいおっぱいを飲んで、自分の中から悪いものを出すと。
でもこの話は確かにここまで戻ってもいいかもしれないと思うんですよ、最近。
思えば私がシンデレラみたいな話にものすごいのめり込んだのは2歳だったんですね。
あれはいいおっぱい悪いおっぱいの典型で、白雪姫も全くそうで、
僕当時はさっぱり理解できなかったんですよ、やっぱり。
多分3歳ぐらいの時に強い疑問を抱いたんですね。
どう考えてもこれは女の子向けの話だろうと。
男の自分がここまでこれにのめり込む理由って何なんだっていう風に思ったんですよ。
だってお妃とお姫様の葛藤じゃないですか、言ってみれば。
つまり母と娘の葛藤をあれは描いてるんで、だって鏡よ鏡は完全にそうじゃないですか。
これはですね、やっぱり僕は変だって思ったんですよね。
自分こんなことで悩みそうな気がしないし、悩んだこともない。
一番綺麗なのは母親なんですよ、あの当時の子供にとってはね。
自分が綺麗かどうかで悩んだ記憶がない。
だから大学時代にイケメンかどうかではめちゃくちゃ悩みましたけど、
すでにその時はイケメンでないことは確定済みだったんで、
今更かも満載でしたし、あの白雪姫の悩みとは違うんですよ、どっちにしてもね。
このようにしてやっぱり排出する、つまり分割するんですよね。
悪いってものが悪いものなんですよ。
悪いものは外にやっぱり出すんですよね。
で、出した途端に悪くなるんですよ。
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ここがミソなんですよ。
無意識では悪いと思ってる部分っていうのが自分の中にあることがあるんだけど、
でもこれって空腹の時になって初めて気づくわけじゃないですか、赤ちゃんは。
空腹だ、お腹に悪いものがあるっていうのは、これ本当はおかしいわけですよね。
もちろん本当はおかしいんですよ。
だから、なぜ私たちが体内、自分の中から自分の外に出すのかっていうのは、
外に出た時にしかし気づいているっていう逆説が、
逆説というか、ここに非常に不合理なものの考え方があるんですね。
しかし、この延長線上に、昨日以前にお話しした、盛んにお話ししたね、
迫害妄想というものを組み合わせてみると、めちゃしっくりくるわけですよ。
例えば喧嘩が起きるまで、この人は自分に悪いものがあるなんて、かけらも思ってない。
ある意味、子供ってそうじゃないですか。
結局、排出するまで、それどころか空腹になるまで、悪いものがないと思っている。
完全にナイーブで純白なんですよ。
だけれども、人と対峙すると、何なら人が何かを言ってくる、
その瞬間に悪いものが発生しちゃうんですよ。
先日も言いましたけれども、じゃあちょっと僕が片付けておこうかっていうわけですよ。
それは私がね、家に住んでるから、同じ家を掃除しようかっていう話をするわけですよ。
常にそんなことを言うやつがいろいろですよ。
掃除しようかと言われると。
で、奥さんはそれを聞いてね、優しい旦那だと思える人はですね、
心の中に何か苦痛なものは一瞬発生したとしても、それを心の中に留めておけるんですよ。
でも、悪いものすぐ排出しなきゃっていう意識が非常に強い人の場合、
なぜ強いかというと、罪悪感が発生しやすいからですね。
私たちよーく考えてみると、この分割排出が起こる時って、必ず罪悪感的なものを持つでしょ。
マスターベーションって、大概の男の子はやるたびに罪悪感を持っていると思うんですよ。
お母さん怒るから。
怒ることが予感されるからね。
怒らなかったという家は、昭和じゃなかなか珍しいと思うんですよね。
お漏らしも同じ。
つまり、それが怒るか。
これはね、フィフティフィフティぐらいだとは思うんですけど、
お腹空いたって言って泣いても、お母さん怒る可能性あるんですよ。
だから、分割排出が起きた瞬間に怒られてるってことがあるから、
ますますこの悪いものは早く外に出さないと、
この悪いものを抱えている自分はですね、
いつパージされるか、いつ攻撃されるか、分かったものではないんですよ。
だから、いつもいつもいつもいつも、
もう部屋片付けなきゃ片付けなきゃみたいなことをすぐ思い始める人。
パッと外を見た時、外に悪いものがあるからね。
排出された瞬間にものは悪くなっていくんで、
悪いものは自分が出すんだけれども、
でも、自分は良いものでありたいわけですから、これはね。
だから、自分は満腹、自分は平和、自分は安全、赤ちゃんだから。
で、痛いわけですよ。
少しでも空腹になったというのは結構辛い。
空腹の時に怒られたという記憶を持つ赤ちゃんにとっては、
空腹は著しく辛い。
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という目でですね、部屋が、
あ、ちょっとあそこにホコリが目に付くみたいな瞬間に、
もう結構苦痛になってきているわけですよ。
そういう部屋に住んでいて、旦那が片付けようかって言うってことは、
この部屋が汚いってあんたは言いたいんだってことに一気になるわけ。
これはつまり、私が空腹であるということがバレてしまったという怒りに、
怒りというかね、恐怖なんですね。
これによって、悪いものが自分の中にあるという事態が発生して、
で、これはもう良いおっぱいというもので、大量にそれを取り込み、
全部排出し、空腹って本当は排出できないじゃんっていうのは、
我々成人の考えですからね。
全部排出して、非常にすっきりして、
良い状態に早くならないと大変なことになるというわけで、泣くわけですよ。
この泣くっていうのが、成人がやるとですね、
めちゃくちゃ怒ってる、パニックになったって周りの人は思うんだけど、
実際は赤ちゃんってパニックになってるじゃないですか。
そういう話でしかないんですね。
ということで今日はですね、大変短くて申し訳ないんですけども、
この流れででも私たちは先送りはするわ。
先送りというのは、やってしまった瞬間にそれが悪いものに変わるっていう構図で、
いかにもよく似てる。
ましてそれをですね、他人が、滅多に他人は指摘しないんですけど、
指摘する可能性というものをここに抱えてしまったから、
お前いつまで先送りしてんだって言われる可能性を抱えてしまったから、
それによって、空腹によって怯える赤ちゃんみたいに、
私たちはなってしまうんですよ。
私たち初の悪いものを外に出て、
その責任というものを人に指摘されるという瞬間が、
いつか来るんじゃないかという。
そうすると先送りにまつわる人まとまりの事項というのはですね、
非常に嫌なもの、とてもじゃないけど近寄りがたいもの。
我々は出してしまったら唾液だって、
自分の中に入れたくないっていうような生き物なので、
出してしまった先送りしたものを、
一回自分の手元に引き寄せるという抵抗があるのは当然だと思うんですね。
そういったお話です。
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