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2025-12-03 16:28

58|ルールとフェアプレー、取材経験から感じる想い

西日本新聞で記者生活の大半をスポーツ取材で過ごしてきた大窪正一記者が、アスリートの素顔や裏話、スポーツの可能性についてお話しする「西日本新聞スポーツ余聞」。

アマチュア競技からスポーツ取材をスタートした大窪記者。その後、プロ野球やJリーグ、五輪、ワールドカップと取材対象が広がる中、日本人と欧米系外国人とのルールに対する根本的な捉え方の違いを感じるようになりました。今回は、ルールとフェアプレーについてお話します。

◆出演:大窪正一(スポーツ記者/宗像支局長)、中富一史(販売部)、横山智徳(MC/メディア戦略局)、音声編集:中富一史、映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年9月29日

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サマリー

スポーツ取材を通じて、ルールの捉え方に日本人と欧米系外国人の違いを感じる大久保さんは、法律やフェアプレーについての考えを深めています。特に、ルールの変更に対する考え方や、異なる練習スタイルの体験を通じて、スポーツの楽しさとその原則について議論しています。スポーツにおけるルールの重要性に触れながら、大谷翔平選手の活躍から派生する新しいルールの必要性についても考えを巡らせています。ルールの見直しやその背景にある文化の違いが、スポーツの面白さを向上させる可能性を示唆しています。

スポーツ取材からの学び
西日本新聞ポッドキャスト。西日本新聞スポーツ余聞。
この番組は、記者生活の大半をスポーツの現場で過ごしてきた大久保さんが、
アスリートの素顔やスポーツの可能性についてお話しします。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞民の横山智則です。
西日本新聞の大久保翔一です。よろしくお願いします。
同じく、西日本新聞社の中富一文です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日はですね、前回の運動会の話と打って変わって、
振れ幅がひぼろになって、ちょっと難しい話を大久保さんに講義をいただこうかなと。
難しい話じゃないかもしれないけどね。
スポーツ取材を長く経験したことで、感じた思いを皆さんにお話しして、
皆さんどう思いますかね、というような問題提起をさせていただきたいなと思いまして、お話をします。
以前ですね、福岡大学の方でスポーツと法をテーマにですね、学生さんにお話しする機会をいただいたことがあるんですよ。
法律の法ですね。
福岡大の法学部でのお話だったんですね。
そこでそういう機会をいただいて、いわゆるスポーツ競技にとっての法律と言われるのは、
といえばルールですよね。
その取材を通じてそのルールのあり方について感じる思いの変化が私自身あったので、
それをちょっとお話しさせてもらおうかなと思うんですよ。
私自身ですね、スポーツの取材、最初子どもたちの高校野球とかアマチュア競技のスポーツ取材からスタートして、
大学野球、そしてプロ野球、サッカーだとかのプロ競技、あとオリンピック系でラグビーのワールドとか、世界に通じる舞台ですね。
改めて全部やってらっしゃるってことですよね。スポーツ読むんですけど。
そういうスポーツの取材を身近なところから世界を舞台にしたところまで取材させていただいて、
スポーツの競技の種類もいろいろさせていただいたんですけど、そういう対象とか幅が広がるにつれて、
ルールっていうものについて私自身の観念というか、私自身が考えてたものと捉え方が、
練習スタイルの違い
私自身というのは私日本人ですけど、日本人と欧米系外国人、根本的に捉え方の違いみたいな、
そういうのを感じるようになったんですよね。具体的に言えば、
ざっくり言えば日本人っていうのは、このルールそのものを絶対視しがちで、そのルールの中で創意工夫して結果を残そう。
その通りですね。
そうですよね。そういう思いが強いと思うんですね。
私自身、具体的なお話もしますけど、欧米系絶対ではないですよ。
欧米系に相次いで多かったのが、スポーツっていうのはエンジョイ楽しむのが前提で、
そのスポーツがエンジョイ楽しめるような状況に実情とか目的に適さなければ、
ルールを変更することは全然ためらわない。変更していいじゃないかと。
そういう風な空気感というか、そういうのを取材を通じて感じるようになったんですね。
例として、例えば一つといえば、スキーのジャンプとかの昔でいえば板の長さとか、
競泳とかでバサローA4って水中に潜っていく泳ぎとか、こういうので日本人が結構結果を出しましたよね。
そうするとスキーの板の長さが制限がかかったり、バサローA4だと潜水距離がちょっと短くしなさいという。
要は日本が勝つとすぐルールが変更されると、日本叩きだ。
そんなイメージもあると思うんですけど、私自身も正直そんな気持ちもあったんですけど、
今はそこまでそういうのが実はないんです。
バサロースタートを短くするというか、結構話題になりましたね。
なりましたもんね。
そうなんです。さっき言ったように、なんでルール変えるんだっていうところなんですけど、
一つそういう私のルールの捉え方の感覚が変わってきた、一つの例としては、
例えば思い出すのが2015年ラグビーワールドカップ前の代表候補の合宿を僕取材したんです。
この合宿はいわゆるその後ですね、ワールドカップで日本代表が世界を驚かした優勝候補の南アフリカを破ることになるんです。
大ニュースでしたね。
これの前の合宿だったんですけど、その合宿を指導してたのは監督さんはエディヘッドコーチだったんですけど、
エディ・ジョーンズっていうヘッドコーチなんですけど、この方の合宿、宮崎でやってた合宿を僕取材に行ってたんですけど、
いわゆるめちゃくちゃ練習厳しいんですね。
練習がめちゃくちゃ厳しくて、もう体が持たないような練習を毎日のようにやってたんですけど、
その中で、倒落戦場に当時いた福岡ケンキ選手っていうスピードスターがいたんですけど、
彼はその練習を最後まで練習が持つように、いわゆる自分の力をペース配分して、
全力を出し切るというか、ペース配分して最後まで持つようにペース配分した。
いわゆる夕方の練習まで自分の体力を持つように。
一方、さっき言った南アフリカの大会で最後、逆転トライを決めたカーン・ヘスケスっていう選手がいるんですけど、
この選手はもう最初からスタートから全力で練習するんです。
当然、最後まで持たないんですよ。最後までヘトヘトになるんです。
ですけど、この2人同じウィングというトライを取り切るポジションの選手なんですけど、
これ、ヘッドコーチ、監督から怒られたのは福岡ケンキ選手なんですよ。
グラウンドから出ていけって言われたんです。
これぐらい怒られるんですね。
それはなぜかというと、監督さんの考え方としては、練習っていうのは成長につなげるのが目的なんだと。
本来の意味を考えたら、最初から全力で出し切って練習を、とにかく全力でやることによって力をつけていって、その時間が伸びていけるんだから。
まず全力ですることがルールなんだというような、それが考え方なんですけど。
だからヘスケス選手は全力でやってるから、途中まで持たなくても仕方がないと。
もっと力をつけるということで、福岡ケンキ選手は怒られて。
なんかイメージとしてなんですけど、日本の部活で例えると、多分福岡ケンキが正解だと思うんですよね、ケンキさんはね。
最初ランニングします、その後ラグビーのプレーをします、最後ストレッチします、最後筋トレします、みたいなメニューが朝から晩まであるんでしょうか。
どっちかというと福岡ケンキ選手は正解っぽいですよね。
最初のランニングでもう全力で、その後練習も仕切りませんばいって言ったら、そりゃそれが怒られそうだよね。
だから練習に対する考え方の違いをそこで僕は取材で感じたわけですね。
そういう延長線上に僕はルールもあるんだなというふうに感じるようになりまして、
要は外国人選手、そういう欧米系の外国人選手に話をする機会があっても、
要は実情とかスポーツ、やっぱり実情や目的に適さないんやったら変えたらいいじゃないか。
変わるのがいいし、誰かが独り勝ちしてたら面白くないでしょう。
スポーツというのというふうに捉えるような考え方を僕は取材の中でよく欧米系の外国選手から聞きましたし、
それは日本人選手が全員とは言いませんし、全員ではないですけど、
日本選手の多くはルールの中で創意工夫して努力して結果を残す。
ルール変更についての考察
これがいいというふうに思うこともあるんですが、これに対してどっちかといえば、
それはルールの原則からいけば、ルールの隙間を探している行為は戸足と感じる。
要は法律の抜け穴じゃないで、ルールの隙間を探しているというふうに捉えられる。
その中でそういう感情的なところももちろんあるかもしれませんけど、
どちらかといったらそういうふうにざっくり言えば、日本人はルールを絶対視。
欧米系外国人はルールというのはスポーツを楽しむためにあるもの。
なんで変更はためらう。そんな考え方の違いみたいな。
これは絶対ではない。何度も言いますけど絶対ではないし、日本人でもそう考えていない人もいるし、
欧米系の外国人でもそうじゃないと思う人もいるけど、ルールへのアプローチの違いというのは
横たわっているように私は取材を通じて感じたんですよね。
メジャーリーグでもルールってどんどん毎年変わっていきますけど、日本のプロ野球って割と慎重派ですよね。
ルールっていうのは絶対視されているし、保守的という言い方があっているのかどうかわからないですけど、
もしですね、大谷翔平選手の大谷ルールですね。大谷ルールっていうのが、
じゃあ日本の中で大谷選手があの活躍をしていて、大谷ルールっていうのが生まれたかと思うと、
ルールの重要性と大谷翔平選手
僕自身ですよ。僕自身は生まれないと思います。僕はルールは絶対視する日本人の固定観念からいけば生まれない。
アメリカメジャーの方はプラスそこには見ている人がいる。見ている人の中で楽しむ。
より野球が、ベースボールがワクワクするのはどういうルールだっていうことを考えると大谷ルールがあっている。
そういう意味では観客が大谷翔平選手をより見たいっていうところが優先されたんでしょうね。
そうですね。なのでそちらでも良い悪いはないと。
良い悪いはないけど日本だったら大谷選手一人のためにルールを変えるのかと。
みんな今までルール通りしてきとっちゃうわけっていう話がやっぱ強いですよね、たぶん。
そうなんですね。だからすごい面白い。私自身も正直、なんで板の長さ、バサロエ法とかそういうちょっと日本人は結構いじめられてるんじゃないかとかいう風な個人的に取材をスポーツ記者として取材を経験を踏む前はそう思ってましたけど、
今言うようにルールのアプローチの違いっていうのが横たわってあるんじゃないかっていう風なところに来ているというか。
それが絶対でもないし、まだ私自身もこれが結論だっていうものはないんですけども、ただそういう文化的な背景とか文化の土壌が違うとか、そういうのが多分スポーツに限らずあると思うんですよね。
そういうのを感じて、なので、僕が本当に今大事だと思っているのは、とにかく今あるルールがこれが最適なのかどうか。そこは問い続ける。
もうこのルールだから、このルールなんだからじゃなくて、そのルールが最適なのかは問い続けるというか考え続けるっていうのは僕はありじゃないのかなというのはすごく言いたいなと思ったんですね。
さっき言った大谷ルールじゃないですけど、この前ですかね、お話ししたDH制とかにも通じると思うんですけど、ルールあり方、繰り返すようになるんですけど、そこの感覚的にそういうのがあるというのはちょっと。
ああでも、じゃあちょっと野球に立たれて申し訳ないんですけど、やっぱりでもいろいろルール変わるっていうのはやっぱり危険性とか、やっぱりより面白くするためにはあっていいと思うし、なんかそういうのも含めていろいろ協議するっていうのは、大久保さんが言った通り考えるっていうのはやっぱり大事なのかなとは思いますね。
なんですね。根本とかところに、まずルールっていうものに対しての見方が、いろんな見方があるということを頭に入れて、スポーツを見ると、これからいろんなスポーツルールどんどんこれからも変わるし、いろんなものがあると思うけど、いろんな多角的にとか言い方があるんだけど、
ちょっと視野広く見てルール変えちゃダメだとか言うよりも、なんで変わるんだろうと。ルールっていうのはどういうものんだろうと。そういうところをですね、結構注目してもらえればなと思って。
それこそ本当にスポーツ番組がスポーツ余分という、スポーツのちょっとあふれた部分の話なので、スポーツにはそういった視点もあるんですよということを今日お話したくてですね。これも大学生の方にも、そういうようなお話をさせていただいたところだったんです。
こういった話を法学部ですると確かに興味が湧きますよね。
だから法律で言うと、法律っていうのは、よく言う悪法をもほぐとか言いますけど、法律って法治国家なので、法律を遵守するのは当然なんですけども、その法律自体が時代にそぐわないのか、時代に合ってるのか。
そこを普段の恋がいるように、スポーツもルールっていうものに対して、こうしたらもっと面白くなるんじゃないかと。個人的には根本的には面白くなっていく方が。
いいですよね。
もちろん選手の負担だとか、選手自身の側の意見もあるだろうから勝手に決めることはできないですけど、だって大谷選手、あれは大谷選手だからできるのかもしれませんし、大谷ルールができても。
またわかんないのが、大谷翔平さん、さらにもっと時間が経つにつれ、もっとすごい人が出るかもしれない。それをそのルールを使って、面白くなるんじゃないかとは思いますよね。
そういうちょっと、いつもとはちょっと違う角度のスポーツ予言にさせていただきました。
ルールの見直しと文化
ありがとうございました。最後に一つお知らせです。西日本新聞ポッドキャストの1周年を記念してオリジナルステッカーを30名様にプレゼントいたします。応募には西日本新聞MEへの簡易登録が必要です。概要欄にリンクを貼っています。ぜひご応募ください。
ここまで聞いていただきありがとうございます。大久保さんのスポーツ余分は西日本新聞とスマホアプリ西日本新聞MEで好評連載中です。ぜひご購読をお願いいたします。
本日はありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。
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