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2025-10-01 20:12

49|野球で広がるDH制、どう思いますか?

西日本新聞で記者生活の大半をスポーツ取材で過ごしてきた大窪正一記者が、アスリートの素顔や裏話、スポーツの可能性についてお話しする「西日本新聞スポーツ余聞」。

プロ野球セ・リーグが2027年から指名打者(DH)制の導入します。高校、大学野球も相次ぎ採用を決め、日本の野球界全体が大きな転換期を迎えています。投手の負担軽減といったプレーする側の視点、打線がつながり「面白い試合が増える」という見る側の視点。国際的な潮流や「大谷ルール」も交えながら、野球の未来を考えます。

◆出演:大窪正一(スポーツ記者/宗像支局長)、中富一史(販売部)、横山智徳(MC/メディア戦略局)、音声編集:中富一史、映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年8月29日

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サマリー

プロ野球のセリーグでDH制が導入されることが決まり、今後の高校野球や大学野球でも同様に採用される傾向が見られます。大谷翔平選手の影響を受けて、DH制の必要性やスポーツの楽しさについて議論が進められています。高校野球におけるDH制の導入については、選手の体への負担や競技の楽しさに関する観点から話し合われています。また、野球のルールや文化の変化についても考察されています。

DH制の導入
西日本新聞ポッドキャスト。
西日本新聞スポーツ余聞。
この番組は、記者生活の大半をスポーツの現場で過ごしてきた大久保さんが、
アスリートの素顔やスポーツの可能性についてお話しします。
こんにちは。福岡のニュースアプリ西日本新聞Bの横山智則です。
西日本新聞社の大久保昌一です。よろしくお願いします。
西日本新聞社の中富一文です。よろしくお願いします。
少し前ですけど、プロ野球のルール変更の話題がありましたけど、
当然中富さんはご存知でしょうか。
DH制ですね。指名打者制。
いよいよセリーグでも導入されるという、今日はお話ですね。
そうですね。以前お話ししたかもしれないですけど、スポーツとルールはもう欠かせないというか、
密接につながっているところで、ここで皆さんとちょっと、
今日話せればなと思ってるんですけども、
概略といえばとしては、野球に今後変化が生まれていくような動きがあるんですね。
要はプロ野球のセリーグなんですね。
2027年シーズンから、パリーグで今既に採用されている指名打者制DHですね。
当主に代わって打撃専門の選手を起用することになります。
この導入を決めたというんですよね。
さすがにこの番組をお聞きの方は、DH制って詳しく説明せんでもわかるとは思いますが。
まあ打者専門ですね。守備しない人ですね。
守備しない人がいる。代わりにピッチャーは打たないってことになるわけですね。
このDH制をめぐってはですね、その前はプロ野球が、セリーグがそういう動きなんですけども、
これ以外でも高校野球でも来春から採用される。
そうなんですね。
大学野球でもですね、今年になって東京六大学野球と関西学生野球の両連盟が来春のリーグですね。
来春のリーグからDH制導入を決定した。
これによってですね、全国27の大学野球連盟、要は大学野球がすべてDH制になる。
全体的な風潮というか流れが、DH制が流れですね。
この数年のうちに高校野球も大学もプロ野球も全部DH制になっていくってことですね。
大谷翔平の影響
もうその先んじてというかですね、DH制自体国際大会でね、いわゆるWBCでもDH制だと思いますよね。
東京オリンピック、野球ありましたけど東京オリンピック、DH制だと思いますし。
もう国際的な主流というのはDH制なんじゃないかなと思いますね。
こういうDH制、要はこのルール自体が変わるということは、
要は見る側、やる側、それぞれの立場で考え方が違うかと思うんですね、実際に。
僕個人自身としてはスポーツというのは、スポーツをより楽しくできるためにルールというのは改正されるべき。
僕自身は思ってまして、今回もDH制になること、セリーグのDH制というの、僕は賛成の立場におります。
ルール自体が変わることを変えないことがどうこうというよりも、根本にはそのスポーツが楽しいですね、楽しくないですねというところでいくんだと思うんですよ。
この根底には、やっぱりメジャーで活躍する大谷翔平さん、この影響というのも大きいと僕は思うんですよね。
大谷翔平さん、いわゆる二刀流ということでピッチャーもやってバッターもやって、このことによって実際いわゆる大谷ルールというルールを、メジャーのルールを変えてしまったという。
せっかくなんで大谷ルールっていうのは聞いたことはあるけど正確に説明はできないというかね。
大谷ルールはDH制の中でもピッチャーとしてマウンド出ます、で打撃もしますなんですけど、通常ならマウンドを降りちゃうとそこのいわゆるもう外れちゃうんですね試合から。
だからもう出られなくなっちゃうのを要はマウンドから降りてもDHに変わってまだ打順には残ります。で試合も出ますっていう状態。これが大谷ルールですね。
今まではピッチャーとして一回出場したら、ピッチャーをマウンド降りるときにもう言ったらその試合は出れなくなる。が出れると。DHとして残って出れると。
野球人気の未来
ちなみにDH制は選べるんですよ。DHを使う使わないっていうのは。だから大谷さんみたいにピッチャー出て打撃もするっていう選択肢もあるんですよ。これがDH制。
だからそもそもだからなぜDH制があるのかというところに行っていくと思うんですね。だから日本のプロ野球でも結局パリーグが先に1975年から導入してるんです。
なぜ導入したのかといったら、当時といったら巨人中心、阪神、要はセリーグがすごく人気のリーグで、パリーグはいわゆるカンコ鳥が鳴いていたとか、よくテレビでも笑い草のような言い方をされるように非常に注目度が低かったんですね。
その中でパリーグの野球の魅力を高める、そういう目的もあってDH制が導入されてるんですね。だから本質というのはそこなんですよね。要はスポーツを楽しむ、より楽しいスポーツにしたいという思いが。
自分はちょっとピッチャーを守る的な要素もあるんじゃないかなと思うんですけど、やっぱりそっちがメインなんですよね。
そうですね。結局、プロ野球となると工業、いわゆる一般の趣味でやっているスポーツではなくて工業で、もちろんやる方々の立場というのも当然保護というかされないといけないんですけども、
同時にそのプレーによって対価を払っている観客がいるわけですからね。観客側の、見る側の視点というのも大事になっていくんだと思いますね。
だから結局ピッチャーが打席に立っちゃうと、要は投球の影響を受けるからあまり打たないでいいという指示が出たり、ランナーに出てもあんまり走らないでいい、そうしないと投球に影響があるからっていうのがあって、そこがちょっと打撃の一つ落ちどころというか。
ピッチャーに回ってくると、やっぱり相手のピッチャーもここで抑えれるっていうことになっちゃうので、面白くないですよね、あんまり。
そこを見る側、人によってはそこの妙味があると。そこにどの代打を入れて流れがどう変わるかという、そこが野球の醍醐味だし、野球はそもそも9人でするスポーツなんだっていう声がある。それも分かって。
元々それがセリーグの考えというか。で、DHなしにしてるんですよね。
また序盤だからという話になるとね。そこで打撃が止まるよりも、見てる側としてはやっぱり面白い野球を見たいと思うと、そこにちょうどDHとか入った方が楽しいよねということで。
しかもあれですね、メジャーリーグが1973年でパリーグ1975年って結構パリーグ早めに取り入れてるんですよね。
パリーグはですね、非常にやっぱりそれだけ危機感があった。以前ちょっとすいません年数は覚えてないですけど、2部リーグ前期後期に分けたりしてました。前級優勝後期優勝にして前期後期の優勝で日本シリーズに出るチームを決めるだとか、いろんな取り組みをパリーグの方は確保してるんですね。
後半戦にやっぱり強いチームだと飛び抜けちゃって後半あんまり盛り上がらないというケースがあるから、だから1部2部になると1部優勝2部優勝みたいな。そういう展開があるんですよね。
昔パリーグはそれを採用していた時期もありますし、今のクライマックスもパリーグが先だった。 そうですそうです。
あれ要一斉の戦じゃなかったんだ。 違いました。パリーグの方はそれをやって決めて、シリーグはそのまま。
そのまま優勝は優勝。
ああそういうのもあったかもね。
そこを見てもやはりニルガーの視点というのが非常に大事になってきたと思います。
どっちもヨシア氏はありますけどね。
そうですね。だからそのもちろんやる側の負担だとかいろんなものもあるだろうし、賛成反対いろんな意見はあると思いますけど、僕自身は原点はそこだと思ってます。
そうですね。
あと実際背景には野球人気の限りっていうのもあると思います。結局野球人口、日本の人口自体がまず減ってますし、イコール子供の人口がめちゃくちゃ減っている中で、野球の要は日本の中でステータスというかの位置もやっぱり少しずつ変わってきていますよね。
もう会長なんかも野球人気の限りについての危機感をよく語ってらっしゃいます。だからそういう野球自体の魅力をどう持つのか、保つのか、周りはこの野球に対して何を求めているのか、そういうものも含めて伝統との攻め合いというかそこなんだと思うんですよね。
そうですね。昔は野球ってある程度みんな野球してましたけど。
みんな野球してました。
みんな野球してましたよね。みんな野球かサッカーでした。ただ今野球を選ぶ人の方が逆に少なかったりするんで。あまり子供たちプロ野球も見ないですもんね。
そうですよ。で、なおかつこの流れを僕は、見る側の視点が重要されていく一つの流れをまたキロになるのが先日発表されましたよね。要はWBCが一般。
地上派。
地上派が。
ネットフリックスのみですね。
という動きになってきて。要は時代がそういう時代になってきてるわけですね。要は見たい人が見るんです。
だからなおさら高齢者も含めて、見たいけど見れない人が。今まで民放だとある程度テレビつければ見れたんですけど。
そうですね。
有料で金を払わないとWBCが見れないっていう時代ですね。
そうなると見せる側は、間にそういうところが入るってことは見せる側の本体は魅力を見たいと思わせる魅力を高めないとそこにリーチしていかないような世の中になってきて。
そうですよね。
スポーツに限らずなんでしょうけどね。これはですね。
それじゃこう大リーグの方が動きが早いというか、ルール変更も。
本当に早い。
そうです。
ベースが大きくなりましたとか。
あと県政級が3級とかね。
はい。
あれでしょ。何秒以内に投げない感じ。
そうですね。試合時間が長いという批判も。
やっぱ野球の悪さで言うと何時終わるかわかんない。サッカーだと時間決まってるし。野球いつ終わるとみたいな。
そうですね。
昨年はもうね、何時には終わるから何時に帰って、自分のライフスタイルを組み立てられる。
例えばサッカーだとか僕の大好きなラグビーだとか。だったら時間が決まって。
待ってますからね。
だいたいこの時間には終わってるということで計算できるけども。
野球の良いところであるいは悪いところで、そのドラマーというかどうなるかわからないところなんですけども。そこも時代の流れともリンクしてるのかなと思うんですよね。
だから結構このセリーグのDH制度に非常に私自身は前向きな感じで捉えてますけども。
しかも最近で言うとセリーグ、パリーグ、やっぱりパリーグの実力の方が結構上になってるじゃないですか。
そういう意味ではやっぱりDH制でそれだけ影響があるんじゃないかということで、DHで取り入れるとやっぱりセリーグもやっぱり強くなるんじゃないかみたいな話ですよ。
そうですね。
でもこうプロ野球の世界でDHっていうのは、なんかこうしっくりくるけど高校野球も今度なるんでしょ。
そうですね。
高校野球におけるDH制の影響
だから高校野球はまださ、エースで呼ばんっていうのはさ。
でもエースで呼ばんでもできるんですよ。
あ、そっか。それはそれでダメですよって言われてるわけじゃないから。
だから選択肢があるってことはいいと思うんですよね。
なるほどね。
高校野球の見方によってはこれまで出れなかった選手が一人より多く出れると。
そうですね。
そういうメリットは出てくるんだけど、高校生の場合でいくとプロスポーツと違って体の負担だとか。
先ほど中止さんがおっしゃったような、そのやる側の保護というのもDH制には入ってるんだと思うんですよね。
野球、日本の野球の変化が逆に少なかったのかなと思うんですよね。
今までですね。
他のスポーツは言葉の言い方はあれですけど、よく変えるルールを変える。
何が一番楽しいのというところを追求していくと思うんですよね。
そうですね。結局でも甲子園は今、投球制限がまだないじゃないですか。
となるとやっぱバッターにもならないといけない中で150球投げるって夏の甲子園ですよ。めちゃくちゃきついと思いますよ。
そうか。投球制限まで、それこそ時代の変化によっては出てくる。
今からあると思います。
そうですね。
高校野球の場合は高校生の身体を守っちゃわないといけない。
そうですね。プロスポーツではないですからね、高校野球の場合は。
スポーツの変革と文化
そういう意味で高校野球も変わってきてますよね。
試合が日中はあったとか、これがまだ不十分だという声もあるでしょうけど、延長になったら何らか。
タイブレイクですね。個人的には甲子園じゃなくてドームでいいんじゃないかとは思いますけどね。
そういう根本的な議論も始まるぐらい、日本の気候の変化っていうのは、ちょっとそこを考えないといけないぐらいの状況じゃないですかね。
できるんですからね。
だからあそこが聖地だからとか、そういう理由が天秤にかかってくるぐらいの時代になっているのかなと思うんですけどね。
甲子園、屋根付きにできるもんですかね。
そうですよね。逆にあれを見て、うわ野球ええやんとか暑そうやしやりたくないなとか思わせたら逆にマイナスですね。
ヨーロッパとかアメリカとか欧米はスポーツも学生レベルでもその季節に応じてスポーツを変えれていますよね。
例えば冬場はスキーとか室内のバスケットボールとか、夏場はラグビーやサッカーとか、そういうシーズンを通してスポーツを楽しむ。だから本本にあるのは繰り返しますけど楽しむ。
なるほどね。
その要は苦痛のように寒い中、暑い中、その修行ではスポーツは修行ではないんじゃないかと。
そうかそうか。
日本の場合はなんとか道とか、そういう精神修練とつながりを強調されます。もちろんその一面もあるのは間違いないと思うんですけど、そことスポーツとは何なんでしょうというところとの考えるきっかけが今出てきてくるかもしれませんね。
少し前、慶応高校が優勝したとき、慶応高校って練習もキュッてコンパクトにして、もちろん坊主とかじゃなくても、いろいろ変えながらやって、それで優勝したってめちゃくちゃ革命的なんですよ。
なるほどね。
すごい話題になりましたよね。
やっぱりそういう結果を伴って変化があるというのが一番説得力が生まれるんですよね。
2027年シーズンからということですけど、時代の流れでどうなっていくかってすごく注目してますね。
この話題は多分聞いてる皆さんも参加しやすいテーマだと思いますので。
正解がないかもしれませんね。
賛成反対あるでしょうし、それこそご意見ありましたらですね、よかったらコメントを寄せていただければ。
それはそれでまたご紹介しますし、と思っておりますのでよろしくお願いしますって感じですかね。
よろしいですかね、今日はそんなところにしますか。
僕はなるほどなと思ったのが、このDH制の目的ってピッチャーのためと思ってたんですけど、大岡さん言うように野球が面白くなるためにっていうのは、なるほどなと思いました。
そうですね、多分僕のこの思考っていうのは、ラグビーというスポーツは毎年変えるんです。毎年、毎回毎回。
ルールが変わるんですか。
ルールを施行して、危険性もある、身体接触が大きいスポーツだから、保護も兼ねていろいろ変えていくんですよ。
こっちの方がいいんじゃないか、こっちの方がいいんじゃないか、ルールも変わっていって、それは根本には、もちろんそういう体の保護もありますし、そのスポーツがより魅力的になるようにというようなところが、
多分ですね、いわゆるメジャーでずっとドーンといってスポーツは、そういう発想が生まれにくいのかもしれないですね。
かもしれないですね。
だから、より工夫をしていく。セリーグよりパリーグが変わっていく。野球よりも野球以外のスポーツがすごい変化が多いっていうのは、僕はそこにもそういうところもあるのかな。
なるほど。
ありがとうございました。それこそ番組もおかげさまで1周年ということで、スポーツよりもそうなんですけど、西日本新聞ポッドキャスト全体として、ちょうど1年をおかげさまで迎えることができましたんで、西日本新聞ポッドキャストの1周年を記念して、オリジナルステッカーを30名にプレゼントいたしますと。
どうしたらいいんですか。
応募にはですね、西日本新聞MEへの会員登録が必要となりますんで、概要欄にリンクを貼ってますんで、ぜひ会員登録して応募してくださいということでございます。よろしくお願いいたします。ここまで聞いていただきありがとうございます。大久保さんのスポーツよぶんは西日本新聞とスマホアプリ西日本新聞MEで好評連載中です。ぜひご購読をお願いいたします。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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