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2025-10-29 17:49

53|忘れられない「ギータ」の原点、逆方向のデビュー弾

西日本新聞で記者生活の大半をスポーツ取材で過ごしてきた大窪正一記者が、アスリートの素顔や裏話、スポーツの可能性についてお話しする「西日本新聞スポーツ余聞」。

10月16日のCSファイナル第2戦で福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手が勝利に導く劇的な3ランを放ちました。ギータの魅力を凝縮したような逆方向へのホームラン。この一発を見て、大窪記者が思い出したのが、ルーキーイヤーの春季キャンプの実戦で放った逆風を切り裂く衝撃の逆方向へのホームランです。

◆出演:大窪正一(スポーツ記者/宗像支局長)、中富一史(販売部)、横山智徳(MC/メディア戦略局)、音声編集:中富一史、映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年10月24日

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#西日本新聞 #西日本新聞me #西日本新聞ポッドキャスト #西ポキャ #西日本新聞スポーツ余聞

サマリー

このエピソードでは、柳田選手の逆方向へのホームランについて詳しく語られます。当時の思い出とともに、彼の打撃スタイルや成長過程が紹介されます。特に、柳田選手の初ホームランを振り返ることで、彼のポテンシャルや特徴的なフルスイングの技術が明らかになります。また、彼のフルスイングと逆方向ホームランが注目され、プロ野球における原点や成長についても語られます。ドラフトでの経緯や周囲の期待も強調されます。

クライマックスシリーズの回顧
西日本新聞ポッドキャスト。
西日本新聞スポーツ余聞。
この番組は、記者生活の大半をスポーツの現場で過ごしてきた大久保さんが、
アスリートの素顔やスポーツの可能性についてお話しします。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞民の横山智則です。
西日本新聞社の大久保翔一です。よろしくお願いします。
同じく、西日本新聞社の中富一文です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は10月24日です。配信は来週なので29日の予定なんですが、
配信している頃は、フォークス日本シリーズできっと頑張ってくれている頃です。
戦ってますね。戦っている頃です。
それにしても、クライマックスシリーズファイナル。
そう。痺れましたね。
痺れましたね。
ギリギリでしたね。
ほんと首の皮でしたね。
勢いで言うと日ハムが、そうでしたろうね。
まあ、終わって勝ってホッとしているから言いますけど、
日本シリーズの昨年よぎりましたよね。
フォークスが2連勝して4連敗して日本一に残した。
そうですよね。同じパターンですもんね。
似たようなパターンだったので。
最初2連勝した時はさ、もう明日には終わるみたいな雰囲気でさ、
俺も勝手にさ、日ハム強い強いと思っていたけど、やっぱりフォークスが強いったいと思い寄ったけどね。
短期決戦って、1敗でもすればちょっと流れがそっちに行っちゃうから、
ほんとはバッと全部全勝して終わりたかったんでしょうけどね。
そうですね。
ということで、クライマックスシリーズでも大活躍してくれました。
柳田選手の初ホームラン
今日は柳田選手の話を聞きたいと思います。
柳田選手ですね、そのクライマックスシリーズ第2戦ですね。
2戦、決勝の3ランを打って、フォークスが大手をかけるという形になったあの一発。
あれ逆方向じゃん。
すごい弾道だったんですけど、あれを見て、僕はフォークス担当時代の彼の実戦での一発目のホームランを思い出したんですよ。
それをちょっとお話ししたいなと思いまして。
ちなみにそのYouTubeでの背景は、一発目のホームランの写真です。
ちょっと顔写ってないけど、若いでしょ。
そうですね。
これ本当にルーキーイヤーの春季キャンプ、宮崎の春季キャンプの2月19日、2011年、14年前ですね。
14年前の2月19日のわからかりし頃の柳田選手のお話をしたかと思うんですけど、
その時にですね、そのホームラン、柳田選手、紅白戦でホームランが出たんですけれども、
この紅白戦がですね、相手ピッチャーが、今オリックスに今移籍してます岩崎翔と言っても、
当時もう3年目ぐらいですから、もう売り出し中というか、すごい勢いのあるピッチャーで、
すごい速球もキレがあっていいピッチャーだったんですけど、このピッチャーからホームラン打ったんですよね。
そのホームランの弾道がですね、もう僕は本当忘れられないというか、えげつない弾道で、
これもそのクライマックスシリーズと同じ逆方向、レフト方向にホームランを打って、そのホームラン、その日逆風だったんですよ。
レフト方向からホームに風がすごい強く吹いてて、その逆風を切り裂くような弾道で、逆方向にですね、すごい弾道が、それも行き目の森ですから、
外野関は芝風なんですけど、その上段ですね、の方に着弾するという、
凄いですね。
凄まじいホームランだったんですよね。なんかファーストストライク、これすごく覚えてて、ファーストストライクで、
多分、多分ではない、スライダーです。スライダー、ちょっと高めに浮いたのをファースト見逃さなかったんですよね。
一球目?
ストライクの一球目ですね。ボールは見逃していて、だったんですけど。
この弾道ですね、それもですね、取材で打った後、聞いたんですけど、本人はすごく淡々として嬉しそうでは、
それはめちゃくちゃやったーって感じじゃなくて、結構淡々としてて、
プロ1号でしょ、いわゆる。
いわゆるプロ1号ですね。淡々としてて、いやちょい詰まりですね、とか言って。
超えるかなと思ったんですけど、まさか入るとは、みたいな言い方をしていて、結構自信があったっぽかったんですね。
すごいなーと思って、当時僕は国防番という担当だったから、国防さんにさっきの柳田選手のホームランどうですかって聞いたら、
いや俺でも逆方向に、あの打球は無理やんわと。
ただもうごついし、このまま伸びていってもらいたいなみたいな感じで、ベタボメだったんですね。
国防監督って基本的には引っ張りですもんね。
そうです、そうです。流しで逆方向じゃなくて。
なるほど、そういう意味では逆方向っていうのは。
ちょっと不得意というか、ホームランはほぼほぼ真ん中から左だと思うんで、要は引っ張り、引っ張る方向なんですね。
柳田選手で言ったら右翼の方に行くホームランが国防さんを。
そういうのもあって、いやすごいと。
褒めたのがすごい驚いて、これは記事になるなと思って、
YouTube見てる方はわかると思いますけど、この西スポ一面にテカテカと書かせていただいた。
話を聞きに行ってすごいねって聞いたら、当時から茶目っ気たっぷりでニヤって笑ってる。
実は逆方向の打球得意なんすよって。
話を聞いたら、大学まだこの時厳密に言えば広島経済大学の4年生なんですよ。
卒業してないから。
その広島経済大ではホームランを18本、通算18本打ってるんですけど、その約3割が逆方向だったらしい。
逆方向より強い打球って打つのは実は得意だと。
大名詞というかフルスイング、ぐるんぐるん体がねじ切れるんじゃないかのようなフルスイングをしている柳田くんのイメージだから、
結構皆さん引っ張るような打球のイメージが強いかと思うんですけど、結構逆方向に強い打球いる柳田くん多いんですよ。
逆に引っ張ると、彼本人言ってましたけど、ラインドライブがかかってファールになるか上がらないんですよね。
なるほど。
引っ張る方向。
引っ張りすぎるってこと?
彼から言って引っ張ると角度があんまりつかないんですよ。
本人言ってましたけど逆方向は強く叩くイメージで叩くから上がるんです。
逆方向に伸ばすのは得意な。
結構柳田選手の流し打ちってポーンと上がってガイアフライかなと思うんですよ、ぽっと見。
そしたらどんどん伸びて入るんですよね、フェンスに。フェンス動揺するんですよ。
その時記事を書くために話を聞いたら、その左バッター、右手首のリストを強く効かせるっていうイメージで打ってるんですよ、インパクトの瞬間。
伸びるんでしょうね。
伸びるんですよ、みたいな。
もう1年目からあの喋り方は一緒なんです。ずっと変わってなくて。
これを紅白線で言うとまだレギュラーシステム始まってない状態でってことでしょ?
で、その感じなんでしょ?
そしてこの衝撃だったんですけど、この衝撃の裏話的なことがあって、
キャンプって球場があって、グラウンドがあったり、室内電車があって、その間長い通路があるんですよ。
そこを一緒について歩いていって、ぶら下がりって言うんですけど、ついて歩きながら話を聞くんですよ。
で、そういう国母さんだとか、松中選手とか、主力の選手にはいっぱいこう、記者が群がるから、なかなか話ゆっくり聞けないんですけど、まだこれ大学生じゃないですか。
なのですごいゆっくり話が聞けて、話をこの通路で、すごい今でも覚えてるんですけど、
母さん、これ見てくださいよって手を見せてくれたんですよ。
そしたら手の皮がぺろーんって抜けてるんですよ。
これって実は普通の野球選手って、普通の野球選手、なおかつ新人であれば、もうキャンプが始まる前にめちゃくちゃ振り込むんですよ。
振り込んで振り込んで、その皮めくれは皮めくれてタコができて、それがまた皮めくれてタコができて、タコというか豆が潰れて、
それぐらい振り込んでガチガチ、もう手の皮タコだらけのガチガチの手でくるから、普通キャンプで手の皮が剥けるってことはまずないんですよ。
つまり、柳田選手は全然練習してなかった。大学の時、もうオフになって、それほど振り込んでなかったんですよ。
でも、このホームランを打てる、だからポテンシャルが、僕その手を見た時にえげつないなと思って、これすごい選手やなというふうにワクワクした覚えがありますね。
早く早く一軍で見たいなと思って、すごく僕、国母さんの担当だったんですけども、このぶら下がりはできる限り柳田選手にくっついて、いろいろ話を聞いていたんですけどですね。
打撃スタイルの特徴
でも振り込んではいなかったんですけど、キャンプ前は。でもキャンプが始まるとめちゃくちゃメリハリオンオフ切り替え早くてめちゃくちゃ練習するんですよ。
なおかつフルスイングですね。あのフルスイング、当時から変わらない。当初からあれなんですよ。あれで絶対にコーチとかが修正しようとするわけですよ。
もうちょっと軸が体幹がしっかりできてないから、長く素振りすると波打つようにスイングがぶれるんですよね。
だけど柳田選手は変えないんです。絶対に波打っててもフルスイングは変えないんですよ。すごい、これってすごくて。
で、前回からですけど、以前このスポーツヨーブンで話したこと思うんですけど、練習を最初からフルパワーでやるんですよ。練習を調整しない。要は配分して。
タズミの話の時にしましたね、そういうの。
練習を配分せずに、もう最初に出し切るぐらいの勢いで最後はヘロヘロになってても、でもフルスイングをT打撃、フリー打撃、絶対に最初からフルパワーでいくんですよね。
これはすごくて、これって結構すごいことなんです。新人ってやっぱりビビるから、キャンプで最後もうついていけなくなるっていうのが怖いから、配分するというか。
ちょっと考えるんですけど、柳田選手はそうじゃなくて、もうどんどんフルスイングするんですよ。で、秋山さんとか、それ監督ですね、大尾さんとか、やっぱりそれ目つけるんですよ。すごいと。
こいつこの気持ちの強さも追われてましたね。
逆にそのフルスイングを修正しないでほしいみたいなことを多分言ってたんじゃないですか、コーチとかに。
いや、そこまでの選手じゃなかったので。極端に言ったら広島経済大って、大学で言えば無名の部隊に入るんですね。
要は慶応大とか早稲田大とか、そういう大学ではなくて、ちょっと隠し玉的な感じで取った選手なので、多分そういう用語とか出せる選手じゃないけど、ただそういうパフォーマンスで言わせなかったというか。
フルスイング。
ガンガンして、で結果的にこの紅白戦で、こういう逆方向の一発、度肝抜くような一発を打つんで、だんだんだんだん柳田っていうのはこういう選手なんだっていうふうに、みんなを認めさせたというかですね。
結果的に1年目は一軍では6試合ぐらいしか出れなかったんですかね。なんですけど、1年目から一軍にも呼ばれるっていうのは、やっぱりもう注目されたんですよね。
その要はドラ、以前話したかもしれないんですけど、1位の選手っていうのは投資的な、球団の投資的な意味であってチャンスをいっぱい与えるんですけど、だんだん順位が下がっていくことによってそのチャンスは下がるんですけど。
柳田選手は2位ですけども、そこまでその大期待、即戦力を期待されて入った、当時裏話というかこれはもう皆さんよく有名な話なんですけど、この2位って実は今広島にいる。
秋山さんですね。秋山勝吾。秋山選手を取ろうかっていうところに大さんが、そのドラフトの時に昨日ありましたけど、ドラフトの時に誰が一番このリストに上がってるメンバーの中で飛ばすんだって言ったのが柳田選手です。じゃあ取れって言って取ったような選手なんですよ。
その当初予定をもう直前で変更したみたいな。
そんな感じだから、やっぱり自分でアピールしないといけないっていうのを本人が取ってたんですよ。だと思うし、このフルスイングを続け切るというか、根性というか、これもやっぱりプロに向いてるなと僕は思いましたし。
ドラフトと期待
だから本当に僕、フォークスタントをやって、その時はもう3年目か4年目、3年目ぐらい。こんなにワクワクする選手は新人は初めてでした。もちろん出来上がった選手はそれはすごいですけど、新人でワクワクしました。
フリー打撃を見るだけで。
そういうことですか。ありがとうございました。
その最後に、この取材で今シーズン、もう振り返って今シーズンですね。ちょっと柳田選手右すね痛めてずっとシーズン下がってましたけど、復帰する日、たまたま僕取材がドームであって行ったら出くわしたんですよ。
はいはい。
出くわして、久しぶりみたいな感じで拍手したんですよ。すると、もう手はゴツゴツの。かなり振り込んでるわけですよ。
すごい。
だから僕は、これはもうすごく結果論で申し訳ないですけど、絶対打ってくれると思ったら、CSの第2戦の逆五号のホームランですもんね。
すごいです。
五号さんがスーパースターと言ったんですけど、僕は本当に大好きな選手の一人です。
やっぱあの、やっぱね、打った時はスーパースターってこういうことなんですよ。
思ってますよ。
打ってほしい時に打ってもらって、すごい。
あの一発ないとですね、結果的にあの試合を落としたりしてたら、もうズルズルいってたかもしれない。
そうでしたね。
ここで大手かけたから踏ん張れたというのもあると思いますしね。
すげえと思ってましたもん、本当に。中田さん今日はいかがでございました?
中田 僕あれなんですよ、いまだに覚えてるんですけど、若い時に桑田増美さんと清原和裕さんがCMでプロ野球選手、若い選手で柳田っていうすごい選手がいるって言ってたんですよ。
もう2年目、まだ1年目とか2年目の柳田選手。で、その時に自分は柳田選手の名前を知って、そっから活躍しだしたんですよ。
へえ。
それはすごい鮮明に覚えてて。
だからプロの選手もやっぱり注目するというか、あくまでのフルスイングって体ねじ切れそうな体もまだできてないのに、やっぱりある意味リスペクトだと思うんですよ、プロ野球選手って。
自分、あそこまでよう振れるな。
振り切れないですね。
普通振り切れない。やっぱり怖いんですよ。当てたい。
当てようとするからね。
当てたい。空振り怖いです。
そういうことなんですね。
コンパクトに打つとか、ミートさせるとかそういう話になる。
どうしても打率とか求めちゃうと、こじんまりというか小さくなっちゃうんですよね。
でも打率もいいですもんね。
だからトリプルスルーのときも打率もよかったし、全部よかったですもんね。
確かに豪快ですもんね。
彼にはまだ話したいこといっぱいあるので、いつかまた話したいと思います。
その辺でね。
最後に一つお知らせです。
西日本新聞のですね、ECサイト、通販サイトで
イザユキ・ホークス・テンパイ・ムギジョウチュウというのを販売しておりまして、
せっかくなんでこれ飲みながら応援すると、ホークスも勝ちに勝つと思いますので。
なるほど。
ぜひということで、概要欄に貼っておきますので、よかったらご興味のある方は覗いてみてください。
ここまで聞いていただきありがとうございます。
大久保さんのスポーツ余文は、西日本新聞とスマホアプリ西日本新聞MEで好評連載中です。
ぜひご購読をお願いいたします。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
アップロード西日本新聞
17:49

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