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2025-06-19 16:09

33|新緑の人吉・球磨旅①SL人吉にまた会いたい!在来線と高速バスを乗り継ぎ現地へ…

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ご乗車ありがとうございます。この番組では西日本新聞の“乗り鉄”記者が鉄道旅の魅力について広く深くマニアックに語っていきます。

今回の舞台は、新緑の時期に訪ねた熊本県の人吉・球磨地域です。JR肥薩線八代~吉松間が2020年夏の豪雨で不通になっているため、高速バス「B&Sみやざき」で人吉市に入りました。まず向かったのはJR人吉駅。2024年3月で運行を終えた観光列車「SL人吉」の牽引機8620形58654号機が駅前で保存されています。実際に観に行って1年2カ月ぶりの「再会」を果たしました。

◆旅人=中原岳(人事部、元長崎総局記者)、車掌=宮下雅太郎(MC/お客さまセンター) /音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネスマーケティング部)

◆旅の時期:2025年5月2、3日

◆収録日:2025年5月14日

◆中原岳記者の記事一覧
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サマリー

今回のエピソードでは、熊本県人吉への旅が描かれ、特にSL人吉の復活や交通手段の変化について語られています。豪雨による鉄道への影響や、地域住民の交通アクセスの難しさも取り上げられ、未来に向けた鉄道再生の希望が示されています。人吉駅は5年前の豪雨の影響を受けながらも、その機能を維持しており、58654号機のSLが保存されています。地元の人々はこのSLに深い愛着を持ち、再開を心待ちにしています。

新シリーズの旅の始まり
西日本新聞Podcast
西日本新聞 鉄ガクの旅
ご乗車ありがとうございます。
この番組では、西日本新聞の乗り出し記者が、鉄道旅の魅力について、広く深くマニアックに語っていきます。
ご案内します車掌は宮下正太郎、旅人は中原岳さんです。中原さん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いいたします。
中原さん、今回から新シリーズだそうですが、どちらに行かれたんですか?
はい、今回は九州に舞台を戻します。
今回はですね、2025年のゴールデンウィーク5月ですね。
ゴールデンウィーク、どこに行こうかなと思ったときにですね、ちょっと遠くまで行くのは大変というかですね、どこも混雑してるから、どうしようかなと思ってたんですけども、そういえば熊本の人吉に最近行ってないなと思い出しました。
というのもですね、昨年の3月まで熊本と佐賀県の都政県の間にSL列車でSL人吉というSL列車があったんですけども、このSLの蒸気機関車部分のですね、老朽化を理由にこのSL人吉が引退してしまった、機関車としてですね、引退してしまったんですけども、
実はその後ですね、熊本県人吉市が人吉駅前で整体保存、動かない状態で保存するってことが決まって、もう公開されたっていうのを思い出して、そしたら人吉までもう1回SL人吉に会いに行こうかな、再開しようかなと思って、今回ゴールデンウィークの旅は熊本県人吉を選びました。
今回はその話をしていこうかなと思います。
鉄道と交通の現状
今回旅の始まりはですね、福岡市の天神にある西鉄福岡駅ですね。
やはり福岡県内を南へ早く行こうと思ったらやはり西鉄電車の方が早くて本数も多いので、私もよく愛用してるんですけども、熊本まで行くんだったら新幹線使えばいいじゃないかと思うかもしれませんけどね。
私はやっぱ在来線の方が景色がゆっくり楽しめるので、移動を楽しめるのが好きなので、今回もですね、西鉄電車とJRの在来線鹿児島本線に乗り継いで八千代の方へ向かいました。
この日もよく晴れててですね、これは福岡県南部の鉄橋を渡っている写真なんですけども、川もがですね、太陽の光でキラキラキラ光ってですね、すごくいい天気で旅行日和だなという中で福岡県内を南下していきました。
そして終点の大本駅、福岡県南部の大本駅まで着きまして、ここからはですね、JR鹿児島本線に乗り換えました。
JR鹿児島本線の電車はですね、JR九州の新型車両である821系という普通列車でした。
この列車が八千代行きなんですけれども、ただ終点まで乗ってません。一つ出前の新八千代でおりました。
元々一石というのはですね、JR飛鳥線という熊本県の山合い、南部の山合いを抜けて宮崎県とちょっとだけ通って鹿児島まで行く飛鳥線というローカル線があるんですけども、ご存じの方も多いと思うんですけども、2020年の夏の豪雨でですね、このJR飛鳥線が大幅に被災しまして、今大部分の区間が止まっております。
鹿児島県内の一部の区間はですね、現在動いているんですけれども、熊本県の八千代から鹿児島県の吉松というところの間の約87キロは被災したためですね、一部鉄橋が流されたところもあるような大きな被害が出たもので、現在止まっております。
なので今、一石にですね、公共交通機関で入ろうと思うと、八千代の一個手前の新八代駅、新幹線が止まる新八代駅で高速バスで乗り換えて、一石のインターのバス停まで乗るという方法が一般的になっているというところですね。
今、一石とその周辺の熊地方、一石熊地方という言い方をしますけれども、一石熊地方の公共交通機関に行くのは本当に難しくて、あと方法があるとすれば高速バスで行くか、あとマニアックなんですけど、宮崎側から路線バスを乗り継いで、一石熊地方の湯の前というところまで降りてきて、そこから熊川鉄道とか乗って一石市内に入るという方法もあるんですけど、なかなか本数も少なくて難しいので、
やはり一番簡単なのはこの新八代から高速バスで行くか、もしくは福岡市内辺りから鹿児島、宮崎方面に向かう高速バスに乗って一石で降りるかするしかないかなというような状況で、本当に車がないと一石は行きづらいところだなというところなんですけど。
近くたってもやはりライフラインとして戻れてないというのは、なかなか住民の方にとっても大変と思ってるんですけど。
幸いと言いますか、この日立線の八代から一石の間は鉄道での復旧が正式に最終合意したということでニュースにもなってましたけど、ただその八代から一石の間の復旧も2033年同頃を目指すということになっていて、まだあと8年ぐらいかかるということで、しばらくはこの状態が続くんだろうなというふうに思います。
なので今回は新八代から宮崎行きの高速バスに乗り換えました。
このバスはB&S宮崎といって、もともとは新幹線との接続を考えて、だからバスのBと新幹線のSでB&S宮崎という名前なんですけども、こんな感じで、いわゆる区間のバスだけの利用もできるようになっているので、今回は新八代駅前から一石まで約40分間、1500円別途料金を払ってこのバスで移動しました。
このバスは新八代駅前に出た後は九州自動車道に乗って一石に向かうために山間部の方に分け入っていくんですけど、途中熊川も渡ったりしたんですけど、こんな感じで普段はエメラルドグリーンの綺麗な美しい川なんですけど、やっぱり5年前の豪雨のときはこの川いっぱいに濁流があふれたというふうに聞いていまして。
私も2020年の豪雨から1週間後くらい、応援の取材で現地に入りましたけども、いろんなところに木が引っかかったりとか、流れされてきたものがそのまま状態で放置されていたりとか、そんな状況で。
この熊川沿いに先ほど言った飛達線もあるんですけども、その飛達線の駅も天井まで水に浸かった跡があったりとか、駅前で車がひっくり返ったものだったりとか、そういう状況が残ってました。
そういった車とかも片付けられていると思うんですけれども、鉄道自体の復旧はなかなか。
もともと赤字路線だったということで、JRさんも復旧には慎重だったんですけども、沿線自治体が鉄道がないと観光進行もできないということで、沿線自治体がお金を出したりとか、線路設備は熊本県とかがやって、JRさんは運行だけでいいよというようなことを、そういった条件を提示した結果、
最終的にJR九州さんも復旧に合意したという経緯をたどったので、そういう意味では飛達線が復旧するのは喜ばしいんですけれども、なかなか飛達線から熊川の車窓を見るにはまだあと8年かかるということで、待ち遠しいなと思います。
熊川鉄道の復旧の展望
40分ほど乗って、人吉のインターのバス停に着きました。ただこの人吉インターのバス停が、残念ながら人吉市街地の外れにあって、ここから人吉駅に行こうと思うと、路線バスに乗り継ぐか、25分ぐらい歩かないといけないんですね。
人吉市内の路線バスも本数が少なくて、ちょうどいいバスがなかったので、今回は人吉インターのバス停から人吉駅まで25分ぐらい歩くことにしました。
歩く途中にJR飛達線の踏切がありました。この辺りも、おそらく豪雨のときは浸水はしたのかもしれませんけども、まだ線路は比較的きれいに残っていて、今YouTubeをご覧の方には踏切の写真を出してるんですけども、警報器とか残ってるんですけども、ただここは今列車が普通になっているので止まっています。
区間でいうと、これは八千代から人吉の間ではなくて、さらにその先の人吉から山を越えて鹿児島に吉松まで区間のほぼ人吉駅付近のところなんですね。
八千代から人吉の間は8年後をめどに復旧することになったんですけども、人吉から吉松の間は山線といって、もともと県境でもあったので一番利用客が少ないということで、まだ復旧するかどうかも決まってないんですけど、ただ沿線自治体の熊本県、宮崎県、鹿児島県は鉄道を復旧させたいという方向で、今少しずつ足並みを揃えつつあるようなところのようですので、
あとは同じような交渉をして、JRさんが最終的に復旧に合意するかどうかというのが待たれるんですけど。
写真を見る感じだと右側は遮断機もないんですか。
そうですね。おそらくもう列車が通らないということで遮断機も撤去されてるんでしょうね。
ただですね、今YouTubeをご覧の方にお見せしている踏切の写真では車が通ってる写真があるんですけども、
だいたいの車がですね、当然列車が来ないと多分分かってらっしゃるんでしょうけど、必ず一時停止して。
踏切前は一時停止ですよね。
そうですね。ただ列車が明らかに来ないのに。
確かに。
これなかなか悩ましいですね。
道交法上どうなのか。
そうでしょうね。
なかなか一般人の方からは分からない。
言ってみればそうですね。ちょっとこれ熊本県警とかに取材しないといけないかもしれませんけど。
もしくはあなたの特命取材者。こういう場合は踏切止まるべきなんでしょうかどうでしょうかって悩ましいですよね。
ちょっとこっそり中原さん投稿してみてください。
すぐバレるでしょ。こんなマニアックな質問をする人は取材依頼をかける誰だってことで。
ただですねこの区間、この踏切なんですけど先ほど言いましたようにひとよしから吉松の間は普通なんですけども、
実はこの区間はひとよしからもう一個鉄道が伸びてて熊川鉄道っていう第三セクターの鉄道があるんですけれども、
この熊川鉄道もひとよし市内の区間が今は普通にはなってるんですけども、
こちらはですね2026年度の上半期を目途に普通区間が復旧することになってまして、
実はこの今先ほどお見せした踏切の区間はですね、熊川鉄道の列車も走るんです。
だから被殺戦としての復旧は目途は経ってないんですけれども、来年の上半期なので、
もしかすると来年の今ぐらいかもしれません。2026年の夏ぐらいかもしれませんけれども、
1年後ぐらいには熊川鉄道の列車がここをまた通り始めるんじゃないだろうかということで、
短い区間ですけど、この一部の鉄道が復旧するので、また列車が再び走り始める目途が立っているところもあるということですね。
ちょうどここも先ほどご紹介した踏切もそばに川があってですね、
おそらくこの川も5年前の豪雨では溢れたのかもしれませんね。
鉄橋はですね、そのまま残ってましたので、橋が流されなかったのは不幸症の幸いであったなというふうに思います。
そして25分歩いてようやく人吉駅の方に着きました。
人吉駅の現状
この人吉駅も5年前の豪雨ではですね、駅の構内も含めて浸水して、駅に停まっていた列車も水没したというようなことがあったんですけども、
今片付けられていて人吉の駅舎も残っていてですね、しかも今列車は通じてないんですけども、
JRの緑の窓口は機能しててですね、そこで切符を買う地元の方もいらっしゃったりとかして、
列車は通ってないんですけども駅としての機能は残っているというところでした。
この人吉駅のすぐ近くに駐車場といいますか広場のようなところがあるんですけども、
そこにですね、お目当ての昨年の3月、2024年の3月までSL人吉の先頭に立っていた58654号機のSLが保存されていました。
しかも鉄道車両っていろんなところ保存されてるんですけど、やっぱり屋根が付いてないとあっという間に錆びたりとか朽ちてしまうので、
ここではちゃんと白いテントをですね、上に立ててSL人吉の先頭に立った大正生まれの58654号機をしっかり守っていこうという、
そういう意思が感じられたんですけども、この周りがですね、柵で囲われてるんですけども、
基本的にはいろんな方向から撮影してできるようになったので、側面、前、反対側の側面、後ろといろんな方向からですね、この撮影をですね、撮りました。
ところそのいつぶりの再開になるんですか?
そうですね、ちょうど2024年の3月でしたかね、この最終列車を確か鹿児島本線の福岡県築志野市の天パイ山駅で見送ったのが最後なので、
約1年2ヶ月ぶりぐらいですかね、最新再開して。
でも本当にもうきれいに整備されてるのでですね、黒びかりして、
そうですね、今でも。
しかもなかなか現役時代は真正面から顔を撮ることはできなかったんですけども、
引かれちゃいましたね。
ここではちゃんと真正面からですね、このSLの御尊願を見ることができたんですけど。
結構やっぱり地元の方でしょうかね、このSLの周りに来て写真撮っている方もいらっしゃったりとかして、
やはりSL人牛という人牛の名前がついた列車だったからですね、地元の方の愛着も深いんじゃないかなという。
土日だったらその鉄道好きの方々って結構撮りに来たりとかってするんじゃないかな?
されておるんでしょうね。
ただこの時行ったのが5月の2日の金曜日だったので、ちょっと私金曜日ちょっとお休みいただいてですね、行ったので。
もしかするとゴールデンウィークの本当に3日とか4日だったらもうちょっと人がいたのかもしれないですね。
このSLの近くにすぐそばに鉄道資料館の小阪ステーションという小さな鉄道資料館があってですね、
そこに実は屋上に展望台のようなところがあって、そこに上がると人吉駅の構内が一望できるところがあったんです。
この人吉駅の構内には小さな車両基地のようなところがあって、そこには石造りの車庫がまだ残っていたりとかですね。
以前SL人吉が人吉駅まで走っていた頃は、確かこの石造りの車庫の周りまでSLがいて、
本当に明治時代とか大正時代の風情を思い起こさせるような風景も見られたんですけど、
今は一切列車が通っていないので、なかなか石造りの車庫も寂しそうにしているように見えたんですけど。
このSLの人吉だとか人吉の駅舎がある方向も見たんですけども、やはり列車は一両も止まっていないというところですね。
ただ線路は水害の時には水没したんですけども、駅構内そのものはそれほど大きな被害が残っているようには見えなかったので、
もし復旧すればいいなと思うんですけどですね。8年後にはここにまた列車が戻ってくるんだろうと。
あと熊川鉄道の列車に関しては、2026年度の上半期にも人吉駅構内に入ってくるのではないかと思います。
ちなみに熊川鉄道はですね、JRは人吉駅なんですけど、熊川鉄道は同じ駅の構内に駅があるんですけど、
そちらは人吉温泉という名前の駅になっています。同じ人吉駅構内でもJRは人吉駅、熊川鉄道は人吉温泉。
ちょっと名前が違ったりとかするんですけど。そこはちょっと誤解なく言うと。
ということで今回はSL人吉の先頭に立った58654駅をですね、1年2ヶ月ぶりに再開するというところで、再開ができたというところなんですけども、
宿泊体験の紹介
実はですね、ただここまで人吉に来るまでちょっと時間がかかって苦労したので、せっかくなら一泊しようと思うんですけれども。
なので一泊したんですけど、実は人吉市の郊外の太良木町というところがあるんですけど、そこに実はですね、
列車を、既に引退した列車を使ったですね、宿があるんですよ。
今回はですね、その宿に泊まりましたので、次回のですね、この番組の方でご紹介したいと思いますので、次回もご乗車お待ちしております。
どうも西日本新聞ミーです。
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