西日本新聞Podcast
西日本新聞 鉄ガクの旅
ご乗車ありがとうございます。
この番組では、西日本新聞のノリ鉄記者が、鉄道旅の魅力について、広く深くマニアックに語っていきます。
ご案内します車掌は宮下正太郎、旅人は中原岳さんです。
中原さん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
中原さん、前回までは人吉熊地方の鉄道旅でしたが、今回はどちらに?
前回までは人吉熊地方の旅をしたんですけれども、帰りにもう一つ熊本県内で乗りたい路線があったので、今回その路線に乗りました。
宮下さんとしては、熊本県内の自然豊かなローカル線というと、どこらへんを思い浮かびますか?
自然というと、パトカー、天草が出てくるんですけど。
鉄道路線に限ると。
鉄道路線に限ると、前回までの人吉も結構緑。
阿蘇を通るほうひ本線とかですね。
もう一個、短い路線ではあるんですけれども、ぜひお伝えしたい路線があってですね。
それがJR三住線ということです。
先ほど宮下さん、天草っていうこと言われましたけども、天草には鉄道はないんですけど、天草の手前の三住っていうところまで行く短い鉄道路線があって、それがJR三住線。
漢字で三角と書いて三住と呼ぶんですけれども、この路線がですね、全長は25.6キロ、8駅しかない路線なんですけど。
結構面白い魅力がぎゅっと詰まった路線なので、ぜひご紹介しようかなと思います。
この三住線なんですけども、結んでいるのは宇都という駅と中天の三住なんですね。
宇都というのは熊本と八千代の中間辺りにある駅で、宇宙の宇に土と書いて宇都と読むんですけども、この宇都駅から三住線の列車に乗りました。
三住線というのはですね、電化されていないのでディーゼルカーが走っていまして、今回初めて乗ったのはですね、
この旅で三住線の旅で最初に乗ったのはキハ200というですね、JR九州が作ったディーゼルカーですね。
この車両はですね、キハ200も車両にはよるんですけど、私が乗ったこのキハ200はですね、進行方向を向く座席がついた普通列車だったんですけども、
なのですごく車窓が見やすくてですね。
しばらくはですね、平野を走ったんですけども、しばらく行くと進行方向右手に有明海が見えてですね、
この海が見える車窓がですね、この三住線の魅力のひとつなんですけども、
この日もよく晴れてですね、対岸の島原半島のだったりその雲泉府県だけとかも半島とか山の形が見えるぐらいですね、見えてました。
途中少しですね、坂を上がっていって上から俯瞰するようなところも見えたんですけども、
こんな感じで本当三住線はすごく海の車窓がいい路線なんですけれども、
残念ながらというかですね、そんなに長い路線ではないので30分ほどで終点の三住駅に着きました。
先ほど乗ってきた赤いキハ200型にまた乗りまして、一旦熊本方面に戻りました。
この三住線というのは海が綺麗な路線ですよって言いましたけど、
こんな感じでちょっと短い区間なんですけど、山を越える区間もあったりとかして、
海やり山割りという感じですね。
しばらく戻ると青田という、網に田んぼのと書いて青田という駅があるんですけども、
ここで降りることにしました。
この駅ではちょうど三住線を走る観光特急のA列車で行こうという特急列車と行き違いをしまして、
このA列車で行こうがちょうどこの駅で発車するところもちゃんとしっかり写真で収めてですね。
このA列車で行こうという車両はキハ185という特急用のディーゼルカーを改造したもので、
黒だったり金色だったりという形でちょっと落ち着いた色合い、
だけど金色もあるので少し豪華さもあったりとかして、
結構この日も三住方面に向かう観光客の方は結構乗ってらっしゃいましたね。
でも私の目当てはこのA列車で行こうではなくてこの大田駅そのものなんです。
この大田駅なんですけども、実は木造の駅舎が残っているんですね。
木造の駅舎なんですけど、こういうタイプの駅舎自体はだんだん数は減ってきているんですけども、
九州各地にまだ残っているところに残っているような黒い屋根瓦が乗った駅舎なんですけども、
ただこの駅なんですけど、実は熊本県内最古の駅舎だというふうに言われておりまして、
1899年の開業時からあるというふうに言われてまして、
実際駅前にも熊本県内最古の駅ですという紹介の看板があるほど、
それがこの駅の売り文句みたいな感じになってまして、
なので1899年なのでもう130年近く経っているという。
でも綺麗にも見えるんですけど、全面改装したりとかそういう感じなんですね。
そうですね。リフォームはしていると思います。
私の記憶が正しければ、昔は赤い屋根だったような記憶があるんです。
赤い屋根瓦の駅だったような記憶があるんですけども、今は黒い屋根瓦に変わっているのと、
壁も真っ白に、また白壁で塗り直されているんだろうなと思います。
駅舎の中もかなりレトロな感じですね。
もちろん天井は木で木が張られていますし、
椅子も木製の使い込まれたような椅子が置いてあったりとかして、
本当に昔ながらの木造駅舎の風情を残している。
大田は読めないですね。
そうですね。網に田んぼの種で大田というのはなかなか。
改札口も本当に昔ながらの。
ちょっとこの感じが、今NHKの朝の連続テレビ小説でアンパンってやってますけど、
アンパンでも結構ごめんよっていう駅が出てきますけど、
あの木造駅の感じみたいな。
あのドラマのロケ地ではないはずですけど、
やっぱり昔ながらの昭和初期の風情が今も体感できる駅かなと思います。
この木造駅舎をしばらく楽しんだ後に、
また改めて三住駅の列車に乗り組みました。
思い見に行くんですか。
また三住方に戻るんです。
三住駅は先ほど行ったので、
もう一個大田駅と三住駅の間でもう一個寄りたいとこがあった。
そこに向かいました。
それが石打ちダムという駅ですね。
ダムが駅名になるっていうのは、
全国他に事例がないわけではないんですけど、