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2025-05-19 15:08

32|西日本新聞の女性投稿欄「紅皿」が東京で平和を願う舞台に

西日本新聞の記者たちが、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しする「西日本新聞me Podcast」。

西日本新聞で70年以上続く女性投稿欄「紅皿」を題材にした舞台が東京で作られました。

「(悲しいのは)主人が戦争の恐怖からまだ逃れられないで、何かにおびえているようなときがあることです。もう戦後9年を迎えようというのに、主人は深夜になると身ぶるいします」。1954年2月に掲載された熊本県の主婦(32)の投稿。舞台はこの文章の朗読から始まります。

紅皿を担当する報道センターの伊東秀純デスクは「この舞台を福岡でも!」と呼び掛けています。

◆出演:伊東秀純(報道センター)、横山智徳(MC/メディア戦略局)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日:2025年4月25日

◆女性投稿欄「紅皿」
https://www.nishinippon.co.jp/serialization/benizara_2021/?order=desc

◆聞く西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/serialization/0985o79k9j/

◆伊東秀純記者の記事一覧
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サマリー

西日本新聞の女性投稿欄「紅皿」が、東京で舞台化されて平和のメッセージを発信しています。この舞台は、1954年に掲載された投稿を基に、戦争の影響を受けた女性の物語を描いています。「紅皿」が取り上げられたこの作品は、現代と戦後の不安を重ねた劇として東京で上演されています。観覧者たちは感動し、福岡での再演を望んでいますが、資金や人手の問題が立ちはだかっています。

紅皿の紹介
西日本新聞Podcast
西日本新聞me Podcast
この番組では、西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれをお話ししています。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山智則です。
今回は、西日本新聞で長く続く女性投稿欄、「紅皿」を題材にした舞台が作られたという話を聞きまして、
その紅皿を担当している報道センターの伊藤英住さんに来ていただきました。どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
伊藤さんは番組初登場なんで、自己紹介からお願いしたいんですけども。
出身は関西で、大学は北海道で、就職が九州の西日本新聞ということで、社内では珍しい。
珍しいですよね。大体福岡出身ですが九州出身ですとは言わなくても、なんかどっかで大学はこっちでしたとかありますけどね。
そうなんですね。
趣味の話していいですか。料理が好きで、休みの日は台所に立つのが楽しい。
そうですか。ちなみに週末何作りましたか。
手の込んだ麻婆豆腐作りました。
手の込んだ麻婆豆腐。僕は麻婆豆腐作りますけど、レトルトのチューブを入れるやつの麻婆豆腐。
全然それダメです。
美味しさが違いますんで。
それは分かってます。
辛いやつですか。
辛いやつです。
そうなんですね。ありがとうございます。
ということは伊藤さんとは北九州時代一緒でしたよね。もう5年ぐらい経つんじゃないですかね。
そうですね。3年ぐらい前ですかね。
その当時は僕は販売部で営業畑だったんですけど、時々それこそコラムとか書かせてもらって、伊藤さんに見てもらったり。
そうなんです。横山さんがコラム書いてくれて、販売の方の苦労とかがよく分かってたんです。
そうです。販売店に寄せたコラムを時々書いてました。
横山さん貴重になればいいのに。
今日はですけども、紅皿が舞台になったという話を聞けば、西日本新聞の読者だったら、紅皿が舞台になったんだっていう話で分かるんですけども、
ポッドキャストは西日本新聞読んでない人も結構おられるもんですから、紅皿って何ですかからちょっと話をスタートさせたいんです。
はい、分かりました。紅皿は女性限定の投稿欄で、1954年、昭和29年、1月6日に始まりました。
1954年?何年になるんですか?
去年で70周年を迎えました。
そうですか。70周年か。
今でもたくさんの女性の方から投稿していただいていて、今でも1ヶ月で大体約200通も投稿が寄せられます。
へー、すごいですね。
でもそれでも、新聞に掲載できるのは約50通ぐらいなので。
大体、ザクというと聴観で30、有観で20という計算?違う?
半分ずつぐらい。
半分ずつぐらいですか。
なので、ほとんどの方の投稿、多くの方の投稿が、読者は私だけになってしまって、いわゆるボツにしてしまうんですけど、
それでも一通一通、心を込めて読ませていただいてますので、この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございます。
昔からあるのは知ってました。僕が入社した頃も当然あった。
子供の頃みたいな話をしても確かにあったけど、まさか70年っていうのはすごい。
一番長寿コーナーですか?西日本新聞。それより長いのがある。
いや多分おそらくこれが一番長い。
そうですよね。
でなんですけども、今回舞台ができましたっていう話なんですけど、これが、僕も原稿読んでびっくりしたんですけども、
福岡とか九州の劇団の方が舞台にしていただいたって話ではなくて、東京の方たちが舞台を作ってくれたっていう話なんですよ。
これはどういう戦いでって話になるんですか。
東京での舞台化
そもそもお話しますと、今から9年前、2016年に、
西日本新聞から戦争とおはぎとグリーンピースという、戦後間もない頃にそれこそ紅皿が始まったという、その紅皿を集めた本を出版いたしました。
YouTubeをご覧の方はちょうど僕と伊藤さんの間に、いわゆる写影って言いますか、書影って言いますけど、本が載ってますけども、これが戦争とおはぎとグリーンピースですよね。
この本はとても好評をいただいて、東京の図書館の師匠の方が、図書館ダイオリのような通信機器みたいなものですね。それにおすすめの本としてあげていただきました。
なるほど。はいはいはい。
そして、そのおすすめを見た東京の劇団の制作者の方が読んで感動していただいて、これはぜひ劇にしたいということで劇になったというのがそもそものきっかけです。
なかなか西日本新聞の社員としてはこんなに嬉しいつながりというか、ないですよね。
そうなんです。
そうですよね。
この東京の劇団なんですけども、劇団ドラといいまして、ドラの音のドラという難しい漢字を書くんですが、小さな劇団なんですけども、とっても歴史のある劇団で、
5年配の方だったらご存知だと思うんですけど、鈴木瑞穂さんという渋い俳優の方がいらっしゃいましたけれども、その方も所属していたような歴史ある劇団なんで。
鈴木?
鈴木瑞穂さん。
テレビでも活躍されてた?
よく活躍されてまして。
すいません。
また後で検索してみてください。
も、所属されてたような劇団なんですよってことですね。
そういう有意所ある歴史ある劇団に取り上げていただいて本当に嬉しく思ってます。
劇になる経緯なんですけども、その製作者の方が小野平マリエさんという有名な劇作家で演出家の方に製作を依頼しまして、
それが今年の3月に東京で公演が開かれたということになります。
今年3月に東京で開かれたんですね。
それこそ前置きも長くなったんですがって話なんでいいですかね。
言う言うんですけど、どんな舞台だったんですかってお話をちょっと聞きたくて。
そうですよね。
これはですね、1954年2月に掲載されたベニザラを描いた女性を主人公に物語にしたもので。
1954年、戦争が終わったのが45年でたら約9年後ぐらい。
はい、そうです。まさしくベニザラが始まって間もない頃の投稿です。
そうなんですね。
その頃の投稿をした、その一人の投稿をした女性の話が舞台になった。
この女性が主人公で、その女性は熊本の女性なんですけども、戦地から帰ってきた夫がよなよなうなされていると、
どうしてあげたらいいんだろうっていう内容の投稿なんですけども、
小野平さんはそこからお話を膨らませて、平和とは何か、戦争とは何かという考えるしみじみとした劇にしていただきました。
1950年2月っていうのは、それこそ書いてますけども、戦後今言ったように9年経とうとしている。
それでもいわゆる戦争、戦地から帰ってきた夫さんは9年ある種過ぎているのに、それでもまだうなされているということを、
妻の目から見てどうしてあげればいいだろうかっていうお話なんですね。
はい、そうなんです。そのベニザラも過去に至るまでの経緯として家族の物語でいろんな人を登場させて、
なおかつ当時の時代だけではなくて、現在の劇団員の方たちが、当時掲載された人たちと交互に登場する形で、
要するにタイムスリップする形なんですけど、現代と当時っていうのを交互に描くことで、すごく劇としても面白い。
劇中では今のお話を含めて、交代交代しながら、ベニザラの6編が紹介されてるって書いてますけど、そういうことになっていくってことなんですか。
物語の内容
はい。軸は最初の熊本の女性が投稿したベニザラなんですけど、
その中で主人公の女性が投稿するまでに、西日本新聞のベニザラを切り取って自分のノートに貼っているというシーンがありまして、
こういうのを貼ったのよっていう紹介する形で、残り5編のベニザラが紹介されてきます。
だから、それこそ同じ時代に生きた女性の別の物語というのも、そうやって紹介されていっていくわけですね。
そうなんです。
で、それこそ舞台が現代に移った時ってのは、それはどういう劇になるんですか。
それは現代の人たちが、この熊本の女性が書いたベニザラを読みまして、
どういう女性だったんだろう、どういう思いで書いたんだろうということを話し合う場面ですね。
そういうのを差し込みながら展開していきます。
およそ70年前の30代の女性が、どう思いながら生きたのかっていうのを、
今この2025年のある女性たちが、ああじゃない、こうじゃない、みたいな話をされるってことなんですね。
で、実はなぜこういう仕立てに、現代と当時の時代を切り捨てるような形にするかっていうのをこの平さんにお伺いしながら、
また戦争になるかもしれないという当時の不安と、
今だと、こちらだと、現代だと、北朝鮮の女性とか台湾の女性とか、軍備も増強されます。
そういう今の私たちが抱える不安と何も変わらないのではないかと。
だから、現代と当時の戦後間もない頃の時代を何度も聞きするような劇の仕立てにしたとおっしゃってました。
そうですよね。
今戦後80年ではありますけども、これを戦前にしちゃいけないっていう話を同時に新聞では時々そういう書き方をするときありますけども、そういうことですよね。
確かにその通りだと思います。
ありがとうございます。
ごの平さんは他にもどういったことを言われているのか。
そうですね。このベニダラについて、当然ごの平さんはそれまで読まれたことがなかったそうなんですけども、
今回劇を作るので読んでみたのが、
小さな投稿欄だけど、このメッセージは全然小さくない。何十年という時代を越えて訴え続けている。
劇中にこんなセリフをごの平さんは言わせてるんですね。
ごの平さんは、時代の流れに飲み込まれていった人たちの声を聞くことで、
今の軍備増強の大きな流れに一市民として無力感を感じても自分たちに何ができるのかを考えたいと訴えていらっしゃいました。
そうですね。
このビニ座は東京の劇があったということで、
担当デスクとしてはこれはぜひ見たいと思って上京して見てきました。
とっても良くて、同行してくれた東京駐在の女性記者もポロポロ涙を流して感動していて、
これは絶対福岡にやりたいと、この劇を上映してほしいと。
そうなんですよ。
西日本新聞が市内でどうするんだと。
そうですよね。
そう思いました。
思っていろいろ今方法かけずり回ってるんですけど、やっぱりお金と人手っていうのが一番の問題点で、
今何とか一生懸命いろいろお願いして回ってるので、もしよろしければお金持ちの方とかいらっしゃいましたら、
ちょっとだけでも寄付していただけると嬉しいかなと思います。
ありがとうございます。
そうなんですよ。
これ今せっかくご紹介したんだけども、
そもそも東京の劇団が作って、東京で舞台が行われて、それも3月には終わってて、
今日収録日はまた4月21日なんですけど、配信するのは5月19日の予定です。
しばらくの間はオンラインで見れますという期間もあったんですけども、
残念ながらこの5月19日にはそれさえもすでに終わっておりまして、
そういった意味ではせっかく今回ご紹介したんですけども、
じゃあどこで見れるんですかというと、今伊藤さんが画作中だというのが今の現在地ですよね。
そうなんです。
そうですよね。
でも東京の公演は20公演近く確かされたと思うんですが、
小さな小屋ではあったんですけども、連日満員で、
私が行ったのも平日の昼間だったんですけども、満席でした。
やはり歴史ある実力のある劇団なので、見る人を感動させてくれると思いますので、
改めてこれを西日本新聞が吸収しないとどうするんだと思ってます。
そうですね。わかりました。
ということで皆さんご協力をよろしくお願いいたします。
西日本新聞MEの朗読
よろしくお願いいたします。
最後にもう一つ告知がございます。
最近ですね、スマホアプリの西日本新聞MEでは、
平日毎日記事を2,3本朗読する、聞く西日本新聞というのをスタートさせておりまして、
その中で時々紅皿の朗読もさせていただいております。
お送りしてます。ありがとうございます。
これがですね、むちゃくちゃいいです。本当に。
読んでしみじみくる紅皿ですけど、聞くのもなかなか威力があるというか、いいです。本当に。
そう言っていただけると担当者として嬉しい。
なので、ぜひ聞く西日本新聞のリンクを概要欄に貼っておきますので、
そちらもよかったら聞いていただければと思います。
本日は伊藤さんありがとうございました。
ありがとうございました。
西日本新聞MEです。
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