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2025-08-22 16:59

43|「なぜ?女性用トイレだけ行列」、「万博のトイレは快適 国際基準導入し混雑緩和」

あなたの声が社会を変える。読者と記者がSNSでつながり、暮らしの疑問から地域の困り事、不正の告発まで徹底調査し、あなたの「知りたい」にこたえるオンデマンド調査報道「あなたの特命取材班」(あな特)。

今回のエピソードはトイレに関する2本の記事を紹介します。
1つ目は「女性用トイレ 行列の謎」
2つ目は「並ばぬトイレ 万博に鍵」
女性トイレの行列の謎と解消のために工夫を凝らす施設の事例、そして大阪・関西万博では「誰もが快適に使えるトイレ」を目指した会場設計について話します。

◆出演:坂本信博(メディア戦略局兼編集局上級専門委員)、横山智徳(メディア戦略局)、宮﨑真理子(MC/あなたの特命取材班事務局長)/ 音声編集:中富一史(販売部)/ 映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)、三笘真理子(me戦略担当)

◆収録日:2025年7月25日

◆坂本信博記者の記事一覧
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サマリー

ポッドキャストでは、女性用トイレの行列問題と大阪関西万博におけるトイレの改善策について考察します。女性トイレの不足やその原因、万博で導入された国際基準に基づく設備について議論されます。女性用トイレの行列の原因を探り、万博における国際基準導入の成功事例と快適なトイレ利用を実現するための工夫について考察します。また、トイレの設計や男女間の利用の不公平についても触れ、社会的な課題として議論が促されます。

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西日本新聞ポッドキャスト 西日本新聞あな特ポッドキャスト
このポッドキャストは、暮らしの疑問や地域の困り事から不正の告発まで、読者の調査依頼に応える課題解決型調査報道
あなたの匿名取材班の果敢な挑戦を紹介し、リスナーの皆さんからの取材リクエストにも応えちゃおうという番組です。
こんにちは、あなたの匿名取材班事務局の宮崎真理子です。
こんにちは、西日本新聞の坂本信弘です。
こんにちは、西日本新聞MEの横山智則です。
はい、今回は西日本新聞MEポッドキャストや、スポーツ予聞、戦国山城ポッドキャストなどで、MCで大活躍の横山智則さんをお招きしました。
ついに横山さんが、あな特ポッドキャストに講演したと。
いつも聞く側だと思うんですけど、横山さんの自己紹介をぜひお願いします。
型通りまずいきますと、2000年入社です。半年違いで坂本さんと同期なんです。
1999年の秋入社ですね。
そうです。で、販売局をスタートしまして、もう25年経ちますんで、編集局にも行きました。
メディアラボ、そういうこと、このスタジオを管理しているメディアラボで仕事をしてた頃もあります。
その後なんですか、また販売もして戻ったりもしましたけども、山登りの雑誌、のぼろのライターというかですね、この時が一番良かったですね。
平日の昼間から山登りして、写真撮って、美味しいもの食べて、みたいな、いわゆる雑誌のライターさんってやつですよ。
こうしてた時もありますし、あちこち新聞社はもう一中ぐらい渡り歩いてます。
一応趣味の話をすると、それこそそれもそうなんですけど、やっぱりキャンプとかアウトドア、山登りも好きなんで、休みの日は結構外で遊んでます。
アクティブですよね。
戦国山城のポッドキャストで、私はあの番組については、プロデュース側と言いますか、スタッフ側として参加してるんですけど、
横山さん、登ると鍛えた山登りの技。スイスイスイスイ登っていくんですよね。私と梁さんが後からついていくんですけど。我々の息切れの声だけがマイクに収録されて。
ぜいぜいハーハーですね。そうですよね。そんな感じで、はい。
今は結構西日本新聞民の担当ですと言いつつ、ポッドキャストばっかり。
バリバリやってらっしゃいますよ。
ポッドキャストもやりながらという感じですかね。
よろしくお願いします。
女性用トイレの行列問題
今回のエピソードはトイレに関する記事を2本紹介していきたいんですけれども、その前に7月に配信された小川春一記者の福岡市のトイレ、絵文字がリアルすぎるっていう話題もあったんですけれども、坂本さん最近トイレの記事多いですね。
トイレはやっぱり男女年齢に関係なくやっぱり誰でも起きる生理現象ですし、事前に何か聞いたことあったんですけど、何か大きなイベントをやるときにまず何を用意することを考えるか、例えば水を用意するとか入り口への経路を考えるとかっていう前にトイレをいかに確保するかが一番大事だと。
人間、水や食べ物は我慢できてもトイレは我慢できないので、トイレをまず準備するっていう、そういう意味でいうとあの時はたくさんの方の困りごととか地域の課題が寄せられるものですので、トイレの困りごとって深刻だし身近だし大事だしっていうところですよね。
まず一つ目のその記事が、なぜ女性トイレだけいつも行列なの?不公平じゃないっていう話なんですけど、確かに外出する際にいつも女性トイレだけ私いつも並ぶなっていうのは確かに印象あるなと思ってて、それを記事に公開されたんですよね。
コンサート会場とかでもですね、やっぱり女性トイレの行列ってすごいですよね。私自身は当然中に入ったことないですけども、なんか大変だなと思いながら、なので今回そういう調査依頼があったということで記者が取材をしたのが今回の記事です。
一般的にトイレの利用時間は女性の方が男性より長い。女性は衣服の上げ下ろしが必要で、月経時には生理用品を交換する手間もかかると。NCP予報陣日本トイレ研究所というのがありまして、そこの調査によると男性の消便器利用時間が平均3,40秒なのに対して、女性の個室利用は90秒ほどかかると。
つまり3倍の評価ですよね。一方でにもかかわらず公共の場や商業施設のトイレに設置されている便器の数は女性の方が少ない傾向にあると。
実は行政書士の桃瀬まなみさんという東京の方がですね、ご自身がトイレの行列に困った経験から2020年から訪問先の便器設置数を集計をずっとされています。
男性用については同行者などの協力を得て個室と消便器の数をそれぞれ数えていると。この方のおかげで全国のトイレの男女格差が浮き彫りになってきた。
今回の記者もその方に取材をしたところ、全国各地の駅や商業施設など814箇所のトイレの調査で平均便器数は男性用が女性用よりも1.75倍多かったと。
福岡市の地下鉄とかJR博多駅ではその格差が2倍のところもある。
一方で図面上を見るとですね、公共トイレの多くは男性用と女性用がほぼ左右対称の構造になっているので、面積は男女平等なんですけども待ち時間は不公平だと。
平等と公平の違いっていうところですよね。
面積は一緒です。それがいわゆる平等ですと言っているところですね。
ところが結果的には確かに言われてみればそうですよね。
本当に。
便器の数が違う。確かに行列できるなっていうのは。
男性は小便器はちっちゃいからいくつも置けますもんね。
そうですよね。女性の場合は個室なのでどうしてもそれなりの広さがあるというところですよね。
特にそのトイレの設置に関する必ずこうしなさいみたいな基準はないそうなんですよね。
そうなんですね。
新しいトイレの取り組み
それって女性用のトイレの行列が解消するための工夫みたいなことをしている施設ってあったりするんですか。
例えば4月に天神に開業したワンフクオカビルディング、ワンビルではですね、商業施設の部分の各界のトイレに個室の利用状況が一目でわかるデジタル案内板がありまして、
それぞれの個室が施錠されると施錠状況が表示されて、男性用もそうなんですけども、どのトイレが今空いてるか。
あとユニバーサルトイレといいまして、男女関係なく利用できるトイレの空き状況も確認できます。
見ましたね。
それ最初私も坂本さんたちと一緒にオープンの日、ワンビルオープンの時に一緒に行ったんですよね。
その時に坂本さん一番そこ気づかれてたので。
やっぱり新しい施設なんで、トイレどうなっているのかなと。最新のトイレみたいなという。
すごいなと思って。
開業日なんで、もしかしたら自分が第1号で知れないぐらいに。
行ってみたら大きなパネルがあってですね、トイレの空き状況が各界のものが表示されていて、男性でもそうですけど、トイレ早く使いたい時に限ってなぜか使用されているという。
3階は満室だけど、4階に行けば大丈夫とかいうのが載ってるってことですよね。
あれあればモーダッシュでとりあえず少ないとこ行こうかなって気になるから、結構いい取り組みだなって私も思いました。
あとは水戸ペイペイドームですね。
はいはい。今年から僕も見ました。
2019年に大改修が終わった段階でトイレを一新したと。まずは和式トイレをすべて洋式化した。
和式が逆にあったんですよね。
なぜか公共施設和式が結構ありますよね。
その上でトイレの数の男女比を見直したと。そして女性用のトイレを男性用の2倍長に増やして、ドーム全体での便器数も男女同じ数にだいたい揃えたと。
さらにここがポイントなんですけども、人が集中しやすい通路内のトイレはイベント内容に合わせて男女間の区切りを変えられるような仕様にしていると。
どういうことですか。
トイレの中で仕切りを変えることによって、例えば女性のファンが多いアーティストのコンサートの時は女性用の方を広く使えるように。
男性用女性用の間の区切りを当然ロックをかけられるようになっているんですけども、利用者の方にとってみれば、参加するイベントによってトイレの数が違うとしていると。
そこまでは気づかんかった。
私は回収前にしかまだ行ったことがないので、それだったら行きやすいなっていう。
僕は何度かはイベントに行きますけど、最近多分女性の行列は減っているはずです。
それでも並んでいるケースはあると思いますけど減っていると思うし、トイレ増えたなという印象はありますので。
ただ仕切りが変わるのは知らなかったです。
広報担当の方によるとですね、回収前はかなりの数のトイレの行列に苦情が寄せられていたのがそれがなくなったと。
そうでしょうね。
みんなが安心して使える場所にしていきたいというところ、面白いアイデアだなと。
柔軟なその行列を減らす工夫がされているからいいですね。
大阪関西万博のトイレ事情
もう一つの記事、2本目の記事が、並ばぬトイレ大阪関西万博に鍵という話なんですけれども。
行列といえば万博。
そうですね。
真夏の暑い時にすごい行列があると言われていますけども、そしたらそこのトイレはどうなんだろうということで記者が次第をしてみたところ、
実は最先端のトイレ、世界最先端のトイレを目指した工夫が随所に凝らされていたというところですね。
具体的にどんなことかというと、スフィア基準というのがありまして、これは国際赤十字などが策定したもので、
災害とか紛争が起きたときの避難所で人間の尊厳を守るためにどれぐらいのトイレが必要かというトイレの数についての国際基準なんですけども、
女性の方が使用に時間がかかることなどから男女比を1対3にすると。
つまり男性よりも3倍多い数の便器を用意するのが望ましい。
ちなみに20年前の愛知万博では男女比は1対1。
一緒だったんですね。
逆に先ほど申し上げたように福岡の地下鉄とかだと男性の方が2倍多いと。
むしろ多いと。
それでとにかく女性用のトイレの数をすごく増やしたというのが一つあります。
さらに言えばオールジェンダートイレといいまして、性別に関わらず男女ともに利用できるトイレも会場内に204個あると。
まあまあの数ですね。
女性用トイレの行列の謎
先ほどのトイレの数ですけども、会場全体でトイレが919室、5室があるんですが、
そのうち女性用が696室で男性用の3倍あると。
男性用の個室も当然ありますけども、その3倍の数のトイレが女性用にはあるという。
それでトイレだけは待たずに使えて快適だと。
設計段階からもう並ばせないっていう設計でも決めてやってたってことですね。
そうですね。そのトイレに関する国際基準を万博だけに取り入れてやってるということですね。
すごいですね。
そうですね。
やっぱ愛知の時にはそういう思いがなかったんですよね。
不便と思っている方は当然いらっしゃったと思うんですけども、声は上げれなかったというか当たり前と思って我慢していたのか。
なかなか男目線だと気づきにくい、大変だなと思っていても、いやでも面積一緒だし仕方ないよねみたいなことを勝手に思っていて。
それで本当は困ってるんですけども、声を上げれなかった方もたくさんいらっしゃったんじゃないかということですよね。
今回あの時のこの記事がヤフーニュースとかでも配信されたりとかしてかなり話題を読んだんですけど、SNSで見ると結構批判的なコメントも多くてですね。
これ格差じゃないだろうみたいな。
このままでいいじゃないかという。
男性だって小便器に個室じゃなくてちょっとした簡素な敷居があるだけなんだから文句言うなみたいな。
そうかな。
でも私トイレの記事がずっと結構あんなとこ綴ってますけど、今回のこのドームで行列を作らせない工夫とかワンビルのところだし、
あと万博でもこういった設計の段階から工夫してる国際基準を取り入れてるっていうところは、やっぱ気づくきっかけになって問題視というか課題というか、
それをみんなで考えようっていうきっかけになったから良かったなぁと思ってるんですけど。
本当そうですよね。言われてみればその通りというものだと思うんですけど、
あまりにもそれこそずっとそんなもんだったから、それが普通だからというところで気づきにくい。
それこそあと嬉しいですよね。
男女共同参画と言われて久しいですけども、そのトイレが面積だけは平等だけども、実際使ってる人は相当不公平があるっていうのが本当に言われてみたらその通りですよね。
この記事を見てなるほどって思ってらっしゃる。私自身もそうでしたけども、そう思われた方も結構いらっしゃったと思うんですよね。
全国でこういう、福岡だけに特化したわけではない、全国でこの困ってる人がいるってところではやっぱり考えるきっかけになる良い機会ですよね。みんなで考えるっていうのが。
やっぱり冒頭申し上げたみたいにトイレだけは我慢できない。
そこに格差があるっていうのは、トイレだけに水に流せないというかですね、スルーできない問題ですよね。
これが格差じゃないんじゃないかみたいなことがSNSでも、あの特英の記事の批判でもあったんですけども、これは格差じゃないかと私は思うんです。
そうですよね。でもこうそういった議論もある中で多分世の中って変わっていくんでしょうし、いい問題提起になったんじゃないかなと。
そうですね。一刀両断せずに格差どうなんですかねみたいな感じで議論していくことがまた一つの色々な状況を変えていくきっかけにもなりますよね。確かに。
ありがとうございます。今回は女性用トイレの行列の謎と緩和の工夫、そして万博の行列を作らせない成功事例についてお届けしました。
トイレの設計と社会的課題
坂本さん横山さんありがとうございました。
ありがとうございました。
坂本さんの記事や横山さんが出演している番組は、西日本新聞とニュースアプリ西日本新聞MEでお読みいただけます。記事のリンクは概要欄に貼っています。
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