今回のエピソードは、篠宮記者が執筆した学校の指定品という話になるんですけれども、どんな投稿だったんでしょうか?
公立中学校に入学したらですね、いろいろな学校指定品があると思うんですよ。
例えばバッグであったり体操服であったり、上履きやゼッケンなんですけれども、そういうものが学校が購入先を指定してあるということで、
ちょっとそれどうなんだろうかということで、購入先を学校が指定せず、保護者がある程度好きに選んだ方が安く買えたりとかですね、好きなものを選べるんじゃないだろうかというふうな問題提起ですね。
これまでも穴徳も始まって、2018年に始まりましたので7年になりますけども、学校関係、特にその学校の今回のテーマの指定品とか制服についてとか、そういった投稿たくさん来てますよね。
そうですね。やっぱり学校生活って基本的にもう誰もが経験してることだと思いますし、子供が入学したら自分が子供だったときと比べて変わってたり、あるいは世の中の変化と違ってまだこういうふうになってるんだと気づいたりすることがあって問題意識を持ちやすい分野なんだろうなと思いますね。
確かに自分が親の世代になってみると、子供の頃何気なく着ていた制服とか、いろんな学校で購入を促されるものっていうのはこんな値段だったのかと思うこともありますよね。
ランドセルの高さとか制服の値段とかも、思ってた以上に大人になってみるとこんなに高かったのかと思うこともありますよ。
今回は福岡市教育委員会の話ということでいいんですかね、事例として。
投稿された保護者の方は福岡市内ではなかったんですけれども、そういったような投稿があったんで、私は福岡市の教育委員会にどうして学校がそういうふうに指定品を統一している、指定品を決めてるんですかっていうことを聞いたんですよ。
そうしたら、教育委員会の回答としましては、安全性や対応性も考慮して、生徒間の格差が生まれないようにしていると、統一した学習環境で集中して学んでもらうためですというふうな回答でしたね。
選定ってどうしてるんですか、基本的に。
学校ごとにですね、選定委員会というのを設けてやってるということなんですよ。
福岡市教育委員会の説明によると、基本的にどの物品についても、少なくとも3社は見積もりであったり、実際の物品というのを示してもらって、その3社の中から品質だったり価格を吟味して、選定委員会で毎年選んでるというふうな説明でしたね。
でもなんかあれでしょうね、私自身の中学高校とか振り返ると、なぜか必ず指定された、私の高校の時はウィルムブルドンのロゴが入ったスニーカーだったり、学校の近くにあるスポーツ用品店で必ず買うようになっていたり、
量販店とかいろいろある中で、なんでここで買わないといけないのか、地域振興のためなのかとか、今にして思うこともありますけど、実際本当に保護者、選定委員会で決めてるということなんですかね。
そうですね、選定委員会で決めてるということは間違いないんだとは思います。ただ一方で、これは福岡市内ではないんですけれども、福岡市内ではない福岡県内の公立中学校で校長先生を務めてあった方に話を聞いたところによると、
その方が言うには、バックだったらA業者、体操服だったらB業者というふうに慣例で決まってあって、特に問題がなければそのまま継続するというふうなことを言われてましたね。
事実上、慣例で業者が固定されているということなんですかね。
そうですね、校区内に何らかのスポーツ用品店があるのであれば、やっぱりそこにお願いするという形の方が、買う側にとっても近くにありますし、学校にとってもやりやすいという考え方もあるんじゃないかなというふうに思いますね。
例えば、学校の校章入りの体操服とか、同じものに揃えた方が美しいとか、そういう感覚は、制服の時も忍さんと統一された方が美しいっていう話が上がったと思うんですけれども、体操服とかもそういった感覚ってまだ残ってるんですか。
そうですね、学校指定品全般についてそれは言えることだと思いますね。公立中学校であれば、やっぱり校則というところも関係してきてあって、髪型であったりだとか、服装についてこういうふうな形にしてくださいねというような校則があると思うんですけれども、その時に同じものを着てあって、同じものを使ってあった方が統一しやすいですし、
それで揃えてあった方が美しいし指導もしやすいっていうふうな考え方があるというふうには聞きますね。
やっぱりあれですかね、いろいろ物価高とかが続いていて経済格差もすごく広がってると思うんですけど、やっぱり何でも自由にするとそれぞれ使ってるお金に余裕がある過程だと高級ブランド品だったりとかいろんな格差が出るとかってそういうこともあるんですかね。
そうですね、服装だとかは特に何でもいいよとなったら、まさに今坂本さんが言われているみたいに経済的に余裕のある家庭は高いものを揃えて、そうじゃない家庭は誰かが使ったものをもらって使うみたいな形になってですね、金貨の格差が見やすいのかなとも思うんですけれども、そういうふうな懸念を払拭するために統一しているというふうな考え方もあると聞きましたね。
指定品のメリット、学校側とか教育委員会側が主張するメリットのある一方でデメリットとしてはどんなものがありますかね。
はい、メリットは今言われたみたいな貧富の格差が現れにくいとかですね、安全性や対応性も選定委員会で考慮して決めてるからということであると思うんですけれども、一方では選べないっていうところがデメリットであるんだと思いますね。
なので、自分にとってみたらもう少し安価で使いやすいものがいいとかですね、あと子供、成長期なので足が大きくなったりだとか体が大きくなったりするので買い替えを見越して、その間に3年間持たなくても1年2年使えればいいかなっていうふうなものを選ぼうとした時に、そういうものはなかなか選びにくいっていうことがあるんだと思います。
なんか指定品ってこう破れないとか壊れにくいとか強いっていう耐久性があるっていうイメージがあるけれども、やっぱおしゃれじゃないところがちょっと私も学生の頃から思ってちょっと嫌だったなって、なんかこう自由がないなっていうのはすごい感じてました。
私も高校の制服が爪襟だったんですけど灰色だったんですよね。
ミハイル・エンデさんのモモっていう時間泥棒と戦う少女の物語のやつで、灰色の人々っていう人が出てきて、中学校時代に私が結局後に進んだことになる高校の制服を見るたびに、灰色の人たち、自分がそれを着ることになった時になんとなくこうなんでこの灰色なのかなみたいな、結局最後までわからないままだったんですけど、
その辺のなんでこの服なのかな、またなぜこのブランドのスポーツウェアなのかなって思うほどありますよね。
そうですね、学校ごとにもう決まっているものを使い続けているというパターンは多いと思うんですけれども、じゃあなんでそうなったのかっていうのはあまり知られていないというか、よくわからないところですよね。
今回アナトクのアンケート、アナトク通信方とかいろんな方にご意見募集されたと思うんですけども、それでどんな意見が届いたんでしょうか。
保護者の方々から、自分は統一されてた方がいいとか、あるいはもっと自由な方がいいとかっていう風な意見がそれぞれ届いたんですけれども、とりわけ私が注目したのがですね、通学枠は販売している業者の方から情報が届いたっていうところがあったんですよ。
その業者の方曰く指定品の良さが周知されていないというようなことを言われてあってですね、最近はリュックタイプが主流になっているみたいなんですけれども、さっき宮崎さんが言われたみたいに破れにくいし耐久性や防水性に優れていると、それは私が取材した時に実際にその記事の良さを見せてもらったんですけれども、
この記事の上に水滴を落としたら、マスの上に玉になって傾いたらコロコロと転がるみたいな、それでティッシュで簡単に吸い取れるみたいな状況もあってですね、確かに優れている記事だなと思いました。
確かに高校時代のスポーツバッグとか途中で破れたっていう記憶はないですよね。
ゴリゴリに固いイメージがあります。
やっぱりその分それなりの価格にどうしてもなってしまうっていうところですかね。
そうですね、その業者の方が曰く大体その主流となっているリュックタイプのバッグでは7000円から8000円ぐらいで販売してるっていうことだったんですよ。
ただこれと同じ品質のものをこの指定品以外で購入したら1万円ぐらいは必要だし、ブランド品だったら1万4000円はするという売れであって、
その後、実は私スポーツ用品店に行く機会があったんで、実際どうなんだろうと思って見てみたら、この業者が言われる通りやっぱりブランド品だったら1万4000円ぐらいはしてましたね。
交渉とかをつけるっていうのはどんな意味があるんですかね。
そうですね。
その分製作費はかかってるんじゃないかなとかつい思ってしまうんですけど。
交渉については製作費もかかるんじゃないかなと思いますし、何よりもせっかくそういう丈夫で耐久性のあるものなのに、学校に行くとき以外は支えにくいという問題があるかなと思いますね。
確かに。
そのあたりのことは最近改善されてきてるという動きもあるみたいでして、その業者の方曰く交渉だとか校名を直接バックに刻むような形にするんではなくて、付け外しができるタグに学校名をつけるみたいなことが増えてると言われてましたね。
指定品の方がいいという保護者の方の声とかもありましたか。
はい、それは通学バックだとかについてあって、やっぱりなかなか自分で選ぶとなったらどれがいいのかよくわからない。
そのバックの中に入れるものとしてみると、教科書やノート、タブレットなんかが考えられると思うんですけれども、大きさがまちまちであったり、結構重いのでその重さに耐えられるものとすればどれぐらいいいのかなとかって割と難しいというか、
悩んでしまうと思うんですけれども、そういうのを悩まなくていいというふうなことがありますね。
学校側がこれぐらいのサイズでいいと判断して選んだものなので、特に初めてお子さんが学校に通う方とかにしてみれば安心だというところもあるということですかね。
そうですね。
なるほど。
自由すぎると逆にいじめが起きてしまったりとかっていうのもあるのかなともちょっと思ったりしました。
その点に対する懸念も保護者の方から寄せられてあって、やっぱり周りと違うような格好をしているといじめの対象になりそうだというような意見もありましたね。
なるほど。指定品イコール悪というか、この球体全みたいな印象がありましたけど、今の保護者の方とかに聞くと必ずしもそうでもなくて一定の範囲内で指示する声もあるということなんですね。
そうですね。完全に何でも自由にするというよりは、保護者が選べるような状態に持っていきつつも、その一定の範囲内で指定してくれた方が選ぶ手間も省けるし、自分は実際これ選んでみたけどちょっと失敗したみたいなことがなくて済むみたいなところもあるんじゃないかなということでしたね。
学校によっては指定品をいくつかの中から選べるみたいなところもあると聞いたんですけど。
はい、これは福岡県内だとか九州の学校ではなかったんですけれども、そこで指定品の検討委員会っていうのを作って検討されたみたいなんですけれども、Yシャツのロゴを外して見たりだとか、あと上脇と体育館収蔵ですね。
一足ずつあったのを県用の一足にまとめたりなんかして、指定品を購入できる産舎を提示して、その中から選んでくださいねみたいな形でしてるというふうな話もありましたね。
さっき篠宮さんがおっしゃってたタグ、バックに付けるタグを付け外しができるような感じでする中学が増えたっていう話なんですけど、こういうのってもしかしたら自治体を超えて複数の中学校でバックが採用されると生産数がその分増えるので、値段がそのあたりは抑えられるのかなと思ったんですけど。
はい、それは業者も言われてまして、やっぱり生産数がそうやって増えれば価格も下げられるっていうふうに言われてましたね。
例えば県立高校でまとめて発注するとかってなると確かにもっと価格は抑えられるはずですよね。でもそうなかなかならないっていうのもまたやっぱり各学校の伝統とか関連なのがあるんですかね。
そうですね。同じ自治体だから隣の中学校もうちの中学校もまとめて同じにするとかっていうふうにはなってないらしくて、やっぱり学校ごとに決めてるっていうところがあるみたいですね。
今少子高齢化でなかなか県立高校も生徒の各校、私立と競争しているところがあると思うんですけど、私立とか特に制服にこだわったりして、あの制服が着たいとかそういう憧れを醸成しているところもありますけど、県立高校もそういったところもあるんですかね。
県立高校ではそういう制服を変えることで生徒を集めようとしているみたいな話はあんまり聞かないですね。ただそのこのカバンに関して言えばですね、高校はあんまり指定していないらしくて、なので中学校まで使ってたこの指定バッグを高校も継続して使うと。
その時に学校名が刻まれたタグを外して使ってるみたいな、そんな話もこの業者の方が言ってましたね。
そうか、やっぱり義務教育の中学校までと高校とはまたちょっとその辺が違ってくるというところなんですかね。
なんか指定品って当たり前のように受け入れてたので、まあ嫌だなと思ったりとか、選ぶ余地がないっていうところはちょっとこう気にはなってたんですけど、学校単位で考えることとか、その協議会みたいなのがあるのであれば学校単位で考えるとか、なんかそういう見直す動きとかっていうのも大事なのかなって思いました。
全体的な流れとしてみると、高速の見直しが最近進んできてると思うんですが、その流れに沿う形でこの指定品の見直しっていうのを進んでるというのが全体の方向性としてはあると思うんですよ。
で、その時にどういうふうにして見直していけばいいんだろうかっていうことが出てくると思うんですけれども、基本的にはできるだけ家庭の支出を抑えられるような方向に持っていって、それで一社だけじゃなくて複数の会社から購入できるというか場所から購入できるみたいな形にしていくっていうのが、
この取材を通じて聞いた保護者のニーズも一定程度応えられるし、その学校側の野教育委員会の意図とも合致するんじゃないかなというふうに思いますね。
ありがとうございます。この指定品について何か最後にお話ししたいこととかはありますか。
そうですね。具体的に改善していくのはどうすればいいのかなっていうのを思われた方もいるかと思うんですけれども、
お知らせの中で学識経験者に話を聞くこともあってですね、その方が言われてあったのは、
学校が最近保護者に対するアンケートを1年間1回だとかしていることがあるので、そのアンケートでそういうふうな意見を寄せたりとかですね、
あと教育委員会が改善例として各学校に紹介したりするみたいな形も挙げてあったので、
そういうふうな方向性っていうのがより良いものを選んでいくということに有効なんじゃないかなというふうに思いますね。
確かに指定品を地域の業者とかで買うことによって、その地域の経済というか商店街というか商業者の人を地域で支えていくみたいな側面もあってもいいですよね。
確かに何でも大量生産で買えばいいというものでもないですもんね。
ありがとうございました。今回は学校指定品の疑問と現場のリアルについてお届けしました。
篠宮さん、坂本さんありがとうございました。
ありがとうございました。
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そして最後に一つ、篠宮さんからお知らせがあります。
はい。
お願いします。
今度新しく本を出せることになってですね、
その8月の19日に販売という発売という予定になっているんですけれども、
タイトルが居場所難民、サブタイトルが報道記者が見た不登校の真相というものでして、
私がこれまでに取材してきた不登校の子どもたちが置かれている状況であったり、
保護者が置かれている状況、そして私自身の子どもが不登校になる中での葛藤だとかですね、
どういうふうな支援ができるのかということを自分自身が模索してきたことなんかをまとめた本になっています。
篠宮編集院教育担当も長くやっていて、読者の方からもすごくファンが多いというか、
新聞社にもいろんな反響が寄せられるんですけど、
篠宮さんの記事はすごく温かみがあるとか目線が低くて、
読むとすごく学びが多いという声もすごくあるんですよね。
今回はそういった篠宮編集院の初のタイトル書ということで。
初めての本です。
出版社はどこからなんですか。
出版社が学びリンクという東京の出版社ですね。
購入したいときはどういうふうにすればいいですか。
Amazonだとか楽天だとかのサイトでこの居場所難民というふうにして検索していただくか、
もしくは8月20日以降であれば最寄りの書店に行っていただければ並んでるのではないかなと思います。
もう一度タイトルお願いします。
居場所難民ですね。
出版おめでとうございます。
ありがとうございます。
ちょうど配信がおそらく8月15日になるので、
良いタイミングかなと。
ありがとうございます。
是非購入させていただきました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
では以上で終わりたいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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