はい、その理由の一つとしてあるのが都書標準という風なことがあるっていうことが浮かび上がってきました。これは文部科学省が1999年に制定しているものでして、
学級数に応じて各学校の図書館に置く本の冊数を定めたものという風なことなんですよ。
例えば小学校で12学級ある学校であれば7960冊を置いておきましょうという風なものになってるんですよ。
そう決まってるんですね。
ただこの決まりっていうのを厳格に守らないといけないだとか達成しないといけないっていう風な形のものには現状になっていなくて、これを目指していきましょうということになってて、
2019年度時点の達成率は小学校が大体7割、中学校は6割がこの都書標準を達成してたという風なことが分かってます。
その本の数が7960冊ないといかんですよってことですかねこれって。
そうです。で、クラス数に応じてないといけないということになってるので、古い本があって捨ててしまうとこの都書標準を達成できなくなってしまうので、古い本でも置いておきましょうという風になりやすいってことですね。
そう30%台ってなかなかですね。
そうですね。
それって新しい本を購入していこうというか入れていこうっていうのはやっぱりダメなんですか。なんか予算が足りないとかそういうのがあるんですか。
そういう風になってるんですよ。国の方が財政措置って言って予算をつけて各学校自治体を通じて各学校に下ろしてその予算で新しい本を買ってくださいねと、古い本は新しく入れ替えてくださいねという風なことでつけてる予算なんですが、
それをその通りやっていくと国の考え方としてはこの都書標準っていうのが達成されるんじゃないかっていうことになってて、実際この都書標準の達成率は上がってきてはいますね。
なんで県によって違ったり小学校によって違ったりっていうのがあるんですか。
わからない部分もあるんですが、私が感じたのはその学校だとか自治体の取り組みの熱心さが結構反映されてるんじゃないかっていうところですね。
学校の判断による考えによるというかですね。
その図書館のそういった国から学校に対してこれぐらいの使っていいですよっていう予算ですかね。そういうのっていうのはもう周知が結構ちゃんとしてるんですか。
いえ、この取材を通じて私が驚いたことでもあるんですけど、福岡県内のある公立小学校の先生にこの話で聞かせてくださいという形でお願いして話を聞かせてもらったんですよ。
それで国がこういうふうに財政措置をしててっていう話をしたら、その校長先生はそのことをご存知じゃなくて、師匠の方にわざわざ聞いてくださったんですけども、やっしょもそういうの把握してないよっていう話でした。
びっくりしました。
結構そういうやっぱりひどい話ですね。
そうもですね、学校側としてみたら、この図書の問題っていうのは優先順位が他の課題に比べたら低いんじゃないかなっていうところであったりだとか、例年通り予算をつけておけばそんなに変えなくていいんじゃないかっていうふうなところの考え方が働いてるなっていう印象はありますね。
なるほどですね。もっと議論して考えないといけないことは別にあって、図書館は今まで通りでいいじゃないかっていうのがやっぱ定説というか残ってるというか。
そうですね。
優先順位が低いっていうのがちょっとびっくり。
まあそうですね。
思いましたね。
子供たちにとって俺本ってめっちゃ大事だと思ってるんですけど。
私の図書館の思い出って結構日本の歴史みたいな。
めっちゃ読んでたっすね。
マンモスがいる頃から縄文時代とかあの時代とかの漫画が結構読むの私好きで、ああいうのがやっぱり図書館が楽しみだなっていう思い出があるんですけど。
漫画は結構読んだですよね。横山さんの三国志とかですね。
ああ。
ブラックジャックとかですね。
そんなのもあったんですね。
あった。裸足の源と。
ああ。
読んだっすね。
はい。私も読みました。
はい。
なるほど。
課題の優先順位ということで言えばですね、例えばその学校の先生の数が足りないだとか、じゃあ授業のカリキュラムをどうするんだとか、保護者との関係で何かどう対応すればいいのか、あるいは子ども同士でトラブルが起きてるみたいな状況があるときに、
年間の本を古いから新しいのを揃えないといけないとか、この年表示の達成に向けてちゃんと計画通り揃えないといけないとかっていう考え方にはなかなかなりにくいんじゃないかなっていうところですね。
例えば古すぎて、多分30年前とか今ってだいぶ情報も違うと思うんですけど、古すぎる、今にないような昔の何か書いてある本とかが置いてあるっていうのもなんか違和感があったりとかするとかそういうのないんですか。
そうですね、そのあたり教育委員会の担当者に聞いた話が印象に残ってるんですけれども、例えばフロッピーディスクの使い方を載ってる本があって、そういう本を残しておくのはどうなんでしょうかっていうことを問い合わせたんですよ。
そしたらその担当者は、その時代にそういうものが使われたってことを知るっていうことは、それはそれで意義があるんじゃないかなと言われて、それだけ聞いたら確かに一理あるんじゃないかなと思うんですけども、その本を子どもたちが手に取って過去のフロッピーディスクはこうだったんだみたいな感じの読み方をするかどうかって言ったら、なかなかしないような感じはします。
古い本を残さざるを得ない制度上のあれもあるんですね。
そうなんですよね。
なるほど。他には何かこう出てきたことってあったんですか。
そもそも学校図書館の役割っていうのはどういうものと位置づけられてるんでしょうか、法的にというか。
そうですね、学校図書館法にそこは規定してるんですけれども、学校になくてはならない施設というふうな形で位置づけられてますね。
まあ子どもたちの教育にとか、のためにってことですよね。
そうですね。あるならなんかね、制度と現場のずれになるんですかね。そういう本来の目的を見失うじゃないけど、なんか考えていかないかもしれない。
読書をするっていう環境ってすごく大事だと思いますよね。
いやいや今日はありがとうございました。知らんやったですよ、そんななってるのって。
いや私も取材を通じて初めて知ることが多くてですね、図書だとか本の役割っていうのってあんまり説明しなくてもですね、
その読書が大事だよねとか図書館大事だよねっていう人はわかるとは思うんですけど、
そのあたりが最近はスマホだとかネットにとって変わられるようになって、なかなかそこも伝わりづらくなってるのかなっていう中で、
よりこの学校図書館で本に触れるっていうことの重要性が高まってるんじゃないかなとも思いますね。
本当ですね。活字に触れるということですね。
ちゃんとした情報が書いてある本が図書館に置いてあるってことですよね。
クリーニングアップの問題もあるし、更新の問題もあるっていうのが今日見えてきたところで、ありがとうございました。
ということで最後なんですけど、何か言い足りないこととかしのみさんあれば。
しのみ さん そうですね、学校図書館っていろんな使われ方してるなっていうところを、さっきりょうさんが外部の方があって話もされたと思うんですけど、
っていう事例も実際に私も取材してまして、地域の方が学校図書館に行ってですね、子どもたちに読み聞かせをするとかっていうケースなんかもあってですね。
それめっちゃいいですね。
しのみ さん はい。あるいは学校図書館じゃなくても教室に行って読み聞かせをするっていう風なケースもあってですね、
その時に図書館の本を利用されてるんだと思うんですけれども、
なので改めて図書館の役割どうなんだろうかっていうのを考えてみるっていうのがあってもいいんじゃないかなという気がしますね。
そうですね。ちょっと帰って子どもたちに聞いてみます。図書館どう?
しのみ はい、ぜひ聞いてみてください。
じゃあ今日はありがとうございました。
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