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2025-09-12 30:16

46|【調査依頼】夏休みの宿題丸付けは誰がすべき?【後編】

あなたの声が社会を変える。読者と記者がSNSでつながり、暮らしの疑問から地域の困り事、不正の告発まで徹底調査し、あなたの「知りたい」にこたえるオンデマンド調査報道「あなたの特命取材班」(あな特)。

 「夏休みの宿題の丸付け、誰がすべき?」。先生か、保護者か、児童か、はたまたデジタル技術か…。取材班に寄せられた投稿やアンケートの声をもとに、みんなの悩みの種の宿題について、教育現場の課題解決に取り組む企業「エデュポルテ」の代表をゲストにお招きして、記者と一緒に議論しました。

◆出演:宮崎麻世さん(エデュポルテ株式会社代表)、四宮淳平(報道センター専門委員・編集委員)、黒田加那(MC/報道センター記者)/ 音声編集:中富一史(販売部)/ 映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)、三笘真理子(me戦略担当)

◆収録日:2025年8月25日

◆あな特調査依頼「夏休みの宿題、丸付けは誰がすべき?」※ページ内でアンケート募集中↓↓
https://www.nishinippon.co.jp/anatoku/question/4235/

◆エデュポルテの【しゅくだいGO!】クラウドファンディング:https://furusato-forgood.jp/projects/326?fbclid=IwY2xjawLR4tFleHRuA2FlbQIxMABicmlkETE0QU42azFtNmVvdTJYZkZGAR7umV5Qn-L_lc5sVzmsHYdaHRkQ6tQK6Ny0ufmyFSyhq6-MhAN5Y-H-Rs5D5g_aem_-Aa_gg519Y_YpYPWYsBTFg

◆四宮淳平記者の記事一覧
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サマリー

夏休みの宿題の丸付けを誰が行うべきかについて、教育関係者や保護者の意見が紹介され、宿題に対する負担感が議論されています。特に、教育現場と家庭の協力体制に焦点が当たり、多様な状況に応じた解決策の必要性が強調されています。夏休みの宿題については、誰がその管理や丸付けを行うべきか、学校や家庭の役割、さらには地域社会の関与についても議論されています。デジタル技術の活用や子どもたちの主体的な学びの可能性が新しい形の宿題として提案されています。このエピソードでは、宿題の目的やその形態について新しい視点が提示され、教育への社会の関与の重要性が強調されています。さらに、子どもたちの学びを支えるために地域社会とつながる意義についても語られています。

夏休みの宿題の丸付け問題
西日本新聞Podcast
西日本新聞あな特Podcast
このPodcastは、暮らしの疑問や地域の困りごとから不正の告発まで、特社の調査依頼に応える西日本新聞の課題解決型調査報道
あなたの匿名取材班の果敢な挑戦を紹介し、リスナーの皆さんからの取材リクエストにも応えちゃおうという番組です。
こんにちは、あなたの匿名取材班の黒田香菜です。9月前半のMCを務めます。よろしくお願いします。
先週に引き続き、8月に公開したあな特調査依頼、夏休みの宿題丸付けは誰がすべき?についてお届けしたいと思います。
そして今週のゲストはお二方をお呼びしています。一人目のゲストは、篠宮純平記者です。
篠宮といいます。よろしくお願いします。
篠宮さんは教育をテーマに様々な取材に取り組んでいて、先週も出演いただいています。今日はよろしくお願いします。
もう一人のゲストをご紹介します。教育現場の課題解決などに取り組む会社、エデュポルテ代表の宮崎真代さんです。宮崎さん今日はよろしくお願いします。
宮崎さんはもともと小学校の教員だった経験を活かして、今の会社を起こされたということですが、経緯を伺いますか。
はい、ありがとうございます。私は本当に15年間教員をしておりまして、その中で本当に一生懸命先生をしておりました。
その中で結構今日のテーマである宿題というのも私の課題意識の根源であって、教師がどこまでの範囲を仕事になるべきなのかというところはすごく私の興味関心でした。
そこで大学院で宿題をテーマに研究した後、やっぱり学校の文化とか当たり前になっていることをもう一回問い直そうということで、それをどういう形でやっていったらいいかなと考えたときに、企業という選択肢でエデュポルテという会社を起こして今活動しております。
そうなんですね。そして設立されたエデュポルテなんですけれども、具体的にはどんな授業を行っているんでしょうか。
私たちは学校だけでも子どもたちを育んでいくということに限界が来ていると感じておりまして、どうしたら社会を巻き込めるかということで、学校と社会をつなぐというところを事業の中心としております。
社会総動員でみんなで子どもたちを育みながら、子どもと大人が競争して共に作る、競争してプロジェクトを行うといったことを企画運営しております。
ありがとうございます。今日は宮崎さんと篠宮記者と一緒に今回のテーマについて引き続き考えていきたいと思います。お二人ともよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さて前回に引き続き、アナトク調査依頼夏休みの宿題まるづけは誰がすべきをお届けしたいと思います。
調査依頼とは、SNSを通じてつながるアナトク通信員の皆様から日々たくさんいただいている投稿の中から取材班がピックアップしてまとめたものです。
前回は実際に投稿してくださったアナトク通信員の方のご意見に加え、アンケートに寄せられた声をご紹介しました。
誰がまるづけをすべきなのかという点では、現在のところアンケートでは保護者がすべきというのが最も多く、回答者の4割程度、ついで教員・児童本人と回答が分かれていました。
虐待や共働きなど多様な事情もあるし、理解度なども把握しやすいことを踏まえて、先生がすべきではないかという意見のほか、
保護者がやった方が子どもの学力を把握できるし、先生の負担も減らすべきという声。
また先生や保護者の負担を考えると、タブレットでの宿題やまるづけ機能など、ICTを活用しては、など様々な声が寄せられました。
どの意見もなるほどと思わせますが、宮崎さん率直にどう思われましたか。
そうですね、まさになるほどという感じで、本当にどの意見もその通りだと思うんです。
ただ、これをどこに合意を取るのか、持っていくのかというのが非常に難しいなと思っておりまして、どの意見が間違っているとか、どの意見が合っているというふうに私は受け止めていなくて、
どうする形が一番子どもたちにとって、そして保護者の皆様、教員にとっても、社会全体にとっていい形ができるのかというのを考えていく必要があるので、今回のテーマは非常に大事なテーマだなと思っております。
保護者の負担感
ありがとうございます。現在募集中のアンケートですと、先ほど申し上げたように、誰がまるづけをすべきかという点で意見は分かれていました。
それぞれメリット、デメリットはあるかと思うんですけれども、宮崎さんはどのように考えますか。
そうですね、本当にこれ答えがないので、非常に申し訳ない。こういう方がした方がいいという答えがあれば分かりやすいんですけれども、やっぱり歴史的に紐解いていきますとは、ちょっとだけ喋らせていただいても大丈夫ですか。
もともと宿題の根源的な歴史的背景は、昔やっぱり農家の仕事とかがありましたので、子どもたちが学校に来ることができなかったという社会背景があったんですね。1900年代初頭なんですけれども、その頃にちょうど活版印刷の技術とかザラシとか鉛筆とかですね、そういうものが普及して子どもたちが家庭で学習できる状況ができたので、
学校に来れない子たちが家で勉強するためのツールとして宿題というものが普及していったという背景があります。その頃はなので学校の勉強の分を学程でやるといった認識だったんですけれども、そこからだんだん当たり前になっていたときに、昔は学校はやっぱり教えてくれる場所ということで、なかなか家庭では教えられないことを学校の先生が知識を持っているという存在だった。
なので家庭も学校の先生の言う通りとか、学校の先生に習っておいでという文化だったんですけれども、そこからだんだん変化していって、今はもうやっぱり個性化というか個別化が進んでおりますので、家庭的にもいろんな体験ができたりとか塾ができたりとかといって格差といったら難しいんですけれども、それぞれの状況が出てきたと。
その中でやっぱり自分たちで家庭が担いますという家庭もあれば、やっぱり学校の方で勉強を見てほしいという家庭もあったり、本当にいろんなご意見が今ある状態ですね。
なので学校の先生としては、穴読特範囲の声も聞かせていただいたんですけれども、元教員の方がおっしゃる通り、やっぱり全ての子どもたちに学習機会をとか学力をつけてあげたいという思いで学校の方がしているというところがあります。
なので本当にどこに焦点を当てるかで全く話が変わってしまうので、今の学校というものが何を担うのか、そして先生がやる業務とは何か、そして家庭とのどういう協力体制を作るのかっていうのをやっぱり議論していくというところが非常に大事かなと思います。
すみません、長くなりましたけれども。
ありがとうございます。いろんな要素というか問題が絡み合って、なかなか一口にこうするのがいいというのが言いにくいというところが分かりました。
篠宮さんは、実際お子さんがいる保護者の立場からするとどうですか。
篠木 私は3人の子どもがいます。思うのは子どもが自主的に勉強というか宿題をやってくれれば、それを丸付けしてここが間違ってるよとかやり直したらとか言って分かったみたいな感じで素直に従ってくれるんであれば、比較的いいのかなとその相手にかからないのかなと思うんですよ。
でも宿題あるんじゃないって言っても全然宿題しないと。夏休みの最後の日になってきてるのにあんまり取り掛からないみたいなことになった時に宿題をさせると。
さらにその丸付けまでして間違ってるところを直したらみたいなところまでやるっていうところの負担っていうのは実際のところかなり大きいなっていうふうに実際に子どもに対応してみたと思いますね。
そうですよね。私も子どもの立場からすると親に言われるとちょっと素直に聞けないなとかちょっとグズったりすることがあったのを記憶してるんで、ちょっと親の側からしても大変だったろうなというのを今考えると思いますね。
実際にこの夏休みの宿題の丸付けの負担感っていうのを覚えてる保護者は多いんでしょうか。
はい。ベネッセが今年の夏に行ったアンケート調査というのがあって、それをご紹介したいと思います。
保護者2800人に調査したアンケートということなんですけれども、夏休み中大変だったと思うことっていうのを聞いたところ、トップが食事の準備で、その次に夏休みの宿題を見ることの順番でした。
夏休みの宿題で最も大変だと思うものについても尋ねてあったですね、親子共に自由研究工作が1位ということでした。
それで親のうち94%は何らかの形で自由研究に関わっていたということもこの調査からは見えてきています。
なるほどですね。結構意外だったのが自由研究に親の94%が関わっているという、やっぱり親がかりじゃないとなかなか難しいっていうのがあるんですね。
三沢 そうですね。
大働きであったり、いろんな家庭事情を抱えている保護者もいる中で、ちょっと負担感が伺えるようなそういう調査でした。宮崎さんどうですか今の。
三沢 そうですね。どうしても目の前で子どもたちが困っていたら関わってしまいますよね。自由研究困った。本来だったら自分でやりなさいでいいのかもしれないんですけれども、やっぱり親心というか宿題を忘れていったら学校で怒られるんじゃないかという不満もあったりとか、やっぱりいろんな心情が出てきてしまうのかなというふうに思います。
三沢 本当に子どもたちにとっても親御さんにとっても教員にとっても結構実は負のスパイラルを生んでるんじゃないかと思うところがありまして、家庭でやっぱり親子喧嘩のきっかけになりやすい。
三沢 すごくうなずいていただいてますけれども、結構もしかしたらアンケート取ったら親子喧嘩の第一位なのかもしれないと思っているところがあります。あと学校でもですね、やっぱり先生たちも出してやってこなかった以上、何か言わないといけないというその本心は別にどっちでもいいんじゃないと思っていても、
みんな30人の子たちがやってきて何人かやってきなかったら、ちゃんとやってきなさいとか、残ってやりなさいとか、何かこうそういう集団心理というか、させなきゃいけない感が出てしまうんですよね。結構本来の思いとそれぞれ違ってくるところもあったりとかして、
あとはですね、不登校の原因にも実はなっているんじゃないかというデータもあります。これはまだちょっと確証のデータではないんですけれども、意外と不登校の最初のきっかけは宿題だったっていうのが多いっていうのが、研究者の中でも言われておりまして、宿題。
たかが宿題、されど宿題というか、かなり大きな原因をもしかしたら学校での失績、家での500個減価、不登校とですね、たくさんの不のスパイラルを生んでる気がします。みんな負担なんですよね。やっぱり先生たちも丸付けにかかる時間が1日、私のデータでは40分程度ということが出ているので、7時間45分の勤務時間の中の40分ってかなり大きいと思います。
学校と家庭の協力
なので誰も幸せになってないんだったらなぜ宿題があるのかというところが、私の関心点はですね。
今、先生が学校の立場からも悩んでいるということもありましたけど、実際に調査依頼を公開したときにコメント欄に現役教員の立場からそういった内容を書いてくれている方がいまして、一部ご紹介させてもらいます。読み上げます。
現役の教員で小学生の母です。夏休みの宿題の丸付けややり直しを学校でさせる余裕は現状ではないのではないかと思います。だからといって宿題を出さないとそれはそれでクレームがきます。先生たちも何が最適化か悩んでいることを知っていただけたら幸いです。
すごく頷いていらっしゃいましたけど宮崎さん、こうした宿題にまつわる学校や先生のお悩みや課題、具体的にどんなものがあるんでしょうか。
そうですね本当に今の方のご意見の通りだなと思うんですけれども、宿題が多すぎるというクレームもきますし、宿題が少なすぎるというクレームもきます。やっぱり30人40人いる子どもたちにぴったりの最適の宿題を出すってかなり難しいんですよね。
じゃあ個別でいいものを出しましょうってなると、それだけ先生たちが例えば3通りでも3倍の労力がかかりますし10通りでも10通りかかってしまう。本来宿題っていうのは教師の業務としては位置づけられてないんですよね。学習指導要領にも教育法規にも一言も出てきません。
なので本当に子どもたちの学習が定着するようにっていうサービスで始まったものが当たり前になって、当たり前になってしまうと文化になるので強制力が働く。学校がしてくれるものだっていう、したくないけど学校がさせるものだっていう認識が今日本中に広がっているので、そこを問い直すということはやっぱり行われてないんですよね。
なので先生方もどの要望に答えたらいいのかということで、もう少しだけお話しさせていただくと、じゃあ私のクラスは宿題をなくしますって言うと、今度は隣のクラスからクレームが来るんですよ。先生あのクラスは宿題がありません。僕たちもなくしてくださいっていう形になる。
今度はじゃあ3年生全部なくしますって、うちは宿題じゃなくて自学にしますってなると、今度は4年生に上がった時に4年生の先生の方針が宿題は大事ですっていうことだと、3年生でなかった宿題がまた4年生で戻ってきてしまうみたいなことが出てしまうので、今度は余計子どもたちも苦しんでしまうっていう。
なのでやっぱり変えようと思うと、学校全体の同意と、あと保護者の同意、そして子どもたちが自立的に学ぶ力っていうのは3つ揃ってないと変えられないっていうところがあるんですよね。なので本当に単純に見えてかなり複雑な構造になっているので。
学校だけでも意見を取りまとめるのはとても大変そうだな。
大平 大変です。
大平 親御さんからしてもやっぱり意見が異なるというか、家でそれはしっかり親が一緒に復習したりしたいっていう家庭もあれば、そんな余裕でないよっていう方もいますし、なかなか声を届けることもできないっていう家庭もあるかなと思うので。
大平 保護者の方も先生も悩んでいる一方で、登校者の方今回心配されていたように、その間に挟まれた子どもたちの気持ちが傷ついたり格差が広がっていったりということが一番ちょっとあってはいけないことだろうなと思うんですけれども、このあたりフォローと言いますかどうしたらいいんでしょうか。
大平 そうですね。やっぱりその学校か家庭かっていうところではなく、もっといろんな人を巻き込んでというか、NPOの皆さんとかいろいろ社会活動されている方たくさんいらっしゃる。本当は関わりたいですっていうところもあると思うんですよね。
一応私の会社の理念が教育の扉を開くということで、学校側も忙しくて扉を閉めがちというかつながる時間もないんです。本当に朝8時には子どもたちが教室にいて見守って、3時4時まで子どもたちと関わって、残り1時間で次の日の授業の6時間の準備をする。
そして今日の6時間の振り返りをする。会議もする。なかなか本当に無理な仕事を先生方が当たり前にやっている状況ですね。なので、本当にここをどうするかっていうのは、社会全体で考えていかないと、家庭の状況がいろいろあるから学校で見てくださいってすると、今度は実際に先生方の病気の方が非常に増えておりますし、どこが潰れていくっていう状態なので、
本当に関わっていく人をどんどん増やしていくっていうのが大事かなと思っています。
デジタル化と新しい宿題の提案
- 先生や学校側だけでもなく、子どものいる家庭だけでもなく、いろんな地域全体で考えていかないといけないということですね。こうしたお悩み解決のヒントっていうのは、今言ったような地域の方とも一緒に考えていくということ以外に何かあるんでしょうか。
- そうですね。もう一度、宿題に限らず対話をしていく。みんなでこれってどうなのかなっていうのを批判的な、それ学校でしょう、家庭でしょうとかいう、お互いを向いたような対話や話ではなく、同じ方向、同じゴールを見つめる。
子どもたちをどんなふうに育んでいきたいのか、10年後にどんな未来を残したいのかっていうのを、あんまり立場っていう形ではなく、一人一人の人間として、親も教師も子どもも一緒になったらいいよねっていうところをみんなで決めて、そこに向かっていくっていうようなことを宿題に限らず、世の中全体していくことが必要なのかなと思っております。
- ありがとうございます。コメント欄ですと、宿題にデジタルトランスフォーメーション、DXが必要じゃないですか、タブレットの仕様とかですね、そういう声がありましたけれど、こうした取り組みっていうのは実践している例あるんでしょうか、忍さんどうですか。
- はい、実は昨年か2年前に長崎の方でそういうことをしてるっていう声を聞いたことがあるんですが、ちょっとそこで驚いたのはですね、デジタルであればそれを使ってる時間っていうのがわかると思うんですよ。
なので、何時から何時に宿題に取り組んだとか、この子は全然宿題やってないとかっていうことがわかってしまうんで、そういうところが学校が適切に管理するのかというか、この子は全然宿題しとらんから朝から宿題やらせんといかんよみたいに使うのか、それとも先生たちが丸付けしなくていいようにあくまでデジタルでやるのかみたいな使い方もそれぞれあると思うので、
デジタルで使うとなるとそういうところにも幅が広がってくるみたいなところはあるみたいですね。
- どうですね、実際実践例もあるということですけれど、宮崎さんも何かご存じの例とか。
- そうですね、かなり今はもう福岡市内の学校も入力したらピコーンと丸が付くみたいなシステムはかなり活用されているので、すごく進んでるんじゃないかなと思います。
なのでもうデジタル化全部してしまおうと思えば割とできる状況にはあるのかなと思っているところです。
ただやっぱり漢字は書かなければとか、いろいろそういうべき論とかねばならない論もまだ強く残っているので、そこもじゃあ確かにこのピコって選ぶ方式でいいのかっていうと、
何かが欠落していきそうな気もしますし、両方を使うのがいいのかっていうところをやっぱり学び方を議論するっていうことが必要なのかなと思っています。
今AIの会社さん等もですね、かなりすごい精度の高いものを作られていたり小論文の添削とかでもですね、もうかなり進んでいると思いますので、多分もうデジタル化しようと思えばかなりできる環境はあるのかなと思っています。
そうなんですね。これからちょっと模索していく分野なのかもしれないですけれども、宮崎さんのエデュポルテでは子どもたちの学びと先生の負担軽減を両立させる企画に取り組んでいるようですけれども、これどんな企画なんでしょうか。
おだしょー ありがとうございます。本当にもう計算ドリルとか漢字とか音読っていう、なぜかこれも日本の全国95%ぐらいで実施されてるんですけど、不思議だなと思うんですけれども、そういう漢字計算だけが今からの力っていうのは多分誰も思ってないんじゃないかなと思うんです。
これだけAIも発達して翻訳も瞬間的にできるようになったり、計算はもうずっと前から計算機もありますし、じゃあこれからの時代に必要な力って何かなっていうところだと、やっぱり探求する力であったりとか人とつながる力であったりとか、そういう今EQとか非認知能力っていうことも言われてますけれども、そういうものを育むってことが大事だと思っています。
私たちの授業では子どもたちが街に飛び出して行って、街を冒険のフィールドとして、例えばラーメン屋さんがあったら、このラーメン屋さんの新しいメニューを考えようというような宿題を出します。
そこで一緒にメニューについて考えたり、売り上げとかいうものを学んだりとか、社会につながる宿題を用意して、実際にじゃあラーメンができましたってなったら、僕が作ったラーメンですってことを今度は子どもたちが学校で宿題の報告というか、お店のPRになるみたいな形で、学校というか子どもたちと社会がつながることで社会にもいい循環を起こしながら、子どもたちもまさに子どもだからこそできるようなアイデアってあると思うので、
社会にも貢献しながら実社会を学んでいくといったサービス宿題号というんですけれども、街を丸ごと学びのフィールドに変えるサービスを作っております。
すごく面白そうな企画だなと思いまして、さっき篠宮さんが紹介してくださった調査の結果で、自由研究苦手な子どもも親も多いっていう話ですけど、まさに自由研究に近いような総合的な学習のような感じですよね。
そうですね。この夏休みも実は宿題号のプロトタイプを六本松の地域でしていて、私子どもたちと虫取りに行ったりですね、設計を作ったりYouTubeを作ったりいろいろしてたんですけれども、それもただ虫取りに行くんじゃなくて、会社さんがされている場作りを盛り上げるために人を呼ぶイベントがしたいっていう会社さんからの依頼に子どもたちが虫取りをしたら人が集まるはずですっていう。
みんな本当に虫取りするのってなったんですけど、それで告知をしたら2日ぐらいでわらわら人が来て虫取りをした人がこんなにいたんだということで、すごくその場所が盛り上がったっていうことがありました。
面白いですね。子どものアイディアから、子どもだからこそ虫取りが嫌いな子どもはいないみたいなアイディアから始まって。
なるほど。六本松ですと、蔦谷書店さんとのコラボした企画もあると聞きましたけれども。
そうですね。2023年に蔦谷書店さんに宿題を出していただくというような企画を行いまして、書店さんに飾っていただく本のポップを子どもたちが作る。
それは私の思い出の本とか好きな本っていうテーマで、例えばお母さんの膝で読んでもらいましたとか子どもならではの言葉で書いてもらえるポップを子どもたちが宿題として1週間取り組んで、実際にそれを蔦谷書店で掲示していただいたというような宿題がありました。
その時に教員の宿題のかかる時間を750分の削減同時にすることができまして、子どもたちはやっぱりすごく喜んで書店さんに足を運んで親子で写真撮影をしたり、書店の皆さんはすごくスタッフが元気になったと。
私はなんで本屋さんに今働いてるのかっていうことを思い出しましたとか、本当に三者にとって非常にいい循環を起こせたなと思っております。
そうですね。先生や学校側の業務量も減らせたってことですけれど、具体的には例えばどんな業務を減らすことができたんですか。
基本的に宿題を先生たち出すと、次の日の朝ノートの山があるんですよ。計算ドリルが30冊、漢字が30冊、そして保護者の連絡ツールを使っているところも多いので連絡帳であったりとか、オリジナルのノートであったりみたいなのが30冊、音読カードが30冊っていうのが朝教室に上がった時点である状態です。
それを全部チェックをして、誰か出してないのとかいう話をして、それがちゃんとできているかをチェックして、ハンコとかコメントを書いて返すっていう業務を子どもたちがいる中でやり遂げるんですよね、毎日。
非常に私これが大嫌いで、せっかく子どもたち来てるのに子どもたちに向き合う時間はなくなってしまうし、何をやってるかわからない。でも明日の宿題を出さなきゃいけないから教授に返さなきゃいけないみたいな。
なのでそういう業務が1週間もまるっとなかったので、先生たちはすごく喜んでいただいたのと、子どもたちも調べ活動もするし、ポップを書くにあたって文章も書きますので、国語の勉強にもなりますし、一番は先生たちがこういう宿題でもいいんだっていうふうにおっしゃってくださったんですよね。
宿題の新しい視点
なので宿題って漢字計算音読って思い込んでしまっていたけれども、こういうやり方もあるんだなっていう新しい方法を見つけていくきっかけになったのが良かったかなと思っています。
そうですね。確かに宿題って言われると漢字ドリルとか計算ドリルとかやってた記憶がありますけど、こういった宿題の形ですと、そもそも何のためにこれをやるのかとか、子どもたちも息づけとか課題とかが見えやすくなっていくのかなと思いました。
しのみやさんどうですか?この宿題号の取り組みは。
そうですね。教育を社会に開くという宮崎さんが言われてあったみたいに、先生たちだけ親たちだけでもなくて、教育に携わりたい方たくさんいると思うので、そういう方々の協力を得ながら、これまでにない形の宿題あるいは教育につなげていくっていうのは非常に興味深いですし、
これからの社会にとって非常に重要な取り組みだなと思いますね。
ありがとうございます。宿題の丸付けを誰がすべきかというところだけでなくて、そもそも宿題って何のためにあるんだろうかと、そういうところから考えていかないと子どもたちが学ぶ楽しさを実感したり、また同時に先生や保護者たちが子どもとの触れ合いとかフォローに時間を割けるようにするにはどうしたらいいのかという工夫を考えていかないといけないですね。
では最後に今回の話題について付け加えたいことなどありますでしょうか。どうでしょうか宮崎さん。
宮崎 少しだけすみません。本当に今ですね社会のつながりが途切れているように感じています。それはなぜかというとPTA活動等も今なくなってきていて、これもやっぱり保護者の皆さんも大変なんですよね。
共働きでずっと働いている中に学校の仕事まで来るというところでも本当にごもっともだと思うんです。また子ども会の行事等もなくなっています。子ども会もどんどん消滅しています。本当にみんな忙しいので仕方ないことなんですけれども、つながりが切れたときにどうなるかというと各家庭で各子どもを見る形になってしまう。
そうなっていくとやっぱりその家庭状況の差っていうのが子どもたちに出てしまうというところがあると思うので、ちょっとめんどくさいとは思うんですけれども人とつながるということは大事にしていきつつ、ただしそれが負担感ではなく本当にいい循環にするというところですね。
あと宿題を見てくれる公民館でも宿題教室みたいなのをされているところもたくさんあったりとか、フリースクールさんであったり子ども食堂さんであったり、意外と社会に目を向けてみると子どもたちのために活動している方は本当にたくさんいらっしゃいます。
なのでぜひ社会とつながっていただいて子どもたちの居場所を一つでも多く見つけるっていうことがすごく学校にとっても保護者にとっても社会全体にとってもいいことになると思うので、そういう情報をですねみんなで共有してなんか大丈夫だよって一人で頑張らなくてもいいよっていうような世の中をつくっていければなと思っております。
そういった子どもたちのための活動というのがいろんなところでてんてんと宿られているわけですから、それをどうやって必要としている人たちにつないでいくかっていう、なかなか自分から情報を取りに行くことができないっていうおうちもあるでしょうから、その辺が大事になっていくのかなと聞いてて思いました。
おだしょー ありがとうございました。
おだしょー ありがとうございました。
おだしょー 西日本新聞がつくっちゃいました。パチパチ。新聞記者に直接SNSで聞いてみる?
みんなのなんで?に答えるあなたの特命取材班です。西日本新聞で検索。
30:16

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