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2025-03-28 18:55

22|「2日間でパン一つと水道水だけ」子どもの付き添い入院

あなたの声が社会を変える。読者と記者がSNSでつながり、暮らしの疑問から地域の困り事、不正の告発まで徹底調査し、あなたの「知りたい」にこたえるオンデマンド調査報道「あなたの特命取材班」(あな特)。

「付き添いはひたすら我慢と忍耐の日々です」。あなたの特命取材班に、長年子どもの入院に付き添っている福岡市の母親から悲痛な声が寄せられました。保護者の中には同じような悩みを抱えている方も多く、病院や国も環境改善を進めているようです。記者が実態を取材しました。

◆出演:野村創(報道センター記者)、本田彩子(報道センター記者)、梁京燮(MC/販売部)/ 音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

◆収録日 :2025年2月17日

◆野村創記者の記事一覧
https://www.nishinippon.co.jp/writer/show/435/

◆本田 彩子の記事一覧
https://www.nishinippon.co.jp/writer/show/114/

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サマリー

ポッドキャストでは、福岡市における子どもの付き添い入院の厳しい実態が語られています。親が病院に泊まることによる負担や食事の問題が取り上げられ、現場の声や調査結果が紹介されています。子どもの付き添い入院に関する親の負担や病院の取り組みについて議論され、制度改革の必要性が指摘されています。特に、病院食の提供や看護体制の改善が重要なテーマとして挙げられています。

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西日本新聞Podcast 西日本新聞あな特Podcast
このポッドキャストは、暮らしの疑問や地域の困り事から不正の告発まで、読者の調査依頼に応える西日本新聞の課題解決型調査報道
あなたの特命取材班の果敢な挑戦を紹介し、リスナーの皆さんからの取材リクエストにも応えちゃおうという番組です。
こんにちは、西日本新聞社のりょうです。
報道センターの記者をしてます野村と申します。
同じく報道センター記者の本田です。よろしくお願いします。
野村さんは前の風職の話以来ですよね。
そうですね。今日も緊張してますね。
今日もよろしくお願いします。
本田さん初めてですよね。
初めてです。私結構自声が大きいんで、ちょっと大きくしゃべりすぎないように穏やかに。
興奮しても大丈夫なので、全然やっていきましょう。
冒頭ですね、ちょっと紹介したいのがありまして、何かと言いますと、コメントをいただきましてですね、ちょっと紹介させていただけたらなと思います。
こちらはですね、森さんの会の空き家の問題の会をやったんですけども、それに対するコメントで、おばんばさんという方からですね、記者さんの取材って探偵ドラマみたいなんですね。
森さんの話が面白いので、他の取材の話も聞いてみたいですという嬉しい声をいただいてますので、ぜひぜひコメントもいただきながら、取材以来もですね、ぜひアナトクの方に出していただけたらなというふうに思います。
付き添い入院の実態
今日はまた結構大変な問題かなとは思うんですけども、問題がつき添い入院負担減るかということで、これは野村さんどんなお話があったんですかね。
これはですね、つき添い入院というのは、小さい子供、特に小さい子供なんですけども、入院するときに親が一緒に病院に泊まり込んで世話をするということをつき添い入院と言うんですけども、それについてあなたの匿名取材班の方に、福岡市の50代の女性で重度の障害がある16歳の子供がいる方で、つき添い入院を長く経験されている方から、
非常に大変な過酷な過重な負担があるということで調べてほしいというようなことをですね、依頼が寄せられまして、それで私が取材に行きました。
結構あれ大変ですよね。私も一度経験したことがあってですね、子供がインフルエンザがひどくなって肺炎っぽくなって子供病院に入院したことがあって、その時はコロナ禍で余計ちょっと大変で交代ができないんです。
いうちょっと大変な思いをしたことがあってですね。同じような感じのあれなんですかね、つき添い入院の大変だったことって。
この方はですね、子供さんが重度の障害があって、幼い頃から入院退院を繰り返していったという方でですね、長年食事の解除とか保物買いとかニューヨークなどに追われて、
自分の食事はコンビニの冷凍食品とかカップ麺とか、そういうような生活ということと、夜はですね、簡易ベッドで寝るんですけども、狭い上に固くて寝返りも打てないと。
で、十数年こういう状況が長く改善されてないと。この方はですね、自分のこともそうなんですけども、周りの若いママさんですかね、かなり自分と同じような苦労をしているのを見兼ねて、濃厚を寄せられたというケースですね。
なんかソファーベッドみたいなベッドですよね。で、僕はそうだったんですけど、固かったんですよ。
簡易ベッドみたいなソファーだったり、タンカンみたいな簡易ベッド、ベッドと言えないようなやつだったり。
結構大変なってことですね。
その子供と一緒にベッドの中で寝るというパターンもあるようですね。
なるほどですね。で、取材を進めていく上で、記事化も難しいとか言われた話もあったみたいで。
そうですね。もう築水入院についてはですね、過去にもいろんな、うちの新聞でもいろいろ記事にしてきたということもあったしですね、NPO法人とかがこの問題点とかいろいろ過去にも紹介したりしてましたので、
この話だけではですね、記事にはならないんじゃないかというようなことがあったもんで、ちょっとどうしようかなというふうに悩んでたんですけども、そういう時にですね、本田記者が築水入院をされたという経験があらわして。
私、昨年の10月、子供が3人いて、一番下の子がまだ保育園児なんですけど、野村さんがちょうど取材されているのは知っている中で、急に築水、最短1週間、築水入院、入院になりますというふうに年長児なんですけど、言われて思いかけず経験することになったんですけど、
本当にもう店に行ったその日に、今から入院になります。お荷物取りに行きたいですかみたいな、もう取りに行かないと、もう1回も家に帰っちゃいけないみたいな感じでスタートして、どうしよう、仕事を1週間調整しなきゃいけないというところから始まるんですけど、
多分もう親が未就学児なんで、なかなか自分で一人で泊まるのは難しいんで、親が泊まることがまず前提になっていて、前提じゃなくても泊まる親は泊まるしかないという状況もあるんですけど、さっきベッドの話とか出たんですけど、本当子供の大きいベッドの横に人が寝れるのかってくらいの隙間があって、簡易ベッド準備しますからねって言われたんですけど、まさにもうタンカーみたいな布が1枚あって鉄パイプに
寝てみたんですけど、とても寝れなくて、私も子供と1週間、結局最短1週間で退院できたんですけど、添い寝して過ごしました。でもすごいチューブにつながれてるんで、あの点滴とか、それが外れたらどうしようと思うと伸び伸び寝れないっていう
なによりご飯、皆さんの声でも多かったんですけど、食事が基本コンビニご飯になっちゃうんですよ。それが朝食だけとかだったら耐えれるんですけど、結構3食コンビニご飯が続いてるときつくて、うちの母が離れて暮らしてるんですけど、交代してちょっと外食とか行けたらいいねって言ってくれたんですけど、面会も制限が同居家族じゃないとダメってことで、そういう交代も認められなくて、
そもそも小児病棟自体に。そうですよね。っていう、なかなかこの付き添い入院の問題は新聞でも何度も取り上げてたんですけど、体験するとここまでこう気が見えるのかって親も、子供は元気になっていくんですけど、親の方がどんどんどんどん退着してみたいな、すごく身をもって感じました。そうですよね。
僕も本当さっきちょっと話したけど、3日、4日だったんですけど、結構きつかったですよね。これはなかなか本当にきついですよ。なんか僕のご飯もくださいって言いたくなる。
そうですね。一緒に。子供があんまりご飯食べれないんで、食事出されても元気がなくて、これ食べていいですかって聞いたら、いやさすがにダメです。病院によってはいいみたいなんですけど、なんか食べられないご飯をそのまま下げられていくみたいな。ランチを繰り返して自分は間を見て、コンビニに行くのにも結構具合が悪いと嫌がるんで。
そうですよね。僕は食べてましたけどね。
やっと見てもいいところはあると聞きました。
聞いてもないです。
で、その後どうなっていくんですか、この取材は。
アンケート調査の結果
その後ですね、本田記者の問題意識が高まったということもあって、福岡県内の主な病院というか、小児病棟がある病院にアンケート調査をしようとなりまして、つき添い入院のどういうふうな取り組みをしているかということについて、ちょっとアンケートをやってみました。
なるほど。どうやったんですか、アンケート。
アンケートはですね、福岡県内16施設にアンケートをして、9施設から帰ってきたんですけども、そもそもですね、つき添い入院は制度上は任意とされてるんですけども、実際にはですね、ご施設が未就学児などを条件に希望の有無に関係なく家族につき添いを要請しているというふうに答えました。
で、実際に子ども家庭庁の全国調査でも、約4割の医療機関がつき添い入院を要請しているというような実態がありまして、病院側がですね、任意であるんだけども、つき添い入院を求めている実態があることが分かりました。
まあ、そうですよね。さっきの本田さんの話もそうですけど、有無を言わさずでしたよね。
どこで許可を得られたんだろうと言われましたね。
え、ちょっと待ってみたいな感じだったんですけどね。
そうですね。病院側もですね、看護師さんとかそういう体制で子どものケアまではできないというようなこともあるんですけども、かなりですね、今さっき本田記者も言ったように、親の負担がかなり強いという上でになりたという感じがしますね。
ただ、我が子のことなんで、無理はしますけど、っていうところですよね。
シングルの方とか、両親いたりして調整できたり、兄弟児とか、兄弟児も病棟に入れないってところがほとんどなんで、実際シングルの方とかどうされてるのかなと考えましてね。
うちあの時、一番下がまだ血飲み子で、妻が離れられなかったので、僕両親呼んで交代しましたね、一回。病院に無理言って。
そういうサポート体制とかがないと、交代もなんか病院によってはダメとか、うちも原則ダメって言われて、一人の人で付き添いしてくださいって言われて。
原則ダメって言われるんです。無理。
なかなかきついですね。まだ1週間とかで終わってるから良い方で、長い方はほんと1ヶ月とか思うとちょっとなかなか厳しいなっていう感じがします。
読者からの声とかもあったんですか?
そうですね。読者にもちょっと反応をいただきまして、その中ではもうその2日間で口にしたのは、もう持ってきたパンと水道水だけだったとかですね。
片時も離れられずにシャワーも2回しか浴びれなかったとか、仕事を休めないので入院は受け止めたとか、経済的な負担がですね、大きいというか。
食事とかが3食入院ですね。そういった仕事を休むというのもあるのかもしれませんけど、そういう声がいろいろ寄せられましたし、それから実際看護師の方で付き添いを体験したという方も寄せられてきたんですけども、
自分がですね、休息を取らせてもらって、コーヒー1杯でほっと一息取れたというようなことを体験をされたんでですね、実際自分もその家族に少しでも休息を取ってもらいたいと思っているんだけども、現実は現場の人手不足でなかなか難しいと。
理想と現実のかえりにジレンマを感じるみたいな悩みも寄せられました。
なるほどですね。そういう気持ちはあるけども、実際こう難しいという。
そうですね。やっぱり現場の声だから重たいなと思いましたけど。
現場のジレンマ
そうですね。なかなかやりたいけどもできないというジレンマは本当に大きいでしょうね。取材を通じてどのような成果があったというか、何か反応がありましたですか。
そうですね。そうかというのの前にですね、私と本田記者ともう1人記者3人でやったんですけども、子ども家庭庁がですね、会員ベッドの購入費とか休息室の設置費用を補助するような支援策を始めるというようなこともありまして、そういったことも埋めて記事にさせてもらいました。
ただ、子ども家庭庁の支援策はですね、医療制度までの改革とかには踏み込んでいないという状況で、厚生労働省は小児病等の看護体制は手薄ではないということで、看護師とかそういった増員は検討してないということなんですけども、そういったようなことでまとめて記事に子ども家庭庁の取り組みと、
拝見者の声と病院のアンケートと、いろいろ盛りだくさんで紹介してしたんですけども、記事を掲載したらですね、読者から子どもが治った頃に親が倒れてはほんま戦闘じゃないかとかですね、これが親が突き沿いは当たり前だと思っていたけども、制度の問題だと気づいたと。
それからまた逆に、看護師や病院スタッフも頑張っているのに悪く言われるのは辛いというような声も寄せられました。
そうですね。
だから今後もですね、継続的にこの問題を追いかける必要があるんじゃないかというふうにちょっと思いました。
そうですね。どうしたらいいんですかね。親御さんがね、こうやって本当に倒れていったら本当に本末戦闘だしですね。負担が減らせるようにこう。
そうですね。負担をやっぱ減らすっていうのが一番最初なのかなと思って、なかなか未就学児が一人で病院に泊まるっていうのは、いくら看護師のケアがあっても難しいのかなと思うんですけど、
でも例えば食事もずっとコンビニじゃないとダメとか、食事も取れないとか、睡眠も十分に取れないとか、交代ができないとか、誰かと交代できるとか言ったらいいんですけど、そういうところからもう一回解決できるところからやっていくのがまず最初の。
そうですね。
なのかなとは思います。
なんかできるところからちょっとずつって改善できていったらいいですよね。
病院、これもですね、記事にも書いたんですけども、例えば大板市立病院とかはですね、病院食をつき添い入院の家族にも提供するというようなことを取り組みとかやってますし、病院の中でもですね、ちょっと問題意識を感じて改善していこうというような動きが出てますので、そういった動きもですね、またちょっとサポートしていくとか紹介していくとかすることができればですね、広がっていくのかなというのは思います。
病院の取り組みと改善の必要性
いや本当ですね。これってでも本当ザ・アナトクって感じで、記事になったことで世の中がちょっとずつ変わっていっていけばいいですけどね。
そうですね。最初ですね、なんかこう、何ておっしゃってましたっけ、なんかこう、読者からの声でなんかありましたとか。
そうそう、探偵みたい。
探偵みたい。
そういうふうな感じでね、なんかいろいろ一つ一つなんか調べていって、記事になったというケースですね。
そうですね、本当そうですね。
ということで、ぜひドシドシご投稿いただけたらと。
皆さんによろしくお願いします。
やっぱその、記事になったのを見て問題意識を話し合うきっかけにするというか、それが一番大事なことかなと思ってるんで。
そうですね。
ぜひよろしくお願いしたいところですね。
よろしくお願いします。
今回もね、またアナトクみたいなテーマで考えさせられるテーマだったんですけど、お二人いかがでしたでしょうか。まとめて言い足りないこととか感想とかあれば。
そうですね。大体今言ったことない。もう尽きるかなと思うんですけど。
国がですね、もう少しなんかもうちょっと動いてほしいなっていうのは正直あるんでしょうね。
子ども家庭庁がやってるのは、ソフト的なことはやってるんですけども、制度全体はさっき言ったように厚生労働省が改善するような必要まではないというような、なんかちょっと冷たい感じの答えだったので。
現場と帰りがありますよね。
そうですね。病院がもうちょっと努力すべきなんじゃないかみたいなことは言ってましたけどね。
ちょっと全体、その病院は国、私たちも含めて全体でちょっと改善していかなきゃいけないというのかなと思います。
ありがとうございます。本野さんいかがでした。
この記事出た後に知り合いのお母さん、友達からも結構別にも反響があって、やっぱり皆さんそれぞれ経験されてて、結構いろんな方がつきそうに経験されてて、共感というかどうにかしてほしいという声がすごく多かったんで。
何度も取り上げているテーマでもあるんですけど、やっぱり変わらなかったり、もうちょっと進めるべきテーマ、引き続きこうやっていろいろ調べながら出し方を考えながらやっていきたいなと思います。
そうですね。なんか本当よくなればいいですけどね。ちょっとずつ寝床だって、キャンプ用品のちょっとこうふかふかする空気入れたら膨らむようなやつを常備するとか。
睡眠は本当重要ですからね。
寝れそうね。本当寝れんすもんね、あれ。ちょっとでもよくなることを願ってます。ぜひ議論していきましょう。
はい、ということで楽しいところなんですが、もうそろそろお時間の時間となってまして、エンディングに入っていきたいと思うんですけども。
野村さんと本田さんの記事は西日本新聞とニュースアプリ西日本新聞MEでお読みいただけます。記事のリンクは概要欄に貼っています。
そして最後にここでお一つお知らせでございます。西日本新聞では4月1日に福岡県内の学校の先生の人事異動に合わせて転任する先生の名簿を公開しています。
電子版アプリMEでは先生のお名前や学校名で検索ができます。知る人ぞ知る人気コンテンツです。ぜひご利用してみてください。
これからもアナ読は読者のみなさんと一緒に成長していきます。情報提供はアナタの特命取材班の投稿フォームやLINE公式アカウントで受け付けています。
文末にハッシュタグ西ポキャの記入をお願いいたします。引き続きよろしくお願いいたします。
それではありがとうございました。
ありがとうございました。
アナタの特命取材班です。西日本新聞で検索。
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