なるほどね。
ディズニーランドのファーストパス的な。
そうですよね。
はい、すごく勉強になりました。
いいっすね。
一人旅ですか?
一人旅でできました。
なんかちょっとだけトピック言うとありますか?
あれが死ぬほど美味しかったとか、あれがきつかったとか。
ちゃんと入れるかどうか、入国できるかどうかとか。
そっから?
そっからちょっと最初すごく不安で。
以前は中国はノービザで日本人は行けたんですけど、コロナの最中にビザないと入らなくなって。
以前は2週間だったんですが、今は30日間ノービザで行けるようになったんですよね。
待機になったばっかりだから、入国するのがちゃんと行けるかスムーズに行くのか。
なるほどね。
っていうのと、やっぱりネット環境とかもちょっと不安があったり、QRコード決済があちらはメインなので、現金あったほうがいいのかなとか、クレジットカード使えるのかなとか。
なるほど。
その設定が結構、行く前の設定がすごく大変だったなって。
ペイペイじゃないですよね?
ペイペイじゃないけど、ペイペイみたいなやつがあって。
何ちゅうやつですか?
アリペイと。
アリペイね。
WeChatですね。
そう、2台WeChatを使って。
それがもうめちゃくちゃ普及してるんですよ。
日本はLINEペイとかいろいろありましたけど、アリペイかWeChatペイで生活のすべてが。
お金使うだけじゃなくてバスに乗るとか、建物に入るとか、映画見るとか、すべてがその2つのどっちかで成り立つようになってます。
そうなんですね。すごいすごい。
アリペイとかはパスポートを登録しないと使えなくて、本当にそうなのかっていうのを結構事前に調べたりして、登録しないと使えない。
そうなんですか。
最初それはうっと思ったんですけど、登録して。
WeChatはなくても使えるんだけれども、ただ上限があってすぐ使えなかったりするので、アリペイがメインになったのかな。
基本はもう身分証に紐づいてる形になってるので、携帯電話と番号に紐づいてたりとか、もう当局がやろうと思ったらすべて個人が特定できる感じになってます。
今日はちょっとそんな話もありつつということで、そろそろ本編に入っていこうと思うんですけども、中国でどんな投稿が来たんでしたっけ。
ペキンに旅行を行ってという福岡市の女性から、現地でインスタグラムに画像を投稿したいけど日本で使っているSNSはアクセスできないと聞きました。どうしてっていう調査依頼があなたのところに来ました。
それはどうしてですよね。
先ほど始皇帝の話がありましたけども、始皇帝といえば万里の頂上ですが、中国には今いろんな頂上が別にあって、例えば緑の頂上といって砂漠化を防ぐために木を植えてという緑の頂上というのもあるんですけど、もう一つあるのはブレイトファイアウォール、防火頂上といって防火対策の防火に万里の頂上の頂上なんですけども、
インターネット検閲システムですね。中国ならではの。その頂上を超えないと世界の欧米系のSNSとかにはアクセスできない。FacebookとかインスタとかXとかってなってます。
要は目に見えない壁があるってことですよね。
そうですね。その検閲の壁ですね。
ブレイトファイアウォールって一体何なんですかね。
そうですね。これ目的としては二つあるんですよね。一つは中国国内で今の当局、政府、中国共産党の中央に対する批判をさせない。
中から出さない。
そうですね。あともう一つは外から今の中国当局にとって不都合な情報が入ってこないように。
なるほど。外からも入らないってことですね。
今中国がすごく気にしているのは反中勢力と中国国内の派出勢力的なところが結びつくというのをすごく警戒しているので、いわゆる中国当局にとって不都合な事実というか情報が欧米とか国から入ってこないようにするためにネット検閲をかけている。それがブレイトファイアウォールの大きな目的の一つです。
本当に高い壁ですね。
そうですね。そういう意味ではまさに万人の頂上は強度とかその民族が攻めてくるのを防ぐための頂上でしたけども、それのネット盤という。
なるほどね。わかりました。なるほど。中国なかなかすげえですね。で、そこを坂本さんが取材したと。
そうですね。どうすれば越えられるのかという皆さんがすごく気になっている部分。私自身も一昨年まで3年間中国で暮らしていましたけども、まさにどうグレートファイアウォールを越えるかという格闘の3年間で。
3年だと。
簡単に言うとVPNというのがありまして、バーチャルプライベートネタワーク。日本語で言うと仮想施設網というネットの中で自分で通信を暗号化することによって特定の人だけでやり取りできるというVPNという仕組みがもともとあるんですけども、それを使えばそのグレートファイアウォールを越えることができる。
ただ中国当局としてはインターネットに自由にアクセスするのを制限する。インターネット安全法というのが2017年に施行されまして、ネット利用者の実名登録とか事業者に対して何か情報提供が必要があれば当局がいつでも事業者に個人情報提出を求めることができるとかっていうのは始まったんですよね。
SNSの中でのグループのやり取りを監視して、例えば当局を侮辱するような投稿があると法的接近責任を問う制度も導入されたんです。なので中国は上に政策があれば下に対策がありという言葉があって。
上に政策があれば下に対策があり。
いろいろ当局が法律とか制度を作ったとしても、それを庶民がしたたかにすり抜けていく。その一つがVPNでグレートファイアウォールができるんですけども、VPNを使って中国の当局の壁を越えようとする。
そうするとまた当局は壁をさらに高くしてVPNを使えないようにしたりというイタチ方向が続いてきて、私がいたときも最初の頃使えてたVPNがどんどん3年間の中だけでも使えなくなってきたことがあったんですよね。
その壁は高くなってるし分厚くなってるってことですね。
まあそういう厳しくなってきてるんですね。そういうのもですね。
最近日本でいろんな犯罪でテレグラムとか使われますよね。私もよくテレグラムで使っていて、当局に監視を逃れるような取材をするときは大体テレグラムでやりとりをしてたんですが、
テレグラムはロシアで生まれたSNSなんですよ。
あれはロシアなんですね。
ロシアの政府に情報が抜けられているという説もあり、シグナルというのもあって、シグナルはアメリカで生まれたもので、アメリカの当局に情報が抜けている。
なるほど。
中国はやばいというか情報統制に厳しい国ではあるんですけども、逆にロシアやアメリカも同じような情報を抜いてますよねと。
抜いてますよねと。
どこに身を委ねるかみたいなところもあると。
確かにですね。便利な一方ですね。
宮崎さんは壁越えできたんですか?
できました。最初2019年の12月ぐらいに一回上海のプードン、裏東って書いてプードンって呼ぶんですかね。裏東プードン空港をトランジットでハンガリーに行ったことがあって、その時にVPNって私はまだ知らなくて、空港Wi-Fiが繋がるって聞いてたので、普通繋がるだろうって思って行ったら繋がらなかったんです。
パスポートを、端末みたいなのが空港の中にあって、そこでパスポート登録したにも関わらずWi-Fi使えなくて、それをすれば使えるっていう風になったんですけど、もう全然インターネット、YahooもGoogleも、それこそLINEとかも、Yahooメールすら多分送れなくて。
それですごい不安、もう数時間親分も連絡できない。家族も今着いたよっていう連絡も全然できなくて。
それでその一件があったんで、今回行くときすごい調べまくって、ビクビクするから。
で、私はVPNの会社2社契約して、どっちがダメでもとりあえずどっちかでいけるようにと思ってやります。
で、ちゃんと繋がりました。
VPNって事前に会社と契約するんですね。
そうですね。無料のものもあるんですけど、無料のものは大体もう当局に抑えられているので、独自の技術があるんですよね。
なるほど。
向こうで中国で契約しても、インターネット繋がらないんで契約進められないので、こっちで日本で準備しとかないと後が繋がらない可能性がある。
それ3泊4日でいくらぐらいの契約なのですか?
でも私結局1週間ぐらいで1000円ぐらいのやつ。
ああ、そんなんなんですね。
そうそう、ちゃんとピンからキリまでっていう。無料のやつもあればめちゃくちゃ高いとかあって、もう繋がらなかったらしょうがないなって思ってたので、1000円ぐらいので2社契約しました。
すごいですね、しかし中国も監視の目というか。
おそらくこれ最近始まった話じゃなくて、秦の始皇帝の時代は15人組と言って、15人ぐらいの人たちがお互い監視し合うみたいな仕組みがありましたよね。
歴史的にどうすれば権力に批判する人を監視するかみたいなことをずっと研究している。
中国だけじゃなくてロシアとかアメリカもそうでしょうけど、研究している中で今はそれがITと結びついて。
よく言われるのが基本はAIで監視をしていて、よっぽどヤバいことをつぶやいている人がいると今度はその国の専門の人が傍注してチェックしていくと。
なるほど。
私は新疆ウイグル自治区の少数民族の人権問題をずっと取材していたんですけど、そのとき会社の人とやり取りをするときは、例えばウルグワイという言葉を使ったりとかウイグルではなくて。
なるほど。
最近もしかしたらそれももうダメなのかもしれません。お互いの地獄みたいな感じで。
むずいですね。新聞記者にとってはたまったもんじゃない。
そうですね。
ってところですかね。
やっぱりでもそれは中国だけじゃなくてどの国も。ある意味言うと中国はわかりやすくやってるんで、まだいいのかもしれませんね。
なるほど。急にバンとかじゃないんですね。
とかもちゃんと言ったらいけないことを言うとダメだよみたいなことは明言してるんで。
じゃあ他の欧米の国でも何でも自由にやれるかというと、見えに見えない形で情報を抜かれているという可能性もありますもんね。
確かに確かに。急に暗殺されたりとかですね。
そういう意味ではまだ中国の方がわかりやすい。
なるほど。
そのわかりやすさがよりわかりやすくなっているというか、年々厳しくなってきているということを聞きますね。
なるほどですね。
でもある程度限界を超えなければすごく暮らしやすいし、ある意味監視カメラとかもあちこちあって、安全は安全なので、どこをどう捉えるかですけど。
あの国は変化が激しい国なんで、宮崎さんが最近行かれたという、最近の中国を知っている人の意見をやっぱり尊重することが大事だなと思います。
なるほど。
すごい便利でした。QRコード決済を改札口にピッてするだけで入れるんですけど、そこに監視カメラがあって、あ、私の顔が今映ってるんだ、ピッてするときに自分の顔が映ってる。
でもそのQRコード決済あるだけで全然もう、通知もすぐ降りたら通知も来るし、いくら使いましたっていうのも全部わかるので。
すごいですね。
便利だから、クレジットカードとか現金一切いらなかったです。
使わないですもんね。
超IT化してるんですね。
便利ですね。
車もあれでしょ、自動運転。
そうですね、完全自動運転のタクシーの実験も始まってますし、その実験区域自体がものすごい広いんですよね。
私が行ったときは北京の郊外で実験が始まったんですけど、実験区域が山手線の内側ぐらいの広さがあって、
広いですね。
博多区、福岡でいうと博多区の2倍ぐらいの広さがあるんですよ。
すごいすごい。
なのでその中で普通に人が暮らしてるとこで完全無人のタクシーが走ってる。
事故ったりはあんましてないんですかね。
会社の人の話だと事故は起きてないということだったですね。
すごい。
いや自動運転いいですよね。
やっぱり技術を取り入れるのが上手いというか、QRコードも日本の企業が発明した伝統だったですかね。
日本の企業が発明したものですけど、多分世界で一番活用しているのが中国ですね。
日本はまだまだQRコード決済できないところも多いですし。
それ比べるとっていうと。
相当便利ですよね。
その便利さをうまく利用して国民の発信を監視しているのが中国です。
すごいですよね。
屋台とかもQRコード決済なんです。
すごい。
個人で多分そういうの持ってらっしゃるんでしょうね。
だからもう何か買うときも全部屋台でQRコード決済で終わり。
なので誰がどこにいるかとか何を買ってるかとか。
全部監視されてる。
全部監視してますよ。
多分それをAIとかで分析したりとか。
まあ全員が全員はさすがに無理と思いますけど。
要注意人物と思った人についてはそれはやろうと思ったらやれる。
なるほど。