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2025-03-06 32:32

110小泉八雲「耳無し芳一の話し」(朗読)

110小泉八雲「耳無し芳一の話し」(朗読)

「芳一!」がうるさいかも知れません。今回も寝落ちしてくれたら幸いです。


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サマリー

このエピソードでは、小泉八雲の作品『耳無し芳一の話』が朗読され、平家と源氏の戦いに関する伝説的な物語が語られています。盲目の吟唱者である法一が、彼の芸を高貴な家に披露する様子が描かれ、彼の歌声が周囲に感動をもたらすシーンが印象的です。耳無し芳一の話は、盲目の琵琶法師である法一が殿様のために演奏を重ねるうちに、幽霊たちに導かれ、死者の霊を感じる不思議な出来事に巻き込まれる物語です。法一は最終的に耳を引きちぎられるという恐ろしい運命に直面しますが、住職の助けでその危機を乗り越え、有名になります。この物語を通じて、法一が悪霊に呼ばれ、大声で叫ぶ様子や、日本の会談の特徴について語られています。

小泉八雲の紹介
寝落ちの本ポッドキャスト。こんばんは、Naotaroです。このポッドキャストは、あなたの寝落ちのお手伝いをする番組です。
タイトルを聞いたことがあったり、実際に読んだこともあるような本、それから興味深そうな本などを淡々と読んでいきます。
エッセイには面白すぎないツッコミを入れることもあるかもしれません。 作品はすべて青空文庫から選んでおります。
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それから番組フォローもどうぞよろしくお願いします。 さて今日は、
小泉八雲さんの耳無し芳一の話を読もうと思います。
初めて読むな。 小泉八雲さん。
アイルランド系ギリシャ生まれの新聞記者、気候文作家、水筆家、日本研究家。
1896年、明治29年に日本国籍を取得して小泉八雲と名乗る。 代表作には骨董、それから怪談があるそうです。
お話、今日は耳無し芳一を読もうと思いますが、 ご存知ですよね。
俺、この人本当外国の人なんだなぁ。 役。
戸川明蔵役。 一回英文で書いてるのかもしれませんね。
外国向けにね。 現代もザ・ストーリー・オブ・耳無し芳一ってなってますからね。
目の見えないお坊さんなんですよね。確かね。 そう、僕このポッドキャストね、目の見えない人にどうにか届けたいなと思ってるんですけど、
なかなか手段が思い浮かばず。 ひとまず音声コンテンツを作り続けないと始まらんかと思ってね。
マイクの前に向かってるわけですけど、何かそういう活動にご関係のある方、ご一方ください。
何ができるともわかりませんし、なんかね、もうちょっと上流な話の気もするんですよね。
目の不自由な方向けのプラットフォームが存在するのなら、そこでも音声を流せばいい話でした。
なんかちょっと情報持ちの方、お寄せください。 よろしくお願いします。
ということで、寝落ちまでお付き合いください。 それでは参ります。耳無し芳一の話。
法一の背景
700年以上も昔のこと、下関海峡の断の裏で、兵家、すなわち兵族と、源氏、すなわち原族との間の長い争いの最後の戦闘が行われた。
この断の裏で兵家は、その一族の夫人、子供並びにその陽帝、 今日安徳天皇として記憶されている、とともに全く滅亡した。
そしてその海と浜辺とは、700年間その怨霊にたたられていた。 たのここで、私はそこにいる兵家ガニという不思議なカニのことを、読者諸君に語ったことがあるが、
それはその背中が人間の顔になっており、兵家の武者の魂であると言われているのである。 しかしその海岸一帯には、たくさん不思議なことが見聞きされる。
闇夜には幾千となき幽霊火が、水打ち際にふわふわさすらうか、もしくは波の上にちらちら飛ぶ。
すなわち漁夫の呼んで鬼火、すなわち魔の火と称する青じろい光である。 そして風の立つときには大きな叫び声が、戦の教官のように海から聞こえてくる。
兵家の人たちは、以前は今よりも遥かにもがいていた。 夜漕ぎ行く船のほとりに立ち現れ、それを沈めようとし、また水泳する人を絶えず待ち受けていては、それを引きずり込もうとするのである。
これらの死者を慰めるために混流されたのが、すなわち赤間が関の仏教の御寺なる阿弥陀寺であったが、その墓地もまたそれに接して階段に設けられた。
そしてその墓地のうちには、受水された皇帝と、その歴々の進化との名を刻みつけた、幾個かの石碑が建てられ、かつそれらの人々の霊のために仏教の崩壊が、そこでちゃんと行われているのである。
この寺が混流され、その墓ができてから以後、平家の人たちは以前よりも災いをすることが少なくなった。
しかしそれでもなお引き続いて、おりおり怪しいことをするのではあった。 彼らが全く平和を得ていなかったことの証拠として。
幾百年か以前のこと、この赤間賀籍に法一という孟人が住んでいたが、 この男は吟唱して美話を奏するに名を得ているので世に聞こえていた。
子供の時から吟唱し、かつ断奏する訓練を受けていたのであるが、まだ少年の頃から師匠たちを凌駕していた。
本職の美話奉仕として、この男は主に平家及び源氏の物語を吟唱するので有名になった。 そして断の裏の戦の歌を歌うと、貴人すらも涙をとどめえなかったということである。
法一には出世の門出の際、花々貧しかったが、しかし助けてくれる親切な友があった。
すなわち阿弥陀寺の住職というのが、詩歌や音楽が好きであったので、 たびたび法一を寺へ招じて断奏させ、また吟唱させたのであった。
後になり住職はこの少年の驚くべき技量にひどく感心して、 法一に寺をば自分の家とするようにと言い出したのであるが、法一は感謝してこの申し出を受納した。
それで法一は寺院の一室を与えられ、食事と宿泊とに対する返礼として、 別に用のない晩には美話を奏して住職を喜ばすということだけが注文されていた。
ある夏の夜のこと。 住職は死んだ断家の家で仏教の奉迎を営むように呼ばれたので、
法一だけを寺に残して夏章を連れて出て行った。 それは暑い晩であったので、
法一の演奏
盲人法一は涼もうと思って寝間の前の縁側に出ていた。 この縁側は阿弥陀寺の裏手の小さな庭を見下ろしているのであった。
法一は住職の嫌いを待ち、美話を練習しながら自分の孤独を慰めていた。 夜半も過ぎたが住職は帰ってこなかった。
しかし空気はまだなかなか暑くて、戸の内ではくつろぐわけにはいかない。 それで法一は外にいた。
やがて裏門から近寄ってくる足音が聞こえた。 誰かが庭を横断して縁側のところへ進み寄り、
法一のすぐ前に立ち止まった。
がそれは住職ではなかった。 底力のある声が盲人の名を呼んだ。
出し抜けに武作法に。 ちょうど侍が下々を呼びつけるような風に。
法一。 法一はあまりにびっくりしてしばらくは返事も出なかった。
するとその声は厳しい命令を下すような調子で呼ばわった。 法一。
はい。と威嚇する声に縮み上がって盲人は返事をした。 私は盲目でございます。
どなたがお呼びになるのかわかりません。 見知らぬ人は言葉を和らげて言い出した。
何も怖がることはない。 拙者はこの寺の近所にいるもので、お前のところへ用を伝えるように言い使ってきたもんだ。
拙者の今の殿様というのは 大した高い身分の方で
今たくさん立派な友を連れてこの赤間が関にご滞在なされているが、 断の裏の戦場をご覧になりたいというので、今日そこをご見物になったのだ。
ところでお前がその戦の話を語るのが上手だということをお聞きになり、 お前のその演奏をお聞きになりたいとのご所望である。
であるから美話を持ち、即刻拙者と一緒に尊い方々の待ち受けておられる家へ来るがいい。 当時侍の命令といえば容易に背くわけにはいかなかった。
で法一は憎りを吐き、美話を持ち、知らぬ人と一緒に出て行ったが、 その人は後者に法一を案内して行ったけれども、法一はよほど急ぎ足で歩かなければならなかった。
また手引きをしたその手は鉄のようであった。 武者の足取りのカタカタいう音はやがてその人がすっかり甲冑をつけていることを示した。
定めし何か都内の英辞ででもあろうか。 法一の最初の驚きが去って、今や自分の幸運を考え始めた。
なぜかというに、この家来の人の大した高い身分の人といったことを思い出し、 自分の吟唱を聞きたいと所望された殿様は第一流の大名に他ならぬと考えたからである。
やがて侍は立ち止まった。 法一は大きな門口に達したのだと悟った。
ところで自分は町のその辺には阿弥陀寺の大門を他にしては別に大きな門があったとは思わなかったので不思議に思った。
開門と侍は呼ばわった。 するとカンヌキを抜く音がして二人は入って行った。
二人は広い庭を過ぎ、再びある入口の前で止まった。 そこでこの侍は大きな声で、「これ誰か家の者、法一を連れてきた。」と叫んだ。
すると急いで歩く足音、襖の開く音、雨戸の開く音、 女たちの話し声などが聞こえてきた。
女たちの言葉から察して法一はそれが高貴な家の召使いであることを知った。 しかしどういうところへ自分は連れられてきたのか見当がつかなかった。
がそれをとにかく考えている間もなかった。 手を引かれて幾個かの石段を登ると、その一番姉妹の段の上で
上流を抜けと言われ、それから女の手に導かれて吹き込んだ 板敷きの果てしのない空気を過ぎ、覚えきれないほどたくさんな柱の角を回り、
驚くべきほど広い畳を敷いた床を通り、大きな部屋の真ん中に案内された。 そこに大勢の人が集まっていたと法一は思った。
絹の擦れる音は森の木の葉の音のようであった。 それからまたなんだかガヤガヤ言っている大勢の声も聞こえた。
低音で話している。そしてその言葉は窮中の言葉であった。 法一は気楽にしているようにと言われ、座布団が自分のために備えられているのを知った。
それでその上に座をとって、美話の調子を合わせると女の声が。 その女を法一は老女、すなわち女のする陽向きを取り締まる女中頭だと反じた。
法一に向かってこう言いかけた。 ただいま美話に合わせて平家の物語を語っていただきたいという御所望にございます。
さてそれをすっかり語るのには幾晩もかかる。 それゆえ法一は進んでこう尋ねた。
物語の全部はちょっとは語られませんが、どの鎖を語れという殿様の御所望でございますか。 女の声は答えた。
壇の裏の戦の話をお語りなされ、その一鎖が一番哀れの深いところでございますから。 法一は声を張り上げ、激しい海戦の歌を歌った。
美話をもって、あるいは貝を引き、船を進める音を出さしたり、 ハッシと飛ぶ矢の音、人々の叫ぶ声、
足踏みの音、 兜に当たる刃の響き、
海に落ちる撃たれた者の音等を驚くばかりに出さしたりして、 その演奏の途切れ途切れに法一は自分の左右に小さんの囁く声を聞いた。
なんといううまい美話だろう。 自分たちの中ではこんな美話を聞いたことがない。
国中に法一のような歌い手はまたとあるまい。 ずっと一層勇気が出てきて、法一はますますうまく弾き、かつ歌った。
そして驚きのため周囲は死因としてしまった。 しかし終わりに美人弱者の運命、
夫人と子供との哀れな最期、 相案に両手を抱き立て祀った二位の天の呪髄を語った時には、
長者はことごとく皆一様に長い長い尾の木を罠なえる苦悶の声をあげ、 それから後というもの一同は声をあげ取り乱して嘆き悲しんだので、
法一は自分の起こさした悲痛の強烈なのに驚かされたくらいであった。
しばらくの間はむせび悲しむ声が続いた。 しかしおももろに哀酷の声は消えて、またそれに続いた非常な静かさのうちに、
法一は老女であると考えた女の声を聞いた。 その女はこう言った。
法一の特別な夜
私どもはあなたが美話の名人であって、 また歌う方でも肩を並べるもののないことは聞き及んでいたことではございますが、
あなたが今晩聞かせてくださったようなあんなお腕前をお持ちになろうとは思いもいたしませんでした。
殿様には大層お気に召し、あなたに十分なお礼を下するお考えであるよしをお伝え申すようにとのことでございます。
がこれからあと6日の間、毎晩一度ずつ 殿様の御前で技をお聞きに入れるようにとの御意にございます。
その上で殿様には多分お帰りの旅に登られることと存じます。 それゆえ明晩も同じ時刻にここへお出向きなされません。
今夜あなたをご案内いたしたあの家来がまたお迎えに参るでございましょう。 それからもう一つあなたにお伝えするようにと申し付けられたことがございます。
それは殿様がこの赤間が関にご滞在中、 あなたがこの御殿に御上がりになることを誰にもお話にならぬようにとの御所望にございます。
殿様はお忍びの御力をゆえ、かようなことは一切公害致さらぬようにとの御情意によりますので、 ただいまご自由に御房にお帰り遊ばせ。
法一は感謝の意を十分に述べると、女に手をとらえてこの家の入り口まで来。 そこには前に自分を案内してくれた同じ家来が待っていて、家に連れられて行った。
家来は寺の裏の縁側のところまで法一を連れてきて、そこで別れを告げて行った。 法一の戻ったのはやがて夜明けであったが、
その寺を開けたことには誰も気がつかなかった。 住職はよほど遅くに帰ってきたので法一は寝ているものと思ったのであった。
昼の中法一は少し休息することができた。 そしてその不思議な事件については一言もしなかった。
翌日の夜中に侍がまた法一を迎えに来て、彼の後期の集まりに連れて行ったが、 そこで法一はまた吟唱し、前回の演奏が勝ち得たその同じ成功を博した。
然るにこの二度目の試行中、法一の寺を開けていることが偶然に見つけられた。 それで朝戻ってから法一は住職の前に呼びつけられた。
住職は言葉柔らかに叱るような調子でこう言った。 「法一、
私どもはお前の身の上を大変心配していたのだ。 目が見えないのに一人であんなに遅く出かけてはけんなんだ。
なぜ私どもに断らずに行ったんだ。 そうすれば下難に友を差したものに、
それからまたどこへ行っていたのかな。」 法一は言い逃れるように返事をした。
「お嬢様、ごめんくださいまし、 少々使用がございまして、他の時刻にそのことを処置することができませんでしたので。」
住職は法一が黙っているので心配したというよりむしろ驚いた。 それが不自然なことであり、何か良くないことでもあるのではなかろうかと感じたのであった。
住職はこの盲人の少年があるいは悪魔につかれたか、 あるいは騙されたのであろうと心配した。
で、それ以上何も尋ねなかったが、 密かに寺の下難に胸を含めて法一の行動に気をつけており、
暗くなってからまた寺を出て行くようなことがあったなら、 その後をつけるようにと言いつけた。
すぐその翌晩、 法一の寺を抜け出して行くのを見たので、
家難たちは直ちに蝶ちんを灯し、その後をつけた。 しかるにそれが雨の晩で非常に暗かったため、
寺男が道路へ出ないうちに法一の姿は消え失せてしまった。 まさしく法一は非常に早足で歩いたのだ。
その盲目なことを考えてみるとそれは不思議なことだ。 なぜかというように道は悪かったのであるから。
男たちは急いで町を通って行き、 法一がいつも行きつけている家へ行き、尋ねてみたが、
誰も法一のことを知っているものはなかった。 しまに男たちは浜辺の方の道から寺へ帰ってくると、
阿弥陀寺の墓地の中に盛んに琵琶の弾じられている音が聞こえるので、 一度はびっくりした。
二つ三つの鬼火。 暗い晩に通れそこにちらちら見えるようなのほか、
そちらの方は真っ暗であった。 しかし男たちはすぐに墓地へと急いで行った。
そして蝶知事の明かりで一度はそこに法一を見つけた。 雨の中に安徳天皇の記念の墓の前に一人座って琵琶を鳴らし、
断の裏の合戦の曲を高く奨して。 その後ろともありと、それから至るところたくさんの墓の上に
死者の霊火が蝋燭のように燃えていた。 いまだかつて人の目にこれほどの鬼火が見えたことはなかった。
「法一さん、法一さん。」 下男たちは声をかけた。
「あなたは何かにばかされてんだ。法一さん。」 しかし孟人には聞こえないらしい。
力を込めて法一は琵琶を早々ササと鳴らしていた。 ますます激しく断の裏の合戦の曲を奨した。
男たちは法一を捕まえ耳に口をつけて声をかけた。 「法一さん、法一さん、すぐ私たちと一緒に家にお帰りなさい。」
叱るように法一は男たちに向かって行った。
「この高貴な方々の前でそんな風に私の邪魔をするとは容赦はならんぞ。」 事柄の不気味なにこだわらず、これには下男たちも笑わずにはいられなかった。
法一が何かにばかされていたのは確かなので、一度は法一を捕まえ、その体を持ち上げて立たせ、力任せに急いで寺へ連れ帰った。
そこで住職の命令で法一は濡れた着物を脱ぎ、新しい着物を着せられ、食べ物や飲み物を与えられた。
その上で住職は法一のこの驚くべき行為を是非十分に解き明かすことを迫った。 法一は長い間それを語るに躊躇していた。
しかしついに自分の行為が実際親切な住職を脅かし、かつ怒らしたことをして、自分の原木を破ろうと決心し、
最初侍の来た時以来あったことを一切物語った。 すると住職は言った。
かわいそうな男だ法一。お前の身は今大変に危ういぞ。 もっと前にお前がこのことをすっかり私に話さなかったのは、いかにも不幸なことであった。
お前の音楽の妙技が、まったく不思議な難儀にお前を引き込んだんだ。 お前は決して人の家を訪れているのではなくて、墓地の中に兵家の墓の間で世を過ごしていたのだということに、今はもう心づかなくてはいけない。
今夜下団たちはお前の雨の中に座っているのを見たが、それは安徳天皇の記念の墓の前であった。 お前が想像していたことはみな幻だ。
死んだ人の訪れてきたことの他は。 で、一度死んだ人の言うことを聞いた上は、身をその駿河ママに任したというものだ。
もしこれまであったことの上に、またもその言うことを聞いたなら、お前はその人たちに八つ咲きにされることだろう。 しかしいずれにしても早晩お前は殺される。
ところで、今夜私はお前と一緒にいるわけにいかぬ。 私はまた一つ法営をするように呼ばれている。が、行く前にお前の体を守るために、その体に教文を書いていかなければなるまい。
日没前、住職となっしょとで法一を裸にし、筆を持って二人して法一の胸、背、頭、顔、首、手足、
体中どこと言わず足の裏にさえも般若心経というお経の文句を書きつけた。 それが済むと住職は法一にこう言いつけた。
今夜私が出て行ったらすぐにお前は縁側に座って待っていなさい。 すると迎えが来る。が、どんなことがあっても返事をしたり動いてはならん。
危険と救い
口を引かず静かに座っていなさい。 善情に入っているようにして。
もし動いたり少しでも声を立てたりすると、お前は切り裂いなまれてしまう。 怖がらず助けを呼んだりしようと思ってはいかん。
助けを呼んだところで助かるわけのものではないから。 私が言う通りに間違いなくしておれば危険は通り過ぎて、もう怖いことはなくなる。
日が暮れてから住所と夏所とは出て行った。 法一は言いつけられた通り縁側に座をしめた。
自分のそばの板敷きの上に琵琶を置き、入禅の姿勢をとりじっと静かにしていた。 注意して咳もせかず、
聞こえるようには息もせずに、行く時間もこうして待っていた。 すると道路の方から足音がやってくるのが聞こえた。
足音は門を通り過ぎ庭を横切り縁側に近寄って止まった。 すぐ法一の正面に
法一 と底力のある声が呼んだ。
我毛人は息を凝らして動かずに座っていた。 法一
と再び恐ろしい声が呼ばわった。ついで三度 凶猛な声で
法一 法一は石のように静かにしていた。
すると苦情を言うような声で 返事がない
これはいかん。 奴どこにいるのか見てやらなけれや
縁側に登る重苦しい足音がした。 足はしずしずと近寄って法一の側に止まった。
それからしばらくの間 その間法一は全身の胸の鼓動にするにつれて震えるのを感じた。
まったく心患としてしまった。 ついに自分のすぐ側で荒々しい声がこう言い出した。
ここに琵琶がある。 だが琵琶子と言っては
ただその耳が二つあるばかりだ。 道理で返事をしないはずだ。返事をする口がないのだ。
両耳のほか琵琶子の体は何も残っていない。 よし、殿様へこの耳を持って行こう。
できる限り殿様の教えられた通りにした証拠に その瞬時に法一は鉄のような指で両耳をつかまれ
引きちぎられたのを感じた。 痛さは非常であったがそれでも声は上げなかった。
重苦しい足踏みは縁側を通って引いていき 庭に下り道路の方へ通っていき消えてしまった。
法一は頭の両側から濃い温かいものの 滴ってくるのを感じた。
があえて両手を挙げることもしなかった。 日の出前に忠職は帰ってきた。
急いですぐに裏の縁側のところへ行くと なんだかねばねばしたものを踏みつけて滑り
そしてぞっとして声を上げた。 それは蝶珍の光でそのねばねばしたものの血であったことを見たからである。
しかし法一は入禅の姿勢でそこに座っているのを 重職は認めた。
傷からはなお血をだらだら流して。 かわいそうに法一
と驚いた重職は声を立てた。 これはどうしたことか。お前けがをしたのか。
重職の声を聞いて孟神は安心した。 法一は急に泣き出した。
そして涙ながらにその夜の事件を物語った。 かわいそうにかわいそうに法一
と重職は叫んだ。 みな私の手落ちだ。ひどい私の手落ちだ。
お前の体中くまなく虚文を書いたに耳だけが残っていた。 そこへ虚文を書くことはナッシュに任したのだ。
ところでナッシュはそういなくそれを書いたかそれを確かめておかなかったのは 徐々私が悪かった。
いやどうもそれはもういた仕方のないことだ。 できるだけ早くその傷を治すより仕方がない。法一
まあ喜べ。危険は今全く済んだ。もう二度とあんな来客に患わされることはない。 親切な医者の助けで法一のけがはほどなく治った。
この不思議な事件の話は諸法に広がり たちまち法一は有名になった。
耳無し法一の物語
尊い人々が大勢関間が関に行って法一の銀賞を聞いた。 そして法一は多額の金銀を贈り物にもらった。
それで法一は金持ちになった。 しかしこの事件になった時からこの男は耳なし法一という呼び名ばかりで知られていた。
1937年発行 第一書房
小泉薬も全集 第8巻家庭版
より独領 読み終わりです
はい 耳なし法一でした
法一いってめっちゃ叫んだけど大丈夫 うるさかったんですか
寝落ち用じゃないですねこれね 作品選びを間違えていたかもしれません
大声出すのダメだな もっと
静かに静かに怖いぐらいだったらいいんだろうけど どうしてもね
悪霊が法一を呼んでいる時は大声になるよね どこ行ったんだってこった感じはね
大変失礼しました
あとはまあ日本の会談を英語で書き連れてそれを和訳しているのでところどころこう
あああってるかなこの漢字みたいなのがあったりとか 読み方が難しすぎる漢字
調べながら読みましたが
違うぞっていうところあるかもしれませんはいそこは本当ご容赦ください 最近の僕ですが
泥棒会議というね ポッドキャストを時々聞いています
頭の良い 男性2人が
話してるんですけど すごくクレバーでね
なんだけどねちょっとセンスがね三浦潤さん的なんですよ あの
報酬という意味のインセンティブってあるでしょ あれの院の部分
影って書いてインセンティブ 要は負の感情で何くそって頑張る
みたいな意味のインセンティブとそれに対比して院に対してようね 要センティブ明るい感じこう
みんなのためになればみたいな感じでインセンティブと要センティブってあるよね みたいな話をしてて
そのダジャレでこう
ネーミングしていく感じが三浦潤さんぽいなーっていうのでちょっと興味深く聞いて ますけど
年は多分僕と近いんだと思うんですよね少し年下かなぁ 先方さんたちがながお2人とも社長さんをやってるっぽいんですけど
なんかそれも あってなんかちょっと今聞いてるんですけどまあよかったら皆さんも聞いてみてください
まあちょっと
あのお二人はだらりと聞いてほしいっていうよりちゃんと聞いてほしいっていうタイプの お二人だと思うんで
寝落ちで聞いている皆さん とは別にあの子なんていうかな
ねこう相性がそんなに バチッとハマるわけじゃないかもしれませんが
頭の良い2人のなんかスマートなやり取りがねなんか いいなぁと思ってね
時々聞いています はいということでそろそろ終わりにしましょうか
無事に落ちてきた方も最後までお付き合いいただいた方もお疲れ様でございました 言えた今
最後までお付き合いいただいた方もお疲れ様でございました といったところで今日のところはこの辺でまた次回お会いしましょう
おやすみなさい
32:32

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