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こんにちは、日本茶インストラクターのねもとです。
この番組は、日本茶インストラクター資格を持つ私、ねもとが、
日本全国、あるいは世界のお茶にまつわる話を、
ゆるくお届けする番組です。
鎚起銅器の特徴
本日は、新潟県の椿山城地域で作られている伝統工芸品の
鎚起銅器というものについてお話ししたいと思います。
確か前回か前々回に急須のお話をした時に、
トライターン製の急須で、割れない透明急須というのを紹介したんですけれども、
それ以外にもいくつか急須を持っていまして、
今日紹介するのが、1枚の銅の板を叩いて作り上げるという急須、
できた急須で、それについてお話ししたいと思いますので、
よかったら最後まで聞いてください。
私、ねもとは普段は音楽関係の会社でプログラマーとして働く傍ら、
個人事業主としてお仕事の依頼も受け付けております。
例えば、カフェとか飲食店で2本茶を仕入れて何かしてみたいという方に向けた
アドバイス、コンサルティングや、あるいはウェブサイト、
スマートフォンアプリの開発もできますので、お気軽にご相談ください。
本題ですが、新潟県の馬目山城という地域がありまして、
新潟市から少し南に行った地域ですね。
こちらで急須だけを特に作っているというよりは、
金属加工業が盛んな地域なイメージで、
包丁とか鍋とか養殖器とかも作られております。
このついきどきというのが、ついて起こすって書くんですけど、
これは金槌で1枚の銅の板をカンカン叩いて、
立体的な器に仕上げる技法のことです。
しかもこれが板を丸めて溶接したりするわけではなくて、
完全に1枚の板からつなぎ目なしで作るんですね。
これも職人さんが何千回、何万回とずっと叩いて形を起こしていきます。
これの映像がYouTubeとかに上がってるんで、
ずっと見ていられるんですけど、その作業工程を。
これはですね、もし仮に自分がやろうと思ったら大変どころじゃないですよ。
粘土とかでもの作るのですら苦手なんですけど、僕は。
それをあのクオリティで、修正がそんなに効かなそうな金属を叩いて、
あんなに美しい形の金属に仕上げるっていうのが、
本当に職人技としか言えないです。
で、叩けば叩くほど金属って硬くなるらしくて、
途中で焼きなましっていう工程があって、
バーナーとかで熱く熱して柔らかくする工程を挟みながら叩くみたいな感じになってるらしいです。
急須の味わい
ちょっと間違ってたらごめんなさい。
で、叩いていくと表面に杖の内の目というか、
ハンマーの形がカンってつくわけですよね。
で、これがまた味があって、出来上がったものはキラキラして、
一つ一つ違う模様になっていて、
でも決して粗があるとかじゃなくて、すごい綺麗にピシッとなってるんですけど、
すごい丈夫ですし、全然傷もかないです。
これがなんで手に入れたかっていうと、
これは調べたら1万2千円から5千円くらいで売られているものらしいんですけども、
これはうちの父と母が新潟に旅行に行った時にくれた給付でして、
お土産でそんなに高いものを買ってくれるなんて滅多にないじゃないですか。
お菓子とかじゃないですか、普通のお土産って。
なんでそれをもらったかっていうと、
実家で犬飼ってまして、うちの父と母が新潟に行くにあたって、
犬のお世話するのってペットホテルとかってすごいお金かかりますよね。
なんで僕が実家に帰ってワンちゃんの面倒を見たりしてたんで、
その手待ちみたいな感じも込みでその給付プレゼントしてくれたんですけど、
これが不思議で、この銅製の水気同期で作られた給付でお茶を入れると、
他の給付で入れるよりもだいぶ味がまろやかというか、
渋みが結構消えるっていうと良くないか。
穏やかな味になるんですね。
これをちょっと科学的に、銅のイオンがこうなってこうだみたいなことは全く言えないんですけど、
理屈はわからないんですけど、すごいマイルドな味になります。
結構、とこなめ焼きとかでお茶を入れてもすごい美味しくなるんですけど、
本当に使う給付によってこんなに味が変わるんだって結構びっくりしたので、
前回か前々回に割れない透明給付の説明をしたポッドキャストを配信してたと思うんですけど、
もしそういうものを入手された方がちょっと違うものにも手を出してみたいなというときは、
この焼き物だけじゃなくてこの水気同期っていうものを選択肢にぜひ入れてみてほしいです。
というわけで今日は新潟県つばめ山城の水気同期の給付についてのお話でした。
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それではまた次回の配信でお会いしましょう。
ではまた。