ほうじ茶のカフェイン含有量
こんにちは、日本茶インストラクターのねもとです。
この番組は、日本茶インストラクター資格を持つ私、ねもとが、
日本全国あるいは世界のお茶にまつわる話を緩くお届けする番組です。
本日は、ほうじ茶にはカフェインが入っていないのかというテーマでお話ししたいと思います。
結論から言うと、ほうじ茶にもカフェインはちゃんと含まれているので、
皆さん注意してください。
ただし、他の緑茶に比べると若干少なめではあります。
中には、ほうじ茶だからカフェインが入っていないよねと思っている方もいると思うので、
その辺を掘り下げていきますので、よかったら最後まで聞いてください。
私、ねもとは普段は音楽関係の会社でプログラマーとして働く方々、
個人事業主としてお仕事の依頼も受け付けております。
例えば、カフェとか飲食店で日本茶を仕入れて何かしてみたいという方に向けたアドバイス、
コンサルティングや、あるいはウェブサイト、スマートフォンアプリの開発もできますので、
お気軽にご相談ください。
ほうじ茶の話ですけれども、ほうじ茶とは、
仙茶や番茶、茎茶といった緑茶の葉っぱや茎を焙煎して作るお茶のことです。
焙煎することによって香ばしい香りと褐色の茶色が生まれて和らやかな味わいになるんですけど、
もともとはあまり上等じゃないお茶を美味しく飲むために、ほうじ茶に加工されてきたという歴史があるんですけど、
現在ではほうじ茶としてのクオリティを求めるような上等なほうじ茶もたくさんあります。
とは言っても、さすがに新芽を一番茶をほうじ茶にするなんてことはもったいなくて、
そんなことをしている人はおそらくいないので、
二番茶とか茎の部分とかが基本多いです。
この原料となるお茶の種類でまずカフェ飲料というところが多少変わってきまして、
茎の部分をほうじるよりも葉っぱの部分をほうじた方がカフェ飲料が多くなります。
そもそも原料として扱う部位に含まれている、そもそも含有量がまず違うというところですね。
茎のほうじ茶とかは結構多いので、そういう意味では大体2割3割ぐらい、
葉っぱとか一番茶とかに比べるとカフェ飲料は確かに少ないというのはあります。
ただゼロではないですよというところですね。
この原料選びをした上で専用のほうじ茶を作る機械にかけて、
誤解と加工プロセス
具体的には170℃から200℃で数分間高温焙煎します。
このあたり何分とか何度でやるかというのは、
その生茶をする業者さんによって異なるので、
そこは大体それぐらいで作られますよというところですね。
大阪教育大学から出ている論文を読んでいて、
大学生がカフェインが含有されている飲料を飲んでいるときに、
カフェイン摂取に対する意識調査みたいなのが論文が上がっていて、
大学生の約半数以上の人が、
ほうじ茶にはカフェインが入っていないと勘違いしている。
あとはジャスミン茶とかもそうですね。
ジャスミン茶って緑茶とかにジャスミンが混ぜてあるので、
普通にカフェインが入っていますし、
それが大体5割以上とか6割の方がカフェインが入っていないと回答しているので、
おそらく結構誤解している方がいらっしゃるんじゃないかなと思います。
あとはもう一個論文を読んでいまして、
新潟大学の学術リポジトリが上がっているPDFで、
加工するときに実際その高温で焙煎する時点でもカフェインってちょっと減るんです。
なんで減るかというと、
焼火、個体として茶葉の中に含まれているカフェインが気化する。
気体として消滅というか茶葉の外にバーって出ていってしまう。
カフェインってちょっと減るんですけど、
それでその茶葉の中に含まれているカフェインが全部なくなるわけではないんですね。
カフェインが茶葉から消化していく現象について、
教材にするために実験しましたみたいな論文が上がっていまして、
これによると大体170度から80度、
以上で3時間くらい焙煎したらいいよみたいなことが書かれていて、
その方が消化する条件とか、
カフェインの収穫量が多いみたいなところが書かれていました。
ただ実際はそんなに3時間とかも茶葉を焙煎することはないので、
本当に少量カフェインが減るくらいの認識でいいと思います。
僕はお茶の工場とかに行ったことがないんですけど、
ほうじ茶を加工する工場に行って、
機械とかにカフェインの結晶なのか粉末なのか分からないんですけど、
そういうのが付着していたりもするらしいというのを聞いたことがあります。
なのでカフェインが実際に消化して茶葉の外に出ていっているということがある程度目視で分かるらしい。
今回の話にまとめますと、
ほうじ茶にはカフェインが入っていないと勘違いされている方もいらっしゃるようですが、
実はカフェインはしっかり含まれております。
ただ、使っている茶葉の部位であったり、
高温で焙煎するという加工をする過程によって、
カフェインの含有量が普通の煎茶よりは確かに少ないというところでした。
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それではまた次回の配信でお会いしましょう。
ご視聴ありがとうございました。
それではまた。