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2025-07-05 09:54

お茶は葉っぱである以前に「木」なんだぜって話

お茶(学名:カメリアシネンシス)は、消費する人にとってはお茶は葉っぱや粉末。しかし栽培・収穫する人にとっては生きている「木」なんですよね。消費する側もそれをちょっと意識することで楽しみ方が広がります。


この番組の配信はなるべく毎日投稿したいですが、

深夜で子供が寝静まってからの収録だったので、声をひそめて喋ってます...!

サマリー

お茶は葉っぱである以前に木であることをテーマに、日本茶の種類や栽培方法について詳しく紹介されています。カメリアシネンシスが全ての茶葉の起源であり、発酵方法によって異なる茶の特徴が生まれることも説明されています。

お茶の木と種類
こんにちは、日本茶インストラクターのねもとです。
この番組は、日本茶インストラクター資格を持つ私、ねもとが、
日本全国、あるいは世界のお茶にまつわる話をゆるくお届けする番組です。
本日は、「お茶は葉っぱである以前に木なんだぜ?」というテーマでお話ししていきますので、
もしよかったら最後まで聞いてください。
私、ねもとは、普段は音楽関係の会社でプログラマーとして働いておりまして、
本業とは別に、個人事業主としてお仕事の依頼も受け付けております。
例えば、カフェとか飲食店で日本茶を仕入れて何かしてみたいけど、知識がなくてよくわからないんだよねとか、
あるいは、お茶の会社やってるけど店舗のウェブサイトを作りたいんだよねとか、
うちの商品をオンライン販売してみたいんだよねといった方に向けてお力になれるかと思いますので、お気軽にご相談ください。
それでは本題なんですけれども、皆さんお茶と言うと何を思い浮かべますでしょうか?
普段、多分給酢で入れた緑茶とかティーバッグとか茶葉そのものを想像される方が多いんじゃないかと思うんですけども、
実はお茶ってもともとは木なんですよね。
考えてみたら当然なんですけど、お茶の木って学名で言うとカメリアシネンシスという植物があって、
これが世界中のお茶の原点になっております。
緑茶も紅茶もウーロン茶もプーアル茶も全部同じお茶の木から作られております。
これ意外と知らない人多いんですよね。
厳密に言うと、お茶の木にもお米とか果物みたいに品種というものがありまして、
例えば中国酒とアッサム酒、大きく分けるとまずこの2つ系統があります。
日本だとヤブキタとかサイミドリとか色々な品種がありまして、それは中国酒に分類されます。
アッサム酒っていうのは、葉っぱが大きかったり固かったりして、
インドとかスリランカでの紅茶栽培とかに使われて、香りが高いようなイメージの品種になってますね。
基本的には全部同じお茶の木の仲間なんですね。
面白いのが、同じお茶の木、そして同じ品種でも、またそこから栽培方法とか製法によって全然まるっきり違うお茶になるんですね。
例えば茶葉を摘んだ後に発酵させなければ緑茶になります。
これは摘んだ後にすぐ蒸してしまったりして、熱を加えて酸化酵素の働きを止めることによって発酵が止まるんですけれども、
発酵が止まると青いような香りを保ったまま緑茶になりますし、
完全に発酵させれば紅茶になったり、途中で発酵を止めたらウーロン茶になります。
つまり製法次第で全く違うお茶に変身するんですね。
今ちょっとわかりやすく言うために、あえて発酵度合いの違いで説明したんですが、
厳密にはもっといろんな製法の違いとかがあって、
それを全部説明しだすと長くなっちゃうので省こうかなと思います。
このお茶の木なんですが、樹齢を重ねた野生のお茶って実はめちゃくちゃでかくなるんですね。
物によっては高さが人の背よりも遥かに大きくなる場合があって、
日本でも樹齢が100年以上の茶樹がありますし、
中国だと樹齢が何百年、場合によっては千年、三千年とか、
やばいですよね。本当か?って思いますけど、信じがたいんですけど、
そうやって時代を越えて存在している伝説のお茶の木もあるんです。
茶葉の栽培と発酵
普通の茶畑で見るお茶の木って腰の高さぐらいの低い木ですよね。
これはなんでそうなってるかっていうと、
人間が手摘みしたり機械で収穫しやすいように剪定しているからなんですね。
本来だったらもっともっと大きくなる植物なんです。
ちょっと概念変わりますよね。
野生だと全部でかいのかっていうとそういうわけではなくて、
もちろんまだ樹齢が低い浅い野生のお茶もあります。
中には山に生えている小さい野生のお茶の木を見つけてきて、
枝をポキっとって焚火で軽く葉っぱが付いている枝ごと炙って、
それをお湯で煮出して焼き茶をする、キャンプでそれを楽しむっていうもさもいます。
かっこいいですよね。めっちゃ憧れますね。
北海道に住んでいるとキャンプはめちゃくちゃできるんですけど、
お茶の木って温かいところでしか育たないので、
寒冷地でなかなか冬を越せなかったりして、
作物として北海道ではなかなか育てないんですね。
ちょっと憧れますね、これは。
でかい古樹っていうのはやっぱりすごい貴重なので、
さすがに人の手で管理されていまして、
その古樹から採れたお茶も高値で取引されていて、
実は僕は購入したことないんですが、ぜひそれも一度飲んでみたいですね。
どんな味するのか想像もつかないですね。
次回お茶を皆さん飲むときは、
ぜひこの茶葉がもともとはカメリアシネンシス、お茶の木だったということ、
それと品種の違いがあったりとかいうことを思い出しながら飲んでもらえると、
また解像度高く味わっていただけるんじゃないかなと思います。
というわけで、今回はお茶は葉っぱである以前に木なんだぜという話でした。
この番組の文字起こしはリッスンでも読むことができます。
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気になった方は番組の説明欄のリンクをチェックしてみてください。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。
ではまた。
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