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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代のリテラシーを中心に、様々な話をしています。
今回お話するのは、
【グリーンランドの位置を誤解していた話】というものです。
火曜日は、地図と時刻表の話をしています。
今回は、地図の話です。
いつものように家の本棚を眺めていたら、面白そうな本を見つけました。
面白そうなんて言うからには、読んでいない本なのだろうと思うかもしれませんが、
どう見ても家族が買ったものではなくて、僕自身がいかにも興味を持ちそうな本なので、
一度は絶対読んでいるのです。
吉田一郎著【国マニア】というちくま文庫の本です。
小さい国とか、国の中にある国とか、勝手に独立した国とか、
神妙な国・地域とか、かつてあった奇妙な国、なんていうものが集められた本なのです。
奥づけを見ると、2010年10月に見ずりとなっていて、たぶんこの辺りで交流したのだと思われます。
どの国も興味深い歴史や経緯があって、最初から最後まで退屈せずに読むことができるのですが、
その中で、あれ?なんとなく場所を勘違いしていたなと思ったところがありました。
それはグリーンランドです。
まず、グリーンランドって国なのか?ってところであやふやでした。
世界最大の島ですから、過去はともかく今は国であっても不思議じゃないなと思ったのです。
調べてみると、デンマーク王国の中の自治領としてのグリーンランドなのですね。
デンマークはデンマーク王国の中のデンマーク本土のことを言うようです。
でも、グリーンランドの自治権は結構大きくて、デンマーク本土はEUに加盟しているけれど、グリーンランドは一度加盟したけれど脱退したのだそうです。
外交権の一部がちゃんとあって、結構国っぽい側面がちゃんとあります。ややこしいですね。
地図で見ると、グリーンランドの面積はデンマーク本土の50倍もあって存在感抜群ですが、人口はデンマーク本土がグリーンランドの100倍近いのです。
ほぼ北極圏で、人があまり住んでいない広大な島ということになります。
僕の誤解は、こういう細かいところではなくて、地図上のイメージの誤解でした。
僕のイメージでは、グリーンランドはヨーロッパ大陸と北アメリカ大陸の中間辺りにある感じだったのです。
でも、Google Earthで確かめてみると、北アメリカ大陸のすぐ北にある感じじゃないですか。しかも北極圏なので、カナダとは氷で繋がっているそうです。
ヨーロッパ大陸と北アメリカ大陸の中間辺りにあると思い込んでいたのは、ヨーロッパのどこかの国の領土だと漠然と思っていたからでした。
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どこかってところがものすごく曖昧ですけどね。
北アメリカ大陸にあるカナダやアメリカは、現代は大きな独立国のイメージですが、歴史的にはヨーロッパの植民地から始まりました。
グリーンランドはそういう歴史が今でも色濃く残った地域ということが言えるかもしれません。
完全な独立国になっていないのは、北極圏で人があまり住んでいないということと、地政学的な位置づけが絡んでいるような気がします。
この国マニアという本、2010年の本ですから、すでに世界情勢の変化で内容が古くなっているかもしれませんが、国といっても色々な形態があるということを知ることができる面白い本です。
日本人にとっては国と領土はほぼ一致している認識ですが、世界にはそうもいかない地域がたくさんあって、日本人の国家間で物を言うとおかしなことになることがあるのですよね。
まあだから、地図を眺めるのは自分の世界観を更新するための良い手段になるような気がするのです。
地図って奥が深いなぁと改めて思いました。
今回はグリーンランドの位置を誤解していた話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。