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  2. #012 生成AIの実践のこれまで
2024-10-14 13:58

#012 生成AIの実践のこれまで

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今回は自分の生成AIの活用と向き合い方を振り返ってみました。
最近はプログラミングやコンピュータサイエンスに強い方が、生成AIの活用の可能性をどんどん広げてくれています。
そのような未だかつてないツールとして特化していくことに期待をしながらも、ツールについて安心・安全に使いこなせるようになるために、どういう道筋で授業をしていくことになるのだろうかということを考えています。

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サマリー

生成AIの教育現場での活用が近年注目を集めており、特に子どもたちに新しいテクノロジーの使い方を教える重要性が強調されています。具体的な授業例として、生成AIによる文章の分析や論理パズルの解決を通じてAIの特性を理解させる取り組みが紹介されています。また、生成AIの教育現場での活用について、実践の振り返りと課題が議論されています。教師と生徒がともにAIの仕組みを理解する重要性が強調され、今後の教育へのアプローチについて考察が行われています。

生成AIの教育への関心
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティーのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ私、Kasaharaが、教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談議のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
生成AIの教育現場での活用が、最近はかなり注目されています。
自分はチャットGPETが登場してすぐに授業で実践して、その内容を色々なところで発表したので、最近になって色々な方から話を聞いてもらうことや、言語を頼まれることが増えました。
興味を持つ方が増えてきたことは、良い傾向かなぁと思います。
新しいテクノロジーに対して、学校は一歩遅れがちになるのが、これまでの歴史なので、こうして割と早い時期に注目されるというのは珍しいなぁという感じです。
もちろん、あまり前のめりになりすぎても良くないだろうと思うので、現場の立場としてはいろいろとバランスをとっていかなければいけないなと思っています。
見た目のアウトプットが派手になりがちなので、教えれ側が何を本質的な学びなのかということを決めていないと、授業で何を教えているのかが迷子になってしまうように思います。
生成AIは、整った答えを返し続けるので、指導者が瞑想していても、その瞑想に気づかないまま突き進んでしまう可能性が十分にあるのです。
ちゃんと立ち戻れる基準を持ちたいものです。
さて、割と取り留めもなく心情的な話から始まったのですが、今回はもう少し具体的にイメージが持てるように、自分の生成AI関係の実践を振り返りながらお話をしていきます。
第7回でも生成AIの話はしたのですが、そこで話した話の他にももう少しいくつかお話をしてみようと思います。
自分の生成AIの実践の問題意識としては、子どもたちが新しいテクノロジーをどのように使うかを判断するための力をつけるにはどうしたらいいのかというところにあります。
だから割とどのように使えば面白く使えるとか、どのように使えば効果が出るとか、国語の授業にどのように役に立てるのかという方向の発想は、二の次になっているなという自覚があります。
こう考える理由の一つは、自分は国語科の教員なので、生成AIをテクノロジーと理解して性能を限界まで引き出すような知識は足りていないんですね。
多分何をやっても中途半端になるだろうなと思っていることと、生成AIがこれから加速度的に進歩していくことを考えると、今できることと来年できることが全く違ってしまうだろうなというふうに思うので、
使い方の掘り下げということに関しては、やや発想としては後回しになりがちなのかもしれないです。
また、生成AIの活用について国語教育として子どもの言葉の発達や学びについてどう考えるという切り口もあるのですが、
それについても現状だと自分の中で整理がついていないこともあるので、割とお呼び越しになってますね。
もう少し使ってみないとわからないなというのが今の自分の感触です。
そんな状況で自分が一番気になっているのが子どもが知らないうちに生成AIに出会い、
特に知識や判断の根拠がないままに不適切な利用に陥ってしまうことです。
テクノロジーを隠し立てすることは不可能であるので、
教える側がどういう視点でどうやって子どもたちに伝えるのかということを考えていないままに、
なんとなく生成AIがスタートしてしまうってことが一番良くないだろうなーって思ってます。
生成AIを用いた授業の実践
だからこそ一番最初に取り組んだ実践は、
生成AIの出力する文章をじっくりと読んでみるということにしたんですよね。
実際に世間を騒がせる生成AIがどれだけのことができるのか、
一度信頼できる資料として教科書を使いながら、
じっくりと向き合ってみようよ、比べてみようよという発想です。
生成AIの出力した文章は今でもやっぱり生成AIっぽさってありますよね。
しかしそれはネタバラシをされたときに、なんとなくああそうかというぐらいの感覚だと思いますし、
やっぱりまずは感覚に頼りっぱなしになるよりは、
たくさん読んでみて考えてみるということは必要かなと思います。
そんなわけで生徒にたくさんの生成AIの文章をじっくり読んでもらって、
遂行してもらうという単元をやったわけですが、
この授業をやっていると意外とAIもうまくないところがあるんだなーという感じで、
AIへの過大な評価が抑えられるようになった気がします。
結構間違えるし変な表現もある。
それに言いたいことを言ってくれているというわけでもないんですよね。
次にやっていることとしては、論理パズルをAIに解かせてみるというような授業です。
論理パズルは皆さんご存知ですか?
有名なものだと嘘つきと正直者がいて、正直者の村に行くためにはどうやって質問をしたらよいかみたいなやつですね。
こういう論理パズルを生成AIに解かせてみようと授業を生徒とやったんです。
論理パズルを解くためには、パズルの状況を一つ一つ言語化してプロンプトにしなければいけないんです。
生成AIではプロンプトが大切になるんだよーということを実感してもらうには良い題材であったわけです。
実際にチャットGPT3.5の時にこれをやったのですが、クイズの文言を打ち込むだけだと全然解けないんですよ。
ちゃんと生成AIに答えを出してもらうためには、例えば条件を箇条書きで書いてみたりとか、考え方の手順を指示したりとか、
あとこういうことはやっちゃいけないよというNGコードを書いておくとか、いろんなことをちゃんと書いておかないとうまくいかなかったんですよね、当時は。
カスタマイズしたGPTの活用
当時はと言いましたが、実はもう今はチャットGPTが賢くなりすぎてしまっているので、
割と雑なプロンプトでもちゃんと答えが出るようになってしまっているんですよね。
なので同じような授業をやるのは今はちょっと難しそうです。
面白かったのでちょっと残念です。
少し間をはしょって最近の実践の話をすると、最近はチャットGPTのGPTs、つまり自分でカスタマイズしたGPTを生徒に使ってもらうことを試しています。
具体的には要約の仕方を練習するチャットGPTや、引用の仕方を練習するチャットGPTなどを作っています。
要約だとか引用だとかの仕方って、ある程度練習をしないと身につかないものではないですか?
経験値が増えていけば割とストレスなくできるようになることですが、
誰かに見てもらわないとちょっと自習練では身につけるのが難しいようなそういうタイプのものですよね。
本当は授業で先生が一人一人の要約を集めて見てあげられればいいんですが、
例えば100人とか教えていると即時にフィードバックってほぼ不可能ですよね。
だからAIさんにそういう反復練習が意味がありそうなことをフィードバックをやってもらったら、
何か良いことが起きないかなと思って今生徒に試してもらっています。
GPTsの作り方はちょっと音声だと説明が難しいのですが、
内部としては、要約させたい文章を生成するために使うキーワードを入手によく出るキーワードにしてみたり、
いくつかの例文を設定しておいたりと、結構実情に合わせてざっくりとした調整ができるのが良い感じですね。
生成AIの教育現場での実践
採点基準なども設定しておけるので、100%満足のいくものとは言えなくても、8割ぐらいはちゃんとできているみたいな感じでやっています。
実際に生徒にやってもらうと、生徒は結構集中してやってくれるんですよね。
点数が出るように設定しているので、ゲーム的に楽しんでもらえるというのもあるとは思うんですが、
いろいろなジャンルの入手に出てきそうな文章が次々に出てきて、その場で要約したものの何を直せば良いかを教えてくれるから、テンポよくやれるみたいですね。
帯単元として継続して取り組んでいると、ちょっと何か変わってくるかもと思いながら、今は生徒と一緒に実験をしています。
ちなみにGPTsは無料で使えるのですが、無料ユーザーだとかなり厳しい回数制限があるので、割と数回で終わってしまうのは残念なところです。
まあ、これだけの機能が使い放題になったら商売にならないので、ということで納得しています。
ここまで話をすると、なんだかとてつもなく難しいことをやっているように聞こえるかもしれませんが、実はそれほど難しいことではないんです。
ただ、慣れていき試してみるということに時間はかかるので、さすがにすぐに簡単にできますとまでは言えないかもしれないです。
また、本気でコンピューターサイエンスに詳しい人がプログラミング的に組み上げるプロンプトは、もう自分には何を書いているかさっぱり理解できないのですが、
今後、生成AIの活用はそういう方向に向かっていくのかなーなんて気もしています。
業者の作ったプロンプトを利用して何かをやっていくみたいな。
ただ、教育や授業って生成AIで回答だけが出れば良いというものでないので、
どういう仕組みなのか、どういうところを工夫できるのかということを先生も子どもたちもわかるようになった方がいいとは思うんですよね。
例えば、教師のためのチャットGPTシリーズで書かれているような内容はちょっと難しいけど、
一つ一つ社教していけば仕組みがだんだんとわかってくるので、そういう勉強も必要になるのかなーなんて思っています。
生成AIをツールとして使いこなすなら、ツールとして練習する時間も必要だろうと思っています。
また、やはり自分はデジタル出身教育の観点から、生成AIとの関わり方をどう教えていけば良いのかは気にしています。
やはり少し感じることとしては、使ってみるということが先に来てしまって、
AIの仕組みや社会で論点となっていることを子どもたちと教室で考えるという時間が、
今はあんまり取られていないんじゃないかなーなんて気もしています。
次回を込めて話しておきますが、ほら、とりあえず使ってみてというだければ、
あまり良い出会い方にはならないような気がしますし、
その後、生成AIをどう使うのかということにも影響してきそうな気がします。
この辺りも整理していかないといけないですよね。
今回はこれまで自分が行ってきた実践を振り返り、生成AIの活用について話してきました。
今後の教育へのアプローチ
実はまだまだ細かいことを色々とやってはいるんですが、
全部は話し切れないので、いずれまたどこかで機会を見ながら話していこうと思います。
生成AIの活用についてはまだ全然手探りという段階であるので、
乗り遅れたなーと思う先生でも全然そんなことはなくて、
今からコツコツと触ってみると分かるようになることは多いと思いますよ。
そうやって自分で使ってみて感じた違和感だとか、良くないなーということがあれば、
それがどう議論されているかを探してみると良い感じにいくんじゃないかと思います。
例えば日本語ではないのですが、ユネスコなどの信頼できる機関からも
様々な資料が出ているので、読んでみるといいと思います。
使わせっぱなしにしないように気をつけたいですよね。
大人はちゃんと塾を持って教育に当たりたいところです。
今回の配信を聞いて何か参考になったことがあれば、
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また、アウトプットの一環として、
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この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。ではまた。
13:58

コメント

次から次へと変わっていくAIの進化になかなかついていけず、何をどうすれば良いのかも見えないです。 どこかでガイドラインや活用指針を出してくれると良いのですが・・・ とりあえずは使うことを日常で心がけて、自分がAIを使っているんだという軸を持つためにも、適度に活用していきたいです。まずは自分が楽しむことから。

AIの進化ってそこまで追い付く必要はないかなと思っています。大事なのはそれをどう使うかであって、そのどう使うかは進化によって変わったり使い道が増えたりすることはあっても減ることはそうそうないですし。 まずは自分なりの使いかたを考えてみることと、「これはAIにはできない」といった固定観念に縛られないことかなと。

強いて言うならばプログラミングと同様(既存の工程を)めんどくさがることと同じような考え方が必要になるのかもしれません。 既存のやり方が面倒くさいと思い、どうにかしようと思わなければなかなか新しい使い方は見えてこないものかもしれません

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