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2025-03-19 10:03

170 私の授業の根幹はなんと小学校の教育実習で形成されたのかも!

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私はなんと、小学校での教育実習を1週間体験しています。本当に貴重な体験になりました。教育者であれば、小、中、高等学校と経験しておくことはとても良いことだと思いますね。今でも担当をしてくださった先生には感謝しています。

 

#教育実習 #小学校 #国語教育

サマリー

このエピソードでは、黒瀬直美が小学校の教育実習を通じて自らの授業スタイルの形成を振り返ります。特に、小学校1年生との関わりや算数の授業での発見が、教育者としての成長に繋がった様子が語られています。

教育実習の影響
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、170 私の授業の根幹がなんと小学校の教育実習だったというお話をしたいと思います。
もう私は何百回、何千回、もしかしたら何万回、分かりませんが、授業をしてきましたけれど、自分の授業ってどういうところから形作られてきたのかを振り返ると、やっぱり教育実習だったというふうに思います。
中学校・高等学校は2週間、大学の付属の学校であったんですけれども、小学校も大学付属の小学校で1週間ありました。
はっきり言って、教育実習、中学校・高等学校のものよりも、この1週間の小学校での教育実習の方が、私にとっては変化、手応えのあった、とても記念すべき教育実習になったと思います。
1週間の教育実習、私は小学校1年生に当たってしまいました。
小学校1年生というのは、幼稚園や保育園を出たばかりの、非常に幼い、可愛らしい、あどけない生徒たちでしたね。
彼らは、教育実習生が来たのが嬉しくて、朝から晩までそばに寄ってきて、スキンシップを求めてくるし、遊びにも付き合わされて、ジントリとか縄跳びとかかけっことか、もう本当にジャージを着ていってヘトヘトになるまで付き合わされまして、とても楽しい1週間を過ごしました。
だけど逆に、発達段階がわからなくて、難しい言葉を使ってしまって、ちょっと意思疎通ができなかったりね、過保護になりすぎたりとかして、人間関係がギクシャクしてしまったりとかして、やっぱりあの年の子どもたちにどうやって付き合ったらいいのかっていうのを、とても慣れてなかったなと思います。
これも当たり前ですね。実際問題、私今中学生の担任をしているんですけど、ずっと高校生の担任をしてきているので、実際問題、中学生っていうのがまだまだわかっていません。ということで、生徒、児童を理解するっていうのは、ある程度の時間がかかるもんだなと思います。
たった1週間で小学生を理解することはできなかったんですけれども、授業では大革命が起きました。
私は国語1時間、算数1時間を担当することになりまして、国語は自動車比べ、今でもありますよね。自動車比べのあるところをやりました。
その時、私はもう国語はある程度勉強してきているから、イメージが持てたんですね。導入に自分が救急車で運ばれた事件っていうのを使って、それを紙芝居にして、生徒の興味関心を引き付けて、そして自動車比べっていう教材との違いとかを分析させながら、文章を分析的に読むような、そういう風な授業を展開したような覚えがあります。
算数の授業は1時間だったんですけど、算数はたったの3行のところを担当することになりました。
それはどんなところだったかというと、この鉛筆は積み木何個分でしょう、それだけしか書いていない、たった3行の算数の教科書をここにやってくれって言われて、私びっくりして、担当の先生に、これをどうやって45分でやるんですかって。
もうびっくりして質問したんですね。
その先生は本当によくできた先生で、ちゃんと教えてくれたんですね。
ここは3行だけだけど、とても大事なところなんですよと。単位の間隔を身につけさせて、2年生につなげるところなんですよ。
積み木で長さを測るには、積み木の大きさをみんなが揃えないと、長さを比べることはできないっていうことに気づかせてください。
例えば、キツネの積み木とタヌキの積み木の大きさが違っていて、その積み木で鉛筆を測ろうとしても数が合わない。
どうしたらきちんと数があって、鉛筆の長さを測れるのかっていうことに気づかせてください。
こういうことを助言してくださったんですね。私は目から鱗が落ちる思いでした。
自分でも当たり前だと思っていることに、小学校1年生だったらずっと下がって教えないといけないんですね。
1年生は本当にそんな感じなんだろうなと思って、もう一回考え直して、下宿に帰って教材研究をしながら、
キツネとタヌキを画用紙に大きく描いて、色を塗って、違う大きさの積み木を画用紙に描いて、
長さを測るのに違う積み木で測ってしまったら数が合いませんよみたいな、そういうことを黒板に貼るグッズを用意しました。
人形劇みたいな感じで展開することにしたんだけど、もともとイラストが得意な私にとっては、この作業は大変楽しい作業でした。
じゃあ実際授業はどうなったのかっていうところなんですけど、これは面白くてね。
皆さん、前の時間は何をしましたかって質問したら、その直前に地形同級生の教育実習生が、葉っぱを集める理科の授業だったんですね。
私はその前の算数の時間は何しましたかっていう、そういうつもりでみんなに聞いたら、児童の方が、
あの葉っぱを集めましたとかって言うわけですよね。もう本当に1年生の感覚と単位制、教科単位制になっている私たちの感覚と全然違うっていうことがわかって、
ありとあらゆる面で生徒目線に降りるっていうことが必要なんだっていうことを思ったんですけど、そこは外してしまったんですけど、
今日は、キツネさんとタヌキさんが出てくるお話をやります。ここで問題が起きるので皆さんで解決してくださいとかっていう感じで始めまして、
キツネとタヌキを黒板に貼って、キツネさんのブロックは3つ、タヌキさんのブロックは4つ。
同じ鉛筆なので、なんでキツネさんとタヌキさんのブロックの数が違うんでしょうっていうようなことを質問したんですね。
そうしたら、「はーい!」って手が挙がって、前に出てきた子供は、積み木を自分でこうやって重ねて、「あれ?」って不思議があっていて、
子供は数をわからないんですよ。積み木の大きさを揃えないとこの鉛筆がちゃんと測れないんだっていうことに全然気づいてなくて、
積み木を一生懸命並べ替えて、何とか同じようにしようと操作を始めるわけですね。
でも、やっぱり児童の目線っていうものに下がって、そこで認識をバージョンアップしていくっていうことを指導者がしっかり見据えないといけないなっていうことを本当に実感しました。
あたりがワイワイするようになったから、しばらく教室でみんな考えてみましょうっていうことで、児童に話し合わせた結果、
誰かが、「積み木が違うけえいけんのんよ!」と方言で言い始めました。
それできっかけでみんなが、「え?違う?違う?違う?」とかって言い出して、「じゃあどうしたらいいのかな?」とかって言ったら、
学びと成長
積み木を同じにするって答えるわけですよね。
それじゃあみんなが持っている積み木で同じ大きさのものってありますか?って聞いたら、みんなが、「お道具箱の積み木!」って答えたので、
じゃあそれでみんなの机の横、縦、筆箱、水槽っていうのを積み木で測ってみましょうっていうふうに呼びかけたところ、
子供たちは嬉しそうに積み木を縦や横に並べて測るわけですね。
プリントに積み木何個分、積み木何個分っていうふうに書いていくわけですね。
私はあらかじめ積み木で机の縦横が何個分になるかとか、それから水槽が何個分になるかとか、教室上のものを測っておいて、
それでプリント作っておいたんですね。
子供たちはそれに積み木何個、積み木何個って書いて、答え合わせをみんなで声を合わせて、「はーい、17個!」とかって言ったりして、
ものの単位をきちんと揃えないとみんな長さが測れないんだっていうことが分かったっていう授業をやり、
嬉しさでいっぱいの教室になって、さーって時にチャイムが鳴りまして、児童が言った言葉が忘れられません。
あ、もう終わったんだ、早いって何人かが言ってくれたんですけど、この言葉で子供たちが集中してたんだなっていうことが分かりました。
あれ以来もう終わったんだっていうような授業をした覚えがないんですけど、今回は私の教育実習の担当してくださった先生におんぶに抱っこだったなっていうふうに思います。
この教育実習での体験が私の根幹になったなっていうふうに思っています。
生徒の目線に立つ、導入をする、適切な発問をする、そして生徒自身が学んだことを自分の生活で体験する、
こういうふうな枠組みが自分の中でしっかりできた教育実習での体験でした。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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