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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
このチャンネルでは、中学校・高等学校の国語教育、それから働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
三連休の最後になりまして、私は雑誌に寄稿する実践発表を書いてまして、それも一区切り終わり、そして明日の予習も終わったので、
これから昨日開催したおしゃべり授業道という国語の先生の交流会のお話を配信したいと思います。
ずっと前から笠原先生は、国語の先生なんですけど、笠原先生という方が面白い実践をされたり、
例えば探求なんかでも学校をいろいろと動かして、勢力的に取り組みされているのを拝見して、いつかお話したいなと思って、ずっと熱望しておりました。
今回、三連休ということで、どこかでお時間あればということでお願いして、
今日も明日も授業道の番外編であるおしゃべり授業道というフリートークのコーナーに来ていただきましたので、
その模様を私視点で、主に3つの視点に分けて配信したいと思います。
笠原先生の紹介を簡単にさせていただきますね。
笠原先生は、ICTを活用した国語教育や、それからSACE AIを活用した新しい授業の工夫、
そしてメインとしては単元学習に直しを置いて、そして総合的な探求の時間の取り組みについても、
非常に次々と熱心な取り組みを発信されている先生です。
非常に知的で、非常に洗練されたスタイルだなと私は思っていて、
しかも先進的なことに着々と取り組んでいらっしゃるので、
常にいつも注目して笠原先生のやっていることを私はついていっているわけなんですけれど、
今回は笠原先生がサイエンスポッドキャスターになろうという、
そういう実践報告をこの夏の全国の日国で発表されたので、
それに絡めて笠原先生にいろんなことを語ってほしいなというのでお招きしました。
まず私が質問したのは、単元学習というのに軸足を置いていらっしゃるとさっき説明したけど、
やっぱり笠原先生は単元学習というのをメイに考えておられるそうです。
その単元学習というのが何者なのかというのをちょっと簡単に説明すると、
生徒主体にした教材学習内容で構成していて、それが非常に有機的にまとまっていて、
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一セットになっているわけですよね。
だから導入とそれから展開と集結でセットになっていて、
最後に生徒の学習課題を解決するという形で、しかもその学習課題というのが、
生徒の生活や経験にこれから生きて働くような形で設定されているものです。
主には戦後アメリカから日本にやってきたらしいんですけれど、
最近言う単級単級とか、課題発見解決学習とか、
そんなのが7、8年前から歌われるようになってきたんですけど、
もうすでに単元学習という形でやってたんですよ。
ただ昔やってたことを横文字にしてアクティブラーニングという感じの言葉にして置き換えただけで、
実は新しい教育と言いながらずっと前から単元学習があったわけなんですけど、
そういう単元学習に軸足を置いていらっしゃるということでした。
なので私も実はやっぱり大学時代大村浜先生の単元学習をやっぱり勉強して、
これは国語科で本当に生徒が生き生きと取り組んで言葉の力もつく、
そういう教科方法だと思って一生懸命勉強してきて、私も実践をメインにしてやっております。
そういう単元学習軸足っておっしゃってたんですけど、
それとは別に受験対策もしっかりしてらっしゃるということで、
この受験対策ということをちょっと根掘り葉掘り聞いてみました。
そうしたら笠原先生おっしゃるには、受験対策っていうのはそんなに急いでしなくてもいいんだそうです。
結局のところ、授業でたくさんのテキストを読ませて、たくさん書かせるうちに自然と学習時間も多くなりますし、
思考時間も多くなっていって、そこを力が自然とついていくんだっていうようなことをおっしゃってました。
内容についても大学入試に出てくるような、例えば大学入試の問題文とか小論文の問題文っていうものを
投げ入れ教材として選ぶことによって、その時のトレンドであるとか社会性のあるものであるとか、
そういったものにどんどん寄せていくことができるので受験対策になるんだっていうふうにおっしゃってました。
受験対策って本格的にいつされてるのかっていうと、笠原先生は高校3年生の1学期まではやらなくて、
2学期から本格的にやっても十分間に合うんだっていうふうにおっしゃってました。
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受験対策っていうのはある意味、結果と方法が分かっているゲームのようなものだから、
法則化すると言いますか、ハウツー的なものがあるので、ゲームっぽくやればいいんじゃないかっておっしゃってたんで、
私もそういうハウツーを勉強して、もうちょっとゲームっぽくできたらなと思って、
いろんな本を買って勉強しようと思いました。
それかつ、今の段階からたくさん文章を読ませていかないといけないなと思うので、
私がいつも毎年勉強させていただいている、学研の大堀先生の研修会でよく紹介されている小論文指導のテキスト集。
こういうのを見て、しっかり読み込んで、大学入試の出題文とか問題文っていうのは、
切り取ってあるところって一番いいところで切り取るじゃないですか。
最も本質的なところ、一番いいところで切り取っている、本当に大当たりのテキスト集なわけなので、
最も効率の良い勉強ができるんじゃないかと思うので、大学入試で出題されているような新書とか、
もうちょっと読み込みながら、一番いいところを生徒にタイムリーに与えていくことによって受験対策になるんじゃないかなと思いましたので、
そういったことをこれからちょっと実践していこうかなと思います。
それから別視点で、論理国語のあり方についても笠原先生、いろいろ語ってくださいまして、
ただいま論理国語は迷走中なんじゃないかとおっしゃってましたけど、私も論理国語はですね、
現場の先生、いろんな先生とお話ししても生徒面白くないっていうので、本当に評判が悪いんですよね。
教科書に責任があるっていうんじゃなくて、やっぱり形式的に論理を理解させる科目なんじゃないかっていう取り違いみたいなのが起きてるんじゃないかと思います。
笠原先生もその形式論理を教える教科っていうふうに取り違えられていて、学習指導要領にはそういうことはやれとは実際には書いてないんだそうですね。
例えば具体的に言うと原因結果とか推論とか三段論法とか、そういうのをね、論理っていうのを教える教科じゃないし、実用文を教える教科でもない。
学習指導要領にはやっぱり読む書くメインなんだけど、批判したりテキスト批判的に読んだり、読み比べて深く考察させたり、
それから社会に向けての認識を変えたりっていうような、そういう国語の本丸的なことも十分やるような、そういう学習指導要領の中身なんだけど、
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ちょっと何かこう、論理にっていうことに踊らされて、中身がそういう面白くないものになりがちなんじゃないかなと私も思っています。
そのあたりは笠原先生はしっかり捉えていらっしゃって、論理国語を面白く転換させて、サイエンスポッドキャスターになろうという取り組みをされていたそうです。
このサイエンスポッドキャスターになろうっていうこの単元学習は、まず背景に笠原先生自身がいろいろとポッドキャストっていうのをお聞きになっていて、
このポッドキャスト市場っていうのがだんだん広がってきているから、これからの社会で大きく影響をしていく、そういう分野なんじゃないかっておっしゃってたから、
未来を生きる生徒にとってもこのポッドキャストっていうのはいい取り組みになるんじゃないかっていう、そういう視点で取り入れられたことと、
それから教科書にやっぱり科学技術系の素材分がたくさん入っていて、その身近な社会問題ではあるんだけども、どうしてもちょっと上滑りになりがちな、
科学技術のそういう問題を身近に考えさせたいっていうそういう視点と、それから論理国語には話すとか聞くっていうそういう活動が少ないので、
読む、書くをメインにしながら話す、聞くっていうのを取り入れたらどうかっていう、そういう大きな3つの視点で教材を設定されたそうです。
で、サイエンスポッドキャスターになろうってことで、生徒自身が興味関心を抱いたトピックを設定して、
しっかり調べさせて、それからポッドキャスターのシナリオを上手に構成させて練習させて、配信する、録音するっていうような取り組みなんですけど、
これ細かく見たらかなり笠原先生自身は細かな生徒に工夫をしていて、自分自身の能力とかそういうのが磨かれたりするような段階を組んだり、
それから友達同士の交流を仕掛けて、友達同士で切磋琢磨するようなシーンを設けたりしていて、かなり綿密なシナリオを組まれてたんで、
これもちょっと何かいつか深くお聞きしたいなと思っています。
そういうことでサイエンスポッドキャスターになろうっていうこの単元は、私自身もこの発表を聞いて、
ポッドキャスターって何?っていうところから始まって、笠原先生がいいですよ、いいですよって言って、黒瀬先生はポッドキャスターに向いてると思いますとかってそそのかされてと言いますか、
うまいことそれに乗っかかってポッドキャストを始めたわけなんですけど、面白いです。
自分自身が磨かれていく感覚、新しいものに挑戦するワクワク感、自分自身がどんどん成長していく、そういう充実感がありますね。
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ということで笠原先生といろいろと影響を受けて、私も本当にいろんなことにチャレンジしたり、いろんなことを知ったり、いろいろと実践に対する意欲も湧いたりして、今のところ本当にいいことづくめです。
という笠原先生をお招きして、国語教育についていろいろと語り合ったおしゃべり授業堂という、そういう時間の報告をしました。
おしゃべり授業堂はまたゲストとかを変えながら不定期にゆるゆるとやりたいと思っています。
ということで私自身の最近の問題意識もやや解決に向けて新しい道筋ができたということで気持ちよく配信を終わりたいと思います。
それでは皆さんまたお会いいたしましょう。お聞きくださりありがとうございました。さようなら。