2025-09-13 09:35

338_「NotebookLM&Storybook」活用を批判的に考察してみた~

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AIが3分で絵本を作る時代が到来!NotebookLMとStorybookの組み合わせで、論文も歴史書も瞬時に子ども向け絵本に変換可能。しかし、そこには重大な落とし穴が...元の文章の「魂」が失われ、子どもたちの言語的成長に影響を与える可能性も。教育者はどう向き合うべきか、真剣に考える必要があります。

#Podcast #教育 #AI活用 #EdTech #教員 #NotebookLM

 

サマリー

今回のエピソードでは、ノートブックLMとストーリーブックの活用について批判的に考察しています。AI技術の進歩により、教育現場での活用が高まる一方で、要約や出力される情報の質に関する懸念や課題も浮き彫りになっています。

AI技術の進化と教育への影響
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は338回、ノートブックLM&ストーリーブック活用を批判的に考察してみた、というタイトルでお届けしたいと思います。
いや、AIがものすごく急速に進展していますね。なので、追いつけません。
例えば、ノートブックLMは動画を生成して解説するようになりましたし、
GeminiではCanvasというアプリでいろんなアプリができるようになりました。
それから、学習アプリという機能も追加されて、生徒に個別に学習することができるようになりました。
それから、最近ではNanobananaという名前の画像生成AIによって、画像の修正能力が格段に上がりました。
まあ、本当に最近のアップデートには追いつけないなという感じで、勉強するのが大変になってきました。
その中でも、今日はノートブックLMとストーリーブックを使ってみたことについて、私自身ちょっと批判的考察を加えたいと思います。
まず、ノートブックLMは複雑な文章や長文などを瞬時に要約できますね。
アップロードしたデータがAIの学習に活用されないので、
自分の中でこれはAIの学習に使われたくないなというデータを入れ込んで、
その中でいろいろな要約であるとか、分類であるとか、リメイクであるとか、そういったものができるようになったので、
授業ではノートブックLMは大活躍しています。
それに加えて、最近ストーリーブックという絵本を作ってくれる機能を持つAIも誕生しまして、
普通にAIを作成するだけじゃなくて、ノートブックLMを要約した文章をもとに、
ストーリーブックで視覚化して画像もつけてくれた、さらに要約したものもできるようになりました。
実際にいろいろ試してみると、短時間でちょっとした絵本もできるし、
それからちょっとした取扱説明書みたいなものもできるし、ちょっとしたガイドブックもできますし、
絵本という機能だけじゃなくて、さまざまな要約文を絵柄付きでイラスト付きで作成してくれるので、
ものすごい素晴らしい技術だなと思って感動しました。
私たち教育現場では、いつも時間が足りないので、
こういった内容コンパクトにまとめて視覚化して共有化してくれる効率的なツールは、大変魅力的に映ってしまいます。
AI活用のメリットとデメリット
でもね、出来上がった絵本をじっくり読んでみたりすると、何かちょっと足りないなとか、
これはこのまま丸投げしてはいけないなという風に感じるようになりました。
今回はこのことについてちょっと考えてみたいと思います。
まず、ノートブックLMで要約したり、それからストーリーブックでそれをコンパクトに視覚化してまとめたりということのメリットは、
まず絵本として創作するというハードルが下がって、
誰でも気軽に絵本というのが作れるので、
生徒もこういったものを使って内容をコンパクトにするということが可能になりましたので、
作り出すということへのハードルは下がりました。
それから、多様なジャンルのものを絵本化することができるので、
分かりやすく表現できる、分かりやすく解説できるという、そういった可能性が開けてきました。
論文とかレポルタージュとか歴史書とか、絵本ではないような内容、題材でもAIの力を借りて非常に分かりやすく子供向けにリメイクすることができます。
そして何よりもストーリーの骨組みと、それから絵が生成されるということで、
それが自動でできちゃうので短時間でたくさんのコンテンツができるという、
そういうふうなメリットがあります。
とっても便利なんだけど、その裏側ではデメリットもあるなと考えています。
まずノートブックLMを使って要約をさせるんですけれども、
もともとの原文のニュアンスとか、著者が意図していたこと、それから微妙な言葉のニュアンスというものが、
なかなか伝えきれないことがあると思うんですよ。
あまりにもコンパクトにしちゃったために、何か大事な伝えたいことがどんどん抜け落ちちゃって、
結果的に何かちょっと違うなというものになっているという経験、皆さんにもありません?
私結構あります。
こういったあまりにも要約された情報をもとに、さらにノートブックLMの要約をもとにしたストーリーブックの創作っていうのが、
ちょっとやっぱりもともと持っていた文章の魂みたいなものがなくなってしまうんじゃないかというふうに思いました。
それから著作権とか、これの配慮も必要となってくるなと思っていて、
あんまりお手軽に文章をどんどんどんどん要約するということはちょっと気をつけないといけないし、
それをシェアするときには本当にちゃんと考えながらやっていかないといけないと思いました。
それから一番目のことにもつながるんだけど、
AIによる要約や画像生成というのは本当にもともとのストーリーの微妙な感じを完全に捉えきれずに、
そぎ落としちゃって、人間の作った時の感動とか深みっていうのが伝わりにくくて忘れちゃうんじゃないかなっていうね。
感性や感情というものが表現しきれないんじゃないかなっていう、そういうふうな恐れも感じているし、
そのことを通してAIが作り出す言葉っていうのは、文法的には正しくて平易な言葉ではあっても、
人間独特の雑味とか欲望とか豊かな言葉の感覚っていうか、
教育現場の課題と未来
時には逸脱した言葉遊びのようなものが抜け落ちちゃっている可能性がありますよね。
特に幼い時にこういったAIが作ったあまりにも平板でプレーンでコンパクトすぎる文章に触れるっていうのは、
子どもたちが言葉の持つ多義性とか、それからちょっとしたズレとか、
そういったものをそぎ落としちゃうっていう、そういった言葉に触れ続けるっていうことは、
コミュニケーション上の成長っていうところでは学ぶ機会をなくしてしまうことにならないかなっていうふうに、
私ちょっとここ恐れているところではありますね。
ということでAIを使ったようやく、AIを使った絵本制作っていうのは、
大変効率的で魅力的なツールになるんだけれども、
オリジナリティとか言葉の持つ豊かさとか著作権とか、
そういったものについては課題があるなっていうふうに思いました。
だから私たち教育現場に立つものとしては、
本当に便利なんだけど、使い方、与え方についてはいつも気をつけて検討し続けていく姿勢が大事になるなっていうふうに思ったし、
もっと具体的にはAIのコンテンツをそのまま与えるんじゃなくて、
内容を検討したり与え方を気をつけたりするという修正や追加が必ず必要となってくるっていうふうに思いました。
逆に言えば子どもたちにAIが作った作品を与えて、
作品について批判的に考えさせる機会を持つということもとても大事になっていくというふうに考えています。
技術は手段であって目的ではないので、
子どもたちがいかに豊かな言語体験を持つか、
そして豊かな創造性を育成していくかっていうふうに私たちは気をつけて、
取り組んでいかないといけないなっていうふうに思いました。
ということで、今日はノートブックLMとそれからストーリーブックを使うことについて、
便利さであったり時間短縮であったりとか、
そういったことの裏側にあるものに気をつけていきたいというお話をしました。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。
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