2025-03-31 09:16

182 研究授業ですべった話

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今から15年ぐらい前に、国立大附属で研究授業をしました。

中学3年生を対象に「『「竹取物語』を読む」をいう単元を行いました。

その時のスベった話をしますwww

リベンジした配信はこれ。

#竹取物語 #研究授業 #国語 #古典

サマリー

このエピソードでは、黒瀬直美が国立大学附属の研究授業での失敗体験を振り返り、反省点や改善策について語ります。また、10年後にはリベンジの機会を得て、成功を収めたことについても触れています。

研究授業の失敗体験
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、181 回、研究授業ですべった話と題してお届けしたいと思います。
なんか、いつもね、自分がうまくいった話ばっかりしてるんじゃないかなっていうふうに思いまして、すべった話をしてみようと思います。
やっぱりね、研究授業ですべったっていうのは、本当に過根と言いますか、ダメージが大きいですよね。
なので、この研究授業ですべった話っていうのが一番いいんじゃないかなと思って、セレクトしてみました。
私は、国立大附属に勤めていまして、その時の3年目だったかな、2年目だったかな、ちょっと忘れたな。
研究大会の研究授業で、研究授業をすることになったんですよ。
その時の研究テーマはもう忘れちゃったんだけれど、古典に親しむっていうことで、中学校3年生だったかな。
古典に親しむ、親しむってちょっと触りをやって、適当に楽しかったねーで終わらせていいものかっていうのが私の中にありまして、
やっぱり古典の本当の面白さを味合わせるには、文学としてまず読まないと面白くないんじゃないかっていうような、そういう問題意識がありまして、
それで研究授業の素案、原案を皆さんに提案した時に、それでいこうという話になりまして、竹取物語を文学として読むということで、竹取物語を読むという単元を行いました。
夏休み7月、8月から竹取物語についての作品研究をじわじわとやりまして、いろんなことがわかったんですけれど、それをもとに指導案をいろいろ考えます。
そして竹取物語の作品研究を通して、私が感じたこの中学生に味合わせたいようなテーマについてもう少し感じさせられるように、竹取物語を全部読むと無理なので、私がチョイスした竹取物語のダイジェスト版を自己編集で作ったんですね。
これは大変だったですね。当時は文字起こしするのに、OCRっていうのがまだまだ精度が悪かったんで、私は多分クラッシックビギナーズコテ、あれをポツポツポツポツ手で打って、それで現代語訳も棒訳でつけて、中学生なんで訳がまだできないんで、
原文と現代語訳の棒中をつけながら、ダイジェスト版竹取物語というのをポツポツポツポツと夏休み中かけて作りまして、それで夏休み明けに生徒にこれを読んでいくよということで、当然のことながら導入はこの間の配信でも言いましたように絵本から入って、絵本との比べ読みを通しながら竹取物語をきちんと読んでいこうというような、そういう風な構想でやり始めました。
これは研究授業に一番最後のラストを持ってこようと思って計算しながらやっていきまして、途中途中、第9章ぐらいまで分かれてたと思うんだけど、章ごとに、ちゃんと版ごとに分かれて、版での気づきや感想をどんどん出していって、それで授業で黒板に色々書いて深めていくっていうの。
それでまた、ちゃんとコメントをもらって、生徒それにフィードバックしてということを繰り返しながら進めていきまして、結構途中の3分の2ぐらいまで行ったあたりですごく深い良い意見を生徒はどんどん出してくれて、いい感じだなと思ってたんですね。
そこを研究授業にすればよかったんだけれど、生徒考え尽くして、カスみたいになった時に研究授業になっちゃったんですよね。
やっぱり国立大附属の生徒なんで、理解力も早いですし、そういう見通す力もとても高いので、研究授業の当日にはもう全部ありきたりのこと分かっちゃってる状態で入ったっていうのもちょっとまずかったんじゃないかなと思うんだけれど、そして研究授業始まりました。
いつものようにいつものことをやったんですけれど、生徒はもう分かりきってることだったんで、なかなか議論が活性化せずに、あんまり盛り上がらずに終わってしまったんですね。
いつものようにいつものことをやったんだけど、生徒の方からはもっと深いことを問われてるんじゃないかと思って、そしてギャラリーもたくさん偉い先生方がいっぱい来てるんで緊張してまして、なかなか思うような意見が出ずに、
なんか深まらないまま終わってしまって、最後の10分ぐらいで自分が生徒から引き出した答えで無理やり図式化して、そして残り5分で気づき感想を書かせるっていうね、そういうなんかちょっともう本当に不完全燃焼というかチグハグな授業で滑ってしまって終わったと、こういうふうな思い出があります。
反省と改善策
今にして思えば、やっぱり生徒がもうちょっとというところで止めて研究授業に入ればよかったなと思うし、それから研究大会でずらーっと偉い先生方がたくさん来てらっしゃるので緊張するのは当たり前だから、アイスブレイクをもうちょっと入れればよかったと思いますし、話し合い活動も結構パターン化してきたんで、
いろんな話し合い活動のバリエーションをボンボン入れて、当日もちょっと変わった話し合い活動をさせて、生徒が何これ面白いっていうようなそういうふうな刺激を入れればよかったなと思って、その時の私にはインプットとアウトプットを回すそういう変化とかバリエーションの持ち札が少なかったんですね。
っていうことですごくこういう滑った授業で足りないところがよくわかりました。
他の先生方からはいろんな質問が来たんですけれど、マイナス面としてはやっぱりこの話、この授業の落とし所は何だったんだというところで質問がたくさん来まして、逆に言うともうすでにこの前の時間で生徒の答えは出てたんだっていうような話になったように思います。
それから日頃から話し合い活動をしてるのかっていうことも質問に上がりました。
私も結構していたつもりなんだけど、結局のところやっぱり生徒の答えを引き出すような話し合い活動っていうのは1種類か2種類ぐらいしか私イメージとして持ってなかったんだと思うんですね。
だからたくさん生徒を動かしてもっともっと活発化する話し合いのスタイルを自分が身につけないといけないというふうに本当に痛烈に思いました。
逆にプラス面としては、生徒のこれまでの話し合いの資料を見させていただいたら、ここに来るまでに相当期待があるんだということはわかりました。
もう研究授業っていうのはここに来るまでに、研究授業までにいかに生徒をきちんと鍛えてきたかっていうことっていうのが大きいんじゃないかっていうふうなこともお褒めの言葉としていただきました。
ということで、結局なんじゃかんじゃ言いながら本番で滑ってしまったんで、私はこの時、首より深く神戸を打たれて反省し、自分の至らなさを痛感し、
その時の帰り道、確か傘を持たずに大雨に打たれながら駐車場まで行ってびっしりになって帰ってきて、確か体調を壊してインフルエンザにかかったんじゃないかと、そういうふうに思いますね。
ということで非常に落ち込んだ研究授業、滑った研究授業だったんですけれど、時は流れ、リベンジが10年後にやってきまして、
それこないだ配信したんですけれど、竹取物語を読むという単元を高校1年生ですることができまして、
この時も研究授業で、あの時の反省点を大いに活かして、本当に自分の中では今までの中で、研究授業としては一番マックスを出すことができたのではないかと思います。
やっぱり派手に失敗すると、めちゃくちゃ足りないことが自分のこの中にいっぱいいっぱい刺さるように、傷跡がつくように残って、
これを埋めていかないといけないっていうね、そういうふうな大いなる刺激になってくれたような気がします。
なので、同じ転ぶなら前に転べということで、滑りまくったけれど、リベンジができて、私の中では本当に大きな収穫になったというお話です。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
09:16

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