2025-02-10 09:35

137 「自走」する生徒ってどんなタイプ?

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生徒の中には、ひょいっと自分からどんどん好きなことや面白いことにチャレンジする生徒がいますよね。そんな印象的な生徒についてちょっと語ります。

 

#自走する生徒 #総合的な探究の時間 #ICT活用 #評価は励まし

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、生徒の自走について語りたいと思います。自走っていうのは、総合的な探求の時間でよく使われる言葉なんですけど、自ら走る生徒。
先生から言われたんじゃなくて、勝手に自分で主体的に動いて、どんどん自分のキャリアを解体していく生徒。これを自走する生徒ってよく言うんですけど、今回、ある生徒について語りたいと思います。
私の前任校では、転勤した途端、様々な課題が山積していて、私はいろんなことをやってくれというふうに校長先生に呼ばれて言われました。まず、国語科の大改革、総合的な探求の時間をもう一回改変すること、そして生徒指導上の問題。
いろんな課題をいっぺんに言われて、いろんなことをやらされまして、びっくりしたんですけれど、前任校ではやる気のある子もたくさんいたんですけど、全体的にはとても課題のある生徒。勉強とか授業とかそういうことについて前向きになれない、いわば学ぶということについて半ば諦めたような生徒がたくさん通っていました。
私はちょっと生徒を見ているうちに、どうもこの子たちはICTにすごく興味関心があって、取り組みが主体的だなというふうに思ったわけですね。
ていうのも、ICTっていうのは目に見えるようにできないことができるっていうね、そういうスキルがアップしていくっていうのがとても明らかになるから、自分でこれができたっていうような、そういう達成感がある分野でもありますし、でもありかし自分でもできるじゃんっていうような、勉強とは違ったスキルアップを実感できるものだったんですね。
それからICTには拡張性という特徴があって、自分が持っている力以上のパフォーマンスをICTが支援して発揮してくれるという特徴があるわけです。
スライドについても字が下手くそで絵ができなくてっていうような生徒でも、ICTを使うことによってそれなりのパフォーマンスを発揮できるわけですよ。
これにあの子たちはハマりまして、夢中になってやりましたね。
スライドを作るにしても表現するために一生懸命言葉を自分の中で考えて紡いで、そしてアウトプットとインプットを相互に連搬させながらスライドを作っていったということで、授業に夢中になって取り組みました。
ということでICTを活用して授業を活性化することができたと思います。
これは相互的な探求の時間の改編でも言えました。
もうGoogleワークスペースをフル活用して、相互的な探求の時間、学年展開なんで、同じ時間に一斉に学年展開するので、それに私の指導案を書いたんですけど、
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Googleワークスペースに接続していない先生がたくさんいらっしゃるので、もうマニュアルを一から手作りして、マニュアルと同時に指導案も配信するっていうような、
Googleワークスペースだから一斉配信できるんですよね。
だから見たらわかるように作った結果、横持ちの先生方の労力も削減しつつ、生徒もそれを見ればできるっていうような、そういう相互的な探求の時間のデザインをやったんで、
これでまた生徒も面白いなということで夢中になって取り組みました。
その中には例えば画像を透過させて貼り付けるとかいうちょっとした小技を紹介して、これはできる人がやったらいいよっていうふうにやったんだけど、
これにはまる生徒もたくさんいまして、面白い面白いっていうので、生徒よく夢中になってスライド作りに取り組んでいました。
テーマも相互的な探求の時間のテーマをちゃんとデザインしてやってたんだけど、生徒はその課題がICTを使うことによってどんどんクリアできていくので、
とても夢中になって一生懸命やってました。
そんな中である生徒がこれにはまりまして、面白いっていうのですごく主体的にスライド作りをやり、
一生懸命デザインも考え、プレゼンテーションの原稿まで作って発表をものすごくブラッシュアップしてやってきた生徒がいたわけです。
その人はクラス代表にも選ばれて学年の発表会でも発表したんですけど、軍を抜いてうまかった。
そのことは自分でもわかったらしいんですね。
他の生徒の発表よりも自分の方がかなり工夫もしてるし、それなりのクオリティもちゃんと持ってるなって発表もみんなすごく拍手してくれたということで自信を持ったんですよ。
そこでその彼はこのデジタルに興味を持ってマイクロソフトの資格も自分で勝手に取っちゃって、
それから放送部でもGoogleワークスペースをフル活用して、録音に使ったりミーティングに使ったりクラウド共有したりと、放送部でも勝手にGoogleワークスペースをどんどん使い始めました。
総合的な探求の時間でももちろんそういう発表会があるたびにクオリティの高いスライドを出してきて、
しかもしゃべり方もスライドがいいものだからしゃべりも上手にしようというので原稿を作って何回も練習するので、他の生徒よりも突出してその発表の出来がいいわけですよ。
だからそこでもまた再びみんなに大拍手をもらって評価されて、当然学年賞というのも学年主任の先生からいただいて、ものすごく自信になってという昆虫感がどんどん繰り返されていったわけです。
そしてとうとう学校全体の総合的な探求の時間の発表会でも自分も出演するんだけれど、技術アシスタントを一手に引き受けてくれて、すごく細かくテキパキ動いてくれて、準備も片付けの時間も積極的にやってくれました。
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きっと彼はこういうデジタルということにものすごく興味関心、そして自分の適性を感じたんだと思うんですよね。
その彼は大学はメディア情報学科というところに行きまして、もちろん学校推薦で行きました。
ということで生徒も勝手に自分からどんどんいろんなことをしていったということなんですけど、後々卒業する時に、私は転勤しちゃってたんですけど、卒業する時に一番最後の総合的な探求の時間の課題として、
憧れの人のライフヒストリーとかそういうのをやりましょうっていうそういう課題があったんだけど、憧れの人に私を選んでくれて、自分の進路がこの人によって開かれた。
この人は憧れの人ですっていうのを選んでくれて、私にその動画のリンクまで貼って送ってくれたんですよね。もう嬉しかったですよね。
それを見たら、私の教えを超えて彼は勝手にいろんなことをどんどん積極的にデジタルテクニックに挑戦していて、卒業アルバムの画像編集とか、いろんな旅行プランとか、そういったことにデジタルをフルに活用して、自分の生活、それから学びの場でもデジタルを活用して自分の道を開いていって、
そして大学でもこれを活かしていきたいっていうような発表でした。
ということで、勝手に自走していて、私は何の苦労もあまりしてなくて、それで褒められたっていうめちゃくちゃ棚からボタン持ちの話をしたわけですけど、
生徒を自走させるっていうのは本当に難しいですね。こっちが意図してやるわけじゃないし。
でも自分から走り出していくっていう生徒の条件というか特徴は、やっぱりある程度エネルギーを持っている、そういう感じの子、行動したりする子。
エネルギーって言ってもマイナスのエネルギー、例えば学校にちょっとなかなか行きにくくて息しぶりをしてしまうとか、そういうマイナスの、行かないっていう選択することもエネルギーいることじゃないですか。
そういう子でも自走するんですよね。だからやっぱり自分というものに対してのエネルギーを持っている子。
それから素直で何か興味があったらすぐに飛びつく子。それから人の前に立って評価をされる、人から褒められるっていうことが結構大きな駆動になっているということ。
ということでやっぱり生徒の持っているその子らしさをしっかり認めてあげて、エネルギーを出してあげて、そしてある程度自由にさせてあげて、そして評価させて、あ、昇華してやる。
このことで生徒はある程度前に自分から進んでいくようになるんじゃないかなっていうような感想は持ちましたね。
ということで学校っていう現場でなかなか自由を与えたり、個性を認めたりっていう機会は少なくなってるんだけれど、評価をね、その子を励ましてやって、評価してやって、どんどんエネルギーを沸かせてあげられるような評価にしたい。
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観点別評価が果たしてそういうふうな機能を発揮しているのかどうか大変疑問に思いますが、評価というのは励ましだと思うんですよ。
ということで評価についてもまたいろいろと考えていきたいなっていう感想を持ちました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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コメント

結局、結論はいつもそうなんですよねwww

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