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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この配信では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
昨日、今日も明日も授業道スオンライン交流会第35回、論理国語を発掘するを終えまして、やっぱり生徒が夢中になって取り組んでいるうちに、最も言葉の力がつくんだというようなことを実感する取り組み報告をしたので、
それの延長ということで、今日はフロー状態を作り出せというタイトルでお送りしたいと思います。フロー状態というのを聞いたことある人いらっしゃるんじゃないかと思うんですけれど、アメリカのチクセント・ミハイという心理学者が提唱した考え方で、
私は6、7年前にどこかの研修会に参加して、このフロー状態というのを勉強しまして、その時の講義メモがあるので、その講義メモに従って軽くお話ししますね。
フロー状態というのは、アメリカのクレアモント大学チクセント・ミハイという、この人たぶんヨーロッパからやってきちゃった人ではないかと思うんですけど、その人が提唱した考え方で、完全に集中した状態を指すそうです。
勃入していて、幸福感を感じているというような状況ですよね。例えば、よく小さな子が夢中になってブロックを作ってたり、夢中になって電車ごっこしたり、夢中になって砂遊びしたりというような状態をよく見かけると思うんですけど、あれに近いと思うんですね。
何か一つの好きなことに、ものすごく集中していて勃入している状態をフロー状態と言うそうです。条件があって目標がはっきりしていることと、優しすぎず難しすぎずという課題に取り組んでいるときと、そしてその集中、完全集中している状態を指すんだそうです。
やっぱりこれってめちゃくちゃモチベーションが高い状態で入ると思うんで、内発的動機づけっていうのがかなり整った状態で突入するとフロー状態になるということですよね。
しかも条件としては優しすぎず難しすぎずという課題じゃないとなかなかそうなりにくいらしいんで、このことって、これもまた私が研修会に参加したときに言われたんですけど、美後月の発達の最近接領域という考え方があるんですけど、
一人ではちょっとできないんだけど、誰かの助言とか誰かのアシストがあってパッとできるようなそういう課題を最近接領域って言うんですけど、優しすぎず難しすぎずっていう課題がこの考え方とよく似ているなと思って思い出しました。
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私もやっぱりいろんな課題を生徒に与えるときは難しすぎないように、そして簡単すぎないようにいろいろ気をつけていると思います。
例えばパフォーマンス課題を与えるときに、ある程度能力の高い生徒は、いろいろ自由度を設けてうるさくいちいち指示せずに、大体の概要とかアウトラインとか骨組みを示しておいて、それで与えるっていうことをしますけれど、
そうじゃなかったりすると、結構はしごをいっぱいかけてあげないと取り組まないので、一番能力の低い場合は、その子たちが夢中になりそうな面白おかしい課題を私自身が作って、こんな感じでいいんだよっていうのを作って、ちょっと完成度を少し落とすんですね。
こんなんでいいのかって思うような感じで完成度を少し落として、おまけにいろいろその子たちが興味関心持ちそうな芸能人であるとか、ユーチューバーであるとか、それから漫画やアニメのキャラクターのパクリであるとか、そういった具体例を興味関心あるようなネタ押し込んでパフォーマンス課題のモデルを作ることがあります。
そうしたら生徒は、こんなんでいいのかと思って、これが難しすぎずになりますよね。でもやりだしたら、そこそこいろんな工夫をしないと出来上がらないので、これが優しすぎずっていうところにあたると思うんですけど、私はちょっと下世話な表現で、生かさず殺さずと言ったりする時もありますが、そういった最近説領域の課題を与えるっていうことは、私よくやってるなぁと。
思い起こします。やっぱりその中の大前提として、モチベーションが高いっていうことが大前提なんだそうですね。
それは子どもたちが粘土遊びしたり砂遊びしたり、それからプラレールで遊んだりしているっていうのは、本当にモチベーション高い状態で突入しているので、自分の好きなこと、やりがいを感じることっていう課題を与えるっていうのが大前提で、その後に目標を示して、優しすぎず難しすぎない課題を与える。
そうすると不老状態に突入するんだそうです。そういう完全集中した没入している幸せな時間を作ってあげるっていうのが学習にはとても大事で、多分私の経験上、この不老状態に入っているときに最も学習が定着しやすいなと思っています。
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昨日の私の実践発表の中では、やっぱり自分たちが本当にやりたいとか、こうしよう、ああしよう、自分もやりたいっていう状態で突入して、夢中になって難しすぎず優しすぎずっていう課題をやっているうちに、そこで用いた言葉とか言い回しとか、それから考え方っていうのが定着していくように思いますね。
そういったことで不老状態っていうのを作り出すっていうのを改めて思い直して、そのために私たち授業を作る側はいろんな仕掛けをしていかなくちゃいけないなと思いました。
まあでもね、そんなことを考えていたら疲れるんですよね。たまにはリラックスしてゆったりした中で授業をするっていうのもね、いつもしゃかり気になって授業をしたら息が苦しいんで、
今日はちょっとゆっくりしようかみたいな、そういうふうなまったりした時間を過ごすような課題をたまに与えてもいいんじゃないかなっていうのも、なんとなくこの忙しい学校っていう社会の中で思うことですね。
そんな私の不老状態っていうのはいつなのか考えてみました。一つは夢中になって何か本を読んでいる時がめちゃくちゃ不老状態に入ると思います。読まなくちゃならないなとかいうような義務的な気持ちじゃなくて、うわぁ面白いと思って読む本が一番頭に入りますね。
その次の私の不老状態っていうのは、実は筋力トレーニングをしているときですね。ジョギングする人なんかはランナーズハイに突入しているときがそうなんじゃないかなと思うんですけど、私の場合はしんどいな体調が悪くなるからちょっと頑張っていかないといけないなって義務的に行くのは行くんですけど、義務的に行くんですけどやってるうちに面白くなって
やってる運動が非常に筋肉に効くっていうそういう状態を発見したらめちゃくちゃモチベーションが高くなって、この動きに完全集中して意識を筋肉に向けて、そして筋力トレーニングを行うと必ず反応としてものすごい血流と汗が出てくるわけですよね。
そうしたらもうその生かさず殺さず状態の負荷を逃がさないように、まさに重すぎず軽すぎずっていう負荷をしっかりかけて逃さないようにやっているときにめちゃくちゃ効果があります。
ということで筋力トレーニングも畜生富肺の不老状態にちょっと似てるなぁと思っています。
こういうふうな生かさず殺さず優しすぎず難しすぎずっていう状態をいかに物事を学ぶとか何かを習得するという際に作ってあげるかっていうのはこれから考え方の一つとして持っておくと便利なんじゃないかなと思って紹介しました。
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それでは今日はこの辺で聞いてくださりありがとうございます。それではまたお会いいたしましょう。