新年度の始まり
皆さんこんにちは、今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
私は中学校3年生の担任として今年度をスタートしました。もうね、あの本当に、新年度始まりってすごく忙しいじゃないですか。
学級のことだけでなく、授業のことだけでなく、私は入試後報部でパンフレット制作に関わっているので、そちらの方の仕事も大詰めを迎えて、業者とのやり取りに時間を取られて、
丁寧に授業準備したり、丁寧に学級開きの準備をしたり、構想を練ったりということがなかなかできなくて、まあここはね、ベテランなんで、最小限の準備で最大の効果が発揮できるような、そういうポイントを探して乗り切ることができました。
学級開きも本当に先日配信したようにワークをやって盛り上がったっていうことなんですけど、その他に道徳についても教科書にある教材を提示されたワーク通りにやりまして、それだけじゃ面白くないんで、最後の振り返りを生徒にいろいろノートのカードに書かせて、それ全部回収してPDFにして、
そしてそれをSNOWっていう音楽を作ってくれるAIに読み込ませて、クラスの道徳ソングを作ってみんなに返したっていう取り組みを行いました。
結構みんな気に入ってくれて、ガンガンロイロノートに音源を送ったんですけど、みんなガンガン流して楽しんでおりました。ということでどうにかこうにか最初のミッションを終えまして、うまい具合にクラスがスタートすることができました。
ところがところが彼らは中学校2年生から中学校3年生ということの全のクラス替えです。まだ子供らしいところと少しずつ高校生っぽいお兄さん的なところが混在して成長しているという段階なんです。
いろんなことができたりできなかったりということで、そして新年度ということで多少中学校2年生でだらけてた生徒も今は緊張感を持ってシャキッとやってる感じなんでうまくいっている感はあるんですけど、おそらくこの先気が緩んでくるとまたまた日常生活に緩みが出たり、それから不安定だったりという山あり谷ありがこれから待っていることだろうと思います。
そんな中彼らの成長を実感するそういう出来事があったのでそれを報告したいと思います。
それはある日3時間目が体育だったんですね。体育は当然のことながら体操服を着ているわけですけれども、4時間目がさっき言ったAIで歌を作った道徳の時間だったんです。
そしてお昼ご飯を挟んで5、6時間目が身体計測ということでこれまた服装が体操服というそういうふうな設定だったんですね。
彼らは前年度とか前々年度から体操服を着て間に何か授業があってまた体操服という時に体操服のまま過ごした方が効率がいいということや
それからそのことを先生が許可してくれたというような1回か2回あった事例を逆手にとってこれは着替えるのはだるいから体操服のままでいるというのが効率的だから体操服のままで道徳を受けよう。
道徳というのは数学や英語みたいなそういうガチの座学ではないからいいだろうということで彼らも甘く見てたんだと思います。
そして心の奥底には私が女だからいけるっていうそういう感覚があったんじゃないかなと私は思っているわけですけれども。
そうして私が教室道徳に行きまして彼らは大半が体操服を着ているわけです。大半がって言っても9割ぐらいです。
びっくりしましたね。なんで体操服着てんのとかってちょっと半切れした感じでいました。
そうしたら何人かの生徒が3時間目が体育だったじゃないですか。昼から身体計測なんで体操服着るんでもう別に着替える必要性はない。この方が早くて効率的だと思います。
私はまた半切れ気味に授業なんできちっと制服を着るっていうのは当たり前なんじゃないの。私長いこと興味してるけどそんな風に授業中に体操服を許したことは一度もありませんよって言ったわけですよね。
そうしたら中学校3年生とはいえ子供っぽい生徒が何人もいるわけですね。ある生徒はその私の発言を聞いてさっさと制服に着替え始める生徒が5、6人いたんだけど、5、6人の生徒は先生とか言って。
でもこの方が一番効率的じゃないですか。なんで制服にわざわざ着替える手間が必要なんですかとか言ったりですね。何々先生はいいって言いましたとか言ったり、反論の嵐になるわけですよ。
でもそうやって私たちは常識を育てているそういう風な脅威の立場だからやっぱり制服を着て授業を受けるっていうのは基本だから制服に着替えましょう。
何々先生が許したとか何々先生が許してないっていうのはまた別の問題です。制服を着て授業を受けるこれが当たり前なんで当たり前をやりましょうっていう風に言ったわけなんですね。
そうしたら生徒はやっぱり反抗期なもんですっぺらこっぺら言うわけですよね。
生徒の成長とリーダーシップ
私もあんまり感情的になってもこれは良くないんで君たちがそうやって君たち自身が正しいと思ったことをとりあえず筋道立てて先生に言うっていうそういう姿勢は私としては素晴らしいと思う。
先生の命令だから先生の言ってることだから絶対に従おうっていう風な姿勢じゃなくて自分たちがおかしいなと思ったことをちゃんと言うっていうことは素晴らしいと思う。
けど今回は申し訳ないけど社会に出たら会社のスタイルの時にはきちっと制服を着て失礼のないTPOに合わせたそういう服装ができるということこれが大事なんで制服に着替えてくださいと言ったわけですね。
そうしたら大半の生徒がいわゆる妥協多少自分たちのわがままが通るかなと思ったけどどうもそうはいかなかったしちょっと部が悪いと思って妥協してみんな着替え始めたわけです。
だけどまだ自分の持論にこだわり自分が正しいと思い妥協ができないまだまだ未熟な生徒が最後まで食い下がってわわ言い始めたわけですね。
でも先生ってね。
そうしたら面白いことが起きました。
2、3人の生徒がおいもうやめろって言い始めたんですね。
もういいじゃないかまるまる。
もうやめろとかって。
静止し始めて。
もう最後まで頑張ってた彼はねほこさやに収めて撤退したわけですよ。
ちょっと私びっくりしましたね。
これが彼らがもし中学校1年生だったら引き下がらずに自分たちの言い分を納得できないから感情が収まらずにずっと言い続けていたと思います。
ところが成長して中学校3年生にもなると感情コントロールしたり抑えたり引き際を判断することができたり妥協点を見出して
ここは自分たちが引き下がるべきだと思い状況を正確に判断し
さらにいつまでもこだわる幼い友達を静止して
もう見苦しいからやめろと友達の立場に立ってそれをきちんと言えると
その言われた子も友達に言われたということで不満な部分はたくさんあるんだけれどもその場を収める態度に出たということでですね
本当に成長したなって感じを受けましたね
やっぱり中学生は本当に一番変化が激しいですね
高校生だったらしょうがないなということで心の中ではクソとか思いながら免受腹背傾向でやるわけですけれども
中学生はそこまでできないんで一応食い下がるんだけれども
だんだん成長していって自分たちの感情をコントロールして妥協していくということを覚えて
自体を収集させていこうという力と
それから友達をどうにか静止してこの場を収めようというリーダー性を持つ子が何人かいて
その子がリーダー性を発揮し始めるというね
そういうふうなところを目の当たりにして本当に私自身頼もしくて
そして自分の中で感動して心良い瞬間を味わうことができました
ということでこういう成長が見られるっていうのもこれまでに教員自身がね
丁寧に耕しを続けて丁寧に一つ一つあるべき姿を生徒にじんわりと納得させるように
噛んで含めるようにすぐには効果が出ないけれども
じわじわとやり続けてきたことが醸成していくというね
そういったことなんじゃないかなと思うんですよ
だからやっぱり教育っていうのは非常に長い下積みが必要だということがよくわかりました
ということで頼もしい彼らの成長が本当に楽しみだなって思いました
それでは今日の配信はここまでです
聞いてくださりありがとうございました
またお会いいたしましょう