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こんにちは。横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
今回も世界一周の船旅にお付き合いいただき、ありがとうございます。
最近は愛犬の不調やコラボライブなどが続き、配信が飛んでしまってお待たせいたしました。
出港から77日目、7月17日から始まった育の子とガラパゴス諸島へのエクスプローラ号ツアーが始まり、
出港78日目、7月18日午前中、船は第一の島
エスパニオラ島へ。 エスパニオラ島を後にして
午後から訪れたのはサンタクルス島でした。 船でランチをいただき、
ガラパゴスといえばの有名人、チャールズ・ダーヴィンの名を冠したダーヴィン研究所が設立されている島へ。
サンタクルス島へ。 イグアナも好きだけれど、カメも意外と好きなのだ、私は。
ということで、世界にここだけしか生息しないガラパゴスゾウガメとのご対面を楽しみにしていたのだ。
ダーヴィン研究所は、私の想像とは異なって、大きな一つの設備施設や建物というわけではなく、
自然の景観を生かした飼育場などが点在する動物園のような感じだった。 このサンタクルス島は人口が1万人ほどいる人口最大の島で、
雨が他の島よりも多く、そのため草木も多い。 その種類も豊富で、
午前中に訪れたエスパニオラ島と全く違う風景がそこに広がっていた。
巨大なウチワサボテンやハシラサボテンが至るところに生えており、 緑が視界を彩っている。
施設の門をくぐるとすぐに大きな囲いと、中にはサンタクルス島固有種のリクイグアナが。
リクイグアナ広場で見た者たちよりも大きくつんぐりとした丸顔で、 体全体が黄色というかオード色というかゴールドのような色をしている。
歯はないものの割と気性が荒く、 人が近づくことを嫌がるのでこうして囲っているらしい。
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イグアナもカメも島によって少しずつ姿形が異なり、 それは島の環境、気温、動物たちの食事、食性、それらによるものだと言うから、進化の不思議ははかり知れないものだ。
イグアナには耳がないため大きな音以外はあまりよく聞こえないらしい。
海イグアナはハイ呼吸だが、普段は40くらいある心拍数を2くらいに下げて1時間以上海に潜ることができるというから、 その体の構造には驚くばかりだ。
人間は意図的に心拍数をコントロールして海に長時間潜るなんてことは常人には無理だ。
この恐竜の子孫のような顔をした生き物たちは、 いとも簡単に全ての個体がその驚異的な方法を生まれながらに獲得しているのだ。
人間だけが万物の長者であるとは到底思えない。 私は心拍数を2まで下げることも5分も潜っていられないのだ。
海イグアナに対し何が勝っていると誇れるだろう。 生き物たちは皆それぞれ長所、
そして少しばかりの短所を合わせ持つ。 その長所であり特徴は時には人間には獲得し得ない素晴らしい固有の能力だ。
人が持ち得なかったその素晴らしい能力たちを持っている彼らたちを、 どうして単調で愚かで進化していない生き物だと笑うことができるだろう。
いよいよゾウガメのいるフェンスへ。 囲いの中には何種類かのゾウガメが飼われていて、
そこにいるのは島民によって連れて来られたものだという。 彼らは野生を忘れかけているので、こうして施設で飼われているのだそうだ。
次は7匹の巨大なドーム型の甲羅を持つゾウガメが話しがいになっているゾーン。 触らない限りギリギリまで近づいてカメたちと写真を撮ったり観察することができる。
近づいてみると本当に大きい。 そして足が太い。
ほとんど動かない彼らだが、ゆっくりゆっくりと手足を動かしたり、 鼻の穴をピクピクさせて、時々そこから息をフシューッと出したりする。
目や口の曲がり方はETそっくりだ。 スピルバーグ監督は絶対ETのモデルにガラパゴスゾウガメを採用したに違いない。
こんな巨大な生き物なのに、バナナの葉っぱやマバラな草類だけで200年近く生きるのだ。
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体重も200キロぐらいあるけれど、甲羅の重さは全体の約15%だという。 もっと重いのだと思っていたけれど、実は本体の方が重いらしい。
ゾウガメも種類はその島によって少しずつ異なる。 大きな違いとして甲羅の形は2種類に分けられる。
一つはドーム型。 これは周囲に食料が豊富にある島に生息しているゾウガメの甲羅の特徴だ。
もう一つはクラ型。 これは逆に周りに食料が少ない島に生息しているゾウガメの特徴。
地上に食料がないので、上に上にと食料を求めた結果、 彼らの首は上に伸ばせるように甲羅の首の出入り口部分は削られ、
馬の上に乗せられるようなクラのような形になったことからクラ型と呼ばれている。 だいたい100歳ぐらいまでは体は成長を続け、甲羅は年齢のような役目をする。
ゾウガメは各島にたくさんの固有種が生息していたが、 海賊による乱獲のため絶滅しかかってしまったという過去がある。
ピンタ島のロンサムジョージと呼ばれるカメはその固有種の最後の個体であり、 近いDNAのイザベラ島から2匹のお嫁さんたちを迎えているようだが、
子孫の望みは薄いようだ。 ジョージのゾウンではそのお嫁さんたち2匹を見ることはできたが、ロンサムジョージには会えなかった。残念。
人間はなんて愚かな生き物なんだろう。 こうやって後の祭りをどのぐらい経験してきたのだろうか。
その後、ガラパゴスゾウガメを人口的に増やすプロジェクトの施設を見学した。 ここでは卵を保育器に入れて孵化させ、最初の1、2面をケージで育てていく。
次に自分の島の環境に合わせたケージで生き抜く力を身につける。 そして自力で生きていく術を身につけると、
出生の島へ戻すのだ。 アチュールには28.5度を境に1度下がると雄、1度以上気温が上がると雌になるというとても面白い特徴がある。
研究者にはとても産み分けがしやすいのだ。 自然の状態では4ヶ月程度で孵化する。
檻に入ったケージの中にはゾウガメの赤ちゃんたちがいっぱい。 今年に生まれた子たちは本当に小さい。
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それでも動きはやっぱりガニマタアルキのゾウガメたちだ。 確かにあんなに大きくなるまでに100年ぐらいかかるというのは頷ける話だ。
ダーウィン研究所の売店で研究所のロゴマークの入った ポロシャツとTシャツを購入した。
購入金額の一部は研究所のゾウガメ研究や ゾウガメの保護、環境保護のために使われるという。
他で買ったものに比べて 若干高めに感じたがこれは購入しておくべきと2枚買った。
とても記事が良くその後10年近く着ていた私の愛用の品でした。 集合時間に船着き場に戻りテンダーボードに乗ってエクスプローラ号へ戻る。
夕食をとり早々に休むことにしました。 今回も世界一周の船旅
ガラポグス諸島編にお付き合いいただきありがとうございました。 次回は辺野部里フリップステップスからダーウィン1をお届けいたします。
次のご乗船までしばしお待ちください。