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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
今回も、世界一周の船旅にお付き合いいただき、ありがとうございます。
前回は、カナダ、ビクトリアからバンクーバーへ移動し、ひとことの再会を果たしたお話をしました。
今回は、出港より90日目、7月30日の様子をお伝えいたします。
朝6時に起きて、自宅に報告の電話を久しぶりに入れさせてもらった。
家に電話をするのは、いつ以来だろう?
私が帰国をしたらすぐに、末の弟がタイに留学することになっていた。
ステイ先の次男、三男が朝ごはんを食べに起きてきて、軽く挨拶を交わした。
二人ともイケメンくんで、とってもいい男。
これは、いとこの父、私のおじが心配するのもよくわかる。
まあ、まだ12歳、13歳ということだけどね。
パパさんとママさんに挨拶を交わして、短いホームステイは終了した。
近道だという雰囲気の良い庭の裏の森を抜けて、バスに乗り、
いとこのおすすめのカフェでモーニングをとった。
朝から、おすすめのチーズケーキを二人で半分こした。
半分で十分な大きさ、レモンの酸味が程よく、濃厚で甘すぎず、とても美味しかった。
イングリッシュベイという高級住宅地の近くの浜辺をゆっくり散歩して、
バンクーバー側へ足を渡って、クリンヒルアイランドというマーケットやお土産物、キッズタウンが集まったところに行ってみた。
キッズタウンは子供向けの品物やグッズが売られていて、絵本や雑貨もあり、見ているだけでも可愛らしくて楽しかった。
パブリックマーケットでは野菜やチーズ、デリや魚介類、肉類、もちろん私の大好きなパン屋さんや焼き菓子を扱うお店もあった。
作り屋さんでクリームチーズをサンドしてもらったベーグルと、寝屋さんで日本のものとよく似た大粒のサクランボを表示の半額で買った。
一言一緒に食べてみると、味は日本のサクランボにも引きを取らない美味しさ。
風は冷たいけれど、太陽は暖かくて気持ちがいい。
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日本の夏のようにベタベタしておらず、乾燥しているからすごく過ごしやすい。
留学生に人気なのもよくわかる。
治安は良いし、物価は日本よりも少し安い気がする。
まあ今はわからないですけどね。
人々も穏和でのんびりとしている。
でも留学生はお金持ちだと思われているので、襲われやすいということだ。
確かにタイや中東、中南米から来た留学生はとてもお金持ちで、
日本人留学生が一番貧乏かもといとこは言っていた。
確かにそうかもしれない。
いとことバンクーバーの街を歩いてショッピングをしていると、
まるで日本に戻ってきて一緒に街を歩いているような気になってきた。
よくこうやって二人で遊んだよね。
これから私たち二人はどういう人生を歩むかわからないけれど、
私の姉として血のつながった親友としてこれからも仲良くしてね。
私たち二人に明るい未来がありますように。
たくさん歩いてランチにはどうしてもベトナム料理が食べたい。
ということで、いとこが通う語学学校の先生に聞いたサイゴンというベトナム料理店へ。
生春巻き、牛肉のフォー、蒸し春巻きを注文してお腹いっぱい。
ベトナム人の方が経営しているということだけあり、とても美味しかった。
山ほどの野菜がとにかく嬉しい。
ゆっくりとランチをしていたら15時を回り、そろそろいとことカナダにもお別れを告げる時間になった。
バンクーバー港に戻る途中、たくさんの乗船者に会い、私は知っている顔にいとこを紹介していった。
最後に港の近くにあるいとこの語学学校へ寄ってみた。
私はこの当時は留学などは全く考えてはいなかったのですが、
諸外国の生徒が英語を学びに来る語学学校というのは一体どういうところなんだろうと興味が湧いたのでした。
賑やかな街の中心にあるその学校は、3階建てで10人から20人程度が入れそうな教室がいくつもあった。
パソコン教室、カフェテリアも併設されている。
韓国からの留学生が一番多いとのことだったが、日本人も負けないほど多いらしい。
先生には、「まあ、あなたも留学するの?」と聞かれていた。
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学校内では、英語以外は話すことが禁止とのことで気恥かしさを感じながら、私たちも英語で話し始めた。
日本人同士で英語で話す違和感は半端ない。
けれど、ちょっとした留学生気分で楽しかった。
港の入り口でいとことはお別れ。
お互い頑張ろうね、元気で、また会おうと固い握手をして別れた。
小さな頃から姉のように慕っていたいとこと会えて本当に嬉しかった。
ありがとう。
出港を見送るねと言ってくれたいとことだったが、バンクーバーの港から船が出たのは予定時刻の3時間後。
そう、このバンクーバーは出港までとても時間がかかりました。
それでもこのバンクーバーで過ごした時間は何年経っても私たちの共通の思い出として刻み込まれることになりました。
この3年後、彼女は日本に帰国。
私は船旅乗船の約1年後、イギリスへ留学。
数年は会わない日々が続きましたが、今ではそんな彼女も私も2人のこの母、お互い一男一女ということで子供たちの古着を譲り合ったり、たまに会っては何時間でもおしゃべりする中です。
もちろん、カナダでのこの貴重な思い出も時々話題に出ます。
お互い、極素晴らしい20代を過ごしたことは懐かしい思い出であり、私たちの財産です。
さて、バンクーバーを出港し、船は最後の帰港地、ロシアへ向かいます。
これから8日間の間、船は太平洋を横断するため、最後の長い概要公開となります。
太平洋横断中、船内では様々な催し物が行われました。
次回は船内イベントの様子をお伝えいたします。
104日間世界一周の船旅、残すところ、配信はあと4回。
次回もどうぞお楽しみにお待ちください。