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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
今回も世界一周の船旅にお付き合い頂き、ありがとうございます。
前回は、移動日と鳴居原の滝のお話をしました。
今回は、出港より86日目、7月26日の様子をお伝えいたします。
朝は6時半にモーニングコールが鳴り出すまで、全く起きることなく熟睡をしていた。
慌てて支度をし、朝食後、ハミルトン空港へ出発。
鳴居原の滝とは早くもお別れだ。
ハミルトン空港はとても小さな空港で、
え?これが空港?というくらいの規模。
私たちが乗るウエストジェット航空も、とにかくローカル船。
カナダ人気質のユーモアたっぷり、
アンド、のんびりした航空会社です。
出発は30分遅れ。
30分なんて、交通機関の世界基準なんてないにも等しいものだが、
親切なグランドホースです。
待合室でマイクを使ってクイズを突然始めたり、
ハイテンションでのアナウンスが流れたり。
飛行機内のアナウンスも、日本の航空会社の落ち着いた事務口用ではなく、
どこかのラジオDJやアトラクションのアナウンスのよう。
部屋口のカナディアンイングリッシュは全く聞き取れなかったけれど、
どうやらジョークも相当飛ばしていたようで、
周りの乗客たちも一緒に盛り上がり。
笑い声、歓声、拍手。
まるでここはどこかのイベント会場?と、
真面目な我ら日本人観光客は呆然としていた。
11時から約4時間ほどのフライトで、
機内食が軽いスナックとドリンクのみだったので、
粉がいしているツアー客もいた。
私は以前も同じ経路で旅をしたことがある、
というベテランのおじさんの助言に従って、
こっそりホテルの朝食からベーグルやマフィンを持ってきていたので、
お腹を空かせることはなくラッキーだった。
経験者の助言は聞いておくべきだ。
サンダーズベイを経由してカルガリーへ。
さらに2時間かけて国立公園内にある町、バウフへやっと到着した。
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途中、1988年のカルガリー冬季オリンピック会場のジャンプ台を見学したり、
14キロも曲がり角のない道路を通過して、
カナダのスケールの大きさに改めて驚かされる。
見渡す限りの大平原を通って、
うとうととしている間にとうとうカナディアンロッキーの入り口へ。
カルガリーでは雨が降っていたものの、
いつの間にかその雨はもう止み、
目の前には見たこともないような巨大な山々が現れた。
視界の中の空はどんどん小さく、
代わりに山々の姿が大きくなっていく。
まるで山の中に吸い込まれていくような感覚、すごい。
バウフ国立公園はカナダで最初の国立公園で、
カナディアンロッキーにいくつもある国立公園のうち最も古いものだ。
標高2、3000メートル級の山々が連なり、そびえ立つ中をバスは進んでいく。
三姉妹の山やノコギリ連山など、
山の一つ一つ、峰の一つ一つに名前や伝説があり、
それらはとても一回聞いただけでは覚えられるものではない。
あまりの高さゆえ森林限界を越え、岩肌や地層が抜け出しになっている。
険しい山々が雪をいただき、
その合間から漏れ入れる光が山肌に陰影を生み出し、
表情を与え、美しさが一層際立つ。
雲が霞が山々にまとわりつき、時に晴れ、時に曇り、風景は刻一刻と移り変わる。
それは自然の織りなすファッションショーのよう、
高豪しささえ漂う美しさだ。
見たこともないような雄大な山々に見とれているうちに、
その山間の小さな町、バンフに到着した。
ここは観光地として有名で、今が観光に一番良いシーズンということもあり、
多くの人々が小さな町のメインストリートを行き交っている。
日本人も驚くほど多く、
ワーキングホリデーで滞在する人々にも人気の場所なのだそうだ。
どこでも、特にホテルやお土産物屋では、日本語の表記があるぐらいだった。
私たちの宿泊先、バンフインターナショナルホテルは、
メイン通りからホテル街が始まる境目にあり、
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3階建てのとても可愛らしい外観の建物だった。
自然の景観を損なわないために、高い建物は建ててはいけないという決まりがあるので、
低い山小屋風やロッジ風のホテルが多い。
部屋はなんとロフト付き。
ベッドカバーやカーテンはカントリー調で、
インテリアは木目で木の落ち着いた香りが旅に疲れた体を優しく包んでくれる。
窓からは先ほどの車窓から見たシンボルの山々が。
山がそこにある。
だけでなぜこんなにも感動するんだろう。
しばらく祈るように山々を眺めていた。
先ほどの飛行機とは打って変わって、静寂が耳に痛いほどだ。
夕食はホテルのレストラン。
やった、スモークサーモンだ。
私の大好物。
カナダはサーモンの有名な国でもあるから、
期待していただけもあって肉厚でとても美味しい。
サラダバーもあって、朝昼とパンとスナックだけだった身には嬉しい限りだ。
メインは肉料理かと思いきや、これも名別のマス料理。
こちらもふっくらと焼けていて、体に染み渡る美味しさだった。
食後は街を自由散策。
どこでもみんな何かしら日本語が書いてあって、日本人もたくさん。
雰囲気は軽井沢とか上小路のようだ。
美しい手書きを買って部屋に戻った。
翌日はカナディアンロッキーの大自然を一日満喫予定。
どうか晴れますように、その素晴らしい自然の姿をこの目で焼き付けることができますように祈りながら眠りにつきました。
少し短いですが、今回も船旅へのご乗船ありがとうございました。
次回はカナディアンロッキー、大和湖と氷河の旅をご案内いたします。
残りあと10回を切った船旅配信。
次回もどうぞお楽しみにお待ちください。