1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1258》非感染性胃腸炎って何⁉️
2025-06-11 08:24

《1258》非感染性胃腸炎って何⁉️

【本日のご質問】

非感染性胃腸炎について教えてください



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内科医たけおの心身健康ラジオ:非感染性胃腸炎に関する質問回答


この放送では、リスナーからの「非感染性胃腸炎について教えてください」という質問に回答しています。


1. **「非感染性胃腸炎」という用語への見解**

* 普段の日常診療では「非感染性胃腸炎」という表現はあまり使用しないと説明されています。

* 「胃腸炎」という言葉自体に、話し手は個人的な違和感があるとのことです。胃と腸はつながっていますが、解剖学的にも病態としても異なるため、一括りにすることに疑問を呈しています。

* 「感染性胃腸炎」の診断も、最終的な確定診断に至ることは稀で、「感染性腸炎の疑い」とすることが多いと述べています。

* 質問の意図を汲み取り、感染性以外の様々な胃と腸の炎症性疾患について解説しています。


2. **胃の非感染性炎症性疾患**

* **薬剤性胃炎・胃潰瘍**: 解熱鎮痛剤(NSAIDs、例: ロキソニン)など、特定の薬の服用が原因で胃に炎症や潰瘍ができるものです。非感染性胃炎の中で最も多い原因の一つです。

* **心身症性胃炎・胃潰瘍**: ストレスが主な原因で起こる胃炎や胃潰瘍。心身症として分類されることがあります。

* (補足)ピロリ菌関連の胃炎・胃潰瘍は感染性ですが、非感染性と関連付けて話題に挙がることもあります。


3. **腸の非感染性炎症性疾患**

* 胃よりも多くの種類の病気が存在します。

* **炎症性腸疾患 (IBD)**:

* 「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」が代表的な病気です。

* これらは原因不明で、感染が原因ではないにもかかわらず腸に慢性的な炎症が起こる難病です。

* 特に潰瘍性大腸炎は近年患者数が増加傾向にあります。

* 主な症状は下痢や血便が続くことです。

* **虚血性腸炎**:

* 主に高齢者に多く見られます。腸に血液を送る血管の血流が悪くなることで、腸の一部が炎症を起こしたり、場合によっては壊死に至ることもあります。

* **薬剤性腸炎**:

* 特定の薬剤(例: 胃薬の一種が原因となる膠原線維性大腸炎など)によって、腸に炎症が引き起こされることがあります。

* **虫垂炎(急性虫垂炎、いわゆる盲腸炎)**:

* 一般的には細菌感染が関与しますが、食中毒のような広範囲の感染性腸炎とは性質が異なり、特定の部位の炎症です。

* **憩室炎**:

* 大腸の壁にできた袋状のくぼみ(憩室)に便などが詰まり、そこに細菌が増殖して炎症を起こす病気です。急性虫垂炎と症状が似ているため間違われることもあります。

* **腸結核**:

* 結核菌は肺だけでなく全身の臓器に感染する可能性があり、腸に感染して炎症を起こすこともあります。比較的稀な疾患で、診断が難しい場合があります。


4. **診断と医療機関への受診について**

* これらの病気は、一度の受診で診断が確定しないケースも少なくありません。

* 慢性的な症状や継続する症状がある場合は、根気強く医療機関に通い、適切な診断と治療を受けることが重要であるとアドバイスしています。

サマリー

今回のエピソードでは、非感染性胃腸炎に関する質問に答え、胃と腸の病気の違いを詳しく解説しています。特に、胃炎や腸における炎症性疾患、またそれらの診断方法について深く掘り下げています。

非感染性胃腸炎の概要
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームから是非お寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。ということで、今週は質問・リクエスト回答を怒涛にやっておりますけれども、
第3弾かな?ということで、今日もご質問回答していきたいと思います。
今回もですね、5月の末ぐらいにいただいていたご質問で、特命の方からのご質問ですね。
いつも楽しくためになる放送をありがとうございます。
非感染性胃腸炎について教えてください。っていうようなご質問・リクエストをいただきましたので、これに回答していきたいと思います。
でですね、これ、初めね、このご質問をいただいた時に、私ね、ちょっと面食らったんですよね。
というのは、非感染性胃腸炎っていう用語をですね、普段日常診療で使わないですし、
ま、感染性胃腸炎っていうのはね、言う方もいるんですけど、私個人的にはね、ほとんど使うことはなくって、
というのは、この胃腸炎っていう言い方ですね、これ、個人的にはすごい違和感があって、
まあ、指導員が言っていたっていうこともあるんですけど、極力使わないことにしてるんですね。
というのは、当然、胃と腸って同じ消化管っていう管でつながってるんで、連動してるんですよね。
なので、例えば、私の専門領域でいくと、過敏性腸症候群と、その機能性ディスペクシアですね。
まあ、お腹の上の方の症状と下の方の症状の病気ですけれども、それが連動して起こってくるっていうことは、
連動するというか、合併して起こってくることっていうのはあるんですけれども、
ただ、根本的には、胃と腸って場所も違いますし、解剖学的にも全然違うんですね。
それにもっと言うと、食道も違いますし、みたいなことになるんで。
なので、これを一緒くたに胃腸炎っていうことに関しての違和感っていうのはすごいあって、
なので、感染性であったとしても胃腸炎っていう用語は、個人的にはあんまり使わないのと、
あとは、そもそも感染性胃腸炎って、じゃあどうやって診断するの?っていうことになるとですね、
これまた哲学的なテーマになって、ほとんどの場合って、例えばお腹痛くなったりとかして、
ギリして、病院、クリニックに行って、感染性胃腸炎ですね、みたいな診断を受けたことがあるっていう、
そういう感じで聞かれてらっしゃると思うんですけれども、
ただ、これでもですね、最終的には確定してるケースはかなり稀で、
あくまで感染性腸炎の疑いっていうような、疑い病名に留めることは個人的には多いかなというふうに思います。
なので、そもそも胃腸炎っていう用語、プラス、それの非感染性なんだっていうことで、
ちょっと何を答えていいのかなっていうか、その質問者さんのニーズにどういうふうに話したらマッチするのかなと思って、
ちょっと回答が遅くなりましたっていう、そういう理由でございます。
胃の病気
ただ、一応ですね、ちょっといろんな病気のことを話したほうがいいのかなと思って、
その辺を今日話してきたなというふうに思いました。
で、先ほど言ったようにですね、だから、胃と腸って全然病気が違うんですよね。
で、胃に関しては、いわゆる胃炎ですね、急性の胃炎から、もっとひどいものになると肺炎っていうことになりますけれども、
それが非感染性で起こってくるっていうことになると、代表例としてはやっぱり薬剤ですね。
特にエヌセイズっていうですね、市販にも売られてますけれども、ロキソリンとかっていうような、
そういういわゆるゲネッチン通薬ですね、これによって起こってくる胃炎、胃回用ですね、これ非常に多いですし、
あとは、ストレスとかが原因となって起こってくる、いわゆる胃回用、かっこ心身症の類ですね、
これも非感染性といえば非感染性かなというふうに思います。
あとは、ピロリをね、感染性に分類するかどうかっていうのはちょっとあると思うんですけれども、
ピロリ関連の胃回用とかっていうのがあったりしますよね。
はい、という感じで、胃に関してはね、比較的シンプルなんですけれども、
腸の病気
ただ腸に関してはですね、いろいろ、いろいろ病気あります。
代表的なところで、ぜひとも知っておいていただきたいのは、これ今までも何回か取り上げましたけれども、
いわゆる炎症性腸疾患というやつで、腸にその感染以外で炎症が起きるような病気ですね。
代表例としては、海洋性大腸炎っていうような病気とか、クローン病っていうような、そういう病気があるんですけども、
これ未だにね、原因よく分かっていないんですね。原因不明の腸の病気ですけれども、
こういったものは、腸に炎症が起きるんですけれども、
でも、さっき言ったように、その感染が原因ではないっていうのの代表格ですね。
特に海洋性大腸炎に関してね、今はすごい増えてるんで、
なんか下痢とか、便に血が混じっていったけど、なんかそれがね、続くみたいな方で海洋性大腸炎、
あと夏の発熱とかですね、はい、いう方もいらっしゃったりしますね。
はい、っていうのが代表格です。
で、あとはですね、高齢の方に多いのは、拒絶性腸炎っていうですね、
要は腸に行く血流が悪くなって、腸の一部が炎症というか、一部、ひどい場合がエシって言って腐ってしまったりする場合もあるんですけれども、
そういうものもあったりします。
で、あとは薬剤性ですね。
薬剤性の中でも特に、胃薬によって起こってくるコラゲナスコライティスっていう風に言うんですけれども、
これ日本語名で言うと抗原繊維性大腸炎って確か言ったと思うんですけれども、
はい、そういう、要はお薬によって起こってくる腸炎みたいなのもありますね。
はい、っていうのとか、あとは何ですか。
あと腸の一部分ということでいくと、これちょっと有名どころですけれども、いわゆる猛腸ですね、拒絶中水炎。
これも感染と言えば感染なんですけれども、菌が悪さしてっていう部分なんですけれども、
一般的に思っている感染性胃腸炎、感染性腸炎、いわゆる食中毒的なものとはちょっと全然違うものになってきますよね。
そういうものとか、あとはよく中水炎と間違われやすいのが軽筆炎っていうですね、
軽筆って聞いたことあるかもしれないですけれども、その大腸の壁の一部分が弱くなっている部分があって、
そこに元々いる腸内細菌とかがはまり込んで、そこに炎症を起こすっていう、
場合によってはその粉石って言って、弁がすごい硬くなって、
これ中水炎の場合も同じですけれども、そういうのが起こってくる場合もありますけれども、
いずれにしてもそこに、その腸内細菌とかが悪さして炎症を起こしてくるっていうものとかもあったりしますよね。
そういうのも腸炎の一種としてあります。
あとは、これも感染性腸炎には一般的には分類されないと思うんですけれども、血核ですね。
血核って呼吸器の病気と思っておられる方が大半だと思うんですけれども、
実は全身にいろんなところに血核って起きるんですよね。
そのうちの一つに腸血核っていうのがあって、腸に炎症を起こす血核とかっていうのもあって、
これはなかなかまれですし、診断もちょっと一筋縄ではいかないんですけれども、
そういうものもあったりしますね。
というところですかね。
他にもちょっといろいろ、腸に関してはいろいろ病気があるんで、全部は話しできないですけれども、
そんな感じで、非感染性胃腸炎って腸炎、いわゆる職当たりみたいなの以外でも、
腸炎、胃炎みたいなのの原因はたくさんありますし、
この辺は1回で診断つかないこともあるんですね。
冒頭にも言ったように、そもそも感染性腸炎をちゃんと診断できてるかどうか問題ってのもあるんですけれども、
1回で診断つかなくって、数回病院に通って、そこで初めて診断がつくみたいなこともあったりするので、
そこはぜひともしぶとくお付き合いいただけたらなというふうに思います。
という感じですかね。
はい、これでちょっと質問者さんのニーズにあっているのかどうかわからないですけれども、一応回答させていただきました。
はい、それでは最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけん
ぐっ!
ということで、今日も幸せな一日をありますように、お会い頂きたいなだけでした。
今日もいいしんしん。
08:24

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