内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
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ということで、うつ病シリーズの4回目かな、になりました。
毎週水曜日は、こういうの書評をお送りしているんですけれども、
今日ご紹介する書籍はですね、新書になります。
また、抗断者現代新書から、ちょっと古いんですけどね、2017年に発売されました、
「審判うつ病を治す」っていう書籍ですね。
これをご紹介してみたいと思います。
この書籍ね、比較的有名な書籍なんで、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんし、
タイトルが審判っていう風になっているように、
これ実は、改訂されて審判になっているんですね。
その元の版は、もっと古い、10何年前ぐらいに出された本で、
僕はむしろそちらの方を初めに読んだことがあって、
この審判が2004年ですね、
前の版が出ていて、それを12年ぶりに書き直した、みたいなのが今回の書籍になっております。
書かれた先生は、野村総一郎先生って、非常に有名な先生なんですけれども、
特にうつ病研究で、もう第一人者の第一人者っていう感じで、
今はね、母親以来の教授だったんですよね。
母親以来の病院長も減られて、
今は一般社団法人日本うつ病センターに所属されておられるっていう、そんな先生ですけれども、
うつ病研究をずっと長年されておられてっていう、そんな先生ですね。
はい、っていう感じで、副題が、なぜ人がうつ病になるのかっていうことで、
いう副題になっているんですけど、でも、うつ病の原因から治療、
あと、その辺をね、もう網羅的に書いてある非常に良い書籍かなというふうに思います。
はい、ということで、まずは、プロローンはいいとして、目次の方をご紹介していきたいと思います。
目次、プロローンは先ほど言った審判の勧告にあたってっていうことになっていて、
第一章がうつ病の症状と診断ということで、
うつ病の診断ってね、本当にね、究極的には問診だけなんですよね。
この、例えば、なんでもいいですけど、肺炎みたいな感じでレントゲン取って血液検査してみたいな感じでは診断されないんですよね。
なので、そこの問診の難しさみたいなのがこの第一章で書いてありますよね。
で、第二章はですね、メランコリー型のうつ病ということで、
これね、昨日もちらっと言いましたけども、いわゆる古典的なうつ病ですね。
っていうのがこのメランコリー型のうつ病ということで、
その典型例として、ちょっと実際の症例ではないんですけれども、
こういう方がメランコリー型のうつ病と考えられるよ、みたいなのが二次例に載ってますね。
っていうのが第二章ですね。
で、第三章、ここからがちょっとややこしくなってくるんですけれども、
現代うつ病ということで、
現代うつ病って正式な名称ではないですし、いわゆる新型うつとか言われてるやつですよね。
いうので、結構うつ病の様相も変わってきたっていうのが、ここ10年、20年ぐらいの非常に特徴で、
実際、臨床やっていても、典型的なうつじゃない方も確かに多くいるなっていう、そんな感じがありますよね。
で、第四章が本当に特殊なタイプのうつ病ということで、
いろんなうつ病があります。
気分変調症とか、
あと、内科ではやっぱり仮名うつ病っていうので、
身体症状で出てくるうつ病とかって結構多いですよね。
そういうものとか。
あと、季節性のうつ病とか、
あと、結構ね、やっぱり認知症と間違いやすいのは、この老年のうずですよね。
この辺が、第四章の中で詳しく書かれています。
で、第五章はですね、これは一昨日のやつにも出てきましたけれども、
うつ病との間別が必要な病気っていうことで、
一見するとうつと間違いやすい病気の二つとして、
この送局性障害ですね。
いまいま送局症というふうに言われることになってきてますけれども、
送局症と、あと適応障害ですね。
これが出てきてます。
はい。で、第六章ですね。
ここからがね、そのうつをどういうふうに治していくかっていうことなんですけれども、
治療メニューっていうことで、
この先生はね、大きく三つに分けてお話しされています。
一昨日の資料とかね、四つですね。
休養と環境調整と薬物療法と精神療法っていうことになってましたけれども、
その休養と環境調整とかを含めて、
合わせて生活療法、かっこ養生法っていうことにしておられて、
これはこれでありかなというふうには思いますね。
はい。で、二つ目に薬物療法、三つ目に精神療法。
ここが変わらずですよね。
これがうつ病の治療として非常に大事になってきます。
はい。で、第七章がうつ病に関わらないための考え方改造法っていうことで、
特に認知行動療法ですね。
昨日もご紹介したやつですけれども、
それに関して実際にどういうふうなことをやっているのかみたいなのが書いてありますし、
あとよくある、昨日もちょっと出しましたけれども、
認知の歪みですね。
に関して、代表例に関して、具体例を挙げて書いてあってあります。
はい。で、第八章うつ病はなぜ症状のかっていうことで、
最後に病因論ですね。
その病気の原因を探る試みっていうのがされていて、
ただうつ病自体がですね、先ほど言ったようにかなり幅の広い病気なので、
唯一これみたいな感じで言うことはできないんですけれども、
でもいろんな研究が進んでいるよみたいな、
そんなお話で染みくられるっていう、そんな感じになっています。
はい。で、特に良かったのが、やっぱり治療のところですね。
これ、図があんまり新書なんで、図があんまり多くないんですけれども、
先ほど言っていた治療のところで、治療のモデルでうつ病のね、
この三輪車みたいなモデルがあって、118ページかな。
うつ病の治療イメージっていうのが載っていて、
これね、非常にいいかなというふうに思いましたね。
あの、前輪が生活療法ですね。
まあ、一昨日の話でいくと、給与と環境調整っていうことになりますし、
で、後ろの2つの車輪ですね、の片方が薬物療法で、
もう片方が精神療法みたいな、そんな図が118ページに載っているんですけど、
これはね、本当にその通りで、どれか1つかけてもね、うまくいかないんですよね。
だから、これはね、結構ね、薬だけに多用いたくなる方もいらっしゃるんですけれども、
そうではないよっていう、やっぱり薬以外にもしっかり休むとかですね。
あと、特に再発予防の観点では、精神療法を併用していくっていうことが非常に重要っていうのが書いてあって、
本当におっしゃる通りですっていう、そんな感じですね。
で、あとは、あとはですね、結構薬に関してもかなり詳しく書いてあって、
薬の効き方とかですね、あと副作用に関してとかですね、
やっぱりね、これ別に抗生神薬に限った話ではないんですけれども、
薬の副作用を気にしてっていう方は結構実際いらっしゃるんですね。
なんですけれども、やっぱり薬使った方がいい方っていうのは一定数いらっしゃいますし、
そこら辺はね、かかりつけっていうか、実際主治医がいる場合には、
主治医の先生と相談しながらやっていくっていうのがいいんじゃないかなというふうに思います。
はい、という感じでした。
で、最後ちょっと2分ぐらいあるんですけれども、
今回ですね、うつ病の書籍を何ご紹介しようかなと思って、
これはもう一択だったんですけれども、他にもいろんな本がないかなと思ってね、
Amazonと、あと実際の書店も行ってね、いろいろ見ました。
多分ね、十数冊ぐらい見たと思うんですけれども、
ほとんどはね、ちょっと危ない書籍がほとんどでしたね。
もちろん部分的に、例えば昨日ご紹介したアサワショートレーニングの平木先生の本とかですね、
この辺とか全然いいんですけれども、
ただね、もうほとんどは、これを食べるとうつが良くなるみたいなのとかですね、
そういうのは精神科の先生も出されてらっしゃるんですね。
これはね、非常に危険で、標準的な治療を出すのは絶対良くないですね。
なので、特に一般の方が書いてる書籍とかね、