ご紹介する論文はこちら
「できない」から「何かできないか」へ ~医師が患者に抱く陰性感情への1分の挑戦~
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/25/2/25_115/_pdf/-char/ja
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《AI要約》※誤字多数ありますが、ご容赦ください
## 論文紹介:「できないから何かできないかへ」
今回紹介された論文のタイトルは「できないから何かできないかへ - 医師が患者に抱く陰性感情への1分の挑戦」です。この論文は、医師が患者に対して抱く苦手意識や嫌悪感(陰性感情)に焦点を当てています。
### 論文の背景
- 医療現場では時間が限られており、患者一人に割ける時間が少ない
- 医療不信の背景にはコミュニケーションの問題がある
- 患者との良好な関係構築は医療行為の基本であり、工夫が必要
### 研究方法
1. 1分間患者の話を聞き、医師は相槌のみで顔を見る
2. 医師が患者に簡単な手書きメモを渡す
### 研究結果
- 患者の多くが「聞いてもらえた感じがする」と回答
- 邪魔されずに話せる安心感が得られた
- 医師の介入がないことで、患者が自分の考えを整理しやすかった
## 適切な治療の認識の違い
患者と医師の間で、適切な治療の認識に違いがあることが指摘されました:
1. 患者:症状がゼロになること
2. 医師:
- 症状が完全に消失
- 症状が軽減するが完全には消えない
- 症状は変わらないが悪化しない(特に心療内科で多い)
たけお先生は、症状が変わらなくてもQOLが改善したり、日常生活の活動範囲が広がったりすることも治療効果として重要だと指摘しています。
## 医師の傾聴時間
先行研究によると、医師が患者の話を遮るまでの平均時間は約11秒だそうです。この論文で提案されている1分間の傾聴は、患者満足度を大きく向上させる可能性があります。
たけお先生は、この研究が非常に興味深いものだと評価し、医師と患者のコミュニケーション改善の重要性を強調しています。
サマリー
このエピソードでは、医療における陰性感情に焦点を当て、医師と患者のコミュニケーションの重要性が論じられています。特に、医療の現場で限られた時間内に患者に良い印象を与える方法に関する研究が紹介されています。