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2025-05-05 07:59

《1228》質問回答☝️慢性疲労症候群は心療内科の管轄ですか?

【本日のご質問】

「慢性疲労症候群は心療内科の管轄でしょうか?」


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

**慢性疲労症候群は心療内科の管轄か?**


* **結論** → 心療内科が管轄。ただし注意点あり。


**1. 除外診断が重要**


* 慢性疲労症候群の診断は他の疾患の除外が前提。

* 疲労感は多くの疾患でみられる(例:甲状腺機能低下症、副腎不全、慢性感染症、がんなど)。

* 総合内科などでの十分な除外診断が必要。

* 心療内科だけで全てを診るのは難しい場合も。


**2. 診断名の付与は慎重に**


* 「慢性疲労症候群」という診断名はスティグマ(烙印)になり得る。

* 病名より病態仮説を重視し、共有して治療することも多い。

* 診断基準を満たしても病名を伝えるかは慎重に考える。


**3. 治療は包括的アプローチが基本**


* 特効薬はない。

* 心理療法、運動療法、社会的サポートなどを組み合わせる。

* 劇的な治療法ではなく、試行錯誤しながら支援していくのが心療内科の役割。


**その他**


* 最近はコロナ後の影響もあり、慢性疲労症候群への注目度が上がっている。

* 診断・治療は慎重に行うべき。



サマリー

このエピソードでは、慢性疲労症候群の診断が心療内科の管轄であることを説明し、最近の関心の高まりを受けて、その特徴や診断の課題について深く掘り下げています。診断は慎重に行われる必要があり、治療には特効薬が存在しないため、総合的なアプローチが求められています。

慢性疲労症候群の基本
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答やっていこうと思うんですけれども、
今日はですね、ちょっと前、先月だったかな?にいただいていたご質問で、
非常にシンプルなご質問なんですけれども、
慢性疲労症候群は心療内科の管轄でしょうか?
っていうようなご質問をいただいておりまして、
こちらについて回答していきたいと思います。
これ管轄って違う?
まあでも、結論ですね。
結論、心療内科の管轄でございます。
なので、慢性疲労症候群はですね、心療内科でも見ることがあるというか、
心療内科医が一番得意とする分野かなというふうに思うんですけれども、
ただ注意点もいくつかあるので、その辺をお話したいなというふうに思います。
そもそもですね、慢性疲労症候群っていう病名を、
たぶんここ最近聞いたっていう方が多いんじゃないかなというふうに思うんですけれども、
この概念自体はですね、かなり古くからある病気の概念でして、
ただやっぱりコロナの後ですね、コロナ後遺症としてのこの慢性疲労症候群が、
非常にここ3、4年ぐらい注目されているかなというふうに思います。
実際そういう患者さんもいるんですけれども、
ただ一番注意しないといけないのはですね、その診断に至る過程ですね。
これが非常に重要で、これ診断記事の中にも書いてあるんですけれども、
除外診断といってですね、それ以外の病気ではないっていうことを言うことが非常に大事なんですよね。
あとは、この疲労って自覚症状じゃないですか、これ痛みはそうなんですけれども、
なので客観的にですね、どれぐらい疲労感があるかとかっていうのをね、
なんか検査とか、あと他の人から見て理解するのってかなり難しいですよね。
だからこの辺がですね、この慢性疲労症候群の難しいところでもあり、
逆に診断が悩ましくする部分でもあるっていう、そんな感じなんですね。
診断と除外診断の重要性
ちょっと話戻ってしまいますけれども、除外診断ということで、
だから疲労感が出る病気ってものすごいいっぱいあるんですよね。
例えば、有名どころでいくと内分泌ですね、ホルボンの病気で、
甲状腺機能低下症、高心症の場合にもなり得ますけれども、低下症とか。
あとは、以前も扱った腹腎ですね、腹腎不全ですね。
これ、ちゃんと検査をやらないとね、腹腎不全、診断されないこととかもあったりするので、
ホルボンの負荷試験っていうのをやるんですけれども、
これね、腹腎疲労とは違いますからね、腹腎疲労って病名じゃないので、
ちょっとまた注意していただきたいんですけれども、腹腎不全っていう病気があってですね、
これによって疲労感が出たりとかっていうこともあったりします。
あとは、慢性的な感染症ですね。
よくあるのは血核とかですね、あとは農用っていって、
海だまりが肝臓とかにできているとかですね、
こういうので、この場合には熱を伴うことが多いですけれども、
そういうので疲労感が出たりとかですね。
あとは、あとはやっぱり悪性疾患ですね。
いわゆる癌ですけれども、癌の場合も悪液質っていうですね、
その癌から出てくる悪いホルボンみたいなのがあってですね、
それが疲労感の原因になったりするっていうこととかもあったりするので、
それ以外の原因で疲労感が出ていないかどうかっていうのをね、
見極める必要性があります。
これをですね、診療内科が得意とするかっていうとですね、
もちろん得意な先生もいらっしゃるんですけれども、
あまりこの辺得意でない先生もいらっしゃるので、実際ですね。
なので、総合内科とかですね、総合診療科でその他の除外診断を
しっかりやってもらった上で、診療内科の治療をするっていうのも
一つの選択肢ではないかなというふうに思います。
はい、っていうのがまず1点ですね、この除外診断が大事っていうことですね。
2つ目はですね、これ、そもそも慢性疲労症候群という診断をするかっていうことですね。
何言ってるか意味わかんないと思うんですけれども、
我々ですね、診断名を与えるときには非常に慎重にやってるんですよね。
それはなぜかというと、やっぱりスティグマの問題ですね。
その病名に紐づいてくるスティグマ、世間の一般のイメージであるとか、
あとはいつも言ってますけれども、診療内科は病名よりも病態仮説、
これを重視するんで、病名を与えることによるメリット、デメリット、天秤にかけて
別に病名を付与しなくても、病態仮説を共有してそれで治療に行けるっていう場合も結構あるんですよね。
なので、慢性疲労症候群という、いわゆるレッテルハリっぽくなりがちな部分もあったりするので、
特に最近、この病名が知られたがゆえの難しさみたいなのもあったりとかして、
慢性疲労症候群という病名を仮に診断基準、診断基準はあるんですけれども、
診断基準上を満たしたとしても、それを患者さんに言うかどうかっていうのは、
結構慎重になる診療内科医が多いんじゃないかなというふうに思います。
むしろ病態を共有するということですね。
病態とか、この後お話ししますけれども、治療に結びつく病態をどういうふうに考えるかということですね。
これを考えるかなというふうに思います。
治療とサポート
あと3つ目は、やっぱり治療に関してですね。
治療に関して、この慢性疲労症候群は特効薬がないんですよね。
これ、繊維筋痛症とかも同じですけれども、繊維筋痛症に適用がある薬はありますけれども、
ただ、それだけでピシッと良くなるみたいな、そんなことはないので、
包括的な、総合的な治療が必要になってくるというのが言われています。
具体的には心理療法ですね。
心理内科で心理療法内科の薬ですけれども、心理療法であったりとか、
あと、もちろんその疲労感に応じてですけれども、運動療法を用いていったりとか、
あとは社会的なサポートですね。
必要な方に関しては、そういうソーシャルサポートを社会福祉の方とかを通じて、
調整していただいたりとかもすることもありますし、という感じで、
どうしても病気っていうふうに言われると、お薬で治る、
お薬を飲んだら良くなる、みたいな方とかもいらっしゃるんですけれども、
そうではなくて、やっぱりご自身の中である程度試行錯誤しながらやっていく、
それの伴奏的な立場で心理内科に関わるという形になるので、
あくまで心理内科、全然来ていただいてもいいんですけれども、
そこで、すごい劇的に素晴らしい治療があるかというと、
そういうわけではないということは、ぜひとも知っておいていただけたらなというふうに思います。
という、そんな感じでしょうか。
ただ、慢性疲労症候群は、本当に注目されてきていて、
そうではないですかっていうふうに言われる方は、
確かにこの数年多いなという印象を受けていて、
ただ、先ほど言ったように、その病名の意義とか、
この辺を慎重に考えながら、あと除外診断も必要なので、
その辺を慎重にしながら、
診断治療を行っているということを知っていただけたらなというふうに思います。
それでは、最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、
じゃんけん、
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
もう相手はないというだけでした。
興味、しんしん。
07:59

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