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2025-07-03 10:07

《1276》透析医学会講演、フェンタニル、老年医学会『立場表明』ほか

【今週の興味シンシン医療ニュース】

・透析学会での講演がNHKニュースに!

・フェンタニル、日本が関与!?

・老年医学会も「立場表明」

・電子処方箋さらに後ろ倒しに…

https://note.com/naikaitakeo/n/n2451200f09fe


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)


* **はじめに**

* 内科医の武雄氏が、医療に関する最新ニュース4本を解説。今回は「透析医療の報道」「フェンタニル問題」「老年医学会の見解」「電子処方箋の現状」がテーマ。


* **ニュース1:透析医学会の講演がNHKで報道**

* **概要**: 6月29日のNHK関西NEWS WEBにて、先週末に開催された透析医学会の講演がニュースとして取り上げられた。

* **内容**: 記事では「透析患者の終末期医療を考える講演会」と題され、透析を受けていた夫を看取った作家の堀川さんが、自身の体験をもとに病気の苦痛を和らげる「緩和ケア」の充実を訴えた内容が紹介された。

* **補足**: この講演は透析医学会全体ではなく、その中の一つの特別講演。記事には講演の一部を切り取った動画や、大会長である大阪大学の猪阪善隆先生のコメントも掲載されており、現地の様子がうかがえる。


* **ニュース2:合成麻薬「フェンタニル」の不正流通問題**

* **概要**: 6月26日の日経新聞が、合成麻薬フェンタニルを米国へ不正輸出する中国の犯罪組織が、日本を経由地としていた疑いをスクープ報道。その後、駐日米大使もSNSで懸念を表明するなど、大きな問題となっている。

* **医療現場からの視点**: フェンタニルは、医療用麻薬として非常に重要な薬であり、特にがん治療などの緩和ケアには不可欠な存在。その一方で、医師の厳格な管理下でなければ致死的な危険性を持つ。

* **問題の核心と懸念**: 米国で社会問題化しているフェンタニル乱用問題の流通経路に日本が関与していたことは、国際問題にも発展しかねない。しかし、この報道によって、医療で正規に使用されるフェンタニルまでが危険視され、必要な治療を受けている患者が不安になったり、使用をためらったりしないかが懸念される。報道機関には、緩和ケアに関わる医療者の視点も取り入れた、バランスの取れた情報発信が求められる。


* **ニュース3:日本老年医学会が「立場表明」を改定**

* **概要**: 6月27日、日本老年医学会が「人生の最終段階における医療・ケアのあり方についての立場表明」を2012年以来、11年ぶりに改定した。

* **改定の骨子**: 「全ての人は最後まで最善の医療及びケアを受ける権利を有する」と明記。病気や障害の種類を問わず、苦痛を和らげる「緩和ケア」を一層推進すべきとし、治療やケアの選択は「本人の満足」を基準にすべきだと訴えた。

* **重要な概念**: 現代医療でも治せない病気や老いがあることを前提に、「キュア(治療)」から「ケア(支える)」への視点の転換を促す内容。病気を治すことだけでなく、QOL(生活の質)をいかに維持・向上させるかが重要であるという考え方を示している。


* **ニュース4:電子処方箋の導入目標を後ろ倒し**

* **概要**: 政府は、医療機関における電子処方箋の導入目標を、当初の計画から大幅に後ろ倒しにし、「2030年までにほぼ全ての医療機関で導入」するという新たな目標を設定した。

* **背景と原因**: 医療現場での導入が全く進んでいないのが実情。その原因として、システムの使い勝手の悪さが挙げられる。特に、医師が電子処方箋を発行するために必要な「HPKIカード」の取得や、マイナ保険証の対面確認が前提となっているシステムは、オンライン診療などでは実質的に利用できず、普及を妨げている。

* **所感**: 導入が進まないのは当然の結果。目標を5年も先延ばしにする形となったが、システムが止まっていないだけ良いと捉えつつも、より実用的なシステムへの早期改善が望まれる。

サマリー

このエピソードでは、透析医学会での講演やフェンタニルの問題、老年医学会の新たな立場表明、電子処方箋の導入状況について触れています。特に透析患者の緩和ケアの必要性や、フェンタニルの医療用としての重要性及び危険性について深く考察されています。

00:01
内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるみなさんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、毎週木曜日は、今週の興味津々医療ニュースをやっておりますけれども、
今日もですね、4本ニュースをご紹介したいと思います。
透析医学会の講演
まず1本目が、先週末に行われました、透析医学会の講演がNHKニュースに出たよっていうニュースですね。
2つ目がフェンタリウムの話、これ非常に問題というか、ちょっと後からお話しします。
3つ目がですね、老年医学会も実は先週末にあってですね、
これもですね、学会が開催されるとですね、そこで何かこう、発表が、大きな発表があることが多いんですけれども、
その中でお立場、表明っていうのがありましたんで、それを3本目にご紹介。
4本目はですね、これ、平沢さんとのコラボの中でも少し触れましたけれども、電子処方箋のお話をしたいと思います。
はい、ということでまず1本目ですね。
まず1本目は、6月29日のNHKの関西ニュースかな、関西ニュースウェブっていうやつから撮ってきましたけれども、
記事のタイトルが、「透析患者の週末期医療を考える講演会。川巻家の充実を訴える。」っていうような、そんな記事のタイトルになっております。
あ、ちなみにですね、これちょっとノートの方に貼ってるんですけど、ノートの方ではね、これNHKのサイト上手いこと出ないんですよね。
ちょっと、下から3つ目のURL、リンクをクリックしていただくとそこに飛べますので、はい、お願いいたします。
で、ちょっと冒頭だけ読ませていただくと、「重い腎臓病の患者が受ける人工透析について、週末期の医療のあり方を考える講演会が大阪市で開かれ、
透析を受けていた夫を見取った作家が自身の体験をもとに、病気の痛みや苦しみを和らげる緩和ケアを充実させる必要性を訴えました。」っていうような、そんな記事の書き出しになっております。
これですね、ちょっと週末期の医療のあり方を考える講演会ではないんですけど、これ、透析医学会の中の1つのセッションで特別講演ということで、
堀川さんがご講演されたやつの取材記事ということになっております。
で、これ動画も載ってるんで、ぜひともね、その講演の一部も動画で切り取られているので、ご覧いただけたらなというふうに思いますし、
あとは今回の大会長の大阪大学の伊坂先生のコメントというのも最後に載っておりました。
これ現地でもね、取材されていて、取材来てるわと思ってたら、その日の晩ですよね、これ29日、そうですね、翌日か。
に流れた感じですかね。
っていう感じでした。
これね、動画付きなんで、ぜひとも一度ご覧いただけたらなというふうに思います。
フェンタニルの問題点
続きましてですね、続きましてはこれね、非常に有識ニュースというか、
日経がですね、これ6月の26日に、特報というか、スクープみたいな感じで報道したんですけれども、
日経のですね、6月26日の記事ですね、
合成麻薬の闇、名古屋が結節点、米中メキシコ繋ぐ地下経路、日中新アヘン戦争の裏側、狙われた日本の上辺ですね。
はい、ということで、米国に合成麻薬フェンタリーの不正輸出をする中国組織が日本に拠点を作っていた疑いが判明したというような、
そんな記事の書き出しになっておりまして、
これとですね、あとそれ関連で、産経新聞もですね、翌日かな、
そうですね、これ翌日ですね、6月の27日に記事を出していてですね、
フェンタリーを日本経由の密輸防止すべきグラス、中日米大使が投稿、中国共産党は関与というような、
そんなちょっとセンセーショナルな記事のタイトルになっております。
Xでツイッターで出されたというようなことになっております。
これですね、非常にやっぱり問題ですね、
これでフェンタリルが日米間の貿易の話にも関連するんじゃないかっていうところもあるんですけれども、
やっぱりフェンタリルは医療用麻薬としてはですね、非常に重要なお薬で、
緩和ケアにとってはですね、なくてはならないお薬なんですね。
これ、YouTubeの中ではですね、ドクタートッシュですね、
篠宮先生が翌日ぐらいだったかな、YouTube上げてもらいましたし、
あと高須ミキヤ先生もね、これに関連してご意見を表明されていたりもしましたけども、
他の医療系の一種のYouTuberも上げてたかもしれないですけれども、
非常に重大な問題ですね。
フェンタリルはですね、本当に使い方が非常に重要なんですけれども、
ちゃんと使えばですね、全然危険なお薬ではないんですけれども、
ただ、逆に言うと、その医師の管理下で使われないと死亡事例とかが発生するということで、
これがね、アメリカで非常に大きな社会問題になっているということで、
その中継地点が日本だったということで、アメリカが何とかせいって言われるっていう、
そういう事態になっております。
なんですけれども、フェンタリルに関しては、
これ、清宮先生の動画もぜひ見ていただけたらなと思うんですけれども、
非常にね、重要な位置を占めるお薬なので、
これでね、過度にフェンタリルを怖がらないでいただきたいなとも思いますし、
ちょっとね、報道も、特に緩和に関わる医療者にも、
ちょっと取材していただきたいなという風には思いましたね。
はい、という感じでした。
続きましてが、3本目ですね。
老年医学会の立場表明
3本目は、6月27日金曜日の共同通信ニュースの記事で、
病気問わず緩和ケア推進を人生の最終段階、学会見解ということで、
また冒頭だけ読ませていただくと、
日本老年医学会は、
21日、人生の最終段階における医療やケアの基本的な見解をまとめた立場表明を改定したと。
改定は、2012年以来となる75歳以上の人が2000万人を超える中、
全ての人は最後まで最善の医療及びケアを受ける権利を有すると主張。
病気や障害を問わず、緩和ケアを一層推進するとし、
医療やケアの選択は本人の満足を基準にすべきだと訴えたということになっております。
はい、これはそうですよねっていう感じですし、
逆にね、2012年から改定されてなかったんだと思って、13年か、
ちょっとそれもびっくりしましたけれども、
ポイントがいくつか書いてあって、
5つかな、あ、6つか、
この記事の中の画像に載っておりますけれども、
ただちょっとね、これ原本も出てるんで、
詳しくはまた来週ちょっと取り上げてお話したいなというふうに思います。
緩和ケアが非常に大事っていうのは当然なんですけれども、
やっぱり、
キュアからケアへっていう概念も非常に大事で、
その直らない、直せないことってね、やっぱり現代医学思ってもあるんですよね。
そういう時に、やはりQOLですね、生活の質をどういうふうに保っていくかとかですね、
あとは、ここに記事にありますように、
本人の満足度をいかに高めていくかっていうことにシフトしないといけない部分もあったりするので、
もちろんね、直したいっていうお気持ちは非常に分かりますし、
医療者としてもね、やっぱり直せるものなら直したいっていうのはあるんですけれども、
ただ、やっぱり寿命には逆らえないっていうものもありますし、
どうしても直せないお病気っていうのもあったりするので、
あとは老化現象ですね、これは逆らえないっていうことになるんで、
その辺、立場を表明されたっていうことで、
これちょっとまた来週のどっかの放送で取り上げたいなというふうに思います。
続きましてが、
共同通信ニュース、あれ?同じかな?
そうですね、同じく共同通信ニュースの7月の1日の記事ですけれども、
記事のタイトルが、電子処方箋2030年までに導入、
医療機関の導入、定名、目標見直しっていうことで、
これ広澤さんとのコラボの中でもちょっとだけ取り上げさせていただきましたけれども、
要は電子処方箋全然進んでないよっていうことで、
目標をですね、後ろ倒しになって、
2030年に後ろ倒しにしたっていうことになっております。
これはそりゃそうだよねっていう感じで、
非常に電子処方箋使い勝手悪いんですよね。
広澤さんもやっぱり使ったことないっていう、
一応扱える体制はしてるんですけれども、使ったことないっていうふうに言われてますし、
私もですね、HPKIカードっていう電子処方箋を出すためのカードがあるんですけれども、
これを頑張って取り寄せしたんですけれども、
結局マイナー保険証の対面のシステム前提なんで、
オンライン診療では非常に使い勝手が悪いっていうか、実質無理なんですよね。
なので、これは進まないなっていう感じで、
導入も非常に進んでないっていうような結果になっていて、
5年後の2030年を目標に進めるっていうことになったみたいです。
止まってないことは良しとしても、
でも5年後かって思いますね。
もうちょっと早く進めてほしいなと個人的には思います。
でした。
ということで、最後シンシンジャンケンいきたいと思います。
いきますよー。
シンシンジャンケン。
ジャンケン。
チョキ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お相手はない一環の竹でした。
興味シンシン。
10:07

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