日本腎臓学会「慢性腎臓病(CKD)患者の血圧管理に関するステートメント」
https://jsn.or.jp/medic/newstopics/formember/ckd.php
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
## 1. 慢性腎臓病(CKD)患者の新しい降圧目標
今回の発表における最大のポイントは、**慢性腎臓病(CKD)患者における血圧の管理目標値が改定されたこと**です。
* **診察室血圧の目標:** 原則 **130/80 mmHg 未満**
* **家庭血圧の目標:** 各値から 5 mmHg 低い **125/75 mmHg 未満**
これまでは、糖尿病の有無や蛋白尿の出方に合わせて、もう少し甘めの血圧設定(目標値)でも良いとされるケースがありましたが、今回の改定により**一律で一元化**されました。
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## 2. 改定の背景:なぜ目標が厳しくなったのか?
2023年や2024年にもCKDの診療ガイドラインが発行され、日々の研究成果が蓄積されてきました。これらのデータを総合的に解析した結果、やはり血圧を低めに管理した方が長期的な予後が良いことが明らかになりました。
また、日本高血圧学会が発表した「高血圧管理治療ガイドライン2025(JSH2025)」との整合性を保つ目的もあり、今回の新基準へと見直されました。
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## 3. 治療における注意点と個別対応
血圧をしっかりと下げることが推奨される一方で、一律の基準を当てはめることによるリスクにも注意が促されています。
* **副作用の監視:** 急激な降圧による急性腎障害や、カリウム値の変動といった電解質異常に注意する必要があります。
* **低血圧関連症状:** めまい、ふらつき、立ちくらみなどが現れないか慎重に見極めることが大切です。
* **高齢者への配慮:** 特に75歳以上の高齢者においては、腎機能の推移、フレイル(虚弱)の程度、多剤併用(ポリファーマシー)の状況などを勘案し、個別の状況に応じた柔軟な対応が求められます。
* **中間目標の設定:** 糖尿病合併がなく、蛋白尿も出ていない患者(主に腎硬化症など)については、当面の間、第一段階の中間目標として 140/90 mmHg を目指し、最終的に 130/80 mmHg 未満を目指す形でも良いとされています。
実際の治療では、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を抑制する薬(ARBやACE阻害薬など)が第一選択薬としてよく使われ、必要に応じてカルシウム拮抗薬や利尿薬を併用して管理を行います。
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## 4. 「隠れCKD」への警鐘:検診データを確認しよう
現在、日本国内におけるCKDの患者数は**約2000万人**にのぼると推計されており、これは**成人の5人に1人**に相当する非常に身近な病気です。しかし、自覚症状が乏しいために、自身がCKDであると認識していない「隠れ患者」が非常に多いことが課題となっています。
健康診断の基礎データにある **eGFR(推算糸球体濾過量)が「60」を切っている場合、その時点でCKDに該当**します。医療従事者も含め、今一度自身の検診結果を見直し、早期に現状を把握することが推奨されています。
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