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2023-10-29 13:05

《768》【医師国家試験クイズ】腎臓が悪くなった時の治療!どう説明する?

今回の問題はこちら!

https://twitter.com/NaikaiTakeo/status/1718224755810337013

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内科医たけおの 心身健康ラジオ 、皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開のマシン録画や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週日曜日は医師国家試験クイズの日ですね。
ですけれども、今日はですね、なんと腎臓の問題です。
もう超大好き腎臓の問題なんですけれども、問題文が非常に長いんで、ちょっと早速問題やっていきたいと思います。
今日取り上げるのが、第115回の医師国家試験の問題51っていうやつですね。
これを取り上げていきたいと思います。
チャプターのリンク、チャプターじゃないか、リンクに貼ってありますので、もし文字で読める方いらっしゃいましたら、そちらを一緒に合わせてご覧いただけたらと思います。
はい。
84歳の男性、腎機能低下を主査に来院した。
10年前から腎機能低下を指摘されて、自宅近くの診療所を定期受診していた。
だから、74歳ぐらいからってことですかね。
1ヶ月前の定期受診で、腎機能がさらに低下していたため、腎代替療法の準備を進められて受診した。
腎代替療法ってね、この放送をいつも聞いていただいている方はよくご存知だと思いますけど、
腎臓の移植とかですね、あと透析、血液透析とかですね、
不膜透析、血液透析、不膜透析、こういったものを腎代替療法っていうふうに言いますよね。
はい。
で、受診したということで、これ多分専門外来みたいな、そういうシチュエーションなんだろうと思いますね。
はい。
で、起用歴っていうふうに言いますけれども、以前からある病気、起用歴とか併存症ですね。
が、55歳から高血圧症に対して内服治療を受けていると。
で、65歳の時、だから19年前ですか。
に、
腎癌のために左腎を摘出し、再発なく経過しているということだそうです。
はい。
で、会社を定年退職後、高齢者向けのパソコン教室の講師を務めているというような、そんな病歴ですね。
あと、82歳の妻との2人暮らしであるということですね。
はい。
で、身体診察ですね。
お体の方が、身長が165センチ、体重60キロ、
168回、1分間に68回、性、血圧が120の66。
腹部は平坦なんで、左腰背部に手術根がある。
これ、腎癌で摘出した手術の後ですよね。はい。
で、両下肢に経度の不足を認める。
まあ、むくみはちょっとだけあるっていうことですね。はい。
っていうのが、体の状況ですね。
で、検査所見ですね。検査所見。
タンパクマイナス、糖マイナス、鮮血マイナス、鎮砂に異常を認めない。
まあ、ちょっと尿鎮砂はね、以前もちらっと話しましたけど、話すと長くなるんで。
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まあ、顕微鏡で見る検査ですね。はい。
で、異常はないっていうことですね。
で、血液所見。
赤血球330万、ヘモグラビン9.8。
これ、ちょっと貧血がありますね。
ヘマトフリット30ですね。
白血球6300、血小板21万っていうことで。
まあ、貧血がありますけど。まあ、まあ。
貧血がありますけど。まあ、おそらく人生貧血なんだろうっていう。
まあ、ちょっとこれだけでは判断できないですけど。
まあ、貧血がちょっとだけありますね。
で、血液性化学所見。
総タンパク6.8、アルミン3.7、尿素窒素58、クレアチニン3.2、EGFRですね。
推定子球体ロカリウムですけども。が、15。
ナトリウム140、カリウム4.5、クロール103っていうような。
そんな結果になってます。
まあ、これはね、えっと。まあ、腎機能だけ悪いんですけど。
クレアチニンって普通はね、もう1以下ぐらいで。
まあ、これぐらいの高齢だったら0.何も。
0.7とか0.8とか、それぐらいが正常ですけれども。
まあ、3.2っていうことで。
まあ、この方、腎臓片方を取ってるんで。
まあ、そういうの変腎っていう。
片方の腎臓で変腎っていうふうに言うんですけども。
なんで、まあ、クレアチニン、多少は高くなってもいいんですけど。
まあ、それにしても高いっていう感じですよね。
はい。で、えーと。
ただ、まあ、電解質ですね。
ナトリウム、カリウム、クロールとか。
この辺は問題ないっていう、そんな感じの結果でした。
はい。で、えー、
質問が、腎代替療法の選択にあたり、
この患者への適切な説明はどれかっていうようなことになってます。
はい。で、選択肢が、A、腹膜透析は可能である。
B、夫婦肝腎移植は可能である。
C、療法開始後の就業はできない。
就業、お仕事ですね。ができない。
えー、で、えー、療法開始後の、
旅行はできない。はい。えー、
E、療法を選択前に認知機能評価が必要である。
ということで、いかがでしょうか。
もう一回ちょっと選択肢だけ言いましょうか。
選択肢、1、あ、1じゃない。
A、腹膜透析は可能である。
B、夫婦肝腎移植は可能である。
C、療法開始後の就業はできない。
D、療法開始後の旅行はできない。
E、療法を選択前に、
認知機能評価が必要である。
はい。そんな問題でございます。
これはいかがでしょうか。
はい。えーと。
スペースの方は、
特になくて、スタイフの方で
皆さん回答していただいてますけども、
んーと。
A、A、A、A、A、A、A、A。
あ、今スペースで回答。ありがとうございます。
Aで。Aですか。
A以外の方は、A。
A以外の方はいらっしゃらないですかね。
皆さん、Aですか。
なるほど。迷うな。
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そうですね。これ迷っていただきたいというか、
これは、んー、そうか。
では、Aが。
回答いただいてる方が少なくともAっていう感じですかね。
はい。えー、これは、正解は、Aですね。
はい。正解の方、おめでとうございますっていうか。
これちょっと、正答率高すぎ問題ですね、またね。はい。
区間区等制が可能である。が正解ですね。
はい。おめでとうございます。
えーっとですね、まあ、これ非常にね、いい問題ですね。
これ、逆にね、医学生にここまでの知識あるのかなっていうのは、
ちょっと疑問に思いますけども、まあ、少なくとも、
いや、僕、ちょっと学生時代からね、
腎臓内科医には習おうと思ってたんで、まあ、多分、
僕は解けたかなと思いますけども、
全然、腎臓内科、死亡でもない人が、
この問題、いきなり出たら、まあ、
んーと、国語的な問題でね、解ける部分はあるかなと思うんですけれども、
まあ、そういうのもね、結構、まあ、
呼ぶんじゃないかなっていう気がしましたね。はい。
で、えーっと、ちょっと一個ずつ解説していくとですね、
まず、CとDですね。
この、両方開始後の何々はできないみたいな、
こういうのはね、まあ、大体、まあ、
国語的には罰ですし、あの、普通にできます。
あの、お仕事、普通にできますし、
まあ、なんなら、これ、パソコン教室の講師とかなんで、
全然できますね。はい。
で、結構ね、やっぱり、まあ、この方はね、
もう、高齢で引退されてますけども、
あの、腎臓が悪くなる方で、
まあ、普通にね、働いておられる方、
まあ、あの、ちょっと後からも話しますけれども、
腎臓の透析療法の導入の年齢って、
まあ、年々上がってはいるんですけれども、
それでもね、若い方、その、普通に、
えー、四、五十代とか、まあ、もっと若い方もいますけれども、
で、えー、透析やっておられる方っていうのはいらっしゃるんですね。
で、そういう方は、やっぱり、
仕事との両立って非常に大事なんで、
えー、仕事とどういう風に両立してやっていくかっていうのは、
まあ、まず考えるべきことなんで、
この、できないとかっていうのは、まあ、ありえないですよね。はい。
だから、まあ、血液透析の場合にですね、
その、ちゃんと、その、血管と血管をつなぐ手術をするんですけれども、
そちら側にね、えー、負担をかけるような、
まあ、なんでもいいですけどね、
例えば、重い物を持ったりとかですね、
運送業とかの場合にはね、ちょっと、
考慮してもらったりする場合もありますけれども、
まあ、基本的にはね、普通に仕事できます。はい。
っていうのが、えー、Cですね。で、まあ、えーと、
あと、Dですね。で、旅行はできないっていう、
まあ、これに関してもね、全然できますね。はい。
まあ、これ、どの順代帯療法を選ぶかによって、
対応が全然違いますけれども、
例えば、まあ、この方は普通にできないですけれども、
人員移植をやった場合には、まあ、普通に日常生活、
まあ、免疫抑制剤を飲むっていうこと以外はね、
もう、普通に全然日常生活を送れますし、
あとは、血液透析の場合にも、えーと、
基本的には、まあ、施設血液透析をやってる方が
ほとんどなんですけれども、
その方は、旅行先で透析をやるっていうことも、
できますので、これも全然可能ですね。
あの、海外とかでもやる方もいらっしゃいますね。はい。
っていうのも、
ありますし、あと腹膜透析ですね。
腹膜透析も、その、透析液っていう、
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お腹の中に入れる透析液を、
事前に、その、旅行先に手配してもらってとかですね、
まあ、この辺ちょっと準備は大変なんですけれども、
でも、全然旅行は可能っていうことで、
まあ、Dはバツっていう感じですね。はい。
で、えーと、多分ね、C、
あ、Cじゃない。Bはね、ちょっと悩ましいんじゃないかな、
と思いましたけれども、夫婦間人植は可能である、
っていうことですね。これは、えーと、
まあ、ちょっと、
奥さんのね、その健康状態に関して、
まったく書いていないんで、
それは判断材料にならないんですけれども、
まあ、当然ね、夫婦間人植するためには、
奥さんが、まったく、あの、
腎機能に問題ないとかですね、
まあ、いろんな検査あるんですけれども、
まあ、そこら辺が、クリアされないといけないんですけれども、
その前にですね、その前に、この方、
このご夫婦は年齢で引っかかってしまうっていうところですね。
で、まあ、一応ですね、まあ、
腎臓学会の方から、
腎臓のドナーの基準っていうのが示されてるんですけれども、
その中の一つに、年齢ですね、
年齢が70歳以下が、
まあ、基本的には原則だというふうにされていて、
ただ、まあ、いろんなね、こう、
70代でも全然元気な方いらっしゃるじゃないですか、
いろんな高齢の方いらっしゃるんで、
だから、まあ、一応ね、80歳までを、
こう、マージナルドナーっていうふうに言って、
とってはいるんですけれども、
さすがにね、82歳から84歳っていうのの
人職はね、まあ、やらないので、
まあ、Bが×っていうことですよね。
はい。
で、えーと、あとEですね。
E、ちょっと悩ましいかなと思うんですけれども、
Eは、あの、
認知機能に、あの、
疑わしい場合がある場合にはやりますけれども、
まあ、必ずしもやるっていうわけではないですし、
まあ、この方は多分、
普通に、えーと、まあ、
定年退職はされてますけれども、
今もお仕事を普通にされてるので、
まあ、これ、この、こういう方に関してはね、
まあ、やらないかなっていう感じですかね。
ただ、まあ、認知機能は、
あの、当然ですけれども、その、
両方選択に非常に大きく関わるので、
えー、その、
認知症がありそうな方、
とかですね、えー、
いう方に関しては、事前に、まあ、その、
認知機能の評価をやったりすることもありますね。
はい。っていう感じです。
で、えー、
正解がAということで、
複額調整が可能であるっていうことですね。
で、まあ、これは、えーと、
まあ、可能です。で、まあ、
いつも言ってるように、この方は84歳なんで、
まあ、もしかしたら、えーと、
PDラストっていう、もう、あの、
亡くなる時まで、まあ、この方は、
まあ、ただね、他の病気ちょっと分からないですけど、
亡くなるまで、複額透析をやるっていうことも、
もしかしたら、可能かもしれない、
ですね。はい。で、あとは、
まあ、あの、お仕事もされてるぐらい、
しっかりされてますし、まあ、あと、奥さんもね、
まあ、奥さんがちょっと、どういう、
あの、認知症があるかないかとか、その辺も
書いてないんで分からないですけれども、まあ、
奥さんのサポートが得られるんであれば、
まあ、全然、複額透析1人でもできるんですけれども、
ご家族さんに、えー、
まあ、見守ってもらうとかですね、
そういうので、まあ、あの、
複額透析をやることは全然できるかな、
というふうに思いますので、まあ、
僕も実際の臨床だったら、この方に関しては、
複額透析、もしくは、まあ、
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奇跡透析の、まあ、いずれかの選択肢
になる、まあ、
人職はできないっていうことがあるんで、なって、
で、まあ、複額透析を、
まあ、あの、やることを
脱信するかなっていう、そんな感じですかね。
はい。と思います。
えーと、
あ、で、ちなみにですね、この方、
人気の悪い原因は、まあ、皆さんよく分かるんですけれども、
分かってると思いますけど、まず、
腎臓を片方を取ってるっていうことで、その、
変異になってるっていうことに加えて、
えーと、腎硬化症っていうですね、
あの、高血圧によって、
腎臓が悪くなる病気があるんですけど、まあ、
多分、それなんだろうと思いますね。
あの、尿所見とか、非常に綺麗ですし、
まあ、糖尿も、あ、糖尿があるかどうかは、
これだけではちょっと分からないですけど、まあ、
多分、糖尿もないはずなんで、えー、
はい。まあ、ネフローゼでもないですし、
っていうことで、まあ、多分、
うん。
血圧性の腎硬化症なんかなっていう、
そんな感じですかね。はい。
ということで、えー、皆さん大正解
おめでとうございます。ということで、
今日も、幸せな一日でありますように。
お相手は内科医の竹井でした。
興味津々。
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