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2025-11-18 09:44

《1394》クレアチニンと尿素窒素、どちらが腎機能を反映する⁉️

【本日のご質問】

尿素窒素も腎機能を測るものだと思うのですが、クレアチニンとどう違うのでしょうか?

尿素窒素高値なのにクレアチニン正常という場合、腎機能が低下しているとは言えないのでしょうか?


参考)たけお2号の回答

https://chatgpt.com/share/691b8b37-e8b0-8001-9ea1-e2c4a6fc8b02


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)


内科医のたけお氏が、健康診断の項目である「尿素窒素」と「クレアチニン」の違いについて、リスナーからの質問に答える形で詳しく解説しました。


### 質問内容

「尿素窒素も腎機能を測るものだと思うが、クレアチニンとはどう違うのか。また、尿素窒素が高くてもクレアチニンが正常な場合、腎機能は低下していないと考えてよいのか」という質問が寄せられました。


### 結論:より重視すべきは「クレアチニン」と「eGFR」

たけお氏は結論として、医療現場で腎機能の評価において最も重視されるのは「クレアチニン」と、そこから計算される「eGFR(推算糸球体濾過量)」であると述べました。これらが腎臓の働きをより直接的に反映するためです。しかし、「尿素窒素(BUN)」も決して無意味ではなく、腎機能以外の体の状態を知るための重要な情報を含んでいると説明しました。


### 「クレアチニン」と「eGFR」とは

クレアチニンは、筋肉でエネルギーが使われた後に出る老廃物です。腎臓で濾過されて尿として排泄されるため、腎機能が低下すると血液中のクレアチニン値が上昇します。


eGFRは、このクレアチニン値に年齢や性別を加味した計算式で算出される指標で、腎臓が1分間にどれくらいの血液を濾過できるかを示します。これを「腎臓の働きが100点満点で何点か」と捉えると分かりやすく、健康な状態では90以上ですが、60を下回ると「慢性腎臓病(CKD)」の疑いが出てきます。たけお氏は、健康診断の結果を見るときは、まずこのeGFRの数値を確認することが大切だと強調しました。


ただし、クレアチニンには「筋肉量に影響される」という弱点があります。筋肉質な人は数値が高めに出やすく、逆に筋肉の少ない高齢女性などでは、実際には腎機能が低下していてもクレアチニン値が正常範囲内に収まってしまい、問題が見逃されるリスクがあると指摘しました。


### 「尿素窒素(BUN)」が示すもの

一方、尿素窒素は、主に食事で摂取したタンパク質が肝臓で分解されてできる老廃物です。これも腎臓から排泄されるため、腎機能が低下すると数値が上がります。


しかし、尿素窒素は腎機能以外にも様々な要因で変動します。

1. **食事のタンパク質量**:プロテインを多く摂取している人や高タンパクな食事をしている人は高値になります。逆に栄養不足だと低値になります。

2. **脱水**:体が水分不足になると、血液が濃縮されて一時的に高値になります。

3. **消化管出血**:胃潰瘍などで出血すると、血液中のタンパク質が腸で吸収され、BUNが急上昇します。

4. **その他**:高熱や重度の感染症など、体内のタンパク質分解が進む状態でも上昇します。


### 質問への回答

質問にあった「尿素窒素が高く、クレアチニンが正常」というケースは、腎機能そのものの低下よりも、上記のような脱水、高タンパク食、消化管出血といった腎臓以外の要因が強く影響している可能性が高いと解説しました。


### まとめ

腎機能の評価は、クレアチニンや尿素窒素、尿検査の結果などを複合的に見て総合的に判断されます。一般の方が自身の腎機能の状態を把握するためには、まず最も重要な指標である「クレアチニン」と、それを元に計算された「eGFR」の数値に注目し、その変動を追っていくことが大切であると締めくくりました。

サマリー

クレアチニンと尿素窒素(BUN)の違いや、それぞれが腎機能に与える影響について詳しく説明しています。さらに、EGFRやシスタチンCなどの他の検査指標にも触れ、腎機能評価の重要性を強調しています。

腎機能を測る指標の比較
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日も質問回答をやっていこうと思います。
今日はですね、直近いただいた、おとといいただいたご質問に回答していきたいと思います。
特命の方からのご質問で、全然特命でもご質問・リクエストいただいても、全然ウェルカムですので、お願いいたします。
はい、ということで、寄出できた、でしたらすみませんということで、
尿素窒素も腎機能を図るものだと思うのですが、クレアチリンとどう違うんでしょうか?
尿素窒素高値、値が高いですね、なのにクレアチリンが正常という場合、
腎機能が低下しているとは言えないのでしょうか?というようなご質問をいただいております。
はい、ありがとうございます。
これはですね、結論ですね、検診とか人間ドックで、だいたい腎臓の項目って、
クレアチリンと尿素窒素という血液検査の項目としてですね、2つの項目が測られているかなというふうに思います。
それをどういうふうに評価するかというような、そんなご質問かなというふうに思います。
はい、結論ですね、尿素窒素もですね、腎機能を測る指標としてですね、出てくるんですけれども、
ただ我々がやっぱり気にしているのは、クレアチリン、あとそれから計算されるEGFRですね、水産の子球体ろ過量というふうに言います。
ちょっとこの後解説しますけれども、それのほうがですね、より腎機能反映しているので、より注目しているというのが結論になります。
クレアチニンと尿素窒素の関係
じゃあ、尿素窒素、BUNというふうに表記されている場合もありますけど、これ全く使わないかというと、そういうわけでもなくて、
BUNもですね、非常に重要な情報があったりするので、それも周辺、周辺視野までいかないな、一緒に見てるという感じですね。
はい、という感じが結論になります。はい、でちょっと詳しく解説していきたいと思うんですけれども、
このラジオの中でもですね、いつもお話ししているように、腎機能を測る指標っていくつかあるんですよね。
一つがこのクレアチニンっていうのが一番よく使われるもので、そのクレアチニンって元々は筋肉の中にあるタンパク質なんですね。
で、それが腎臓の機能を反映するということになっていて、そこから非常に複雑な計算式、これね、電卓とかで計算できないんで、
ネットで計算するか、それ専用の電卓みたいのがあるんですけれども、電卓というか、はい、いうので計算する式に当てはめて算出するのが
水産の子宮体ろ過量というものになります。通称EGFRっていう風にいうやつですね。
で、このEGFRで腎臓の機能がどれぐらい機能しているかっていうのを我々見てるんですね。
よく例えるのが、腎臓の機能を100点満点としたときにどれぐらいですかっていうような、そういう例え方をして、
通常であれば100点取りたいですよね、皆さんね。100点取りたいんですけれども、それが徐々に悪くなって、特に60点を切ってくるとですね、
その腎臓が本格的に悪い可能性があるという、いわゆるCKD、慢性腎臓病の可能性があるということになってきて、
もっとどんどん本当に腎臓が悪くなってくると、一桁台みたいな感じになってくると、
大体両方ですね、腎臓の移植とか透析とかを考えないといけないっていうような、そんなレベルになってくるという感じになります。
なので、今、検診とかですね、あと病院とかクリニックでされる採血でもですね、
必ずクレアチリンとですね、それと並列して、もしくはちょっと別なところに書いてある場合もありますけれども、
EGFRっていうのが必ず書いてあると思いますので、それを見ながら、
自分の腎臓の機能がどれぐらい働いているのか、腎臓の機能がどれぐらい残っているのかっていうのを見ていただくのが必要かなというふうに思います。
ただですね、このクレアチリンっていうのはですね、弱点があって、この先ほど言ったように、
クレアチリンって筋肉の量にかなり反映されるというか、筋肉の量がそのクレアチリンの元々の数値に影響するんですね。
だから、筋肉質の方はクレアチリンが高めに出ますし、逆に筋肉が少ない方っていうのはクレアチリンが低めに出るんですね。
そうするとどういうことが起きるかっていうと、当然男女でも違いが出るっていう、男性の方が筋肉量一般的には多いので、男性の方がクレアチリンがやや高めに出ますし、
あとは逆に女性で特に高齢の女性の方ですね、おばあちゃんとか筋肉が非常に少ない方の場合ですね、
クレアチリンが低く出るんですね。これが一番注意しないといけないところで、
クレアチリン低いっていうことは腎臓の機能が一見良いように見えるっていうですね。
だから、多大評価されてしまうんですよね。本来は腎臓の機能がもっと落ちてるはずなんだけれども、
クレアチリンが低いことによって、そのクレアチリンから反映される推定子球体力量っていう、
水産の子球体力量っていうのが一見よく見えてしまうっていうことはしばしばあります。
なので、このクレアチリンだけを持って、腎臓の機能を評価するリスクみたいなところもあるんですよね。
それを解決すべきということで出てきたのが、新たにシスタチンCっていう、
ちょっとこれ今回の質問者さんの中には入ってないですけど、シスタチンCっていうので、
より詳しく腎臓の機能を見るっていうこともやったりします。
シスタチンCも完璧ではないんで、完璧な検査ってないんですよね、結局ね。
なので血液検査、いろんなものの中から複合的に腎臓の機能がどれぐらい残ってるかっていうのを見ていくっていう、
そんな感じになります。
今日はシスタチンCについてはあんまり詳しく話しないですけれども、
今回の質問者さんのこの乳素窒素ですね、BUNについての話なんですけど、
BUNは何から出てくるかっていうと、これは特に消化管、多くの場合は口から食べると思うんですけど、
口から食べたタンパク量を反映するんですよね。
もちろんその腎臓、この尿毒素っていうのの一つなんですけれども、
腎臓でちゃんとろ過されて出ていくかっていうことになるんですけど、
それがうまいこと出ていかないと体の中に溜まってっていうことになるんですよね。
それが乳素窒素なんですけれども、ただこれは本当に摂取しているタンパク量をかなり反映するんですよね。
なので、例えばプロテインを飲んでる方とか、こういう方は非常に乳素窒素に影響を及ぼしますし、
あとは非常に有名なところでいくと、消化管出血ですね。
特に胃海溶とか、上部消化管出血って我々言いますけれども、
消化管の上の方で出血した場合、その血の中にはかなり多くのタンパク質が入っているんで、
それが下の方に流れると、それが体内に吸収されて、
腎臓の機能は悪くないんだけれども、そのタンパクが非常に多い状態っていうのが作り出されるんで、
そうすると、これは血に見ますとほぼ正常なんだけれども、乳素窒素が高いっていう状態になるっていう、
こういうのは乳素窒素とクレアチニンの比をとって、BUAのクレアチニン比っていうふうに言ったりするんですけれども、
これは普通は大体10とか、高くても20ぐらいまでが正常なんですけれども、
もっと高くなったりすることもあるっていう感じですね。
こういう一時的なタンパク負荷とかによって、乳素窒素が高くなったりするっていうようなこともあるのであります。
ただ逆に、この乳素窒素が低い場合は、そのタンパク質が足りない指標にもなり得るので、
例えば、陶石やっておられる患者さんの中で、陶石やっておられるとクレアチニンって全然当てにならないっていうか、
もう全然ほとんど見ないんですけれども、逆に乳素窒素に関しては、
例えば陶石前の乳素窒素が30とかだったら、これは明らかにタンパク取れてないんだろうなっていうような、
そんな感じで見たりもするので、いろんな使い方があるっていう感じですね、乳素窒素に関しては。
腎機能評価の複合的アプローチ
あともう一つ有名なのが脱水ですね。脱水で乳素窒素が上がるっていう。
だから、先ほど言った小管出血もそうですし、脱水で乳素窒素が上がったりするのは臨床現場、
特に救急とかではよく使われる指標かなというふうに思います。
あともう一つ、尿酸とかも使われるんですけど、脱水に関してはね。
という感じかなと思います。
いずれにしても、今日は血液検査の話しかしなかったですけれども、
尿検査も含めて、フォーカス的に、複合的に人機能っていうのは評価しているので、
これだけの数字などどうこうとかっていうのは、なかなか言うことが難しいんですけれども、
何か一つっていうふうに言われたら、クレアチニンと、それから産出されるBGFRですね、
生産死球体力割量っていう、この2つだけ覚えていただけたらなというふうに思いました。
ということで、参考になりましたでしょうか。
では最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。しんしんじゃんけん、じゃんけんぱ。
ということで、きょうもお幸せな一日でありますように。
お会いいただきたいだけでした。
興味津々。
09:44

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