内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問お待ちしております。
ということで、今日も質問・リクエスト回答やっていこうと思いますけれども、
今日も特命の方からのご質問をいただいております。
ありがとうございます。
ご質問は、AIの画像診断でインフルエンザ検査ができるようになったと聞きました。
精度などどういったもので判断しているのか、
その他の似たような症状、風邪、コロナなどと区別できるのかお聞きしたいです。
ということで、ご質問・リクエストいただきました。
ありがとうございます。
ちょっとこれに関連してですね、
改めてインフルエンザとか、今インフルエンザものすごい猛威振ってますけれども、
インフルエンザとか新型コロナの診断についてお話ししたいなというふうに思います。
この時期ですね、急に高熱が出てですね、関節が痛くなったら、
大体はインフルエンザかコロナかなっていう感じになると思うんですけれども、
ただ、検査どういうふうにやるのかとかですね、
あとどういうふうに診断するのかってあんまり知られてないと思うんですよね。
ちょうど昨日か一昨日だったかな、昨日かな。
過去様がですね、新型コロナになったっていうニュースが流れていたんですけれども、
これもですね、よくよく詳細見ると、
前日の晩に、16日の晩とかだったかな、に発熱があって、
翌日17日に検査をしたらしいんですね。
なんですけれども、新型コロナ陰性で出たと。
ただ、熱が翌日も続くんで、もう一回検査をしたら陽性だったっていうような、
そんな結果で、そっから療養に入られてるみたいな、そんな感じの報道だったかと思うんですけれども、
こんなことってね、非常に日常診療でよくあるんですよね。
ただ、これをですね、新型コロナの時には結構言われてましたけれども、
検査の限界、検査の陰性っていう状態だったんですけど、
これ、一回目の検査はですね。
なんですけれども、検査の限界も知った上で診断していかないといけないっていうところがね、
医療における難しさなんですよね。
で、よくあるのが、熱が出てすぐ外来に来られる、外来とか急遽に来られる方って結構いらっしゃるんですけれども、
それ来ていただいても、我々あんまりやれることないんですよね。
もちろんね、希望があれば検査するんですけれども、
熱が出た直後は陰性に出ることがほとんどなんで、
っていう感じなんですよね。
もちろんですね、その方が、例えばご家族さんにインフルエンザものすごい流行っていて、
みんなインフルエンザで、その方、残りの一人の方も高熱が出てきて、
受診した場合には、もうこれはね、問答無用で検査せずに診断することも可能なんですね。
これね、よく知られていないんですけれども、
これはもう、例えば家族全員インフルエンザだったら、もうその方はインフルエンザなんです。
ここで検査をするとですね、逆にね、ややこしいことになることはあって、
熱が出た直後だと、先ほど言ったように、
偽陰性っていうですね、実際にはウイルス持ってるんだけれども、まだウイルスの量が少なくて、
その検査で検出できるようなほどには多くない。
あと検査のやり方の問題もありますけどね。
そういう感じで陰性出てしまうっていうことになるとですね、
余計にややこしいことになるんで、もうそういう時は検査しないっていうのは、
全然ありかなというふうに思っていますし、
実際、今年はですね、インフルエンザ立ち上がり早いんで、インフルエンザものすごい多いので、
そういった診断も全然可能ということになっております。
なので、PCR検査ですね、コロナでPCRってよく聞くようになったかと思うんですけれども、
一般的に今まで特にインフルエンザでやられていたのは抗原検査っていうですね、
ウイルスの一部分のタンパク質ですね、これを検出するような検査で、
同じ両方とも鼻とか一部ね、PCR検査は唾液もありますけれども、
そういう検査で似たようなことをやってるんですけど、実際にはそのタンパクを見てるのか、
もしくはその遺伝子自体を見ているのかっていうことによって、
だいぶ検査法が違ってくるっていう、実際コロナに関してはRNAウイルスっていうやつなんですけど、
そのRNAっていう遺伝子を見るのかっていうのによって違うんですね。
PCR検査の方がより早くから検査が陽性に出るっていうことは実際あるんですけれども、
それでもね、PCR出ないっていうこともあったりするので、
これは医学の検査の限界っていう、そんな感じで覚えておいていただけたらなというふうに思います。
ちょっと前置きが長くなりましたけど、今回の質問者さんのですね、このAIですね、
プログラム医療機器におけるインフルエンザ診断っていうことなんですけれども、
これもう一緒しか出してないんで、もう特定のものでのどかっていうですね、
IRISっていうところが出しておられる機械なんですけれども、
医療機器としては認定されていますし、それを用いて検査をすることで保険点数も取れるっていう、
要は病院の売り上げでもなるっていうちゃんとした認められている検査なんですね。
なんですけれども、ホームページにも書いてありますけれども、
ちょっとこれ一般の方が見られるページには、いわゆる感度とか特異度っていう、
この質問者さんは精度って書いていただいてますけれども、
精度の中にも感度と特異度っていう、これちょっと今日は詳しく話しないですけど、
そういう2つの概念があってですね、それが実際の数字とともにですね、
使えるようになった臨床試験の結果とともに書いてあったんですけれども、
ちょっとそれはね、たぶん一般の方には公開されてないんじゃないかなというふうに思うので、
ここでは言うのを控えますけれども、その中にもQ&Aで書いてありますけれども、
やっぱりね、総合的な診断なんですね。結局、完璧な検査っていうのは1つもないんですよね。
なので、先ほどの抗原検査とかPCRとか、こういった臨床臓検査で、
総合的に判断、評価、診断していくというのは、今まで通りかなというふうに思います。
実際ですね、これどういうふうに判断しているかというとですね、
これ、インフルエンザでですね、10数年前の論文で、
インフルエンザの患者さんの喉の奥を見るとですね、
このイクラの粒みたいなのが集まっているような所見、
そういうのが見えるよっていうような報告をした方がいらっしゃって、
これはね、結構我々の中では有名な所見だったんです。
これ、リンパの方っていうような具体的なものなんですけれども、
それが他のやつでは少なくて、インフルエンザは比較的多く見られるよねみたいな感じなのとか、
あとはですね、その喉の赤いってよく言うじゃないですか、
その赤さ加減がですね、例えば幼齢菌っていうですね、
菌の場合、細菌によって起こる場合には非常に真っ赤になったりとかっていう、
そういう感じで見分けたりしてたんですよね。
そういうのを全部、AIに画像を解析させて、
そのインフルエンザっぽいかどうかっていうのを診断するっていうのが、
喉科っていう医療機器で保健主催になっているっていうものなんですよね。
それが昨年だったかな、コロナにも応用できるだろうということで、
コロナに関してもオプション検査としてついたという形になってるんですけれども、
でも、先ほどから繰り返しですけれども、結局こういう見た目の診断っていうのは、
確かにAI強いんですけれども、そこはね、結構職人系みたいなものもあって、
必ずしもその画像だけで診断するわけではないですし、
あと、先ほど言った、例えば幼齢菌っていうですね、
これも急性咽頭炎っていう喉の症状の原因の一つになるものですけれども、
これの場合には、例えばリンパ節が腫れてるかとかですね、その首のリンパ節ですね、
それが痛みを伴って腫れてるかどうかとかっていうのも、その指標としてよく使うので、
一概にその画像だけで診断してるわけでもないっていうことはね、
知っておいていただけたらなというふうに思います。
はい、という感じですかね。
いずれにしても、これからのシーズン、インフルエンザ、コロナ、非常に流行ってきますというか、
インフルエンザはすでに流行ってますけども、
なので、その辺を気をつけて、マスク、手洗い、あとワクチン、この辺をやっていただけたらなというふうに思います。
はい、では最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー、しんしんじゃんけん、じゃんけん、パッ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、お会いとはない一回目だけでした。
今日もいい。しんしん。