【本日のご質問】
健診での尿検査は、タンパク+(要経過観察)でも精密検査が推奨ですか?
おそらく血液検査と照らし合わせての判断だと思うのですが、たけお先生から学んでいると、尿検査が+の時点で異常なのでは?と思いました。
この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!
(匿名でも可能です)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog
面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは
をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!
■AI要約(誤字はご勘弁ください)
以下は、今回の放送内容の要約です。
**テーマ:健診で「尿蛋白(1+)要経過観察」が出た場合、受診は必要か?**
今回の放送では、リスナーからの「健康診断で尿蛋白が(1+)となり『要経過観察』という判定だったが、精密検査を受けるべきか?」という質問に対し、腎臓専門医かつ産業医である内科医たけお先生が回答しました。
**【結論】**
たけお先生の回答は**「ぜひ再検査(再検)を受けてほしい」**というものです。たとえ健診結果の指示が「経過観察」であっても、一度医療機関を受診することを強く推奨しています。
**【受診を勧める理由】**
**1. 簡易検査の不確実性**
健診の尿検査は「試験紙法」を用いており、尿の「濃度」を測定します。そのため、脱水気味で尿が濃縮されているとプラスに出やすく、水分量によって結果が変動します。本当に蛋白が出ているかを確認するためには、改めて再検査を行う必要があります。
**2. ガイドラインの判定基準**
「日本人間ドック・予防医療学会」の判定区分(2025年度版)において、尿蛋白(1+)は**「C判定(要再検査・生活改善)」**に分類されます。「A(異常なし)」や「B(軽度異常)」ではなく、医学的には再確認が求められるレベルです。なお、(2+)以上は「D判定(要精密検査)」となります。
**3. 見逃せないリスク**
尿蛋白に加え「尿潜血」もプラスの場合は、IgA腎症などの可能性があるため、即座に精密検査が必要です。また、蛋白のみの陽性であっても、腎機能(eGFR)が低下している可能性がゼロではありません。
**【まとめ】**
尿蛋白が1回プラスになっただけで即座に重病というわけではありませんが、放置するのはリスクがあります。たけお先生は、「いきなり腎生検(組織検査)をするわけではないので、まずは内科等を受診し、一般的な尿検査と血液検査で原因がないかを確認してほしい」とアドバイスしました。自己判断せず、一度「再検査」を受けることが重要です。
サマリー
このエピソードでは、健診における尿検査の結果として尿タンパクがプラスの場合の対応が説明されています。特に、再検査の重要性や日本人間ドッグ予防医療学会の判定基準についても言及されています。