内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
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ということで、今週1週間はですね、繊維筋痛症の話題をお送りしようというふうに思っておりまして、
ただですね、今日ちょっとご紹介する書籍は、厳密には繊維筋痛症ではないんですけれども、広い意味では慢性頭痛というですね、長く続く痛みということで、
心療内科医、筆録のっていうか、心療内科医じゃなくてもですね、あのすごい良い書籍をですね、これご紹介してなかったなと思って、
こういうの書評としてお送りしたいと思います。
今日ご紹介する書籍はですね、この夏木静子先生の腰痛放浪期、椅子が怖いっていう書籍ですね。
タイトルが怖いですけど、ますは。はい、っていう書籍。身長を文庫から出ている書籍ですね。これをご紹介してみたいと思います。
実はですね、多分こういうの書評の中で一番古い書籍じゃないかなと思うんですけれども、
多分ですね、これ単行本として売られたのはもう数十年前で、文庫本売られたのも2003年ですね。
だから今から20年以上前の発売なんですよね。で、まあそれが電子化されてみたいな感じで、実はですね、この書籍と、
あともう一冊ですね、この夏木静子先生、ちょっと後から言いますけど、これ心療内科の治療で非常に良くなったんですけれども、
それが良かったっていうか、いうことで、この心療内科を訪ねてっていう心が痛み、心が治すっていうサブタイトルが付いている書籍ですけれども、
これもね2006年に発売されているんですけれども、これも今、電子書籍になっております。
2冊合わせてね、ぜひ読んでいただけたらなというふうに思うんですけれども、
一時期ですね、絶版みたいな感じになっていて、新しい本も出ないし、中古でしか交流できないみたいな時代もあって、
今、2冊とも電子化されたんで、私2冊とも持ってるんですけれども、文庫本ね、中古のところにあったら買おうと思って、
だから今、私多分この書籍、各々5冊ずつぐらい持ってるんですけれども、おそらく。それぐらい非常に良い書籍です。
今日ご紹介するこの腰痛放浪期、椅子が怖いわですね。これ小説ではなくて、ノンフィクションなんですね。
ご本人が作家業、ミステリー作家ですけれども、をされている中で、椅子に座れなくなるっていう、もう腰痛がすごすぎて、
椅子に座れなくなるっていうエピソードを、初めからずっと書き連ねて、
最終的に診療内科で入院の治療もしろっていうことで良くなるみたいな、そんな感じの物語を3年間に渡っての記録を綴ったっていうような、そんなものになっております。
でも、抗精神薬ですね、精神に作用するお薬も含めて、当然痛みは当然ですし、注射も含めて全部の治療をされてるっていうのが、
その前半部分に書いてあって、これも非常に臨床的にはあるあるなんですけれども、こういうことだなというふうに思いましたし、
あとは、結構東洋医学のことも書いてあるんですけれども、全然東洋医学を否定するものではないんですけれども、
西洋医学と東洋医学の違いみたいなのも、この夏木さんの視点で書かれていて、これも非常に興味深いなというふうに思いました。
3点目はですね、これ、やっぱり慢性糖通ってね、いつも言ってるように、包括的な、抑制だけの治療ではなくて、
運動とかですね、精神、心理両方も含めた治療が必要になってくるんですけれども、特にですね、
よく慢性糖通にある心理ですね、こういうのを恐怖回避モデルっていうふうに言うんですけれども、
フィアアボイダンスモデルっていうふうに言うんですけれども、それがね、もう非常にね、
典型的なものとして書いてあるって、例えばもう痛みに対してどうしようもないとかですね、痛みに圧倒されるとかですね、こういうのが、
非常にね、長く続く痛みの方は持ってらっしゃることが多いんですけど、まさにそれみたいなのが随所に出てきて、
ああ、そうだよなというふうに思いながら読ませていただきました。
はい、っていうのが、改めて読み返していいなというふうに思った点ですね。
あとは、そうそうそう、あと、価格もですね、だから文庫本なんで、600円、649円税込みっていうことになっていて、
非常にお求めやすい価格になっていて、電子版だとね、500円台だったと思うんですけども、そうですね、506円になってますし、
あとは、冒頭も言ったように、以前はね、こう入手困難だったんですけれども、
今は電子版も含めてね、非常にお気軽に入手できるようになったんで、これで非常に改めてご紹介していいかなというふうに思って今日ご紹介しました。
ただですね、ちょっと注意して言わないといけない部分もいくつかあってですね、
一つはですね、あくまで当然ですけど、この夏木静子先生が体験されたものっていうことで、
全ての方がね、こういう治療でうまくいくっていうわけではないので、それはご了解いただきたいっていうか、
実はね、診療内科に至るまでもですね、いろんな先生がね、非常に良いアドバイスをしていて、それだけで良くなる方っていうのも実際に結構いらっしゃるんですね。
この夏木さんの場合には非常にね、こう難性で、まあいろんなことをやったけど良くならないっていう感じで、最終的に診療内科の治療に至るっていう感じなんですけれども、
そこまでのね、先生も結構ね、良いアドバイスされていたりとかですね、
いや、これで良くなる方もいるけどなみたいなのは結構あったりするんで、ここまでの方はなかなかいないっていうか、
逆にそれだからこそ診療内科の入院治療が必要になったっていう部分もあるんですけれども、
というのがまず一点と、あとはですね、先ほど言ったようにちょっと使ってる薬が古いとかって、
今こんな薬使わないし、他の良い薬あるのりっていうのは結構あったりするんで、
その薬の名称ね、そんなこだわる方いらっしゃらないと思うんですけれども、ちょっと治療としては古いっていうのを知っておいていただけたというふうに思います。
あともう一つはですね、これ入院治療でですね、実は絶食療法っていうのはされてるんですけれども、
絶食療法もですね、今診療内科でやるところ、ほぼないかなっていう感じですね。
結構東北大学の先生方がね、東北大式絶食療法っていうのをやってた時代もあるんですけれども、
今はね、ちょっと入院で収支合わないっていう部分も含めてですね、絶食療法。
巷にはファスティングってあるったりするじゃないですか。あると概念的には似てるんですけれども、
この絶食療法を、今現代の診療内科の入院治療でやることはほぼないんじゃないかな、
ちょっと東北大学の知り合いの先生にも聞いたんですけど、まあないですねっていう感じで、
去年かな、ぐらい言われていたんで、その絶食療法をね、期待して診療内科の入院をというのは、
ちょっと今はね、難しくなっていたりしますけれども、でも入院してですね、
その病態を整理するっていう入院をですね、診療内科ではやるんですけれども、
これはね、この本の中でも同じような方が書いてあったんで、それは非常にね、いいかなというふうに思いました。
はい、っていう感じですかね。で、最後にですね、この後書きの部分にも書いてありましたけれども、
病気をしてね、決してよくは病気してね、嬉しい方って誰もいないじゃないですか。
なんですけれども、この後書きのところにも書いてありましたけれども、
まあその新しい生き方、この病の意味とかっていうのをね、この体験したことで考えるっていうことの機会になったっていうことで、
これ河合駿先生も出てくるんですけれども、はい、っていうのが後書きの部分に書いてあって、
これはね、あの診療内科治療のね、醍醐味の一つでもあるかなというふうに思います。
まあ、あの治療者側としてですね、ですし、患者さん側としてもですね、こう人生を考える機会になるっていうことはね、
実際あったりするんで、まあそういう、なんていうか、人生の転機みたいになることもあるんだよっていうことを知っていただきたいなというふうに思いました。
はい、ということで、じゃあ最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよー。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、ちょき!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、お相手は内科医のたけえでした。興味津々。