1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1359》老人以上、介護未満
2025-10-08 09:26

《1359》老人以上、介護未満

■本日ご紹介した書籍■

介護未満の父に起きたこと

ジェーン・スー/著

https://www.shinchosha.co.jp/book/611098/


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

内科医たけおが、自身のラジオ番組「心身健康ラジオ」で、ジェーン・スー氏のベストセラー著書『介護未満の父に起きたこと』を「声の書評」として紹介した。この本は2025年8月に新潮新書から刊行され、非常に売れておりAmazonレビューでも高評価を得ているという。


本書は、著者が一人暮らしをする父親(当時82歳)との5〜6年間にわたる「介護未満」の体験を綴ったノンフィクションである。著者は「同居はしない、仕事も辞めない」というポリシーのもと、離れて暮らす父親の生活をいかにサポートしていくか、その奮闘がリアルに描かれている。


話者が本書で特に感銘を受けたのは、著者の極めてロジカルでビジネスライクな問題解決能力だ。介護という情緒的になりがちな問題に直面した際、著者は介護書のコーナーではなくビジネス書のコーナーへ向かい、課題解決の手法を探す。そして、「父が健やかな一人暮らしを一日でも長く続ける」という明確なゴールを設定し、その達成のために具体的な行動計画に落とし込んでいく。さらに、父親の「できること」「できないこと」「あやういこと」「頼みたいこと」をマトリックスで可視化し、誰が何をどう担当するかを明確にする手法は、多くの読者にとって非常に参考になるだろうと話者は語る。


本書の構成は時系列になっており、2020年の父親からの突然のSOSから物語は始まる。その後、実家の「世紀の大掃除」と称した片付けでは家事代行サービスを活用し、コロナ禍でのワクチン接種の悩みや、体重減少といった身体の変化に直面する。そして、ついに介護サービスを検討する段階へと進むが、介護保険を申請するまでのリアルな手続きなども詳しく書かれている。


また、最新のスマートテクノロジーを駆使して介護の負担を軽減する具体的な方法も紹介されている。Amazon Alexa(Echo Show)を使った遠隔での見守りや、タクシーアプリを活用して病院への送迎を手配・決済する方法など、現代ならではのスマート介護の実践例は非常に興味深い。


医学的な視点からも示唆に富んでおり、フレイルやサルコペニアといった概念に加え、父親のふらつきの原因が「水頭症」であり、手術によって劇的に改善したエピソードも描かれている。もちろん、ロジカルな対応の一方で、家族だからこそのイライラや葛藤といった感情的な部分も率直に綴られており、多くの人が共感できる内容となっている。


話者は、これから介護に直面する人や、現在介護中の人にとって、非常に実践的で有益な一冊だと高く評価した。

サマリー

ジェーン・スーの「介護未満の父に起きたこと」では、彼女の父が高齢に伴う問題を抱えながらも独立した生活を維持しようとする過程が描かれています。この書籍では、介護のプロセスやスマート技術の活用が紹介されており、介護に関わる人々にとって役立つ知見が提供されています。

書籍紹介と作者の背景
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは、質問箱のGoogleフォームから、ぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日はだいぶ久々だと思うんですけれども、
声の書評をやっていこうと思います。
今日ご紹介するのは、新聴新書の、今年8月に出たばっかりの比較的新刊なんですけれども、
売れに売れまくっていて、Amazonレビューとかもものすごいついている、
ジェーン・スーさんの介護未満の父に起きたこと、という書籍をご紹介したいと思います。
はい。私はですね、ジェーン・スーさん全然存じ上げなくって、
ラジオのパーソナリティをされていらっしゃるんですかね、とか、エッセイを書かれたりする方みたいなんですけれども、
前作もあってですね、前作も結構話題になっていたみたいなんですけれども、
前作もちょっといろんなことがあって、今回この書籍が非常に売れてるっていうのを知ってですね、
書店でも見て、これはすごい面白いなというふうに思って、
購入ご紹介しようというふうに思ったのと、
あとは10月の2日のNHKの朝一の番組に出られていて、冒頭15分ぐらいだと思うんですけれども、
まさにこの本の書籍に書いてあるような内容をですね、どういうふうに実践したかみたいなのをお話しされていて、
非常に短いカットだったんですけれども、
ぜひそこも合わせてご覧いただけたらいいかなというふうに思って、
今日このタイミングでご紹介しようかなというふうに思いました。
父の生活と課題
ちょっとタイトルがね、何のこっちゃっていう介護未満の父に起きたことっていうタイトルなんですけれども、
要はお父様がお一人暮らしされていて、同居されてないんですよね。
同居しないっていうのをポリシーにされていて、同居もしない、仕事も辞めないっていう形で、
2025年では87歳のお父様の5年間、5、6年の介護未満の体験期みたいな、
実際には介護を習えているんですけれども、それをどういうふうにうまくやるかみたいな、
そういう感じの書籍になっております。
いつものようにですね、目次からご紹介していこうと思うんですけど、
まずはじめにその経緯が書いてあって、第一章が2020年ですね。
だから今から5年前の82歳の時の老人以上介護未満の父ということで、
1、突然のSOS。
2、誰がための安心か。
ただためかな。
3、父のできること、できないこと。
4、それはまるで終わらないフジロック。
これやっぱり書くのお上手だなと思いましたね。
私が言うのは何なんですけど。
という感じで、第二章は、
正規の大掃除2021年前半ということで、父82から83歳。
1、さあ、次は家事代行サービスだ。
2、大掃除を成功させるための心得。
3、2日間のクリーニング講演。
4、諦めるところは諦めないところ。
5、3つの課題ともっかな不安。
6、生きるとか死ぬとかワクチンとかということで、
ちょうどこの時コロナ禍だったじゃないですか。
第1章でも出てきたんですけれども、
コロナのあるあるというか、
そういうのも結構描写があったりしますね。
ワクチンの話とかも出てきますね。
第3章、押し寄せる課題とつきない不安。
2021年後半、父83歳ということで、
体重が減ってきたりとかですね、
お墓回りの話とか、非常に、
これは医療的にも、
フレールの話とかも出てきますけれども、
フレールは第4章か、失礼しました。
第4章はついに介護サービスを検討ということで、
2022年、父83から84歳で、
スマート介護と実践
1、いざという時に必要なこと。
あ、これ第3章、
細かいあれを言い忘れましたね。
2、フレールとサルコペニア。
3、ひとまずここまで。
第5章、人生は簡単には終わらないということで、
2013年から2025年、まさに今年にかけてという感じですけれども、
1、父の大丈夫を引き伸ばす。
2、衰えゆく父と娘のジレンマ。
3、スマート介護で解決だ。
4、腎痛、骨折、がん。
では、最後終わり。というような構成になっております。
全体で174ページかな。
筋道読みでいくと174ページなんですけど、
実際ちょっと違うかもしれないですけど、
ぐらいの書籍で非常にサクッと読めて、
非常に面白いかなというふうに思いました。
ここでアサイジでも言われていたんですけれども、
ジェーン・スーさん、
すごい思いましたね。
ちゃんと分解して物事を考えるとか、
いうのがすごいロジカルで、
初めお父さんの介護が必要かなと思った時にも、
書店の介護コーナーに行くのではなくて、
ビジネス書コーナーに行って、
ビジネス的な解決をしようと思ったらしくて、
それで23ページのところに、
この図1というのに書いてありますけれども、
ゴール、父が精神的に具体的に、
健やかな一人暮らしを、
1日でも長く続けるというゴールに向かって、
どういうことを達成していったらいいかという、
3つの橋、3つの基本方針というのあたりで、
やっていくところとか、
あとはもう1つ父の、
できることできないことという図2の
マトリックスみたいな表があるんですけれども、
この4つをちゃんと分類して、
その各々に誰がどう担当するかというのを、
ちゃんと決定していくというのは、
いろんな人のコメントもそうですけど、
ビジネスライクに解決するという、
それは素晴らしいなというふうに思いましたし、
一方で、やっぱり介護、
このタイトル通りですけれども、
介護保険を取るまでのプロセスであったりとか、
続きをしていったらいいのかとか、
結構リアルにその辺のことが書いてあるので、
これから介護をされる方とか、
あと今実際に介護をされている方にも、
非常に参考になるんじゃないかなというふうに思いました。
あと個人的に面白かったのが、
第4章の、
いろんなスマート家電とかを使う方法、
スマート介護で解決だという、
第5章か、第5章の3とかですね。
これは和田明子さんという、
テクニカルライターの方の書籍があるっぽいんですけれども、
それを真似して、
いろんな最新のIT技術を使うんですよね。
例えば、
Googleのアレクサのあれあるじゃないですか、
あれをエコーショーだったかな、
それを置いておいて、
見守りとかに使う方もいらっしゃると思うんですけれども、
お父さんの見守りとかに使ったりとかですね。
あとは、タクシーアプリですね。
タクシーアプリも、
ご本人じゃなくて、
ジェーンス娘さん自身が使って、
タクシーを呼び出して、
病院に行くかどうかとか、
お金の支払いもアプリ内にできるので、
それをいちいち電話して、
お金払って、
何回も電話しないといけないですけど、
タクシーアプリで一発だというので、
なるほどというふうに思ったりもしましたね。
結構いろんなエッセンスが組み込まれていて、
ただ、
家族なんで、
イライラしてっていう場面も、
お父さんは、
ちょっと認知症っぽい症状とか、
歩行がふらついたりする原因が、
水筒症だったりとかして、
水筒症の手術をすることで改善したりとか、
医学的にも結構面白い、
興味深い描写もあったりとかして、
非常にいい書籍だなというふうに思いましたので、
朝一の番組と合わせて、
ご覧いただけたらいいかなというふうに思いました。
それでは、
最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけん、じゃんけんぱ!
ということで、
今日も幸せな一日でありますように、
お会いできていただきありがとうございました。
興味しんしん!
09:26

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