内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
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ということで、毎週日曜日は医師国家試験クイズの日ということで、
今週も皆さんチャレンジしていただきたいと思うんですけれども、
実はですね、今週はとあるP週間になっておりまして、
それは最後にネタ明かししますけれども、
それにちなんだ問題をピックアップさせていただきましたので、皆さん一緒にチャレンジしていただきたいと思います。
ということで、今日取り上げるのは第114回の医師国家試験のE問題36っていうやつですね。
というのを一緒に解いていきたいと思います。
ちなみに必修問題ゾーンなんですけども、これはね、ちょっと多分結構難問なんじゃないかなというふうに思います。
医学生の正答率はまあまあ高くて96%かななんですけれども、
これはね、多分一般の方には結構難しいんじゃないかなというふうに思います。
はい、ので頑張ってチャレンジしてみてください。
ということで、問題。
71歳の男性、血痰を主祖に来院した。
血痰ね、あの痰に血が混ざるやつですね。
2ヶ月前から微熱があり、2週間前から断続的に血痰の排出が続いていると。
かかりつけ医で糖尿病の内服化療中であるが、コントロールは良くないと言われているという。
これコントロール良くないって意味わかりますかね。
これ血糖をちゃんと下げないといけないんですけど、それが下がっていないっていうのを血糖コントロールは良くないっていうふうに言うんですけれども、
最近ね、血糖マネジメントっていうふうにっていうのもありますけど、ここではコントロールっていう言葉使われてますね。
呼吸音は両足胸部にコースクラックルズを聴取する。
これ難しいですね。コースクラックルズって、いわゆるバリバリバリみたいな、そんな音がするっていうことですね。
普通はね、スーハースーハーっていう感じの音なんですけれども、そうじゃなくて結構バリバリした音が鳴るっていう、そんな感じです。
胸部X線写真、A及び胸部増えCT、BCを別に示す。
次に行う別検査はどれかっていうことになっております。
なのでちょっとこれね、是非画像を見ていただけたらと思うんですけど、画像の解説最後にちょっとだけしますけれども、
レントゲンとAが胸部X線ですね、とBCですねが胸部のCTっていうことになっていて、
選択肢いきます。選択肢がA、FDG PET、B、スパイロメトリー、C、核タン抗酸菌検査、
D、尿中肺炎吸菌抗原検査、E、血小EGFR遺伝子検査、ということでいかがでしょうか。
もう一回ちょっと選択肢だけ聞きますが、AがFDG PET、B、スパイロメトリー、
C、核タン抗酸菌検査、D、尿中肺炎吸菌抗原検査、E、血小EGFR遺伝子検査、ということでいかがでしょうか。
スペースの方から行きますが、スペースはC、結構自信を持ってCと回答してもらいましたが、
スタイフの方はC、C、C、Cかな、C、C、C、Cが多いですかね。
C以外の方いらっしゃいますかね。ほとんどの方はCで回答されてきますね。
これ事前にもいただいてた方もCかなっていただいてましたけれども、正解はCですね。
正解の方おめでとうございます。
ということで、これ結構難問だったと思うんですけど、皆さん正解でしたね。おめでとうございます。
これはですね、ちなみにこれ病気は何ですかね。
これ病気を考えてそれに必要な検査を言い当てるっていう2段階難しい問題になってたんですけれども、
これ実は模範回答が病気がそもそも割れてるんですよね。
なので、僕的にはこれは結核でいいかなと思うんですけれども、
一部の模範回答は非結核性の抗酸菌症じゃないかっていうような模範回答を書いてる診断名ですね。
ものもありますけれども、ただ事前にしても回答はCの核タン抗酸菌検査なんですよね。
ということで、どちらにしてもCを選ぶっていうことになります。
これ抗酸菌ってですね、また以前もちょっとだけ取り上げたことありますし、
実は今週が結核呼吸器感染症予防週間、啓発週間、ちょっと正式名称忘れましたけれども、
ということになっておりまして、なので今週ですね、ちょっとこの結核関連のお話をさせていただこうかなというふうに思っております。
という感じで、一応他の選択肢をちょっとだけ解説しておくと、
まず一つ目はですね、FDG PETですね。これいわゆるペット検査っていうやつですけれども、
人間ドッグとかで工学でやらされるやつですけれども、あれ意味なくはないですけれども、
あんまりあれですけれども、これ基本的には悪性腫瘍をですね、
がんの転移とかを調べるっていうのに使う検査で、これは全然違うっていうことですね。
Bのスパイロメトリーですね、呼吸器の検査、これはね、
全然、これね、もしかしたらちょっと禁忌師になるかもしれないぐらいに、
禁忌師って必修ゾーンってね、選んではいけないものを禁忌師っていうふうに言うんですけれども、
それぐらい大きく息吸って吐いてみたいなことになると、それで肺筋を外に出してしまうんで、
これスパイロメトリーはもしかしたら禁忌師になっているぐらいかもしれないですね。
Dですね、Dは尿中肺炎吸菌抗原検査、これはね、全然加減は違いますし、
この状況で肺炎吸菌性の肺炎を疑う状況ではないかということで、
Dは違うかなっていう感じですし、あとEですね、E、初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれないですけれども、
血小のEGFR遺伝子検査っていうので、これはね、一部の肺がんでEGFR遺伝子変異っていうのがあるやつがあるんですけれども、
そうするとね、それに合ったお薬使えるっていうもので、肺がんの治療選択の中で使う場合もあるんですけれども、
今回のケースにおいては、そもそもがんを疑わないしっていう部分があるので、これは違うっていう、そんな感じですね。
という感じです。なので、これ皆さんどこで正解できたんですかね。