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2024-05-20 11:13

《934》必聴!がん悪液質とは?

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がん悪液質ハンドブック

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《AI要約》

今回は「がん悪液質」について解説した。がん悪液質とは、進行がんに伴う栄養障害で、体重減少、食欲不振、筋肉の消耗などを特徴とする症候群である。がん悪液質は80%の進行がん患者にみられ、生存率にも影響を与える重大な合併症である。

原因は全身性の炎症や、タンパク分解促進因子などによるものと考えられている。がん悪液質には初期、進行期、不可逆期の3段階があり、初期段階での介入が重要視されている。治療には副腎皮質ステロイド薬の投与と、栄養療法や運動療法などの非薬物療法が行われる。

近年、日本で新規薬剤アナモレリンが発売され、がん悪液質の治療に使用可能となった。がん悪液質に対しては、炎症抑制、代謝改善、運動と栄養サポートなどの集学的アプローチにより、QOLと健康寿命の延長が期待されている。がん悪液質は聞き慣れない用語だが、進行がん患者の重大な合併症であり、早期からの介入が重要である。

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内科医たけおの心身健康ラジオ、みなさんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心診療所、院長、内科医たけおと申します。
放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を 朝5時50分、20分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や みなさんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも年期です。ぜひご参加ください。
ということで、今日は興味津々資料の日、毎週月曜日ですね。
興味津々な資料をご紹介しているんですけれども、
昨日に引き続いてですね、がん悪液質、これを取り上げたいと思います。
昨日の医師国家試験クイズで、選択肢の中にがん悪液質っていうのが出てきて、
医療者はね、たぶん知っていると思うんですけれども、
医療者じゃない方は何それっていう、 初めて聞いたっていう名称じゃないかなというふうに思いますけれども、
実はこの悪液質って非常に重要な概念なんで、
ぜひ知っていただきたいなと思って、 今日取り上げたいと思います。
今日取り上げるのはですね、 この週末にも学会がありましたけれども、
がんサポーティブケア学会、他の先生方が監修されている、
がん悪液質ハンドブック、がん悪液質、 起床と治療の進歩を臨床で役立てるために、
っていうこの16ページの資料を、 ザザッとご紹介してみたいと思います。
これちょっと発行が古いんで、2019年、 今から5年前の発行になっているので、
ちょっと今の現状と違う部分もありますので、 その辺ちょっと後ほどお話したいなというふうに思います。
はい、じゃあまず、 私ですね、この週末学会があったんですけれども、
その中でがん関連倦怠感ですね、CRFっていうんですけど、 それの発表の機会をいただきまして、
それで、がん関連倦怠感の中の原因の一つとしても、 このがん悪液質っていうのがありますんで、
非常に注目のものかなというふうに思います。
はい、まず牧場をご紹介しますけれども、 初めにはいいとして、
第1章、第2章、第3章という、 3章構成になってますね。
第1章ががん悪液質とはということで、 これ昨日の解説のところにもチラッと定義触れましたけれども、
その辺の定義とか、あとは介入方法とか、 あとステージングですね、その辺が第1章で書いてあって、
第2章が主な証拠と病態整理っていうところで、 がん悪液質って一体何が問題なのかっていうところですね。
これが第2章で書いてあって、 第3章が治療ですね、という3章構成になってます。
はい、ということで、 初めにはちょっと話させていただいて、
まず第1章ですね、がん悪液質とはということで、
1-1、体重減少と食欲不振を伴うがんの合併症 ということで書いてますね。
これ昨日の放送でもお話しましたけれども、 がん悪液質の定義っていうのがありまして、
通常の栄養サポートでは完全に回復することができず、 進行性の機能障害に至る骨格筋量、
骨格筋って言うは筋肉ってことですね、 の持続的な減少を特徴とする
単位姿勢の症候群っていうことになってます。
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がん悪液質で進行がんの80%に 認められるっていうことで、
本当に多く、特に進行した方に関しては 悪液質が悪さをするっていう、
いろんな症状の原因となるっていうことは 非常に多く経験しますね。
それが、当然体重が減ったりとか 食欲不振もあるんですけれども、
最終的にはこの生存率ですね、まで影響を及ぼす っていうところが予後悪化させる。
だから寿命が短くなってしまうっていうことですね。
なので治療が必要だよっていうことが、 この第1章の1の1のところに書いてあります。
第2章、第2章じゃない、1の2ですね。
1の2は、がん悪液質って どんなことと関連するのかっていうことで、
この図の2が非常に分かりやすいと思うんですけれども、
メインとしてはですね、この体重減少とか 食欲不振とか、そういうのが多いんですけれども、
今回の発表でも出したような、この疲労とかですね、 あと痛み、頭痛、あとおしん、おうと、吐き気とかですね、
あと鬱、不安、味覚、嗅覚の変化とか、 早期飽満感、満腹感化、
あとサルコペニオンにも当然関係するっていうことで、
そういうのが総合して、QOLですね、 生活の質の低下に至るっていうところが、
1番の問題だっていうことですね。
あとは、その図の3に書いてありますように、 介護者もですね、
大体家族さんが多いと思うんですけれども、 食べさせようと思うんですけれども、
このがん悪液質の影響で食べられない、 いうことも結構あるので、
そうすると、揉めたりするっていうことにも なるっていうことですね、が書いてあったりします。
その下の第1の3ですね、がん悪液質の3つのステージと 早期介入っていうことで、
これですね、実は国家試験で別の問題もあって、 その問題の中にはですね、
このステージ分類も出ていたんですね。
実はそっちを取り上げようかなと思ってたんですけど、 やや専門的なんで、
昨日の意思国家試験ではやめたんですけれども、 このステージ分類っていうのがあって、
全悪液質、プレ介護者、 悪液質のことを英語で介護者って言うんですけど、
プレ介護者から悪液質、介護者の段階で、 一番重症なのがこの不旺性の介護者、
リフラクトリー介護者っていうことになっていて、 その3つの段階に分かれるっていうことですね。
特にこの全悪液質とか悪液質の段階ですね。
この段階は修学的な早期介入が必要とされる っていうふうに赤字で書いてますけれども、
これちょっと後からも出てきますけれども、 積極的に治療をして、
できる限りこの悪液質からの離脱を目指す っていうような、そんな形になってきます。
この辺はいいですかね。
ERCPCとの違いはちょっと専門的なので、 飛ばさせていただいて、
この1-4ですね、早期介入のために 今できることっていうことで、
やっぱり体重減少とか、あと食欲不振ですね。
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これをきっかけにこのがん悪液質を早めに見つけて 介入することが大事だよっていうことになってます。
もちろん、飢餓もあるんですね。
飢餓もあるんですけれども、 これの一番の違いはこの図の方に書いてあるように、
飢餓は当然ですけれども、食べなくて痩せてくる っていうのが飢餓の本体なんですけれども、
がん悪液質の場合は、食べても食べても 痩せてしまうっていう、
そのがんの方に栄養をとらえてしまうんで っていうところで、一番問題になってくるっていうことですね。
第2章ですね。第2章、ちょっと難しいので ササッといきますけれども、
このがん悪液質がなぜ起こるのかっていうことで、 2-1、全身性の炎症って書いてありますけれども、
これ、この週末の発表でも出ましたけれども、 この炎症性サイト会員っていうですね、
要は体の中にいろんな炎症を起こす物質 みたいなのが過剰に出てしまって、
それによっていろんなことが起こってくる っていうのが1つ考えられます。
で、2つ目の体重減少も同じですね。 この炎症性サイト会員っていうものとか、
あと、タンパク分解誘導因子っていう PF っていうのがあるんですけど、
それも作用して、最終的には筋肉の 減少に至っていくっていうような、
脂肪も分解されるっていうのもありますね。
っていうことと、あとは食欲ですね。 食欲不振っていうことで、
これは聞き換えたことある方も いらっしゃるかもしれないですけれども、
食欲に作用するようなホルモンですね、 このグレリンっていうのがあるんですけれども、
グレリンレプチンとかっていうのですね。 特にグレリンですけれども、
そこら辺が関係した食欲不振っていうのが あるっていうことですね。
これ、ちょっと後ほど出てきます。
ということで、第3章に行きますと、
なので、プレ回避者とか回避者ですね、
初めの比較的ステージが若い段階のときには、 より積極的な治療が求められるっていうことになっていまして、
その治療としては、一つはお薬の治療ですね。
別のものとして、非悪物療法ですね。 お薬以外の治療があるっていうことになっています。
で、臆性に関してはですね、 ここに4つ書いてありますけれども、
どれも保険的ではないんですけれども、 ただ一番臨床上よく使われるのは、
一番上のコルチコステロイドっていう、 いわゆるステロイドですね。
これが使われることが比較的多いかなと思いますけれども、 使うタイミングとか使う量とか、
この辺は注意が必要ですけれども、 でもステロイド使われるケースが多いかなというふうに思います。
ただ一方でですね、この非悪物療法のところも非常に重要で、
例えば栄養療法ですね、表の4に書いてある栄養療法、 あと表の5には運動療法って書いてありますけれども、
これ本当にがん関連疲労って全く同じなんですけれども、 こういった、いわゆる修学的って我々言いますけれども、
いろんなトータルでの治療が大事っていうことが、 ここの3の3の非悪物療法のところに書いてあります。
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最後にですね、最後にこの3の4ですね、 期待される新規薬剤っていうことで2つ書いてありますね。
アナモレリンとエナボサームっていうのが書いてありますけれども、 このアナモレリンがですね、
実は昨日も触れましたけれども、日本で発売、 世界で初書きで発売されてですね、
今実は臨床上使えるようになってきています。 これから多分またさらに研究が進んでくるんだろうと思うんですけれども、
これが、なので保険病名としてもガン、 悪液質に対する治療としてとっています。
なので、2019の時点ではまだ発売されてなかったんですけれども、 この5年間の間で発売されてきてっていうところが、
最新情報って感じですかね、はい。
で、最後の16ページ目ですかね、 将来の修学的改良モデルっていうことで、
これ非常には分かりやすいですけれども、 薬物療法としてこういった高炎症、炎症を抑えるお薬とかですね、
代謝の改善、食欲の改善とかっていうのと、 あとは運動、栄養とかですね、そういったもので、
身体機能とQIRの維持、改善で健康寿命の延長を 目指したいというような、そんな形になっていて、
これ本当にこの通り今進んでいるかなというふうに思います。
はい、ということで、冒頭にも言ったように、
ガン悪役室って非常に緩和の領域でも 重要なものなんですけれども、
あんまりそもそも悪役室とか改役室や、 こういう用語を聞いたことがない方が
かなりいらっしゃるんじゃないかなと思って、 ちょっと昨日、今日連続して取り上げさせていただきました。
明日はですね、実はこの週末に参加していたガンサポテトキャア学会に、 ちょっと感想を触れてみたいと思います。
はい、それでは最後、 心身じゃんけんでいきたいと思います。
はい、心身じゃんけん、じゃんけん、ぐっ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、 オワイトナイトガイド竹でした。
興味津々!
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