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2025-04-16 11:35

《1212》カルシウムの門番‼️米粒大の副甲状腺の神秘✨

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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

* 副甲状腺は甲状腺の裏にある米粒大の小さな臓器(通常4つ)。

* CT検査などでは見えにくい。

* 主な働きは副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌し、血液中のカルシウム濃度を調整すること。

* カルシウム濃度が低いと、PTHが骨からのカルシウム放出、腸からの吸収促進、腎臓での再吸収促進を促す。

* 活性型ビタミンDの生成にも関与し、カルシウム吸収を助ける(活性化は腎臓で行われる)。

* カルシウム濃度が高い場合は、PTHの分泌が抑制される。

* 副甲状腺の病気は、ホルモンが出過ぎる「副甲状腺機能亢進症」と、出なくなる「副甲状腺機能低下症」の2つ。

* 副甲状腺機能亢進症には、原因不明の原発性と、他の病気(主に慢性腎臓病)が原因で起こる続発性がある。

* 慢性腎臓病では、活性型ビタミンDの低下やリンの蓄積により、続発性副甲状腺機能亢進症が起こりやすい。

* 治療法には、副甲状腺摘出術(PTX)、エタノール注入(現在はあまり行われない)、薬物療法がある。

* カルシウム受容体作動薬(カルシメミティクス)は、カルシウム濃度が高いと錯覚させてPTHの分泌を抑える薬。

* 腎臓内科医は、慢性腎臓病患者のカルシウム、リン、PTHの値を定期的にチェックし、必要に応じて治療を行う。


興味シンシン☝

サマリー

このエピソードでは、副甲状腺の重要性とその機能について説明されています。特にカルシウム調整の役割が強調されています。副甲状腺ホルモン(PTH)が体内のカルシウム濃度を維持する方法や、関連する病気についても考察されています。副甲状腺はカルシウムの調節において重要な役割を果たしており、腎臓の健康状態がPTHの分泌に影響を与えます。さらに、治療方法として副甲状腺摘出術やカルシメミティクスが紹介されています。

副甲状腺の紹介
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームから是非お寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、ただ今日は質問回答でもリクエストでもありませんで、
昨日の放送に関連して、これはリクエストとか質問は絶対来ないんだけれども、
一度お話ししておいたほうがいいかなというようなことで、
副甲状腺のお話をしたいと思います。
というのは、昨日アルドストロンの話をさせていただいたんですけれども、
その中でアルドストロンが腹腎というところから出るよというお話をしたかと思うんですけれども、
同じ腹がつく臓器として、
副甲状腺、これも腎臓内科医としてはもう切っても切り離せないぐらいの非常に重要な臓器なんですね。
なんですけれども、意外とマイナーでというか、
ほとんど一般の方はご存知ないんじゃないかなというぐらいの臓器なんで、
ちょっと改めてお話したいかなというふうに思います。
まず、この副甲状腺ってどこにあるかわかりますかねって、
これはわかるかなと思うんですけれども、
昨日の腹腎が腎臓の上についているというお話をしましたけれども、
副甲状腺はですね、甲状腺の裏にあるんですよね。
というか、甲状腺がどこにあるかご存知ですか、皆さん。
甲状腺って喉ぼとけあるじゃないですか。
その裏ぐらいに、チョウチョ型ぐらいである臓器が甲状腺なんですけれども、
そのさらに裏にある臓器が副甲状腺ということになります。
だから、場所的にですね、甲状腺に近いから副っていうふうについてますけれども、
甲状腺とは全く別物です。
これ副字も無しなんですけれども、
場所的に甲状腺の裏だからっていう理由だけで、
副甲状腺っていうことになっていて、
これ英語でもパラサイロイドっていうふうに言うんですけれども、
っていうもので、あとはですね、これ驚くべきことに、
臓器なんですけど、むちゃくちゃちっちゃいんですね。
米粒大ぐらいのものが、
チョウチョの羽のところに4つぐらいピッピッピッピってついてるっていう、
そういうのが人によってちょっと大きさが大きかったりする方もいらっしゃるみたいなんですけれども、
基本的には米粒大ぐらいの数ミリみたいな臓器が、
甲状腺の裏側に張り付いてるような形であるっていう、
そんな感じになってます。
なので、普通の例えばCT検査とかですね、
そういうのをやっても見えないっていうのが、
この副甲状腺の特徴っていうことになりますね。
カルシウム調整の機能
副甲状腺どういう働きしてるかというと、
これ非常に大事な働きをしていて、
カルシウムって皆さん聞いたことありますよね。
カルシウム、骨を作るもとみたいなのって多分、
小学生ぐらいの時にも習ったと思うんですけれども、
このカルシウムの量をですね、調整してるんですね。
体の中の量、特に血液中のカルシウムの量とかですね、
これを調整しているっていうのが、
この副甲状腺から出てくる、
この副甲状腺ホルモンっていう、通称PTHっていうふうに言いますけれども、
これが非常に大事な役割を担っているっていうことになっています。
私の放送でもですね、以前からお話しているように、
体の中のミネラルバランスって非常に厳密に調整されてるんですよね。
ナトリウム、カリウム、カルシウムとかですね、
あとちょっと今日も出てきますが、リンとかですね、
この辺もですね、非常に厳密な調整が入っていて、
特にカルシウム、あとリンとかですね、
この辺に関係するのがこのPTHっていうことになってきます。
具体的にはですね、このカルシウムの濃度が正常より低くなってくるという場合ですね、
その場合には、その副甲状腺っていうところから、
副甲状腺ホルモンっていうのが出てきて、
例えばその骨に、骨の中にカルシウムってものすごいいっぱいあるんですけれども、
もう90数%以上のカルシウムって骨の中に蓄えられてるんですけれども、
それが血液中に出てくるようにPTHが働いてなるっていうのとか、
あとは、実は腸ですね。
腸でカルシウムって吸収されるじゃないですか、
牛乳とか乳製品にカルシウムが多く含まれるっていうのはよくご存知だと思うんですけれども、
これが、その腸からの吸収も促進されたりとかですね、
あと腎臓ですね、腎臓もカルシウムの再吸収っていって、
カルシウムが出ていかないような器官が腎臓で働くんですけれども、
これを促進したりとかですね、いうのがあったりします。
あと、もう一つ非常に重要な働きとしてですね、
この活性型ビタミンDっていう、これね腎臓の話の時にもお話しましたけれども、
これが腎臓で活性化されるんですね。
で、それがまたこのカルシウムの吸収に働いたりとかっていうことで、
いずれにしてもカルシウムが低くなったらこのPTHがピピッと働いてですね、
血液中のカルシウム濃度を高くするように、
要は正常範囲内に維持するように働くっていうことになってきます。
副甲状腺の病気
逆にですね、カルシウムが高すぎる場合ですね。
高すぎる場合には当然PTHが抑えられて、
さっきお話したのと全く別な逆側の働きが働くっていう、
そんな感じになっております。
ということで、これは甲状腺の解剖と生理学の部分ですけれども、
この副甲状腺のですね、さっき甲状腺って言いましたけど、
副甲状腺の病気、大きく二つあってですね、
これが一つはですね、副甲状腺機能更新症といって、
副甲状腺のホルモンの働きが強くなりすぎてしまう病気ですね。
これが一つあって、逆側ですね、副甲状腺機能低下症ですね。
っていう大きく二つの病気の方向性があるっていう感じになっていて、
特に副甲状腺機能更新症に関してはですね、
これ、昨日の放送でもお話したように、
全く他に原因がなく起こる原発性副甲状腺機能更新症、
この場合は本体性って言わないんですけれども、
一時性、原発性の副甲状腺機能更新症っていうのと、
その他に原因があって起こってくる続発性、二次性とも言いますけれども、
副甲状腺機能更新症っていうのに分かれるっていうことになってきます。
原発性副甲状腺機能更新症はですね、まるに出てくるんですけど、
私自身はあんまり見たことないんですよね。
ただ、これは血液検査でカルシウムが高い人を詳しく調べていくと、
実は副甲状腺ホルモンが出過ぎる原発性副甲状腺機能更新症だったみたいなこともあるっていうことで、
ただ、実際の臨床現場ではですね、
もう圧倒的にこの二次性、続発性の副甲状腺機能更新症の方が多くて、
その理由がこの慢性腎臓病弾ですよね、CKDっていうことになってきます。
なぜそうなるかというとですね、
この腎臓が悪くなると一つはですね、
先ほど言った活性型ビタミンDっていうのはできなくなってしまって、
カルシウムが低くなりがちになるんですね。
活性型ビタミンDっていうのはカルシウムを高く保つ働きがあるんですけれども、
これがうまいことできなくなることでカルシウムが低くなってしまうっていうことになって、
副甲状腺の役割
そうすると、さっき言ったようにカルシウムが低くなると、
さっき言ったそのPTHっていうのが、
これやばいやばいっていうことで働いてPTHが出過ぎるっていうことになってきます。
あともう一つはですね、
リンが腎臓が悪くなると体の中に溜まりやすくなるんですね。
これもPTHが高くなる原因の一つというふうに言われていて、
いずれにしてもその腎臓が悪い方に関してはこの続発性、
二次性、副甲状腺器能更新症が非常に起こりやすい状態になってくるっていうことになってきます。
なので、日々ですね、我々腎臓内科医はこのカルシウム、リン、PTHですね、
これをですね、採血で見ていて、
これが正常範囲内にちゃんと入るかどうかっていうのをちゃんと見てるんですよね。
もし副甲状腺器能更新症になっている、もしくはなりそうだっていうことであれば、
それに対して適切に対応するお薬を使っていくっていうことになってきます。
はい、っていう感じでしょうかね。
具体的にはですね、そのお薬もそうなんですけれども、
この副甲状腺器能更新症ですね、特に二次性の場合に対処する方法が2つあってですね、
1つは、3つありますね。3つありますけれども、今はほとんどお薬になってしまってますけれども、
1つはですね、手術でその副甲状腺を取るっていうのですね、
これPTXっていうふうに言いますけれども、副甲状腺摘出術っていう方法と、
あとは、今ほとんどやられなくなってしまいましたけれども、
エタノールを注入してその臓器の機能自体を死滅させるっていう方法もあるんですけど、
それと、あとはお薬ですね。
で、副甲状腺ホルモンを抑える方法っていう大きく3つあってですね、
3つあります。で、1つはですね、この副甲状腺の摘出術ですね、PTXっていうふうに通常言いますけれども、
これはですね、職人芸なんですね。
これできる先生ってね、実はね、すごい少なくって、
特に最近そのお薬がね、非常に良くなってきたんで、
非常にね、これをする先生少なくなってきてるんですけれども、
神業みたいな感じなんですね。
さっき言ったように、その甲状腺の裏側に副甲状腺ってついてるんで、
これを手で触ってですね、ここにあるみたいなんで、
それをね、ちゃんと着実に取っていくっていう技術が必要で、
それを全部ちゃんと取って、で、全部取るんですね、一旦。
一旦全部取って、で、自家移植っていうふうに言うんですけれども、
大体腕のところなんですけど、腕のところに、
その副甲状腺の臓器の一部分を埋め込むみたいな、そんな手術なんですね。
これ不思議じゃないですか。
で、そこからまたPTHがちゃんと出てくるみたいな、そんな感じで、
それやったら初めからね、その甲状腺の裏につくる意味ないやんっていうふうに思うんですけれども、
そういう手術があったりしますし、
あともう一つがですね、さっき言ったお薬ですね、
これカルシメミティクスっていうふうに言うんですけれども、
これ舌噛みそうですけれども、これ何してるかというと、
カルシウムがですね、少ないとPTHが出過ぎるっていうことになるので、
カルシウムではないんですけれども、カルシウムが多くあるよっていうふうに騙してですね、
騙してPTHを抑えるっていうような薬が最近、
最近って言っても10年前ぐらいから出てきてですね、
これが非常に使えるようになってきています。
なので、腎臓病、特に陶石やってらっしゃる方さんでですね、
カルシウムミティクスを使ってらっしゃる方に最近非常に増えてきましたね。
注射と飲み薬の両方ありますけれども、
はい、っていうような感じです。
と思ったらもう11分なんでこれで終わりにしたいと思いますけれども、
急に終わりましたけれども、
副向上剪定でカルシウムの調節に非常に重要な臓器だっていうことを知っていただきたいなと思って話しました。
治療方法の紹介
はい、えーと、では最後、シンシンジャンケンにいきたいと思います。
いきますよー。
シンシンジャンケン、
ジャンケンパ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いできるだけでした。
今日もいいシンシン。
11:35

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