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2025-04-15 08:44

《1211》安静30分後採血のふか〜い理由(ワケ)

【本日のご質問】

血圧高めを心配して、循環器内科へ行くことになり、そこで、安静採血(30分ベッドに横になる)というものを初めてしました。

 検査項目をみて、検索して、それは、安静採血するものと知ったのですが、

①(安静採血しないと)結果に、それほどの変化が起こるものなのですか?それは、なぜですか?

②他の採血の仕方(体勢)は、ありますか?

(AIで検索したら、それなりに説明されてますが、読んだところで、よくわからない。(基礎知識なさすぎ))

項目はレニン活性、アルドステロン

以前の放送で話されていたら、すみません🙇‍♀️


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

* 内科医たけお先生による心身健康ラジオの概要説明と、質問・リクエストの募集。

* 匿名の方からの「安静採血」に関する質問を紹介。

* 質問内容は、安静採血の必要性、結果への影響、理由、および他の採血方法の有無について。

* AI(ChatGPTとGemini)による回答は優秀だったが、基礎知識がないため理解が難しいとのこと。

* 安静30分採血は、原発性アルドステロン症のスクリーニング検査として行われることが多い。

* アルドステロンは血圧を上げるホルモンであり、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系で血圧維持に関わる。

* 通常、血圧が高いとアルドステロンは抑制されるが、原発性アルドステロン症では過剰に分泌される。

* 高血圧の原因は、本態性高血圧と二次性高血圧に分けられ、二次性高血圧の原因の一つに原発性アルドステロン症がある。

* 若い方の高血圧の場合、二次性高血圧の可能性を調べるのが重要。

* 原発性アルドステロン症のスクリーニング検査では、レニンとアルドステロンの比率(PAC/PRA)を測定するため、安静状態での採血が必要。

* 安静にしないと血圧や体勢によってホルモン値が大きく変動し、正確な結果が得られない。

* レニンとアルドステロンを測定する他の採血方法(体勢)はない。

* 安静採血には時間と場所が必要であり、医療機関によっては実施できない場合がある。

* 質問者への回答と、不明な点があればコメント欄への書き込みを促し、恒例のじゃんけんで締めくくり。


興味シンシン☝

サマリー

安静採血は原発性アルドステロン症のスクリーニングにおいて重要な検査方法です。この検査では、血圧や体位がホルモン値に影響を与えるため、30分間の安静が求められています。

質問の概要
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問をお待ちしております。
ということで、今日は質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日は特命の方からのご質問、というかリクエストでいただいております。
まずは読ませていただきますけれども、
血圧高めを心配して循環器内科へ行くことになり、
そこで安静採血、30分ベッドで予行になるというものを始めてしました。
検索項目を見て、検索して、それは安静採血するものと知ったのですが、
①、安静採血しないと結果にどれほどの変化が起こるものなのですか?
それはなぜですか?
②、他の採血の仕方、態勢はありますか?
ということで、ご質問いただいております。
原発性アルロステロン症の検査
AIで検索したら、そういう内に説明されていますが、
読んだところでよくわからない、基礎知識なさすぎということで書いていただいておりまして、
ありがとうございます。
まずはAIで検索するのは非常に素晴らしいと思います。
私もこの実はご質問、AIで事前に調べてまいりました。
AIの回答は非常に優秀な回答で、
具体的にはChatGPTとGeminiと両方調べたんですけれども、
両方とも非常にいい回答で返ってきましたけれども、
それをちょっと噛み砕いてお話したいなというふうに思います。
これは安静30分採血ってやったことある方はいらっしゃるかもしれないですし、
医療者であれば逆にそういう形での採血指示が入ったこととかあると思うんですけれども、
これはとある病気を疑うときに最もされるというもので、
そのとある病気とは何でしょうかというと、
これ多分質問された方もご存知だと思いますけれども、
原発性アルロステロン症というそういう病気がありまして、
これをスクリーニングする、要はそれの一番初めの検査として行う採血として、
この安静30分が必要というものになってきます。
そもそもアルロステロンって何ですかという話になると思うんですけれども、
アルロステロンってしたかみそうなホルモンの一つですけれども、
これ血圧を維持する、維持するとか高くするホルモンの一種なんですね。
もっと言うとこのレニン、アニオテンシン、アルロステロン系という、
こういう血圧が下がらないように維持する一種のホルモンの系統がありまして、
もちろん交換神経の例えばアドリナリンとかこういうのも血圧の維持に働くんですけれども、
それとは別の経路でレニン、アニオテンシン、アルロステロン系という、
これ実はね、腎臓も関係してるんですけれども、
ちょっとこれ腎臓の発生と脱線して非常に長くなるんで、僕今日はやめときますけれども、
そういう血圧の維持に関わっているものがあって、
それの一番下流ですね、一番下のところに位置するのがこのアルロステロンっていうものがあるんですね。
それがですね、通常であれば血圧が高ければアルロステロンは抑えられて、
要は血圧をそれ以上上げなくていいということでアルロステロンは低くなって、
血圧が低くなってくるとアルロステロンが上がるっていう風に自動的に調整される、
アルロステロンの量が自動的に調整されるっていうのが普通なんですけれども、
それが異常に出続けてしまう、要は血圧の以下に関わらずアルロステロンが出続けてしまうっていう病気があって、
これが先ほど言った原発性アルロステロン症っていうやつなんですね。
ちなみにこれアルロステロンって副陣っていうところから出てきてるんですけれども、
腎臓の上にちょこっと帽子みたいな感じでついているところなんですけれども、
ここから出てくるホルモンで、それが異常に出続けるっていうのがこの原発性アルロステロン症っていうものになります。
で、これなぜ重要かというとですね、これ以前にもボイシーの時代だったかなにお話したかと思うんですけれども、
実は血圧が高い原因って大きく2つに分かれるっていうふうに言われていて、
1つが本体性抗血圧症ということで、本体性ってちょっと難しいですよね。
本体性ってあんまり一般用語ではないと思うんですけれども、本体性って、
本、ブックの本に体性の体、能動体とか児童体の体ですね。
性は性別の性ですね。それを本体性っていうふうに書くんですけれども、
それとあとは二次性っていうのに分かれるんです。
二次性の方が分かりやすいんで、二次性っていうのは要は他に原因があって血圧が高くなるっていうものですね。
これが二次性抗血圧っていうもので、その中にまたいろいろ原因が分かれるんですけれども、
例えば有名どころで行くと睡眠臣呼吸症候群に刺すっていうので血圧が高くなったりとか、
あとは腎臓に行く血管がですね、細くなる、こういうのが腎血管性抗血圧っていうふうに言うんですけど、
こういうものであったりとか、あと今日お話しするようなホルモンの病気ですね、原発性アルロステロン症とかですね、
あとは交換神経のホルモンが異常に出る病気っていうのもあるんですけど、
褐色細胞種っていうような病気があったりするんですけれども、
いずれにしても他の原因が何かしかあって、それによって血圧が高くなるっていうのを二次性抗血圧っていうふうに言って、
それらがない、要は遺伝的な背景であったりとか、あとは年齢一定、老化現象の一つとしての抗血圧とかですね、
そういうのでなってくるのが本体性抗血圧っていうことでなってくるんです。
これガイドラインにも書いてあるんですけれども、その中の二次性の中でかなり多いというふうに言われているのが、
この原発性アルロステロン症っていうことなんですね。
特に若い方とか、若い方で検診で抗血圧を指摘されてっていう場合には、
もちろん血圧を下げるっていうのも大事なんですけれども、
その二次性じゃないかっていうのを調べるっていうのは非常に重要で、
そのうちの一つで原発性アルロステロン症のスクリーニング検査っていうのを行うっていう、そんな感じになっております。
安静の重要性
ということで、非常に前置きが長くなりましたけれども、
そのスクリーニング検査としてこのレニン、アルロステロンっていうのを両方を測ってですね、
この比を取るっていうですね、このPACっていうアルロステロンのノードとですね、
このレニン活性、PRAっていうこれの比を取っていくんですけれども、
そのために安静で採血しないといけないっていうことになっております。
これなぜ安静にしないといけないかっていうと、先ほど言ったように、
血圧でですね、このレニンとかアルロステロンの値って非常に大きく変わるんですけれども、
もう一つはですね、その体位ですね、要は体の姿勢でこれが非常に変わるっていうことになってきて、
だからそれで30分寝た状態でそのホルモンの値を落ち着けてから採血する必要性があって、
それで30分安静を指示されているっていう、そんな感じでございます。
なので、結論としては、安静採血しないと結果で非常に影響があるからっていうことになりますし、
あとはこのレニンとアルロステロンを測ることに関しては、
他の採血の仕方、各個体制はありますかっていうことでいくと、ないですっていうことになりますね。
っていう感じです。
ただ、これ当然ですけれども、採血するのに30分以上かかってしまうんでっていうことで、
ある程度患者さんに事前に説明してですね、それぐらいの時間を取ってきていただく必要性はありますし、
あとは当然場所も必要なんで、普通の採血って大体座った状態で一斉に座ってやると思うんですけれども、
それとはちょっと違う採血方法が必要になってきたりしますので、
これはちょっと施設によってできない施設もあるかなというふうに思いますね。
っていう感じでございます。
ということで、よろしいでしょうか。
もし何かわからないこととかあれば、またコメント欄に入れておいていただけたらと思います。
はい、では最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけん、じゃんけん、ぐっ。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お相手はないかいのたけでした。
きょうみしんしん。
08:44

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