1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1193》カリウムが高い‼️そん..
2025-03-25 09:08

《1193》カリウムが高い‼️そんな時どうする?

【本日ご質問】

以前、顔面強打で痛すぎて気を失った時のお話です…。

救急で病院に行ったところ、血液検査でカリウムの異常値が発覚。

ここで質問です。

①カリウムが異常に上がっている時に次に行う検査ってどんなものなのでしょうか。


②カリウムが異常に上がった場合、意識喪失するとどういったリスクがあるのかをお聞きしたいです。


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

『内科医たけお先生』による今回の「新進健康ラジオ」では、リスナー・ゆうちゃんからの質問「顔面強打で気絶した際、血液検査で高カリウム血症が見つかった」ことについての解説が行われました。


まず、突然の高カリウム血症の原因として「溶血」が考えられると説明。採血時の処理の影響で赤血球が壊れ、偽の高値が出ることがあるため、再検査が必要とされます。ただし、本当に血中カリウムが高い場合は非常に危険で、不整脈や突然死を招くリスクがあるため、心電図や血液ガス検査での確認が重要です。血液ガス検査ではpHやアルカリ・酸のバランス、重炭酸イオンなども測定し、身体が酸性に傾いていないかを確認します。


高カリウム血症は電解質異常の中でも特に自覚症状が乏しい点が特徴で、気づかぬうちに心停止に至る危険性があります。そのため、医療者は特に注意しており、腎臓内科では早急な対応が求められます。治療は薬物や透析によるカリウム除去で、一刻を争うケースもあるとのこと。


一方で、たけお先生は「低カリウム血症」の方が治療が長引く場合も多く、実は嫌がられることもあると補足しました。原因が多岐にわたるため対応に時間がかかるとのことです。


最後に、「電解質異常で困ったら腎臓内科を頼ってほしい」と強調し、恒例のじゃんけんで締めくくられました。

サマリー

このエピソードでは、内科医のたけおがカリウムの異常値に関する質問に答えています。特に高カリウム血症の場合の検査やそのリスク、治療法について詳しく解説され、リスナーへのアドバイスも提供されています。

00:01
内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたの…噛みました。あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日は久々、質問回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいているご質問はですね、3週間前ぐらいにいただいたご質問で、
ゆーちゃんからいただいております。初めての方ですかね。ありがとうございます。
ご質問の内容が、以前顔面強打で痛すぎて気を失った時のお話です。
ちょっとこれ痛いですね。
カリウム異常の検査とリスク
病院で採血を行ったところ、血液検査でカリウムの異常値が発覚。
ここで質問です。
①カリウムが異常に上がっている時に次に行う検査ってどんなものなのでしょうか。
②カリウムが異常に上がった場合、意識喪失するとどういったリスクがあるのかをお聞きしたいです。
っていうような、こんなご質問をいただいておりました。
これ、腎臓内科医としてはむちゃくちゃ興味津々というか、答えたくなるご質問でありましたので、
これお答えしたいなというふうに思います。
医師国家試験とかにも出るような内容かなというふうに思いますし、
初期研修医は必ず知っておかないといけない内容というか、
私も研修医にこのカリウムの対応はむちゃくちゃ教えたんで、
その辺をお話したいなというふうに思います。
そもそも、まずカリウムが高い時にまずやるべきことっていうのがありまして、
これは2つ、3つぐらいあるんですけれども、
1つは本当にカリウムが高い、真のカリウム結晶かどうかを確認するということですね。
これ、常時高い人に関しては、もうそれはそうだろうと思って対応するんですけれども、
今まで全く何もなかった人が突然カリウムが高くなった場合ですね、
これは溶結ですね。
血を取るときに非常に時間がかかったりとか、
あとは取った後に血をほったらかしにしておくと、
その赤血球というのが壊れてですね、そこからカリウムが出てくるというのがあるんですね。
だから、実際には体の中のカリウムはそんなに高くないんだけれども、
三陰腸はですね、その検査では非常に高く出てしまうというのがあって、
これが結構起こるんですよね。
で、もちろん血液検査のところにですね、弱溶結とかですね、
溶結が強すぎる場合には取り直してくださいというふうに電話がかかってくる場合とかもあったりするんですけれども、
そんな感じで、真の高カリウム結晶、カリウムが高いわけではない場合もあるので、
これ再検査するというのが一つですね。
ただ、それと同時に並行してですね、やっぱり心電図を取っていくって、
ちょっとこの後お話しますけれども、高カリウム結晶が一番何が怖いかって、
不清脈が突然起こるんですよね。
しかも症状がなく不清脈が起こるっていう、これが一番怖いところで、
なので心電図を取ってですね、高カリウム結晶が不清脈に至らないかどうかみたいなのをチェックしていくっていうのが非常に大事です。
あとはですね、もう一つやるとしたら、血液ガスっていうのを取りますね。
血液ガスってあんまり腎臓以外では取る機会ってない。
あ、まあ救急では取るかな。救急では取りますし、
時々ね、血液ガスって何ですかっていうような患者さんとかはいらっしゃるんですけど、
やってることはですね、普通に採血と同じなんですけれども、
ただ普通の血液検査では酸とアルカリのバランスですね、
そういうのを酸塩系並行っていうふうに言うんですけども、
これを見ることはできないことはないんですけども、普通はやらないんですよね。
一般的な生化学検査って言って、そのミネラルバランスですね。
ナトリウム、カリウム、あとクロールっていう塩化物イオンですね。
こういうのは見るんですけれども、それに合わせてですね、血液中のPHですね。
酸とアルカリのバランスを見る、ディトマス試験紙とかやりましたよね。
これとか、まあ当然ディトマス試験紙で検査してるわけではないんですけれども、
検査してるわけではないんですけれども、それとか、
あとはバイカーボネットって言って、重炭酸イオンですね。
こういうのを測ることで、あと二酸化炭素ですね。
測ることで、その酸とアルカリのバランスを見たりとかするっていうのがあります。
特にですね、コーカリウム結晶に関しては、脚動質ですね。
要は体の中が酸性に傾くっていうのと合併してですね、起こってくることが多いので、
それの程度を血液ガス分析っていうので見たりします。
これですね、腸脈の普通の採血でもすることはあるんですけれども、
より正確に測るっていう場合には、血ガスっていって、
動脈の方から採血するっていうのがあったりしますね。
この3つぐらいをまず確認するっていうのが必要になってきます。
高カリウム結晶の治療法
それが検査ですかね。
じゃあ、どういうことがコーカリウム結晶になったら起こるかっていうことで、
先ほども言ったようにですね、この電解質のいろんな異常の中で、
自覚症状が最も乏しいものがコーカリウム結晶なんですよね。
なので、我々医療者は非常に気をつけているっていう、
特に腎臓内科医は非常に気をつけてるんですけれども、
っていうものがあったりします。
例えばですね、ナトリウムの異常ってこれまで結構起こるんですけれども、
高ナトリウム結晶とか低ナトリウム結晶、一番多いのは低ナトリウム結晶なんですけれども、
とか、あとは日常診療で一番よく、一番ではないか、
比較的よく出会うのがコーカルシウム結晶ですね。
このコーカリウム結晶ってね、コーカルシウム結晶を言い間違える医療者非常に多いんですけれども、
全然似て非なるものなんで、
コーカルシウム結晶とかって結構出会うんですけれども、
この辺はですね、必ず症状が出てくるんですね、カールの症状が。
なんですけれども、コーカリウム結晶に関してだけはですね、
ほとんど症状がなくて、
ご質問にあった意識消失するっていうことが、
もし仮にコーカリウム結晶だけで起こったということであれば、
もうそれはね、緊急事態っていうか、
それはね、もう明らかに不正脈が起きてるっていうことなんで、
これはね、もう即対応しないといけないっていうことになります。
で、ひどい場合にはですね、これ心臓止まることもあるんで、
実際に私ね、コーカリウム結晶で心臓止まった方、何人か見てますし、
非常に危険な状態になるので、
なるんです。
だからコーカリウム結晶を見たときには、
もう即対応しないといけないっていうのが、
研修医のマニュアル本みたいなのは絶対書いてありますし、
実際に臨床上もそういうのがあったりします。
で、実際の治療に関してはちょっと難しいんで、
薬使っていったりとかですね、
あとは最終兵器としてはね、やっぱり糖石ですね。
これ腎臓内科医は糖石をできるっていうか、
最終的には臨床工学技師さんとかですね、
他の看護師さんとかもお手伝いいただきながら糖石をやっていくんですけれども、
糖石をやることで急速にカリウム正常化にすることができるんで、
それも考慮したりしますし、
あとは糖石がすぐにできない経営でも、
循環器内科が強い病院とかだったら、
不正脈に対しての対応を先にするっていう場合もあったりしますね。
この辺、病院によってさまざまですけれども、
ただ、一刻も早くカリウムを正常化するっていうことの方が大事っていう、
そんな感じですね。
でしょうか。
低カリウム結晶の注意点
ただですね、このカリウム異常に関しては、
高カリウム結晶の方が短期結栓なんですね。
今やったようにも、場合によっては時間単位とか、
長くても1日単位とかで決着ついてしまうんですけれども、
実はね、多くの腎臓内科医は低カリウム結晶の方が、
実は嫌なんじゃないかなというふうに思っていて、
低カリウム結晶、カリウムが低い方ですね。
これに関しては、結構中長期性になるんですよね。
あと、カリウムが低い原因も本当にさまざまなんで、
それが対応できる場合にすごい時間がかかったりするので、
その辺は知っておいていただけたらいいかなというふうに思います。
いずれにしても、このミネラルバランスの異常って、
もちろん腎臓内科以外の先生も対応することはあるんですけれども、
最終的に困ったらね、腎臓内科の出番なんで、
そこはね、ぜひ腎臓内科を頼っていただけたらなというふうに思います。
ということで、じゃあ最後、シンシンジャンケンにいきたいと思います。
いきますよー。
シンシン、ジャンケン、ジャンケン、パー!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お相手は内科医の竹井でした。
興味、シンシン!
09:08

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