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2025-07-01 09:55

《1274》日本語のニュアンスと言葉を定義する難しさ

【本日のご質問】

4/18の放送で、透析を「やめる」と「とめる」はニュアンスが異なるとお話しされていました。

元ナースなので、なんとなーく分かる気もしますが、認識違いだと嫌なので、詳しく教えていただきたいです!


参考)4/18の放送(8分30秒過ぎ)

《1214》一週間の放送の振り返りと怒涛のコメント返し☝️

https://stand.fm/episodes/68016aefb7e53f4c73a35325


AIに聞いた結果・・・


https://chatgpt.com/share/6862fa00-1a30-8001-bf98-ec573aaa37e6

https://g.co/gemini/share/91bb0c9f6b8c

https://claude.ai/share/d87bf61b-4ff7-4d6b-a15a-4d6f5206ef4b

https://grok.com/share/c2hhcmQtMg%3D%3D_565d5cd6-fcd0-4bae-86c8-b8ef2c1d93a9


この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

以下は、動画の内容を約1000文字で要約したものです。


### **【ラジオ概要】**

この動画は、「たけおの内科クリニック 心身健康ラジオ」という番組で、リスナーからの質問に回答する回です。今回のテーマは、透析医療における「やめる」と「止める」という言葉のニュアンスの違いについてです。


### **【質問:透析を「やめる」と「止める」の違い】**

* 元ナースのリスナーから寄せられた質問。「透析をやめると止めるではニュアンスが違う」という過去の放送内容について、認識違いを避けるために詳しく解説してほしいというリクエスト。

* この質問の背景には、近年話題となった書籍『透析を止めた日』があり、言葉の使い分けが注目されています。


### **【「やめる」と「止める」のニュアンス解説】**

AIに質問した結果と、医師としての見解を交えて解説しています。

* **「やめる」という言葉のニュアンス**

* かなり能動的・主体的で、患者本人の強い意志が感じられる言葉。

* 「自らの意思で、その行為を終える」という意図が強く含まれます。

* **「止める」という言葉のニュアンス**

* 医療チームとの合意、身体的な理由で継続が困難な状況、一時的な中断など、より包括的・客観的な状況を指します。

* 患者本人の意思だけでなく、外部の要因や他者との合意が含まれる、やや受動的な側面も持ち合わせています。


### **【透析医療における「言葉の定義」の重要性】**

このニュアンスの違いから、透析医療における用語の定義がいかに重要かという議論に発展します。日本透析医学会での経験を踏まえ、言葉の定義が共有されていないと議論が噛み合わなくなる問題点を指摘しています。


* **問題点1:透析の「非導入」と「中止」の違い**

* **非導入**:最初から透析治療を「行わない」という選択。

* **中止・中断**:一度開始した透析治療を「途中でやめる」こと。

* これらは全く異なる状況ですが、混同して議論されることがあり、話が噛み合わなくなる原因となります。


* **問題点2:「ACP」と「SDM」の混同**

* **ACP(アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)**:将来の医療やケアについて繰り返し話し合う「プロセス」全体を指します。

* **SDM(シェアード・ディシジョン・メイキング/共同意思決定)**:医療者と患者が情報を共有し、共に治療方針を決める「意思決定の方法」の一つです。

* これらも意味が異なりますが、医療現場の指針などでも混同して使われることがあり、正確な議論を妨げる要因となっています。


* **問題点3:「透析」という言葉の曖昧さ**

* 末期腎不全の治療は、本来「**腎代替療法**」と呼ぶのが最も正確です。

* 腎代替療法には、大きく分けて「**腎移植**」と「**透析**」があります。

* さらに「透析」には「血液透析」と「腹膜透析」があり、「血液透析」にも施設で行うものと在宅で行うものがあります。

* しかし、一般的に「透析」と言うと、多くの人が「施設での血液透析」のみをイメージしがちです。この認識のズレが、患者が多様な選択肢を知る機会を失わせる一因となっています。


### **【結論】**

透析医療における「やめる」「止める」といった日常的な言葉から、専門用語に至るまで、その定義を正確に共有することが、患者と医療者の円滑なコミュニケーションや、より良い意思決定のために不可欠であると結論付けています。

サマリー

日本語のニュアンスの難しさについて、透析に関する表現の微妙な違いが議論されています。特に「やめる」と「止める」の用法が医療現場での認識に影響を与えることが強調されており、専門用語の整理が重要視されています。

質問への回答
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームから是非お寄せください。
あなたのご質問をお持ちしております。
ということで、今日は質問・リクエスト回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいたのはですね、もうむちゃくちゃ前ですね、
4月の半ば、4月の18日にいただいていた質問・リクエストに回答させていただこうと思います。
質問されたのは、パンダマークの元ナースさんからですね。
ということで、ご質問・リクエストの内容が、
4月の18日の放送で、
透析をやめると止めるはニュアンスが異なるとお話しされていました。
元ナースなので、なんとなくわかる気もしますが、
認識違いなど嫌なので、詳しく教えていただきたいですというご質問をいただいておりまして、
こちらに回答させていただこうと思います。
日本語のニュアンス
なぜですね、今回これを取り上げようかなというふうに思ったかというとですね、
まさに、昨年発売されて非常に、今も売れていると思うんですけれども話題になっている、
透析を止めた日ですね。
これ、透析をやめた日って言っている先生がね、
今回の学会でちょろちょろお見かけしたんですけど、
正しくはね、透析を止めた日なんですよね。
この4月の18日の放送をですね、私も聞き直したんですけれども、
コメント返しの日だったんです、金曜日のコメント返しの日で、
その中で質問していただいた方の回答の中で、
こういうふうに私が言っていたっていうのを確認いたしまして、
これはね、今回ちょっと日本語のニュアンス的な問題ですけれども、
ただ今回のね、透析医学会に参加してもですね、
言葉の定義が違うとこうも議論がかみ合わないんだみたいなね、
すごい痛感したんで、それを合わせてですね、
ちょっとお話したいなというふうに思います。
ただですね、ただ、私自身はいつも言っているように、
自分の日本語力で非常に自信がなくてですね、
なんて言ったってセンターココン108点とかしか取れなかったんで、
日本語不自由なんですね、私ね。
なので、AIにですね、昨晩4つのAIに聞いてみました。
全部同じ内容で聞いたんですけれども、
そしたらですね、全員、全員というかAI1人はないですね、
4つのAIともにですね、同じような回答を返してきました。
その内容としては、透析をやめるっていうのに関しては、
かなり能動的、主体的な意図が感じられると、
かなり本人の意思、本人もしくはご家族も含むかもしれないですけれども、
意思で、その透析をやらないことにするっていう意図がですね、
かなり強く感じられるっていうようなニュアンスと受け取られるというふうに回答をしてきまして、
一方で透析を止めるというのに関しては、
その医療チームとの合意とかですね、
あとは物理的に何かできない状況で止めるとかですね、
あと一時的に透析をやらないっていうのとかですね、
そういうもうちょっとその、もちろん意思、意図もあるんですけれども、
そうではなくて、かなりフォーカス的な、客観的な、
どちらかというと自動的な部分も入ったニュアンスなんじゃないかというふうな回答をしてきて、
これはね、私自身も透析医療にずっと関わっている医療者としてですね、
このニュアンスは比較的正しいんじゃないかなというふうに思います。
これちょっとまた後から概要欄に全部貼っておこうと思うんですけれども、
そういうことで返してまいりました。
専門用語の整理
今回のソセキに関してもですね、
実際にはですね、結構能動的な部分もあるんですけれども、
ただ、透析自体がね、かなり厳しくなってきていてということで、
止めるっていう選択をされてということで、最終的にお亡くなりになるわけなんですけれども、
ソセキのタイトルも、なので、
透析を止めた日ではなくて止めた日っていうふうになっているっていうのも、
そういうところも少し反映されているのかなと、
これは全然直接お聞きしたわけではないので、あくまで推測ですけれども、
いうふうに思いました。
はい、という感じでしょうか。
でですね、ちょっと後半のほうはですね、すごいちょっとマニアックなんですけれども、
今回その2020年のですね、
透析の指針、
透析の開始と継続に関する指針があるんですけれども、
これの改定の第3版の議論がなされている最中で、
それの途中経過みたいなシンポジウムがあって、
私、参加ずっとしてたんですけれども、
議論がですね、すごい噛み合ってない感あったんですよね。
その理由はですね、やっぱり用語がですね、
ちゃんと同じものを意味しているのか、
違うものを指しているのかが、
同じ医療者であっても噛み合っていないっていうのがあるんですね。
それの最大のものがこのCKMっていうですね、
保存的腎臓療法っていうものとか、
あとはそれに類するものとしてですね、
実はKSCっていうのが出てきてるんですね。
Kidney Supportive Careっていうですね、
こういう論文もあって、
私も一部論文を書かせていただいたんですけれども、
これの概念がですね、
ちょっと今一つ言っている人によって違うなというふうに思って、
というのは、
陶石に関しては非導入ですね、
陶石を行わないっていうのと、
あと陶石の中止ですね、中断、治療中止、治療中断とはですね、
全然違うんですね、見ているものが。
なんですけれども、
これをですね、一緒くたに議論し、
議論というか話しようとすると、
全然話噛み合わなくなってしまうんでっていう感じなんですよね。
そこはね、やっぱり明確に、
ちゃんとどっちの話をしているかっていうのを
言わないといけないなというふうに思いますし、
思いました。
あとはですね、実はこれ、
ACPとですね、SDM、
これもですね、
私の放送以前から聞いていただいている方はね、
よくご存知だと思うんですけれども、
ACPってのはAdvanced Care Planningですね。
日本語でキャッチフレーズとして人生会議っていうのが作られましたけれども、
正式にはAdvanced Care Planningですね。
SDMですね。
SDMはShared Decision Makingっていうふうに言って、
これは日本語、
大体は共同意思決定、
もしくは一部は共有意思決定というふうに言う方もいますけれども、
人造関連では共同ですね。
しかも共同もですね、
共に働くではなくて、
同じのほうの共同ですね。
意思決定というふうに言うんですけれども、
これもですね、
用語の語用というか、
そこはSDMじゃなくてACPと言うべきなのになと思うところも非常にあって、
というのはこれ以前の2020年の指針もですね、
これちょっと私的にはすごい違和感があるところがちょいちょいあってですね、
ここはACPと書くべきなのになとかですね、
あくまでSDMに関しては意思決定の方法の一つなんですね。
パターナリスティックモデルとかですね、
インフォームドコンセントモデルとかですね、
そういうのを一つとしてSDMですね、
ジャーディションメイキングモデルということなんで、
この意思決定の方法を通じて話し合いをするという、
それを用いた話し合いというのが大事で、
これがACPなんですけれども、
ACPというのを1回でやるわけではなくて、
ACPのプロセスなんで、
ここら辺の用語をですね、
なんかしっかり整理しないと、
多分これ読み手、受取側によってもだいぶ話違ってくるなというふうな気がします。
そこら辺の用語はちょっと整理したほうがいいんじゃないかなというふうに思いました。
もっと言うとですね、
これやっぱりマッキー・ジン・フセンですね、
腎臓が本当に悪くなった時に透析っていうふうに言ってしまうのもですね、
これは私個人的にはすごい違和感があって、
私の講演とかではちょいちょい触れてるんですけれども、
これはですね、腎臓が悪くなった時の治療は透析ではなくて、
腎代替療法というのが正式なんですね。
正式というか一番正しい方ですね。
なぜかというとこれ、
腎代替療法の中に透析と腎移植っていうのがあって、
しかも透析の中に血液透析と腹膜透析っていうのがあるんで、
それで何を話してるのかっていうのによって全然話違ってくるんですよね。
なんですけれども、
多くの方はですね、
これ医療者でもほとんど医療者そうなんですけれども、
腎臓が悪くなったら透析、
しかもこの透析っていうのは血液透析で、
しかも施設血液透析のことを勝手に意図してるんですよね。
なんですけれども、
血液透析は自宅で血液透析をやる、
在宅血液透析っていうのもあって、
今回の学会でもセッションありましたけれども、
そういうものもあるので、
この透析って言ってもいろんなものがあるので、
それがとある人にとっては施設血液透析なんですけれども、
とある方は腹膜透析のことを話してるっていうことになると、
全然議論かみ合わないじゃないですか。
なので、この用語の整理ってすごい大事だなと改めて思ったりしました。
ということで、ちょっと後半はだいぶマニアックな話になりましたけれども、
ご参考になれば幸いです。
では、最後しんしんじゃんけんいきたいと思います。
いきますよ。
しんしんじゃんけんじゃんけんちょき!
ということで、
今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはない一回だけでした。
では、またお会いしましょう。
しんしん。
09:55

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