こんにちは、こんばんは。Naha Podcastを聞いてくださってありがとうございます。
今回はHumankindという読みごたえのある本をですね、なっちゃんが皆さんにぜひ紹介したいというふうにまとめてくださった対策エピソード、今回は4つ目になっております。
はい、ありがとうございます。
前回までね、人類は助け合うことで繁栄してきた生き物なんだよっていうお話をさせてもらったんですけど、
私たちを地球上で最も親切な種族にしているメカニズムは、同時に私たちを最も残酷な種族にもしている。そのメカニズムと同じなんだっていうお話をちょっと詳しく
さらにしていきたいんですけど、そのキーワードとしてね、本の中で共感力っていう言葉が出てくるんですね。
その、人間が今まで生き延びてきた大切な能力、特徴の中心にあるものとして共感力っていう言葉を使っているんですけど、
あの言葉はもう聞かない日がないですね、最近本当に。
そう、私このお話を読んですごく感動してしまった部分なんだけど、
一般的に共感力ってすごくこう、いいものというか、疑いなく高ければ高いほどいいものというイメージがありませんか?なんとなくね、世の中に。
そうね、なんか共感するって言葉に対して、え?ってこうネガティブに捉える人の方が少ないと思う。
そうだよね、あんまりその負の影響について聞くことってないというか、
共感力が高いって言うと、あ、素敵なことだねっていう反応が生まれそうな気がするというか。
ところがですよね、このひなちゃんがまとめてくれたもののタイトル、
共感するのが人々を最も親切で同時に最も残虐な種にしているっていうね、すごいタイトル。
ちょっと発祥するようなテーマかもしれないんですけれど、
この本の中でね、共感力とはスポットライトのようなものだっていう表現が出てくるんですね。
特定の人とか集団への共感が強くなればなるほど、世界のその他の部分が見えなくなってしまう。
それ実際にそうだなと思うんですよね。
しかもニュースと結びついたりして、こういう現象今もすごくいろんなところで起きてるなって感じるんだけど、
悲しい話に共感してみんなの注目が集まることで、
その相手側に対する知識とか認識みたいなものが全く深められることがないまま、
その背景については何も見ようとしないまま、
被害者がかわいそうだっていうところで相手を反射的に叩くみたいなことが、
ばーっと炎上みたいな形でよく起きていて、
後から実はこんな背景があったっていうことが分かって、
あ、そうだったの?みたいなこともいっぱいあったりね。
下手したら後からの背景が報じられなかったりとかするよね。
最初の例外的で、なんだっけ、刺激的なものほどバーンと出るんだけど、
訂正する方ってそんなに刺激的じゃないから出ないなのか。
そうそう、出たとしてもあんまり注目を浴びることがあって。
最近だとあれですよね。
草津の市長さんの女性指揮の方に暴力を振るわれたって言ったら全然嘘だったみたいな。
あれもね、被害者とされる女性がスポットライトをパーンと浴びると、
その他のことがなくてもうみんなね。
お相手の男性のことはもうイコール、
すごいひどい人だ、なんでこんなことをするんだっていうので、
抗議の電話が殺到したりっていうようなことがね、報じられていたよね。
これってまさにその共感力のスポットライトの効果、
っていうことが起きた例なんじゃないかなって思うんだけど、
そう、こういう共感力にはいいことばかりではない働きもあって、
共感と外国人恐怖っていうその心理が恋の表と裏みたいに密接につながっているんだよっていうことも
ブレグマンさんは書いてるんです。
もうこれもなんていうかね、日本にいて今全然他人事じゃないというか、
本当にそういう外国人の方に対する、
もちろんその事件だったり、摩擦というかね、被害が起きていることもあるんだけれども、
そうじゃない、ほとんど大多数の何も悪いことをしていない外国の方に対しても、
そういう目が向けられてしまったりね、
っていうのも自分たちに共感する、その仲間に対して共感することのもう一つの作用っていうかね、
外国の人たちに対する抵抗感みたいなものにつながってしまっているっていうことが起きているんじゃないかなって。
なんか違和感を嫌う人って多いですよね。
あなたと私ここが違うよね、だから嫌いみたいな人っていうのは聞かないで、
違うからイコール嫌いっていうふうにしやすいなっていう。
それは嫌う理由には本当はならないんだけど、
くっついている方っていうのはそういう人ほどもしかしたら共感力が高いのかもしれないんだけど、
でもあるよね、私も実際気をつけたいとはいえ、
なんていうのかしら、外国の方に対する恐怖っていうのは普段感じることないけれども、
あるだろうなっていうのは聞いてて思います。
あと共感力っていう言葉とセットで、
良いものとされがちなことで言うと愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシン。
オキシトシンが出てくるとは。
そうなの、これも共感力の中で言及されているんだけど、
これもすごく良いもの、出れば出るほど良いことがあるみたいな印象で受け止められがち。
健康な存在だよね、全てを救うみたいな感じで語られるっていうか、健康になるしみたいな。
そうだからね、一昔前にはすごく良い活気的なホルモンなんじゃないかということで、
じゃあスプレーみたいにして摂取できるようにしたらいいんじゃないかみたいな研究もあったらしいんですけど、
そうは単純ではなくて、
オキシトシンって身近な家族とか友人に対する愛情を深めるっていうことはあるんだけれど、
逆に見知らぬ人への嫌悪を強めてしまうっていう作用もあるらしくて、
まさに共感力と同じ働きっていうかね。
確かに確かに。
そういう作用があるらしくて、すごく興味深いなと思うんだけど、
本の中でブレグマンさんが一つ確かなことは、
より良い世界っていうのは、より多くの共感から始まるわけではないということだっていうふうに書いてるんですね。
素敵。
そう、ハッとするよね。
じゃあどうしたらいいんだろうっていうことなんだけど、
そこでね、もうさすがだなって私は痺れてしまったんだけど、
ブレグマンさんがね。
じゃあどうしたらいいのっていうと、
共感よりも思いやりの心を育てようということが出てくるんです。
面白い。
共感と思いやりが区別されているんだ。
そうそうそう。
なんとなくこう一緒くたに考えてしまいがちなんだけど、
全然違う作用、働きだよっていうことを言っていて、
例にあげているのが、
親を亡くしてしまった子児がいることを想像してみたときに、
その子供の身になって、その本人のような気持ちになって、
共感を深めるのと、
まずその共感したときに感じる、
どんなふうに感じるかっていうことをね、
皆さんももし良ければちょっと感じてみていただきたいんですけど、
その人の身になるっていうことをすることと、