2025-10-11 09:26

naha.5-1「“人を信じる”ことを、もう一度考えてみる」『Humankind 希望の歴史』エピソード1

🐈️ Natsu選書 ˊˎ˗

『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章』

下巻 ルトガー・ブレグマン著(文藝春秋社)


今回は、Natsuがセレクトした話題作。

本国オランダでは25万部を突破し、世界46カ国で翻訳されたベストセラーです。
もしかすると、本屋さんで見かけたことがある方も多いかもしれません。


実はこの本の原題タイトルは「ほとんどの人は善良である――新しい人類の歴史」

この一文が、この本のすべてを物語っています。
でも…聞いたときに、あなたはどう感じるでしょうか?


世界中では今も戦争が絶えず、ニュースでは悲しい事件が毎日のように流れている。
学校や職場ではいじめや軋轢があり、SNSを開けば、人の心の痛みが溢れてくる。

そんな現実のなかで「人は善良だ」と言われても、すんなりとは受け取れないのではないでしょうか。

世界100ヶ国以上で行われている「世界価値観調査」では、ほぼすべての国で「他人は信用できない」と答える人が多数派だといいます。
自分や家族は信頼できても、「他の人」は信頼できない。そんな前提で世の中を見ている人が圧倒的に多い現実。

つまり、「人は善良だ」という考えより、「人は危険」「疑って生きるべき」という思い込みが、わたしたちの世界を形づくっているのかもしれません。


著者のルトガー・ブレグマンもまた、執筆中に「それはあまりにも楽観的すぎる」と周囲から何度も言われたそうです。

それでも彼は、膨大な歴史とデータをもとに、“人間は本来、思いやりを持つ存在である”という事実を証明しようとしました。


次回は、この『Humankind』を手がかりに、「なぜ人間不信が当たり前になったのか」を探っていきます。

心の奥がすこし温かくなるような、そして考えたくなるような時間をどうぞお楽しみに🌙✨️


・・・


【わたしから小さく始める世界平和 - naha 🕊️🌏️】

https://note.com/cohanatsu

サマリー

このエピソードでは、ルートガー・ブレグマンの著書『Humankind』が取り上げられ、人間の本質について再考されています。本書のテーマである「ほとんどの人は善良である」という考えが、現実世界にどのように反映されているかが議論されています。

エピソードの導入
こんにちは、こんばんは。Naha Podcast、あなたと読む素晴らしい本、わたしから小さく始める世界平和、聞いてくださってありがとうございます。
京都在住のコハ、そして、三重在住のナツです。よろしくお願いします。
このポッドキャストを聞いてくださっている方は、もしかしたらご存知の方もいるかもしれないんですが、
先月、9月はお休みをいただくようなことになりまして、少し久しぶりの今回のエピソードとなっております。
ちょっと余談、雑談挨拶で言うと、かなり熱い夏でしたね。
皆さんお疲れ様でした、本当に。
気持ちの良い秋だなぁ、みたいな季節でしたね。
まさにね、本を読むのが好きな方々にとっては、はかどる季節、読書の秋かなぁと思うんですけれども、
本っていうのもね、いろんな本がございます。
さらっと読めて、ちょっとホッとできるエッセイ本とか、電車の移動中にちょっと読みたいとか、今だったらKindle本とかね、ビジネス書とかもいろいろあると思うんですけど、
本が好きな方だったら、やっぱりちょっと重たさのある本というか、深さのある本とか、ちょっとハードルがあるというか、読みごたえのある本に挑戦したいなって方が多いと思うんですけど、
そういう本って栄養も多いんですが、読み終わるのがちょっとつんどくになっちゃったりとかね、あるかと思うんですが、
私の印象ではちょっとそういう本になりそうみたいな素晴らしいんだけども、読みきれないみたいな方もいるのではないかと思うような素敵な本をですね、
今回なっちゃんが皆さんにぜひご紹介したいということで、すごくね時間をかけて彼女の中で読み込んできてくださって、
資料のPDFまで作ってくれるようなぐらい、彼女の熱の入った素敵な本を今回皆さんにご紹介いたします。
人間の本質への疑問
はい、ありがとうございます。えっと、今回ね、小葉ちゃんとお話ししたいのは、ルトガー・ブレグマンというオランダの歴史家であり、ジャーナリストでもあるという方が、
2019年に発表したHumankindという本なんですね。結構著名な方が取り上げていて、すごい本だよっていうふうに語っていたり、
あと、著者の方のインタビューとかもね、ネットでたくさん見ることができたりするので、読んだことはないけど本のことはなんとなく知ってるよっていう方も、
もしかしたら多いんじゃないかなっていうふうに思うんですね。日本語版はHumankind希望の歴史っていうタイトルで、
これはアメリカ版とほぼ同じ意味のタイトルなんだけれど、
オランダ語のタイトルを訳すと、ほとんどの人は善良である。新しい人類の歴史っていう意味になるんですって。
ほとんどの人は善良であるって、最初目にした時どう思われますかね?
どんな印象がコハちゃんありますか?聞いてもいいかな。
タイトルが翻訳される時、ビデオをご覧の方は用意してくださったHumankindの表紙を紹介してるんですけど、
希望の歴史Humankindって言った時に、でも結構ふーんって思うんだけど、ほとんどの人が善良であるっていうふうに言い切られてしまうと、
このね、社会を見てる時に、人間って善良だなって思ってる人の方が少ないんじゃないかなっていうふうにね。
そうだよね。
そうだねって、すんなり受け入れられるっていう感覚ではないかなっていう印象かな。
ありがとう。
けど、みたいな。
そう、まさに私も同じで、最初ね、フォーランダ語のタイトルはこうなんだよってことを聞いた時に、読んだ時にね、結構な抵抗を感じたんです、私も。
いや、そうかなっていう、もちろんね、人間だとか世の中に対して素晴らしいものを見ようとしたいって願ってるんだけれど、
あまりにもそうではない例が即座にいくらでも浮かんでくるというか、
だって今も過去を遡っても必ず世界のどこかで戦争が起こっているとか、
悲惨な事件のニュースも毎日のように流れてきたり、
学校でも会社でもね、いじめとか人間関係に悩む人の話って必ず耳にしたり、
私自身学校には馴染めなかったなっていう記憶があったりとかね、
そういう風に考えれば考えるほど、ほとんどの人は善良であるってちょっと言い過ぎじゃないというか、
かなり楽観的すぎるんじゃないかっていうことを思ったんです。
そうだね、そうだね。
今聞いてくださっている方もそれぞれにいろんな感じ方で受け止めてくださっていることと思うんだけれど、
著者のブレグマンさん自身、今の私のような、え?っていうリアクションを山ほど投げかけられてきたんですって、
今こういう本を執筆してるよっていうことを、例えばお友達とかに言った時に、え?大丈夫?本当に?みたいな、
あまりにもニュースとか見ないの?みたいなね、そういうリアクションが山ほど投げかけられてきたそうで、
じゃあどうなんだろうっていうことを、ぜひこれから一緒にこの本を紐解きながら、
人間はどんな存在なのかっていうことを、コハちゃんと皆さんと一緒にお話ししていただけたらと思います。
ありがとうございます。これを聞いてくださっている方がどういうふうに、
そうだよね、人って善良だよねって思うのか、いやいやと思うのかもね、ちょっと人によって違うと思うので、
それぞれ。
聞いてみたいけれども、もしよかったらどうしてそう思うかっていう理由を、
ご自分で言葉にしていただいても、より面白いかもしれないですね。
ね、ぜひぜひ、ほんとだね。
私はなんかそうだね、そう思いたいけど、なんかそういうことを心から思ってますって表明したら、
なんかお花畑って思われそうだなとか、そのまさにこの著者の方がみんなにこういうことをメッセージしたいって言ったら、
いや、そんなバカげたことを言わない方がいいんじゃないのって言われたみたいな印象が浮かぶ、私も。
はいはい。
だから、そういうことを言う方はもちろんいらっしゃるんだけど、
なんかそういうメッセージ、なんか人は素敵いいんだよって、善人なんだよみたいな、
性善説か、唱えてる人っていうのはちょっとこう、なんていうのかな、スピリチュアル系の人とか、
なんかデータありきじゃない方だったらそういうこと言うのかなっていうイメージを持っちゃうというか。
そうだよね。実際にね、なんか世界で100カ国くらいで行われている世界価値観調査っていうものがあるんですって。
本の中でね、紹介されてるんだけれど、その中でほぼ全ての国でほとんどの人が他人を信用できないと答えてるんだって。
自分や身近な、親しい人のことは信用できるけれども、ほとんどの他人は信用できないっていうことをみんなが考えてる。
ほぼ全ての国でそういう結果が出ているっていう、すごく興味深いことが出てきていて、
でも実際なんかそうなんじゃないかなって感じられるような、
私の肌感覚としてもそんな感じがあって、すごいよね、それだけの人が共通して同じように思う、
次回への期待
そういう認識を共有している世界に私たちは今生きているっていうのが、あんまり考えたことがなかったけど、
意識することもないほど当たり前にみんながそういう認識を前提として世の中を見ている。
なかなかそんな問いが日常生活で来ることもないから、とりあえず考えてなかったけれども、
ところが、これからそのところにメスが入っていくということで、
次のエピソード2にもその続きをご案内していくので、
ぜひ皆さんもお自分の中でどうかなというのを考えていただけたらと思います。
一回目はこの辺で区切りましょうかね。
ありがとうございました。
09:26

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